目次
ブランデーとは? 古いブランデーも売れる?
ブランデー(brandy)は、果実を原料とした蒸留酒の一種です。主にブドウを発酵させて作ったワインを蒸留し、その後樽で熟成させることで琥珀色となり、独特の風味を引き出します。
「ブランデー」という名前はオランダ語の「brandewijn(焼いたワイン)」に由来します。主な種類には、フランス産の「コニャック」や「アルマニャック」があり、それぞれ独自の製法や風味が色濃く表れているお酒です。
ブランデーの特徴
ブランデーは、芳醇な香りと奥深い味わいがあり、長く続く余韻と心地よい口当たりが魅力です。アルコール度数は一般的に40%前後で、食後酒やカクテルの材料としても親しまれています。
原料となる果実の種類や製造方法、熟成に使用される樽によって、豊かな個性が加わり多様な風味が生まれます。なかでもブドウを原料とするものは、フローラルでフルーティな香りに加え、樽熟成によるバニラやスパイスのニュアンスを感じられるでしょう。
ブランデーは買取可能
ブランデーは賞味期限がないため、適切に保管すれば長期間保存可能です。つまり未開封であれば、買取対象となることがほとんどです。
たとえ開封済みであっても、バカラ社製のクリスタルボトルなどであれば、容器自体に高い評価が得られるかもしれません。もし思い当たるものがあれば、一度専門家による査定を受けることをお勧めします。
古いブランデーは「価値が高い」場合がある
長期間熟成されたブランデーは、時間と手間がかかるため、希少性や味わいの深さから高値がつくことが多いです。現在、市場で見かけることのない銘柄などは、現行品を超える高い評価を受けることもあります。
しかも、数万円から数十万円で取引されることもあり、もしかしたら自宅で眠っている古いブランデーに、驚くような高い価値がある可能性も考えられます。
高価買取が期待できる古いブランデー銘柄
どのブランデーが高値で取引されているのか、またその価格帯について調べてみました。
市場の動向によって相場は変化し、高級ブランデーもその影響を受けます。今回取り上げるのは、安定した人気を誇り、価値が認められている銘柄ばかりです。
レミーマルタン 1724-1974 250周年記念ボトル
フランス・コニャック地方のワイン農家であったレミー・マルタンは、1724年に自らの名を冠したコニャック造りを始めます。その品質の高さから、1738年にはフランス国王に認められるという栄誉を受けました。
1974年には、創業250周年を記念した限定ボトル「レミーマルタン 1724-1974」が発売されています。箱と替え栓が揃った完品は、約8万円で取引されることもありました。そして2024年には創業300年を迎え、これを記念した限定ボトルが新たに登場しています。
レミーマルタン XO スペシャル
コニャック地方で誕生した「レミーマルタン XO スペシャル」は、豊かな香りと深みがあり、その味わいが格別な高級ブランデーです。40種以上の異なるオー・ド・ヴィ(原酒)が用いられ、平均10~37年の長期熟成を経て生み出されます。
2000年代初期に生産されたボトルは、2023年の買取価格が7,000円を超える例もあり、大手オークションサイトでの平均取引価格は、12,000円程度に上ることがありました。価値の上昇が伺える一本だといえるでしょう。
ルイ13世 ブラックパール
2007年にレミーマルタンから発売された「ルイ13世 ブラックパール」は、世界で786本のみ限定生産された極めて希少なコニャックです。美しいボトルデザインと共に、贅沢な香りとなめらかな口当たりが楽しめます。
気になる買取相場は、約200万円ほどだといわれています。2014年に発売された限定775本の「ルイ13世 ブラックパール アニバーサリーエディション」は、状態によってさらに10~20万円程度上乗せされることもあるようです。
ヘネシー XO クリスタル バカラボトル
高級コニャック「ヘネシー XO クリスタル バカラボトル」は、フランスの高級クリスタルメーカーであるバカラとのコラボレーションで作られたものです。バカラの職人技が光る美しいボトルが、贅沢なひとときを演出してくれます。
1970年代に流通したこの逸品は、コレクターにも高い評価を受けています。買取相場は、最大で10万円ほどに達し、大手オークションサイトでは約9万円で取引されたこともあります。
ヘネシー XO グリーンボトル
ヘネシーXOシリーズにおいて「ヘネシーXO グリーンボトル」は、一際目を引く存在です。薄っすらとグリーン色が入ったガラスボトルは、洗練された印象を感じられるでしょう。
また、キャップは製造年代で違いがあり、黒色が現行品、金色は90年代以前に製造されたオールドボトルです。
熟成されたオー・ド・ヴィのブレンドは、フルーティーで華やかな香りが広がります。1980年代後半から1990年代前半にかけて流通し、買取相場は18,000円程度です。
ヘネシー XO クリアボトル
その透明なガラスボトルが特徴の「ヘネシー XO クリアボトル」は、シンプルながらも高級感あふれるデザインです。視覚的にも楽しめるだけでなく、熟成を経ることで、芳醇な香りと豊かな味わいを実現しています。
1990年代に流通したこの上質なブランデーですが、買取相場は黒キャップが約1万円、金キャップは約4万円ほどで取引されています。
ハイン【オマージュ トゥ トーマスハイン】XO
すべてのボトルが高品質なハインは、VSOP以上のランクのみを生産するコニャックブランドです。ハインのコニャックは「アーリーランデッドコニャック」として知られ、コニャック地方で樽詰め後、ロンドンで熟成と瓶詰めが行われます。
厳選された原酒を長期間熟成させた「ハイン【オマージュ トゥ トーマスハイン】XO」は、創業者トーマス・ハインへの敬意が込められた一品です。深みのある風味には、熟成木やナッツ、ドライフルーツの香りが調和しています。
マーテル コルドンノワール
1715年創業のマーテルは、フランスを代表する老舗コニャックメゾンとして、300年以上にわたり世界中で愛されてきました。象徴である金色のツバメは、美しい時間を彩る存在として広く知られています。
1970年代から1990年代にかけて製造された「マーテル コルドンノアール ナポレオン」は、VSOPとコルドンブルーの中間に位置しています。15~20年熟成させた芳醇な香りは、飲む香水といわれるほどの華やかさがあります。
買取相場は8,000~10,000円程度とされていますが、すでに生産が終了しているため、価値の上昇が期待できる逸品だといえるでしょう。
クルボアジェ XO インペリアル(サントリー)
クルボアジェは、皇帝ナポレオンが愛したとされる由緒あるコニャックメゾンです。熟成年数に応じて変化する味わいも魅力で、若い原酒はフレッシュさが際立ち、長期熟成によって樽香と深みが増します。
「クルボアジェ XO インペリアル」は、厳選されたグランド・シャンパーニュとプティ・シャンパーニュ地方の原酒を、20~35年ほど熟成させています。ドライフルーツやスパイス、ハチミツの芳醇な香りが感じられるでしょう。
また、日本国内では長年サントリーが輸入を担い、クルボアジェの高品質なコニャックを日本の愛好家に届ける重要な役割を務めました。
カミュ XO エレガンス(アサヒビール)
十字架をモチーフにしたエンブレムが象徴的なカミュは、フランスの名門コニャックメゾンです。
「カミュ XO エレガンス」は、厳選された地域の原酒を巧みにブレンドし、15~30年の熟成を経て生み出されています。柑橘系のフローラルな香りとドライフルーツ、スパイスなどの調和と、豊かな余韻が堪能できる逸品です。
また、日本ではアサヒビールが輸入・販売を担い、カミュのブランド価値を一層高める役割を果たしています。
シャボー XO ハートボトル シルバー
アルマニャック地方の名門メゾンであるシャボーが手がける「シャボー XO ハートボトル シルバー」は、デザインを重視したハート型のボトルです。シルバーだけでなくゴールド、ピンクなど3種類の色があります。
熟成を経て深みを増したオーセンティックなフレーバーは、芳醇なアロマと調和し、ドライフルーツやスパイス、オークのニュアンスが感じられます。アルマニャックらしい力強さがあり、抜群の飲みごたえです。
三大ブランデーと人気国産ブランデー
世界を代表するコニャック、アルマニャック、カルヴァドスといった三大ブランデーは、それぞれの産地によってランクが異なり、厳格な基準を満たす製品のみがその名を冠することができます。
そして、近年では日本で製造される国産ブランデーも注目を集めています。
コニャック
コニャックは、フランスのボルドー地方北部に位置するコニャック地方で生まれ、厳しい規定を満たしたブランデーです。
ブドウ栽培地は6つのエリアに分かれ、ユニ・ブラン種など定められたブドウを原料に、独自の製造工程を経て造られています。それぞれの品種や土壌が生み出す個性が、味や風味に反映されます。
なかでも、ヘネシーやレミーマルタンといった銘柄は世界的な知名度を誇り、買取市場でも高く評価されています。
コニャックを代表する五つのメゾン
ヘネシー |
レミーマルタン |
マーテル |
クルボアジェ |
カミュ |
また、五大コニャックだけでなく、ポールジローやバロンオタールなども有名な銘柄です。
アルマニャック
アルマニャックは、フランス・ボルドー地方のアルマニャック地域で生産されるブランデーです。その歴史はコニャックよりも遥かに古く、14世紀には薬酒として広く認識されていました。
製造方法はコニャックと異なり、蒸留は1回で、木樽熟成が義務付けられていません。長らく交通が不便で、小規模な農家が多かったため、地域独自の酒として親しまれていました。また生産者の多くはヴィンテージ樽を使用しています。
アルマニャックを代表する銘柄一覧
シャボー |
ジェラス |
プリンス ド シャボー |
サンペ |
カスタニョン |
サンヴィヴァン |
カルヴァドス
カルヴァドスは、フランス・ノルマンディー地方のカルヴァドス県、およびその周辺で造られるアップルブランデーです。りんごを発酵させて作るシードルを蒸留し、アルコール度数は最低40度、熟成期間は2年以上と定められています。
この地域では500種以上のりんごが栽培され、カルヴァドスにはそのうち230種が採用されています。また、洋梨の醸造酒であるポワレを最大30%までブレンドすることが許されており、その結果、味わいに一層の奥行きと豊かさが宿ります。
カルヴァドスを代表する銘柄一覧
ルモルトン |
クールドリヨン |
ロジェグルー |
シャトードブルイユ |
人気の国産ブランデー
国産のブランデーは、フランスの三大ブランデーと比較すると歴史や規模では及ばないものの、土地特有の素材を活かした独自性があります。品質も高く、日本ならではの繊細な味わいがあるため、世界でも注目されています。
主な国産高級ブランデー一覧
サントリー ブランデー XO デラックス |
甲州ブランデー |
マルスブランデー |
十勝ブランデー |
神戸ブランデー |
古いブランデーの買取相場
古いブランデーの人気銘柄に関する買取相場をわかりやすく表でご紹介します。市場の需要や流通状況により価格は変動することがあるため、あくまで目安として参考にしてください。
また、希少な銘柄は表示価格よりも高値が期待できる場合もあります。もしも置いたままになっているブランデーがあれば、まずは買取業者で査定されることをお勧めします。
■ブランデーの買取参考価格一覧
銘柄(商品名) | 2024年3月 | 2024年12月 | |
レミーマルタン
ルイ13世 |
ベリーオールド クリアケース | 122,000円 | 114,000円 |
ベリーオールド
(八角形箱あり) |
114,000円 | ASK | |
ベリーオールド
(箱なし・替え栓付) |
90,000円 | ASK | |
ベリーオールド
(本体のみ) |
81,000円 | 81,000円 | |
旧ボトル
(箱なし・替え栓付) |
90,000円 | ASK | |
ブラックパール | ASK | ASK | |
レミーマルタン | エクセレンス バカラ | 30,000円 | 30,000円 |
クラブスペシャル 旧ボトル | 6,000円 | ASK | |
エクストラ リモージュ | 22,000円 | 22,000円 | |
エクストラ グリーンボトル | 15,000円 | 12,000円 | |
エクストラ パーフェクション | 17,000円 | 17,000円 | |
XO | 4,000円 | 4,000円 | |
XO スペシャルクリアボトル | 6,000円 | 6,000円 | |
XO スペシャル グリーンボトル | 10,000円 | 8,000円 | |
XO エクセレンス | 5,000円 | 5,000円 | |
1724-1974 250周年記念
(箱あり・替え栓付) |
67,000円 | ASK | |
ヘネシー エクストラ | ノスタルジー・ド・バニョレ | 40,000円 | 40,000円 |
ヘネシー リシャール | バカラ 旧ボトル | 180,000円 | 171,000円 |
バカラ 旧ボトル
(箱傷あり・付属品なし) |
140,000円 | ASK | |
ヘネシー パラディ | 旧ボトル | 70,000円 | 50,000円 |
旧ボトル(箱なし) | 60,000円 | 40,000円 | |
アンペリアル | 126,000円 | 122,000円 | |
バカラ | 122,000円 | 126,000円 | |
ヘネシー | ファーストランディング 1868
バカラ |
250,000円 | 250,000円 |
ラ・ドーム・リショーネ | ASK | ASK | |
マーテル | コルドンブルー バカラ | 65,000円 | 60,000円 |
コルドンブルー 旧分割ラベル | 38,000円 | 40,000円 | |
コルドンブルー 旧グリーンボトル | 10,000円 | 10,000円 | |
エクストラ コルドンアンジャル | 50,000円 | 35,000円 | |
ロール・ド・マーテル | 59,000円 | 70,000円 | |
ロール・ド・ジャン・マーテル | ASK | ASK | |
カミュ | ミシェルロイヤル バカラ | 118,000円 | 102,000円 |
ミシェルロイヤル バカラ
(ボトルのみ) |
50,000円 | 50,000円 | |
2000 バカラ | 15,000円 | 15,000円 | |
バカラ トラディション | 86,000円 | 80,000円 | |
バカラ トラディション
(ボトルのみ) |
30,000円 | 30,000円 | |
XO ロングネック | 2,500円 | 2,000円 |
※記載は参考価格となります。買取金額を保証するものではありません
古いほうが高く売れる? ブランデーの価値基準
VSOPやXOといったブランデーの階級は、その熟成年数によって決まります。長期間熟成されたものほど、味わいや品質が深まり、評価がより高まるとされています。
階級基準
ブランデーの種類によって若干異なりますが、熟成年数が長ければ、その分高価だと考えても差し支えないでしょう。
三大ブランデーであるコニャックとアルマニャックの熟成年数は、「コント(Compte)」という単位で表され、これが世界標準の評価基準とされています。カルヴァドスには、コントという概念がありません。
また、単一の熟成期間だけで出荷されるブランデーは、非常に稀です。
多くのブランデーは、商品コンセプトに基づき、異なる熟成年数の原酒をブレンド(調合)して瓶詰めされます。その際のランクは、ブレンドされた最も若い熟成年数に応じて決定されます。
ランク(階級) |
スリースター(Trois Etoiles) |
VS(Very Special) |
VSOP(Very Superior Old Pale) |
Napoleon / Excellence |
XO(Extra Old) |
Hors d’âge / Extra / Gold / Imperial / XXO(Extra Extra Old) |
※「ナポレオン」はランクのことであり、ブランドや銘柄ではありません
コニャックの基準
ブランデーの代表であるコニャックには、フランスの協会「BNIC(全国コニャック事務局)」によって定められた、熟成年数別の名称が存在します。実は、VS、VSOP、XO以外にも、さらに細かい基準が設けられています。
ブドウの収穫は毎年10月頃に行われ、その後発酵と蒸留の工程に進みます。蒸留は収穫年の翌年3月末までに完了し、4月1日から「コント0」として記録されます。以降は、4月1日が来るたびにコントの番号は一つずつ進みます。
また、2年の熟成が完了した「コント2以上」でなければ、コニャックを名乗ることはできません。
加えて、気を付けておきたいのは、XOのランク改定です。2018年4月1日より、コント6以上からコント10以上に引き上げられています。
ランク | コント(Compte) |
スリースター | 2 以上 |
VS | 2 以上 |
VSOP | 4以上(最低熟成 4年) |
ナポレオン | 6以上(最低熟成 6年) |
XO | 10以上(最低熟成 10年) |
オルダージュ / エクストラ / XXO | 10以上(XOより上質であること) |
※XXOは最低熟成14年を経たコニャックのみに適用可能
アルマニャックの基準
アルマニャックもコニャックと同様に、「BNAI(全国アルマニャック事務局)」というフランスの協会が、厳格な基準を用いてランクを決定しています。
熟成年数を示すコントは、コニャックと周期が異なります。アルマニャックの場合は、5月1日から「コント0」と表示され、翌年4月末日までとなります。以降は、5月1日が来るたびに番号が繰り上がります。
ランク | コント(Compte) |
スリースター | 1 以上(最低熟成1年) |
VS | 2以上(最低熟成2年) |
VO | 4以上(最低熟成 4年) |
VSOP | 4以上(平均熟成5~10年) |
ナポレオン | 5以上(平均熟成5~12年) |
XO | 10以上(平均熟成25〜30年) |
カルヴァドスの基準
カルヴァドスは、「A.O.C.(原産地名称保護)」によって定められた、熟成年数による等級付けがされています。その品質は熟成に応じて高まり、価格にも反映されます。
蒸留期間は10月1日から翌年の9月30日までと規定されています。年単位での管理が行われるため、蒸留が完了した年の翌年の9月30日までが1年未満にあたり、以降は1年ごとに年数がカウントされます。
ランク | 熟成年数 |
フィーヌ / VS | 最低熟成 2年 |
ヴィユー / レゼルヴ | 最低熟成 3年 |
VO / VSOP | 最低熟成 4年 |
ナポレオン / エクストラ / XO | 最低熟成 6年 |
ブランドボトルやデカンタ
バカラ製クリスタルボトルを使用したブランデーは、空き瓶でも高い価値を持ちます。これに加え、フランスのサンルイやセーブル製のボトルも注目されています。
こうした食器ブランドが手がけるブランデーボトルやデカンタは、状態が良好なものほどアンティークとしての評価が高まり、入手が難しいのが現状です。
たとえば、レミーマルタンの「ルイ13世」はバカラ製とサンルイ製があります。空きボトルや替え栓、外箱が揃っているなら高値で売却できる可能性があります。
一部の業者では、ボトルだけでなく箱や替え栓も単品で買取を行っており、価格は状態によって2,000~6,000円程度で取引されているようです。
減額されやすい条件
ブランデーは長期保存できるため、古さが直接的な価値の低下につながることはほとんどありません。しかし、液面の低下や漏れ、ボトルやラベルの損傷、付属品の欠品などが減額の対象となります。
欠品や損傷がない良好な状態で保管することが、価値を維持する鍵といえるでしょう。また、流通量の多い新しい銘柄は、希少性の高い古いものに比べて、低い評価を受ける場合もあります。
減額される可能性があるポイント
液面が低下している・内容液が漏れている |
コルクなどがむき出しである |
ボトルに傷がついている |
ラベルが破れている・汚れている |
シリアル・製造番号が読めない |
シリアル・製造番号が付属品と一致していない |
箱・ボトル・替栓のいずれか、またはすべてが欠品している |
市場で取引されていない、そもそも定価が安い |
古いブランデーを高価買取してもらうコツ
古いブランデーを高価買取してもらうためには、押さえておきたいポイントがあります。付属品の準備や保管状態の整備など、コツを意識することで査定額がアップする可能性があるため、ぜひチェックしてみてください。
付属品を準備しておく
高級ブランデーには、専用の箱や替栓、特別な冊子が付属するものがあります。買取査定に出す際は、これら付属品を可能な限り揃えた状態で持ち込むことが大切です。
付属品が全て揃ったブランデーは「完備品」として評価され、査定額が大きく向上する場合があります。また、シリアルナンバーが付与されている商品では、ボトル・箱・冊子の番号が一致しているどうかも重要です。
綺麗な状態で保管しておく
ブランデーは買取後、別のルートで再販されることが多いため、ボトルの外観も重要な査定基準となります。長期間保管されていたボトルには、ほこりがついていたり汚れているかもしれません。査定前に綺麗にしておくとよいでしょう。
ただし、バカラボトルなどの繊細なガラス製品は、傷つきやすいため注意が必要です。乾いた柔らかい布で、優しく拭き取る程度にとどめることが肝心です。
購入時期や場所を覚えておく
いつどこで購入したのかを明確に伝えることで、査定をスムーズに進めることができます。複数本のブランデーを一度に査定に出すなら、ある程度の情報を整理しておくことで、より良い買取額につながる可能性もあります。
もしも、購入時期が不明であっても問題なく売ることができます。詳細がわからない場合は、ブランデーの知識が豊富な専門家に相談することで、価値を正しく評価してもらうことができます。
売るものが他にもあればまとめて売る
ブランデーは1本からでも査定を受けることができますが、複数本を一度に出すことで査定額が上がる場合があります。また、ほとんどの買取業者では、ブランデー以外のお酒と一緒に査定に出すことも可能です。
お酒だけでなく、他にも売りたいものがあれば、すべての査定をまとめて依頼するのも一つの方法です。一度に複数点を買取に出すことで、より良い結果を得ることが期待できるでしょう。
古いブランデーを売る方法
所有している古いブランデーを売却するなら、実にさまざまな選択肢があります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルや状況に適した方法を選んでください。
店頭買取
店頭買取は、売却したい品物を直接店舗に持ち込み、その場で査定を受ける方法です。専門のスタッフと対面で相談できるため、査定内容や価格の根拠について、くわしく確認できるのが大きなメリットです。
また、即座に現金で受け取れるため、スピーディーに取引を完了できる点も魅力です。ブランデーのような高価な品を売却するなら、専門知識を持つスタッフがいる買取店を選びましょう。
出張買取
出張買取は、買取業者の査定士が自宅に訪問し、鑑定から現金の受け渡しまで行う方法です。遠くの買取店まで行く必要がなく、梱包したりする手間がかかりません。
また、自宅にいながら対面査定を受けられるので、評価内容や買取価格の決定理由を直接聞くことができます。そのため、査定価格に納得しやすいというメリットがあります。
催事買取
催事買取は、イベントやフェアとして買取を行う方法です。身近なスーパーマーケットや公⺠館、ショッピングモールなど商業施設にあるイベントスペースに、買取ブースを設置し査定を行います。
専門スタッフが出張して買取査定を行うので、まるで買取店がご近所にやってくるかのような便利なサービスです。「お店に行くのは遠いけれど、自宅に来てもらうのは気が引ける」という方には、最適な選択肢ではないでしょうか。
ただし、催事買取は常設ではなくあくまでイベントなので、近隣で開催されているときはチャンスを逃さないようにしましょう。
宅配買取
宅配買取とは、使わない物を自分で梱包し、業者に発送して、査定・買取をする方法です。宅配買取のメリットは、自分の都合の良い時間に買取ができることです。
出張買取の場合、鑑定士が自宅に来て査定・買取を行うため、短時間とはいえ時間の制限があります。一方、宅配買取を利用する場合は、自分の都合の良い時間に梱包して発送できるというメリットがあります。
また、引っ越しは宅配買取を利用する絶好のタイミングです。荷造りの際に、必要なものと不要なものを分け、不要なものを宅配買取として処理することができます。
リサイクルショップ
リサイクルショップは、中古品の販売・買取を行うお店のことです。店舗に直接持ち込むことで、店員が状態を確認し、査定を行います。ブランデーをはじめとする不要品を手軽に処分できる方法です。
主に家電や衣類、家具など、さまざまな商品を取り扱っています。ただし、専門知識を持つスタッフがいない場合もあり、買取金額は店舗によって異なるため、事前に相場を調べておくと良いでしょう。
フリマアプリ
フリマアプリは、個人で直接売買できるオンラインプラットフォームです。価格設定が自由なので、希望する金額で売却できる可能性があります。また、全国のバイヤーにアプローチできるため、高値での取引も期待できます。
しかし、商品の写真撮影や説明文作成、発送手配など手間がかかり、購入者とのやり取りやトラブルのリスクも伴います。急いで売りたい場合には、時間がかかることもあります。
オークションサイト
インターネット上で、オークションのサービスを提供するウェブサイトを示します。ネットオークションとも呼ばれ、商品を出品し、入札者が価格を競り合うオンラインマーケットです。
出品者は商品の詳細を登録し、開始価格や終了日時を設定します。入札者はその期間内に価格を上げながら入札し、終了時に最も高い価格を提示した人が落札します。そのため、予想以上の高値で取引されることもあります。
ただし、価格が予想より低くなる可能性があり、手数料が発生することや発送手続きが手間であること、購入者とのトラブルが起こるリスクがあります。
まとめ
所有している古いブランデーが価値を持つかどうかは、その熟成の質、保存状態、ブランド、そして市場の需要に影響を受けます。そのため、適切な条件が揃えばその価値が高まるといえるでしょう。
また、希少価値のあるブランデーは将来的にさらに評価が上がる可能性もあります。気になるボトルがあるなら、まずは専門家に鑑定を依頼し、その市場価値を確認してみましょう。