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洋画家「工藤和男(くどう・かずお)」について

洋画家「工藤和男(くどう・かずお)」について

洋画家、工藤和男氏と聞いて思い浮かべるものはどんなものでしょう。ご存じの方はきっと働く人々の絵を思い浮かべることでしょう。今回は工藤和男氏についてと、作品にも触れてみましょう。

工藤和男とはどんな洋画家なのか

工藤和男は大分生まれの洋画家です。1933年に大分で生まれた工藤和男は、幼少期の頃から絵を描くことが好きで、大学も武蔵野芸術大学を選びます、卒業後は日展などの展覧会に出品し数々の受賞歴を残しています。

工藤和男が主にモチーフとするのは「働く人」です。漁師や漁港で働く人を題材にした作品は、荒々しさと美しさが描かれ、働く事は生きることと言わんばかりのリアルさを感じることができます。

海で働くことは自然との闘いでもあり自然との共存でもあります。それを一枚の絵画にまとめる作品は、どれをとっても作者の熱さとモチーフとなっている働く人の熱さが伝わってきます。

工藤和男氏の主な作品

「働く人」1970年 - 創元展

「初冬の海」1976年

「東北の漁港」1979年 - 第11回日展特選

「海と漁師」1983年 - 第15回日展

「漁港の家族」1989年 - 第21回日展

「漁師」1990年 - 第22回日展

”九州芸術の杜”、“大分県立美術”、“山梨県立美術館”、“箱根 彫刻の森美術館”等の美術館で作品をご覧になれます。ぜひ足を運んで生きた芸術品をご覧になってみてください。

絵画の保存方法

ここからはもしご自宅に絵画がありましたら保存状況はどうされていますか。

油絵やアクリル画においては、経年劣化により退色(色あせ)・黄変等が発生することは避けられないので、いくつか原因等見ていきましょう。

まず四季の豊かな日本は、世界中の中でも特にカビが発生しやすい高温多湿気候の国です。一般的にカビは温度28度以上、湿度60度以上の状況が続くと繁殖される傾向にあり、これはさらに、紙やキャンバスに伸び縮み・カビといった大きな影響を与えます。

空調を使用した冬の室内でも同様です。また絵画の天敵である紫外線や直射日光は、キャンバスや紙を変色させ、同様に絵の具を退色させます。

では、こうした環境下で絵画を適切に保管するにはどうすれば良いでしょうか。一つ方法を挙げるとしたら、保管箱等に入れて保管することです。自宅の一室等で作品を袋・箱に入れ、直射日光が当たらず、温度・湿度変化の少ない、風通しのよい場所で保管する一般的な方法です。作品は縦に立てた状態で並べて保管しましょう。時々袋や箱から出して風を通すとベターです。

しかしながら、蔵などの特殊な空間のある家では可能ですが、一般的に湿度の気になる日本の住宅では難易度が高いことが現状です。そういった方はファイリングによる保管はいかがでしょうか。

作品がファイリング可能な場合、ポートフォリオに使用出来る大きくて頑丈なファイリングケースも適しています。ファイリング出来ないほどサイズが大きければ、製図等を入れる丸いケース(製図ケース、アジャストケース)へ筒状にして入れることも可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回洋画家・工藤和男氏についてのお話と、併せて絵画について触れさせていただきました。もし、ご自宅に絵画があるようでしたら、保存環境はいかがですか?正しく保存されていたら、ご売却の際もしかしたらいい値が付くかもしれません。

また、工藤和男氏の作品も素晴らしいものばかりです。先に挙げた美術館等でご覧になれるのでぜひご覧になってください。その作品の熱を感じることができるでしょう。

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