付属品も一緒に
付属品がそろっていると、査定に出されたブランド品の買取価格はアップする可能性があります。商品が入っていた箱や袋、保証書、ギャランティカードなどは、できるだけ取っておくことをおすすめします。しかし、購入した時に付いていたものは、全て保管しておいた方が良いですが、不要なものまで保管するのは避けたいですよね。実際に、買取価格に影響しない物も数多くあります。では、どの付属品は保管しておいた方が良いか以下をご確認ください。
買取価格を左右する付属品とは
■鍵、ストラップ、腕時計のコマ等
これらの付属品は買取価格への影響は大きいです。自分が使用する際に、使わないし持っていてもしょうがないと考えて捨ててしまうと、売る際に損をしてしまう場合があります。使っていなくても、失くさないように大切に保管することをおすすめします。
■保証書、ギャランティーカ-ド、ショップカード
こちらの付属品も買取価格に影響する可能性がある為、保管することをおすすめします。ギャランティーカード、保証書は、ブランドによって製造された品物であることを証明する役割を持つからです。次に購入する人は、保証書がつくことでその品物に対する安心感を持つことができます。つまり、次に販売する際の価値に影響を及ぼすということです。
ショップカードは、ギャランティーカード、保証書が付いていないブランドにおいて、販売店舗で付けられるカードを指すことが多いです。これには、購入日付や商品情報が記載されている事がある為、直営店で購入した場合は、保管することをおすすめします。
■箱、保存袋
箱や保存袋の存在が買取価格に影響するケースはかなり限定されます。それは、品物の状態と、時計や宝飾品の場合です。次に販売する際に箱・保存袋がないと、未使用品として販売できないケースがあること、また時計や宝飾品は、箱自体が保管ケースとしての役割が強く、中古品でも買取価格に影響する場合があります。
■購入レシート
買取価格に影響するケースは、ほとんどありません。それは再販する際に直営店の販売レシートを付けることは無いからです。
■紙袋、リボンなどの包装材
こちらも買取価格の影響はありません。紙袋、リボンなどがあっても、次に販売する価格が変わることは、ほとんど無いからです。
腕時計の場合
■箱・ケース
ケースは買取の際には重視されるケースが多く、無い場合はわずかではありますが、査定額が下がる可能性があります。
■保証書
保証書は、ギャランティーカードと呼ばれるカード型の証明書です。以前は、紙ベースのものが主流でしたが現代はカード式が一般的で、そこには購入日や購入者の名前、時計のモデル名やリファレンス番号、製造番号でもあるシリアル番号などが記載してあります。それと、時計の保証期間も記載されており、保証期間内での修理は無償(意図する故障は別)で行ってもらえます。
そのため、保証期間が残っている場合などでは、購入後の修理費用が節約できるメリットもあるわけです。一般的に、ギャランティーカードは正規代理店で購入した場合に受け取る時計が本物であることを示す重要な証明書であり、買取の際にギャランティーカードがない場合には本物であるのかどうかを買取スタッフが入念なるチェックが必要になりますし、購入されるお客様への不安を与える要素などが理由で、買取価格が下がる可能性があります。
■コマ
腕時計を購入して、いざ使うときは自分の腕に合わせてブレスレットを調整しますが、海外ブランドの腕時計の場合は外国人の腕のサイズに合わせてブレスレットの長さが決まります。もちろん、外国人の中には腕がとても太い人もいますし細い人もいるので、自分の腕の太さにフィットする長さに調整することになるわけです。
この場合、調整するときにはコマの数を減らすなどした際に、要らないコマが余ることになるのですが、これも重要な付属品の一つなどからも査定の際には金額に影響を与える可能性がありますので注意が必要です。仮に、コマがなくなってしまった場合には自分の腕と同じ太さ、もしくはそれよりも細い腕の人しか使うことができなくなるので、販売できるお客様に制限が生じてしまいます。売ることができる客層に制限が生じると、店側も流通しにくい状態になるため大幅な査定額の減少の可能性も高くなります。
■タグ、取扱説明書
初めて腕時計を使うときに読んでおきたいもので、間違った使い方をしないために添付されている小冊子ですから、これがない場合には購入した人は使い方を調べる必要が出て来ます。タグはそれほど重要なものではないですが、コレクターはタグもブランドの一つと考えるケースが多く、わずかな金額ではありますが、買取金額が下がる可能性もいますので、注意が必要です。
買取金額の金額の違いは、買取店によって違いはあります。保証書や箱などの付属品がない際にマイナスされる金額は、店により違いはありますが、ある程度の金額相場はあるかと思います。数千円から数万円程度が目安といわれておりますので、複数の買取店で査定してもらい、一番高く買取価格を提示したお店選んでも良いでしょう。
付属品以外の高く売るコツ
■汚れを落とす
商品の状態は買取価格に最も影響します。新品同様な状態であれば新品価格に近い料金で取引され、使い古して汚れの目立つような商品は購入時の1割も満たない価格で取引されることもざらではありません。買取スタッフは最初に商品を見た時の印象を重要視することをご存知でしょうか?常に買い手を想像して査定するスタッフは、買い手目線となる第一印象を意識しどのように映るのか考えています。
スタッフがパッと見た時に全体が綺麗だと評価が高くなります。もちろん査定時には、バックであれば表面から裏底まで全て確認するので、表だけでなく内部の汚れも落とすと買取金額の上昇が見込めます。
■臭いをなくす
長く使い続けている物は自然と自分の臭いがついてしまっています。厄介なことに衣服やバッグについた臭いというのは嗅ぎ慣れているため自分では気づきにくいのです。臭いが強すぎると減額の対象となり、あまりにもひどいと買取不可と判断される場合もあります。
特にタバコの臭いは繊維にしみ込みやすく、苦手な方も多いので普段から喫煙所には近づかない配慮も大切です。買取の際は、日干しや消臭スプレーなどを駆使して臭いをなくしましょう。
■糸のほつれをとる
摩擦や洗濯によりできる糸のほつれは見つけ次第とりのぞきましょう。新品に近いほど買取価格は上昇しますので、ほつれ箇所があると使用感ありと見なされ価格が下がります。縫いが可能ならば直してしまった方が商品価値も上がりますが、ブランド品は細かい縫製なので下手に触ると状況が悪化してしまう場合もあります。
■流行り品は早く売る
商品には流行りという寿命が存在します。もちろん、流行りに捕らわれずに自分流に使いこなすことは大事ですが、買取にいたっては取引価格に直結する重要な要素です。特に洋服やスニーカーは、流行りの形・色などの変化が速く、あっという間に商品としての価値が下がってしまいます。
流行りには周期があり20年で再度訪れると言われています。しかし20年も綺麗に保管するのは難しく、流行っている最中に手放してしまうのが最も効率的な売り方です。逆に、シルバーアクセサリーや時計などの製品は流行に捕らわれにくい物なので長く使いつづけてから売ってしまっても買取価格に影響はしないでしょう。
■専門性の高い店舗に持ち込む
ここまでは商品を中心とした考え方ですが、商品だけでなく持ち込む店舗を選ぶことも重要な買取価格UPのポイントです。ブランド買取において、店舗は大きく二つに分けることができます。ブランド名の価値だけを見る店舗と、商品一つ一つをしっかりと見てくれる店舗です。もちろん高値で売りたいのであれば後者です。ハイブランド品のほとんどは手作りによって作られているため、出来具合は完成品ごとに様々です。実際にE~Sランクといった風に仕分けされており、一つ一つしっかりと査定する買取店舗は商品の出来も評価対象となるため高値で売りやすくなります。
■高く売れるキャンペーンを活用する
買取店によって様々なキャンペーンを不定期に行っています。例えば、冬季限定コート買取価格20%UPや、ジーンズ買取10%UPといったキャンペーンは実際に行われています。店舗内で告知しているところもあれば、ホームページ内でひっそりと行っている場合もあります。何か売りたいなと思ったら、買取キャンペーンを行っているかもチェックすると良いでしょう。
まとめ
付属品が無いものでも買取店を選ぶことで査定金額のマイナスを最小限にすることができますが、付属品はあった方が金額の大小に関わらず、無かった場合よりも上がる可能性がありますので、大切に保管しておく方が良いでしょう。保管方法としては、商品をそこから出し入れする等してどこかに行ってしまわないようにすることをおすすめします。カードや保証書などについては箱を保管する場合はその中に入れておいてもよいと思います。そうでない場合は、これも一か所にまとめるか、バッグや財布であれば商品の中に入れて保管するのも一つの方法です。
いくつもの付属品に気を配って保管するのは、もちろん手放すときの買取価格を下げないようにするためもあります。しかし、上記でもお伝えしましたが、そうした付属品がちゃんとあるということ自体が、そのブランド品自体が本物であるという信用を裏付けている部分もあるのです。ブランドを買い取るお店は、常に偽物を買い取ってしまうリスクを抱えています。真贋したつもりでも人の能力に100%ということはありませんから、ある程度損をする可能性があるということを織り込んで価格を付けていくケースも実際に多いです。
しかし、たとえ保護袋であっても付属品が付いていれば、絶対ではないですが、本物であるという信用が底上げされるわけですから、お店としては安心感をもって買取がしやすいということで、その分買取価格にも反映されることができます。付属品に直接の付加価値がそれほどなくても、買取価格に影響しやすい理由の一つになります。ブランド品を買ってから手放すまでには相応の年月があるものです。それを意識して未来の自分が見つけやすいようにする、というのがコツではないでしょうか。
いかがでしたでしょうか?今回は、付属品があることで、無い場合よりも買取価格が高くなる理由を含めてお伝えさせていただきました。上記の内容を参考に、皆さまも付属品はなるべく捨てずに保管しましょう。