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買取価格は売値の何割か

買取価格は売値の何割か

買取店でブランド品を買取してもらったことはございますか。買取店を利用した際、「売値の何割で買っているのだろう」と疑問に思ったことがある方もいらっしゃると思います。今回は、買取参考価格が売値の何割程度に設定されているのかについてご紹介していきたいと思います。需要や状態によって変動するためあくまで目安でしかありませんが、可能な範囲で一般化して割合を出しています。また、その値付けをする際に、どのような基準があるのかも合わせてご紹介していきたいと思います。

割合は3割くらい

買取価格は売値に対して、おおざっぱに平均すると3割以下だと思われます。これ以上で買取をすると利益にならず、中古品買取業者全体が成り立たなくなってしまいます。逆に1割で買い取ろうとしても、売り手が売ってくれない可能性もあることから3割程度に落ち着くのではないかと考えられます。

ただし、買取は売値の高さや需要の高さなどによって大幅に上下し、業者の運営コストなども加味して考えられる必要があるので、正確な割合を出すには個別の商品ごとに計算いなければなりません。もう少し正確にするためには、ジャンルごとに割合を考える必要があります。今回はブランド品についてお話します。

新品未使用の場合

新品未使用でも多くの商品の買取価格は定価の50%以下になるとされています。理由としては下記です。

 

・インターネットを利用して安く買える

・正規店のアウトレット商品が安く販売されている

・並行輸入によって低価格で新品が販売されている

 

以上のことから、人気ブランド商品でも通常使用されたほとんどのアイテムは2、3割以下の価格になっています。もし、状態がよくない、購入から相当年経ったものとなってくるとさらに下がり、1割以下の価格になることもあります。しかし、人気商品であればまた話は変わってきます。人気商品でかつ新品又は未使用レベルのものであれば、おおよそ70%~75%あたりが多くのお店での買取り上限になるのではないでしょうか。

これ以上の買取になると買取店では不可能かと思います。お店の利益が出ないどころか赤字になる確率が高くなってしまいます。基本的に買取のお店では買取の際に定価ではなく、買取った後にいくらぐらいで販売できるかを考えて価格を決定していますので、定価が高額なものでも人気や需要がないものに関しては残念ですがかなり低い査定額になることが多いです。

値付けの基準

当然ですが、需要が大きい方が価格が高くなり、小さい方が価格が低くなります。また供給が少ない方が価値は高くなり、供給が多いと価値は下がります。例えば、iPhoneは中古でも数万円で買取しますが、これはそれ以上の価格で売れるからです。つまり、それだけ需要が大きいために高く買取することができるのです。また、限定品などのレアな商品は、元値以上の高額買取をすることがありますが、これは供給が少なく、一定の需要があるためにできることです。

つまり需要が十分に大きく、再販の見込みが大きい場合は、買取業者は買取価格を高く設定して、買取できる確率を上げようとします。供給が少なく、一定の需要があると見込まれるものも、同じように買取価格を上げようとします。逆に、需要の少ないものや供給が多すぎてどこにでもあるようなものは、あまり高値で買い取ることはありません。

また、季節変動も、値付けに影響を与えます。例えば、扇風機は夏には需要が高いですが、冬には需要がありません。そうすると、夏に買い取った扇風機はすぐに再販できるのに対し、冬に買い取った扇風機は夏がくるまで在庫として置いておかなくてはなりません。業者としては扇風機を冬に買い取るメリットがないので、冬の買取価格は下げようとします。これが季節変動です。ブランド品でいうとマフラーやコートが上げられ、タイミングを誤ると万単位で金額が変わることもあります。

次に使用感です。使用感も、非常に大きな要因です。中古品とはいえ、やはりボロボロで汚いものは売れないので、買い取ってもらえません。逆に未開封や未使用品など見た目が綺麗なものは、新品にこだわらない人にとってはお得な商品です。使用感の少ない商品はすぐに売れるので、高値で買取がしやすくなります。

箱や保証書、説明書などあればそれらも一緒に保管しておくことがおすすめです。

どうすれば高値を付けてもらえるか

これまでの内容がわかれば、買取店で少しでも高く値付けする方法も見えてきます。買取業者の買取基準から逆算していけばいいのです。まず、商品を買うときには、「価値が落ちない商品」を買うようにすることです。買うときには高く思えても、例えば買値の4割で売ることができたら、実質的に6割の価格で買ったことになります。「安物買いの銭失い」といいますが、買取のことも考えると、やはり少し高くても需要の大きな商品を買うべきでしょう。

次に、使用状態が買取価格に大きく影響するので、特に元値の高い商品はこまめにメンテナンスをしたり、カバーをつけるなどして、保存状態を綺麗に保つことが望ましいです。カバーやメンテナンスに少しお金がかかったりするのであまりやらないという人もいますが、買い替えで新しい商品を買うときの費用にも充てられるので、使用状態に気をつけましょう。

そして、不要になったら早めに売ることも大切です。例えば家電などは新しいモデルが出るたびに、旧モデルの需要が下がるので買取価格も落ちます。一般的に、時間が経てば経つほど買取価格は下がっていくので、不要になったら早めに買取を検討する必要があります。新しいバッグや時計を買ったら、前に使っていたものを早めに売りに出すといいでしょう。

しかし、思い出があったり愛着があったりとなかなか手放せない方も多いでしょう。そのような悩みをお持ちの方々のために、参考程度ですが、一般的に半年間使用しなかったものは、今後も使うことはほぼ無い。と言われています。そのため、売りに出すか悩んでしまう方は、とりあえず半年間ほど保留にしてみるのもいいかもしれません。

最後に

売値に対する買取価格の割合は様々な要因によって変動するものの、全体を平均すると3割以下と考えられます。その買取価格の値付けの基準となっているのは「需要と供給のバランス」、「ブランド」、「季節変動」、「使用感」の4つで、一言でまとめれば「買い手がつく確率は高いかどうか」という基準で値付けが行われています。この基準を踏まえると、ちゃんと需要の高い商品を選び、保存状態をよくしておくことで、高値で買取できることがわかります。ブランド買取では、査定を受けてみて「そんなに安いの?」と思ってしまうケースもあるかもしれません。

ブランド物の流行は移り変わりやすく、また、新品以上に高値がつくケースもごくまれだからです。ブランド買取の相場を知るとともに、買取に強いブランドや買取店の見極めを行うことで、納得してブランド買取を利用できるケースも増えることでしょう。

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