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「もったいない」と感じて断捨離できない理由
断捨離を行う上でもったいないという感情は、大きな障害となります。ものに抱く感情としては自然ですが、あまりに強いとほとんどのものを断捨離できなくなります。
どのような面から感じるのか、順番に見ていきましょう。
まだ使えると感じて捨てられないから
実際には使う機会がないものでも、整理しているうちに「今後使うことがあるかも」という気持ちになると、ものを捨てられません。
故障や汚れがひどいなどの理由があれば捨てられますが、使えそうなものは捨てるのをもったいなく感じてしまい、ものをため込んでしまいます。
しかし持っていることを忘れていたようなものを、この先使う可能性は限りなく低いと言えます。
断捨離においては「まだ使えるか」ではなく「今必要か」を基準にすると良いでしょう。
高価だったのでもったいないと感じるから
高価だったものを捨てることには、損をする気持ちやためらいを感じやすいです。誰でも高かったものを捨てることは抵抗を感じやすいですが、断捨離ができない人はその傾向がより顕著になります。
また高価なものには執着心も生まれやすく、断捨離における障害の一つとなりやすいです。
しかし断捨離において、買ったときの値段は重要ではありません。値段のことを考えずに捨てるかどうかを決めることが大切です。
処分自体しにくいものだから
「大量の衣類」「CD・DVD」「家電(小型~大型)」「分別しにくいもの」のように捨てるのが難しい物は、断捨離のハードルが上がります。
月に数回しか回収されなかったり処分に申し込みが必要だったりすると、さらにハードルが上がるでしょう。
ただ断捨離の方法はいくつか選択肢があるため、負担が少なくあなたに合った方法を選べば処分できる可能性があります。具体的な方法については後述するため、参考にしてみてください。
断捨離を「もったいない」と感じる人の特徴
「慎重に考える人」「心配性の人」「気遣いのできる優しい人」は、断捨離が苦手な傾向です。もし自分に当てはまるなら、不用品であっても処分できない恐れがあるため注意が必要です。
慎重に考える人
慎重に考えがちな人は、処分した後のリスクまで考えがちです。
「他のもので代用する」「今使っていないから必要ない」という考えになりにくく、捨てることによるリスクにばかり意識が向きます。
その結果「不安なので取っておく」ことを選択し、ほとんど処分することなく終わることが多数です。断捨離を行う際は、慎重になりすぎないように注意しましょう。
心配性の人
心配性の人は依存心や執着心の強さから、ものが減ることを悲観的に考えがちです。
心配性な人の多くは「手放したことでこうなったら」と、まだ起きていない未来を想像します。その結果ものを捨てることをリスクに感じ、断捨離できずにものが溜まっていってしまいます。
しかし心配していることのほとんどは起きませんし、現実になってもそれほど問題のないことばかりです。「必要になったら買いなおせば良い」と考え、思い切って捨ててみるのもひとつの手です。
気遣いのできる優しい人
気遣いのできる優しい人は、他人の気持ちを考えすぎてしまい、断捨離ができません。
特に人からもらったものを捨てることに、抵抗を感じます。例として、年賀状を捨てられず何年分も保管しているような人は、優しさゆえに断捨離が苦手なタイプと言えるでしょう。
ただ処分ではなく売却するという手もありますし、思い入れのある写真ならデータ保存が可能です。無理のない範囲で断捨離する方法を考え、実行してみましょう。
断捨離のメリット
断捨離はものが減る以外にも「お金が貯まる」「時間や気持ちに余裕が生まれる」「健康的になる」「集中力が上がる」といったメリットがあります。
中には上記のメリットを感じていないことから、断捨離ができないのかもしれません。どのような未来を得られるのか、それぞれ詳しく解説します。
お金が貯まる
不用品を捨てるだけでなく、買取に出して利益を得るという方法もあります。使っていなかったものが買取によって利益を生んでくれることで、断捨離によってお金を貯められます。
また不要なものを買い込んでいたことを自覚し、節約を始め貯金が貯まる効果も期待できます。貯金を増やしたいと考えている人にも、断捨離はメリットとなりえます。
時間や気持ちに余裕が生まれる
断捨離によって、時間や気持ちに余裕が生まれます。部屋が整理されることでものの位置を把握しやすくなり、探しものをする時間を減らせるためです。
ものが多いと、仕事で使う道具や荷物を探して、バタバタすることもあるでしょう。しかし部屋が整理されると、使うものをすぐ見つけられるようになり、時間や気持ちに余裕が生まれます。
断捨離をすることは、時間の有効活用や精神面でも効果があります。
健康的になる
健康的になれることも断捨離のメリットです。ものが減ることで、ハウスダストが溜まりにくくなることが関係します。
服の量が多いと、掃除機をこまめにかけても多くのホコリが出てしまいます。咳やくしゃみといった症状に苦しむこととなり、つらい思いをするでしょう。
服が減ればハウスダストも少なくなり、咳やくしゃみが収まるかもしれません。毎日の生活を気分良く送る上でも、断捨離は効果が期待できます。
集中力が上がる
断捨離には、集中力を上げる効果もあります。きれいな部屋は気が散らず、物事に集中しやすいためです。
散らかった部屋では視界から入る情報が多くなり、ストレスを感じます。「片付けないといけない」という気持ちになり落ち着かないでしょう。
また在宅ワークをしている場合、ものが多く目につくと気が散って仕事に集中できない恐れもあります。断捨離することで気が散らない部屋になれば、 精神が安定し集中力が上がる効果が期待できます。
「もったいなくて捨てられない」精神を変える方法
断捨離で得られる効果やメリットを知っても、なかなかものを捨てられない人もいるかと思います。そのような場合は、断捨離しないことによる損失を把握したり、一部処分せずに活用したりするのが有効です。
どのような方法があるのか、詳しく見ていきましょう。
断捨離しないとお金や時間がもったいないことを理解する
実は断捨離をしないことは、お金や時間の無駄につながります。
不用品と思っていても実は価値があり、買取に出すことで利益を得られるかもしれません。またものを探す時間が1日5分あると、年間で約30時間を無駄にしています。
これだけ無駄にしていることがあると考えると、そのほうがもったいなく感じるのではないでしょうか。
断捨離をゆとりのある生活やお金の使い方を見直すきっかけにしましょう。
他のものに代用して利用する
断捨離はものを捨てるだけでなく、他のものに代用して利用することでも可能です。別の用途で使うと、処分することなくものを整理できます。
たとえばショップの紙袋は、収納ケースやインテリアとしても活用可能です。別の用途がないか考えていけば、よりスムーズに断捨離できるでしょう。
捨てるかどうかに加えて代用できないかを考えることで、もったいなさを感じにくくなります。
他に必要としている人がいることを理解する
あなたにとって不要な物でも、他に必要としている人がいることもあります。もったいなく感じて処分できないなら、他の人に譲るのも有効です。
不用品は、買取専門店やフリマアプリで売却可能です。ものによっては高値がつき、大きな利益を得られるかもしれません。
また処分しようと思っていたものが売れると、ものに対する執着心が減る可能性もあります。断捨離の際は、売却も選択肢に入れて処分するどうか検討しましょう。
「もったいない」と感じずに断捨離できるようになるコツ
断捨離できるようになるには、以下のコツがあります。
・断捨離できた後の未来をイメージする
・必要な個数をあらかじめ考える
・貰いものにも執着しない
・価値や希少性を見極める
・一定期間使用していないものは手放す
・データ上で保管する
上記のコツを理解し、ものの選別を行いましょう。
断捨離できた後の未来をイメージする
断捨離後の状況をイメージすることは、ものの整理を実行しやすくなるため有効です。
断捨離をした人は、気持ちがスッキリしたりお金が貯まったりしています。自分のなりたい未来を想像することでわくわくした気持ちになり、処分することをもったいないと感じにくくなります。
まずは断捨離で得られる未来を想像し、具体的な行動に移りましょう。
必要な個数をあらかじめ考える
あらかじめ自分にとって必要な個数を決めておくことで、どれだけのものがいるかはっきりし、そのとおりにものを減らしやすくなるためです。
仮に必要な個数が5つでそれ以上のものがあるなら、残りを断捨離するという判断ができます。必要な数がはっきりしているため、スムーズに断捨離できるでしょう。
ものの必要性を想像しやすくなるため、前もって必要な個数を考えておくことがおすすめです。
貰いものにも執着しない
貰いものへの執着をなくすことで、効率的に断捨離していけます。執着心は、ものを処分するうえで障害となるためです。
そのためには、誰にどのようなシチュエーションでもらったのかを考えないことが有効です。
ものとしての価値だけを考えていけば、執着したりもったいないと感じたりせず処分するかを決断できます。
貰いものだからと執着せずに断捨離を行いましょう。
価値や希少性を見極める
価値や希少性の高いものは、買取専門店やフリマアプリに出すことで、高値買取が期待できます。入手しづらいもので、多くの人から需要があるためです。
売却することで高値がつくなら、断捨離のメリットを感じやすいでしょう。
ただ価値や希少性の高いものの中には、再度入手するのが難しいものもあります。断捨離するかの判断は、慎重に行いましょう。
一定期間使用していないものは手放す
一定期間使っていなかったものは、存在自体を忘れていた可能性が高いです。今後使用する可能性が低く、持っていてもスペースをとるだけの恐れがあるため手放しましょう。
代表的なものは服や服飾雑貨・ベビー用品で、使う見込みがなくとも捨てにくさを感じやすいです。
期間の目安は「1年以上」にするのがおすすめです。「1年以上使っていないものは処分する」と決めておけば、迷うことなくスムーズに断捨離できます。
データ上で保管するのも効果的
実物を処分してもデータで残せるため、有効な断捨離方法です。
特にお子さんの作品類や寄せ書きメッセージは、捨てにくいため取っておきがちです。しかしデータ保管することで、実物をなくなった後も手元に残せます。保管場所をとらないため、量が多いほど断捨離の効果があります。
データなら容量が多いため、大量のものを保存でき効果的な断捨離につながるのも利点です。データ保管で十分なものは処分し、さらなる整理整頓につなげましょう。
まとめ
断捨離をなかなか実行できない人も多いと思いますが、考え方を変えたりコツを知ったりすることでスムーズに行えるようになります。この記事をとおして自分が断捨離できない理由を把握し、ものを処分できるよう行動につなげてみてください。