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ルイ・ヴィトンの歴代デザイナー一覧|経歴や代表作・コラボ作品も紹介

ルイ・ヴィトンの歴代デザイナー一覧|経歴や代表作・コラボ作品も紹介
上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

ルイ・ヴィトンが数々のヒットアイテムを生み出してきた背景には、歴代デザイナーたちの存在があります。この記事では、彼らの経歴や功績、代表作などについて詳しく解説します。

目次

【一覧】ルイ・ヴィトンの歴代デザイナー

ルイ・ヴィトンは革新的なデザインによって世界的なファッションブランドとしての地位を確立してきました。歴代デザイナーたちの功績とともに、ブランドが発展してきた軌跡を見ていきましょう。

【1997~2013年】マーク・ジェイコブス

ルイ・ヴィトンの長い歴史の中で、初めてクリエイティブディレクターに就任したのが1997年のマーク・ジェイコブスです。プレタポルテ(既製服)の本格展開やアーティストとのコラボレーションを実現し、ブランドの成長を支えました。

マーク・ジェイコブスの経歴

マーク・ジェイコブスは、1963年にアメリカ・ニューヨークで生まれたファッションデザイナーです。現在では世界を代表するデザイナーの一人として知られています。

1984年にニューヨークのパーソンズ・スクール・オブ・デザインを首席で卒業し、在学中から数々のデザイン賞を受賞するなど、その才能は早くから高く評価されていました。

卒業後はファッションブランド「ペリー・エリス」に入社し、デザイナーとして経験を積みます。

その後、自身の名を冠したブランド「マーク ジェイコブス」を立ち上げ、1980年代後半から独創的なデザインで注目を集めました。

ルイ・ヴィトン初のクリエイティブディレクターに就任

1997年から2013年までルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクターとして活躍しました。彼を起用したのは、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の会長兼CEOであるベルナール・アルノーです。

就任後は、それまで旅行鞄やレザーグッズを中心としていたブランドに、本格的なプレタポルテやシューズ、時計、ジュエリーなどの分野を導入し、その成長に大きく貢献しました。

また、ヴェルニラインをはじめとする人気コレクションを手掛けたほか、アーティストとのコラボレーションにも積極的に取り組み、メゾンに革新的な変化をもたらしました。

「モノグラム・ヴェルニ」を発表

ルイ・ヴィトンで初めて手掛けた1998年春夏コレクションで「モノグラム・ヴェルニ」を発表しました。光沢感のある華やかなデザインは大きな話題となり、現在でも人気ラインのひとつとして知られています。

素材には上質なカーフレザーを使用し、エナメル加工を施したうえでモノグラムパターンを型押ししているのが特徴です。当時の定番であったモノグラム・キャンバスとは異なる質感を実現し、革新的なコレクションとして注目を集めました。

また、艶やかなエナメルの美しさに加え、豊富なカラーバリエーションが展開されている点も大きな魅力です。

日本人アーティスト「草間彌生」とコラボ

水玉模様を用いた作品で世界的に知られる草間彌生は、画家や彫刻家、小説家としても活躍する現代美術家です。

ルイ・ヴィトンとのコラボレーションでは、象徴的なドット柄やかぼちゃのモチーフがバッグや財布などに取り入れられ、大きな話題となりました。

最初のコラボレーションは2012年に発表され、現在でも中古市場で高い人気を誇るアイテムが数多く存在します。

さらに2023年には新たなコラボレーションコレクションが発表され、「フラワー」「フェイス」「パンプキン」など草間彌生を象徴するデザインが登場しました。

バッグや財布に加え、スカーフやシューズ、アクセサリーなど幅広いアイテムが展開され、世界中のファンから注目を集めました。

日本人アーティスト「村上隆」とコラボ

村上隆は、世界的に活躍する現代美術家・ポップアーティストです。

このコラボレーションでは、ルイ・ヴィトンのモノグラムに村上隆ならではのポップなデザインを融合しました。カラフルな「モノグラム・マルチカラー」をはじめ、花やキャラクターを取り入れたデザインは世界的な人気を集めました。

また、マーク・ジェイコブスが日本の「Kawaii(かわいい)」文化に関心を深めるきっかけになったことでも知られています。代表的なコラボレーションとして、「モノグラム・チェリー」や「モノグラム・パンダ」などが挙げられます。

こうした遊び心のあるデザインは女性からも高い支持を集めており、現在でも中古市場では高値で取引されるアイテムが少なくありません。

2013年にルイ・ヴィトンのデザイナーを退任

1997年から2013年までの約16年間にわたりルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクターを務めました。2013年に退任した後は、自身のブランド「マーク ジェイコブス」の活動に注力しています。

【2006~2011年】ポール・エルバース

ポール・エルバースは、「モノグラム・マカサー」などの人気ラインを生み出し、ルイ・ヴィトンのメンズラインの発展を支えたデザイナーです。

ポール・エルバースの経歴

ポール・エルバースは、オランダ出身のファッションデザイナーです。数々の著名デザイナーを輩出した名門メゾン マルタン マルジェラで経験を積み、その実力が高く評価されていました。

2006年にルイ・ヴィトンへ入社し、2011年までメンズウェアのデザインを手掛けました。

マーク・ジェイコブスがウィメンズコレクションを中心に担当していたのに対し、ポール・エルバースはメンズラインの発展に大きく貢献しました。

モノグラム・マカサーを発表

モノグラム・マカサーは、ルイ・ヴィトンの定番であるモノグラム・キャンバスにブラックレザーを組み合わせたメンズ向けのラインです。

2009年頃に展開が本格化し、ビジネスバッグをはじめ、キーポルやスティーマーなどさまざまなアイテムが登場しました。

黒を基調としたシックなデザインが特徴で、ビジネスシーンにも取り入れやすいことから多くの男性から支持を集めました。年代を問わず使いやすいデザインで、現在も人気を誇っています。

当時は、レザーグッズを中心に幅広い商品を展開していましたが、メンズラインの存在感を高めたコレクションのひとつとして知られています。

【2011~2018年】キム・ジョーンズ

キム・ジョーンズは、ルイ・ヴィトンのメンズラインの発展に貢献したデザイナーです。「ダミエマサイ」の発表や、「fragment design」「Supreme」とのコラボレーションで大きな話題を呼びました。

キム・ジョーンズの経歴

キム・ジョーンズは、1973年にイギリス・ロンドンで生まれたファッションデザイナーです。幼少期は父親の仕事の関係で、アフリカや南米などさまざまな地域で過ごしました。

その後、ロンドン芸術大学傘下のセントラル・セント・マーチンズで学び、在学中にはロンドンのストリートカルチャーを代表する「Gimme Five」と交流を深めます。こうした経験を通じて、独自のデザイン感覚を磨いていきました。

2011年にルイ・ヴィトンのメンズスタイルディレクターに就任すると、ストリートカルチャーとラグジュアリーを融合させたコレクションを次々と発表します。その功績により、メンズ・プレタポルテの発展に大きく貢献しました。

ルイ・ヴィトンのメンズラインを広めた

キム・ジョーンズは、ルイ・ヴィトンのメンズ・プレタポルテの発展に貢献した人物として知られています。

彼が就任する以前から、ポール・エルバースが手掛けたモノグラム・マカサーなどの人気ラインによって、メンズアイテムへの注目は高まりつつありました。

しかし当時は、バッグや財布のブランドというイメージを持つ人も少なくありませんでした。

2011年にメンズスタイルディレクターへ就任し、ダミエ・マサイやSupremeとのコラボレーションなど話題性の高いコレクションを次々と発表します。その結果、メンズ・プレタポルテは世界的な人気を獲得しました。

ダミエマサイチェックを発表

ダミエ・マサイは、ルイ・ヴィトンの定番であるダミエパターンに、マサイ族の文化から着想を得た鮮やかなカラーやデザインを取り入れたコレクションです。

キム・ジョーンズは幼少期をアフリカで過ごした経験があり、その記憶を反映してダミエ・マサイを発表しました。

赤やオレンジを基調とした大胆な色使いは従来にはない斬新なデザインとして注目を集め、多くのファッションファンを驚かせました。

「fragment design」とコラボ

「fragment design」は、藤原ヒロシが主宰するデザインプロジェクトです。

日本のストリートカルチャーを代表するクリエイターとして知られ、これまで数多くのブランドとのコラボレーションを手掛けています。

キム・ジョーンズは若い頃にGimme Fiveと関わりがあり、藤原ヒロシとも交流を深めていました。こうした縁から、fragment designとのコラボレーションが実現したとされています。

ルイ・ヴィトンの伝統的なデザインにfragment designらしいストリートテイストが融合され、多くのファッションファンから注目を集めました。

「Supreme」とコラボ

「Supreme」とのコラボレーションは、2017年に発表されると大きな話題となりました。バッグや財布、アパレルなど幅広いアイテムが展開され、現在でも中古市場でプレミア価格が付くものが少なくありません。

実はSupremeは2000年頃、ルイ・ヴィトンのモノグラムをモチーフにしたアイテムを販売したことで知られています。その後、両ブランドは公式コラボレーションという形で再び結び付きました。

このコラボレーションの実現には、キム・ジョーンズが大きく関わったとされています。Supreme創業者のジェームス・ジェビアとも交流があり、こうした背景が協業を後押ししたといわれています。

【2013年~現在】ニコラ・ジェスキエール

ニコラ・ジェスキエールは、バレンシアガの再建に大きく貢献したデザイナーです。ルイ・ヴィトンでは、ゲームキャラクターを起用した革新的な広告キャンペーンで注目を集めました。

ニコラ・ジェスキエールの経歴

ニコラ・ジェスキエールは、1971年にフランスで生まれたファッションデザイナーです。

幼い頃からファッションに関心を持ち、学生時代にはアニエスベーのインターンシップに参加したほか、ジャン=ポール・ゴルチエのもとで経験を積みました。

その後、長い歴史を持つバレンシアガに入社し、1997年に20代半ばの若さでクリエイティブディレクターへ就任します。当時のバレンシアガは低迷期にありましたが、ニコラ・ジェスキエールは革新的なコレクションを次々と発表し、再建に大きく貢献しました。

その功績は高く評価され、2000年にはVH1/Vogue Fashion Awards、2001年にはCFDAアワードを受賞しています。

ファイナルファンタジーのキャラクターを広告塔に起用

2016年春夏コレクションの広告キャンペーン「SERIES 4」において、ゲーム『ファイナルファンタジーXIII』の主人公であるライトニングを起用し、大きな話題を集めました。

公開されたビジュアルや映像では、ライトニングがルイ・ヴィトンのアイテムを身にまとい、現実とデジタルの世界を融合させた独創的な演出が注目を浴びました。

ラグジュアリーブランドの広告にゲームキャラクターを起用する試みは当時としては非常に斬新であり、ニコラ・ジェスキエールの革新的な発想を象徴する事例として知られています。

【2018~2021年】ヴァージル・アブロー

ヴァージル・アブローは、ルイ・ヴィトン初の黒人メンズクリエイティブディレクターです。ストリートカルチャーを取り入れた革新的なデザインで、ブランドに新たな価値をもたらしました。

ヴァージル・アブローの経歴

ヴァージル・アブローは、1980年にアメリカ・イリノイ州ロックフォードで生まれたファッションデザイナーです。

ウィスコンシン大学卒業後、イリノイ工科大学大学院で建築を学び、在学中からファッションにも関心を持つようになりました。

2009年にはフェンディのインターンシップに参加し、カニエ・ウェストと出会います。その後、カニエ・ウェストのクリエイティブプロジェクトに参加し、デザイナーとして経験を積みました。

2013年には自身のブランド「Off-White」を設立し、2018年にはルイ・ヴィトン初の黒人メンズクリエイティブディレクターに就任します。

Off-Whiteを設立

ヴァージル・アブローは、2013年にイタリア・ミラノを拠点としてファッションブランド「Off-White」を設立しました。

これには「黒と白の間にあるグレーゾーン」という意味が込められており、ストリートファッションとラグジュアリーファッションを融合させた独自のスタイルで人気を集めました。

建築を学んだ経験を持つヴァージル・アブローらしく、デザインには建築やアートの要素も取り入れられています。

その後、ルイ・ヴィトンのメンズクリエイティブディレクターに就任し、ストリートカルチャーを取り入れたコレクションを次々と発表しました。Off-Whiteも世界的な人気ブランドへと成長し、日本にも店舗を展開しています。

ルイ・ヴィトン初の黒人メンズクリエイティブディレクターに就任

2018年にヴァージル・アブローがメンズクリエイティブディレクターに就任したことで新たな時代を迎えました。彼は、ルイ・ヴィトン初の黒人メンズクリエイティブディレクターとしても注目を集めました。

ストリートカルチャーとラグジュアリーファッションを融合した斬新なコレクションを次々と発表し、若い世代からも高い支持を獲得しました。その功績は大きく、メンズラインの発展に大きく貢献したと評価されています。

本格的なメンズジュエリーコレクションを展開

それまでのルイ・ヴィトンのジュエリーは、ウィメンズ向けのアイテムが中心でした。しかし、ヴァージル・アブローは本格的なメンズジュエリーコレクションを展開し、新たな顧客層の開拓に貢献しました。

彼が手掛けたネックレスやリングは、存在感のあるボリューム感やカラフルなデザインが特徴です。ストリートカルチャーの要素を取り入れながらも、ブランドらしい高級感を兼ね備えていました。

こうした取り組みにより、メンズラインはさらに充実し、多くの男性から支持を集めるようになりました。

ナイキとコラボ

2022年、誕生40周年を迎えたナイキの「Air Force 1」をベースに、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションスニーカーが発売されました。

このコレクションは、Air Force 1が持つカルチャーとヴァージル・アブローの創造性を融合させたもので、全47モデルが展開されています。モノグラムやダミエを取り入れたデザインは、大きな注目を集めました。

また、これらのスニーカーはナイキの工場ではなく、ルイ・ヴィトンのイタリア工房で製作されたことも特徴です。

2021年に逝去

ヴァージル・アブローは、2019年に希少ながんの一種である心臓血管肉腫と診断されました。

しかし、その事実を公表せず、闘病を続けながらも精力的にデザイン活動を行い、革新的なコレクションを次々と発表しました。

その後、2021年11月28日に41歳で逝去しました。訃報を受け、親交の深かったカニエ・ウェストが追悼パフォーマンスを行うなど、世界中から惜しむ声が寄せられました。

ルイ・ヴィトンのメンズラインを大きく発展させたヴァージル・アブローの功績は高く評価されており、現在もファッション業界に大きな影響を与え続けています。

【1996~2000年、2020年~現在】ジョニー・コカ

ジョニー・コカは、スペイン出身のファッションデザイナーです。

1996年から2000年までルイ・ヴィトンでレザーグッズのデザインを手掛け、その後はバリーやセリーヌなどで経験を積みました。

2020年には復帰し、ウィメンズレザーグッズ部門でバッグやレザー小物のデザインに携わっています。

アニエール=シュル=セーヌのアトリエで培った経験を活かし、ニコラ・ジェスキエールとともにコレクションを支える存在です。今後どのようなアイテムが誕生するのかにも注目が集まっています。

【2023年~現在】ファレル・ウィリアムス

ファレル・ウィリアムスは、2023年にヴァージル・アブローの後任としてルイ・ヴィトンのメンズクリエイティブディレクターに就任しました。音楽やファッションなど幅広い分野で活躍するクリエイターとして知られています。

初のコレクションとなる2024年春夏メンズコレクションは、パリのポンヌフ橋で開催され、大きな注目を集めました。

ランウェイでは、ダミエを再解釈したデザインや鮮やかなカラーを取り入れたルックが披露されています。

また、ショーでは音楽パフォーマンスも行われるなど、ファッションとエンターテインメントを融合した演出が話題となりました。ファレル・ウィリアムスは、ブランドに新たな創造性をもたらす存在として期待されています。

ルイ・ヴィトンのデザイナーに関するよくあるQ&A

歴代デザイナーの中に日本人はいるのか、現在のデザイナーは誰なのかなど、ルイ・ヴィトンについて気になる方も多いでしょう。最後に、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。

歴代で日本人のデザイナーはいる?

ルイ・ヴィトンのクリエイティブディレクターに日本人が就任した例はありません。しかし、日本人アーティストとのコラボレーションは数多く行われています。

なかでも、草間彌生や村上隆とのコラボレーションは世界的な話題となりました。草間彌生のドット柄やパンプキン、村上隆のカラフルなモノグラムやキャラクターデザインは、ブランドの伝統的なデザインに新たな魅力を加えています。

現在のルイ・ヴィトンのデザイナーは誰ですか?

現在は、メンズラインをファレル・ウィリアムス、ウィメンズラインをニコラ・ジェスキエールが手掛けています。

ファレル・ウィリアムスは2023年にメンズクリエイティブディレクターへ就任し、音楽やストリートカルチャーを取り入れたコレクションで注目を集めています。

一方、ニコラ・ジェスキエールは2013年からウィメンズラインを率い、革新的なデザインでブランドの発展を支えてきた人物です。

まとめ

ルイ・ヴィトンで活躍したデザイナー7名を紹介しました。彼らは革新的なデザインや話題のコラボレーションを通じて、ブランドの発展を支えてきた人物たちです。今後も進化を続ける新たなコレクションに注目しましょう。

上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

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