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並行輸入品のお買取りは値段が下がる?
並行輸入品は、たとえ正規品と同じ質の商品であっても買取価格が下がるといわれています。しかし、なぜ並行輸入品は商品が本物であっても正規品に比べて買取価格が下がるのでしょうか。
並行輸入品の買取価格が下がる理由はいくつかあります。並行輸入品の代表的なデメリットをチェックしてみましょう。
・購入客からの需要が低い
・アフターサービスが十分でないことがある
・ニセモノのリスクがある
上記3点のように、並行輸入品には正規品にはないデメリットが存在します。正規品のほうが購入客に好まれたり、ニセモノのリスクを危険視されたりするのは、避けられないデメリットといえるでしょう。正
規品と並行輸入品の2つがあれば、誰でも正規品のほうを選ぶので、並行輸入品は必然的に買取額が下がってしまうのです。並行輸入品を売るときは、このようなデメリットも踏まえたうえで買取査定を依頼しなければなりません。
並行輸入品ってどこで買えるの?
正規輸入品を販売しているのは、路面店やデパートですが、並行輸入品を販売しているのは、多種多様なブランドを扱う販売店、イオンやイトーヨーカドー、ユニーといったショッピングモールなどです。並行輸入品のみを扱うショップもありますが、店に並ぶアイテムは、正規輸入品と同じものです。
しかし、ブランドによっては、同じものなのに大幅に価格が異なります。例を挙げるとすれば、バッグや財布で女性に人気の『COACH』。ショップで50,000円のバッグが、アメリカの販売店だと半額ということも。
このように差額が大きいので、並行輸入品は利益率が高く、買取業者や販売業者は、大きく儲けることができます。ユーザーにとっても憧れのブランドが安く手に入るわけですから、並行輸入品のメリットは、とても多いと言えるでしょう。
ただし『ルイ・ヴィトン』『エルメス』『シャネル』といった老舗有名ブランドの中には、イメージや価格を守るため、並行輸入を行っていないブランドもあります。また、直営店との信用を大切にしているので、アウトレットショップで見かけることもありません。
ですから、あまりにも安くアイテムが手に入った時は、コピーであることを疑った方がいいかもしれません。
並行輸入品と正規店の違い
正規輸入品と並行輸入品の違いとはなんでしょうか。どちらも品質は、同じものなのですが、入荷する時のルートと保証面などで違いがあります。入荷ルートとしては、正規輸入の場合は、ブランドから日本の正規代理店に流れ、日本の小売店などで販売をします。
一方、並行輸入は、ブランドから第三者が直接購入して日本の小売店などで販売する流れです。そして、並行輸入品では正規輸入品と違い、3つの難点が生じます。
・正規店のギャランティーカード(保証書)がついていない
・取扱説明書が日本語で書かれていない
・ワケありの商品が多い
保証書が、ついていない場合、正規店舗で適した修理をしてもらうことができず、もし、ついていたとしても日付や名前が未記入の物も保証サービスが受けることができない恐れがあります。
また、正規輸入品と違い検品が厳しくないために小さな傷や若干色ムラなどの些細な違いが生じてきます。並行輸入品を購入希望されるお客様が現れた場合には、このことを事前に説明しておくと良いでしょう。
並行輸入のお買取りについて
並行輸入品の買い取りで必要なのは、正規品と比較して、買取依頼に出された商品が本物かどうか見抜けるかどうかです。「○○の本物はこんな特徴がある!」といった知識が多ければ、並行輸入品でも偽造品を買取査定時にはじくことが出来ます。
例えば、「金具の刻印がしっかり彫られているか」これは、大体の有名ブランド商品に言えることで、本物であればくっきりとブランド名などが入っていますが、偽造品は、少し見にくい彫りです。他にも縫製法、ファスナーの形状、タグといったポイントをリサイクル業界では、細かく見ていくことをオススメします。
また、近年では、スーパーコピーという非常に精巧な偽造品まで出てきて、あえて、正規品よりも安いスーパーコピーの商品を購入するお客様もいらっしゃるほどだと言われています。しかし、偽造品を販売すると商標権を直接侵害してしまいます。
査定に出された商品を買い取っても商標権を侵害しないか確認するために、権利者からご自身のリサイクルショップまでの商品の流れも調べましょう。税関への申告で必要なインボイス、商品の入り数が記載してあるパッキングリスト(梱包明細書)、通関証明書などを見て流通を把握しておくと怪しいものは買い取らずに済みます。
お客様には必要な書類を揃えておくよう事前にお伝えしておくと、滞りなく査定が進みますよ。
スーパーコピーではなく並行輸入品でも商品権侵害のリスクあり?
リサイクルショップで商標権侵害のある並行輸入品を販売していた場合、責任を取るのはお客様か並行輸入業者と思いきや、買い取りで仕入れていたリサイクルショップも責任を問われるケースがあります。
お客様から買い取ったものだからと知らぬ存ぜぬとは言えないのです。大半の場合、リサイクルショップ側は事情を知らないので、差し止めや販売商品の回収・買い取り先の情報開示・商標権侵害で生じた損害額の算出(買取価格や販売数量など)をはじめとする資料を提出する必要があります。
このようなことが起こってしまうと、お客様や業界からの信用を無くしかねません。恐ろしい事態を防ぐためには、真正商品の並行輸入として商標権侵害をしない条件を満たしているかチェックすることが大切です。並行輸入品の買取希望があったら、下記3つの条件を満たしいているか確認しましょう。
・並行輸入品につけられている商標が、輸入先の国の商標権者または当該商標権者から使用許諾を受けた者により適法につけられたものであるか。
・輸入先の国の商標権者と日本の商標権者が同一人物であるか、または法律的・経済的に同一人物とみなせるような関係があることで、並行輸入品の商標が日本の登録商標と同じ出所を表示するものであるか。
・日本の商標権者が直接的あるいは間接的に並行輸入品の品質管理が可能な立場にあり、並行輸入品と日本の商標権者が登録商標をつけた商品(正規輸入品)が当該登録商標の保証する品質において実質的に差異がないと評価されるものか。
これらの条件を満たしていないものを販売すると、商標権侵害と見なされてしまいます。
商標が違法でつけられたもの、海外と日本の商標権者が違うもの、工場が販売しているものは、そうと分かった瞬間に買い取りしないことです。
正規品であっても商標権侵害になりうる
たとえ正規品を並行輸入しても商標権者が商標権侵害訴訟をした時は、商標権侵害と判断されてしまいます。これは並行輸入業者や販売業者であるリサイクルショップが、上記の条件を立証しない限り覆ることはありません。正規品だからと安心していては危ないのです。
リサイクルで買い取った並行輸入品は、並行輸入業者が不明であったり、あやふやなことが多いそうなので、実際は、ご自身のリサイクルショップだけで条件の立証をすることになるおそれがあります。
査定で危ない並行輸入品の判別を出来るようにすることと、並行輸入品の3つの条件を満たしている商品か確かめること。これらが最悪の状況を回避する方法です。先述の内容を踏まえたうえでのご査定・お買取り関してはこのような状況も考慮したうえで行わせていただいています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?簡単にはなりましたが、並行輸入品と正規品の違いについての知識に関して少しでもお役に立てればと思います。また、ブランドのお品物を購入されるのであれば、できる限り正規店で購入することをおススメします。
現代では、オークションやフリマアプリが便利なため、流行っていますが、ニュースにもなるほどコピー品がおうこうしている状態であり知識なしには利用しにくい環境になりつつあります。ですので、フリマアプリをご利用になられる場合には、真贋ポイントをしっかり押さえておくことが重要になりますが、手間がかかるし…とネガティブに思われると思いますので。そういった、いわゆる詐欺にあわないためにも少し値段は張りますが正規店での購入をオスメいたします。
そして、やはり値が張る分愛着もわきますし、安心感もあります。そういった部分もしっかり我々も理解したうえで可能な限りご希望の価格に添えるよう尽力いたします。しっかりと対策をして最高のブランド品に出会えることを願っています。