質屋買い取りの歴史
質屋の原型は鎌倉時代に登場した「戸倉」だと言われています。文献としては、藤原定家の日記にその名前が登場しており、当時は作り酒屋が兼業として行なっているものが主だったようです。この当時は貨幣経済が導入され始めたばかりで、これ以前は物と物の交換が主流でした。
消費者金融などお金を借りる手段は現代では多数ありますが、当時はこの戸倉くらいしかなかったようです。
武士や庶民からの利用が多かったものの、その経営面では不安定で、苦境に立たされることも多かったと言われています。その要因としては庶民からの反感により、襲われることがあったこと、政府からの徳政令によって経営難になったことが要因とされている。
ことが挙げられます。武士や庶民からの利用は多かったものの、財産が集まった結果、武士や庶民の反感をかい、打ち壊しを起こされることもあり、また財政が不安定になると「徳政令」と呼ばれる法令が出され、武士や庶民の借金を帳消しにされることもありました。
こうしたことから、戸倉が持っていた債権の大部分が失われ、経営難に追い込まれた戸倉も多くいたそうです。ただ、モノをお金に変えることのできる戸倉は、生活が不安定な人たちにとって頼みの綱とも言える存在であり、苦しい時代を一緒に乗り越える、庶民の金融機関としてしっかりと生活に根付いていくことになります。
3つの買い取りの方法
現代では、もはや質屋に出向いてというよりトレンドにもなってきていて、大きく分けると3つあります。
店頭買い取り
店頭買い取りとは、売りたい物があるお客様が自分で直接店舗に出向き、商品を査定員がしっかりと査定して商品のその時の資産価値の金額で買いとってもらう方法の1つです。
出張買い取り
出張買い取りとは、買い取りが流行りだしたころに流行っていた方法であり、査定員が直接売りたい物があるお客様のご自宅にいき商品を査定し、その場で買い取りをしてくれる方法です。
宅配買い取り
宅配買い取りは、売りたい物があるお客様が直接業者にまず電話で問い合わせか、メールで申し込みを行い、段ボールに査定してもらいたい商品を入れ業者の店舗または会社に送り査定してもらい金額に納得した場合のみ買い取りを行いお金は銀行に振り込まれます。
また金額に納得行かない場合は業者から商品が送り返されます。この方法のことを宅配買い取りといいます。
まとめ
質屋買い取りは、現代でこそ宝飾品、貴金属、有名ブランド品などの資産価値の高い商品が売れている状況であり、買い取りから販売まで一貫してきています。また催事やイベントといったように毎回大勢の人が訪れる地域、施設でも買取できる環境にあります。
現在では流通価値のある物品を買取し、仕入れて、販売のサイクルが主流になってきている。時代が変わればいろいろな買い取りが発生します。使わなくなったものを売って金銭を手にするという形なのでいい意味で物を無駄にせずにすみますし、特に若い世代の人たちを中心にネットでの売買も増えているのも現実です。
しかし犯罪も起きているのも事実です。犯罪に合わないようにしていてもいつどこで犯罪に合うかわからないので、SMSやネットでお金も手にするのではなくプロの査定員のいるリユース業界で買い取りをしてもらうことをお勧めいたします。
また質屋が注目される理由は、仮に借りたお金を返せなくても、信用情報に傷がつかないことです。消費者金融やクレジットカードなどの支払いを延滞すると、信用情報機関にその情報が登録されます。その信用情報は5年間は消えないため、マイカーのローンや住宅ローンなどを組むことができず困ってしまうこともあります。
これに対して、質屋の場合は自分の品物を担保にお金を借りられるため、返済できなくても、信用情報に傷がつくことはありません。万が一返済が難しい場合は、その品物を手放すことで返済義務もなくなります。「返済できなかったらどうしよう」と不安な方は質屋はおすすめです。