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ピジョンブラッドルビーとは? 色や石言葉・意味・相場・値段を解説

ピジョンブラッドルビーとは? 色や石言葉・意味・相場・値段を解説
上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

ピジョンブラッドとは、ルビーの中でも特に深く透明感のある赤色が魅力の宝石です。この記事では、その色や石言葉の意味、価格などについて詳しく解説します。

ピジョンブラッドとは

ピジョンブラッドとは、直訳すると「鳩の血」を意味しますが、実際にはどのような宝石なのでしょうか。ここでは、その特徴や名称の由来などについて詳しく解説します。

ピジョンブラッドの特徴

ルビーの中でも最高品質とされるものが、ピジョンブラッドです。鮮烈で深みのある赤色や強い蛍光性、高い透明度を備えたものを指し、市場でも特に高い評価を受けています。

主要な鑑定機関では、それぞれの基準に基づいてカラーを判定し、条件を満たした場合に鑑別書へ「ピジョンブラッド」と記載されます。

ただし、統一された明確な基準があるわけではありません。販売店によっては基準に満たない色味のものが同様に表記されている場合もあるため、注意が必要です。

ピジョンブラッドの産地

かつて「ピジョンブラッド」とは、ミャンマー・モゴック地方で産出される、鮮やかでわずかに青みを帯びた赤色を持つ高品質のルビーを指す言葉でした。

しかし現在では産地に限定されず、一定の色調基準を満たしたルビー全般に用いられています。また、ミャンマーのモンスー鉱山のほか、タイやモザンビークなども良質なルビーの産地として知られています。

ピジョンブラッドの値段

ピジョンブラッドであっても価格帯は幅広く、最高品質のものは容易に入手できるものではありません。

特に色味や透明度に優れたトップクラスの個体では、1カラットあたり数百万円~数千万円に達することもあります。こうした希少なルビーは、主にオークションなどで取引されます。

一方で、一般のショップで流通しているものの多くは数万円〜数十万円程度が中心となっており、品質やサイズによって価格は大きく変動します。小粒であれば比較的手の届きやすい価格帯のものもあるため、予算に応じて検討するとよいでしょう。

「鳩の血」と呼ばれる由来

ピジョンブラッド(鳩の血)という呼称の由来には諸説ありますが、アラブの商人が美しいルビーの色合いを表現したという説が有力です。

その商人は、鮮やかな赤色を見て「銀の皿の上に落ちた新鮮な鳩の血のようだ」とたとえたと伝えられています。

現代の日本では鳩を食べる習慣は一般的ではありません。ですが、中東地域などでは食文化として鳩料理が存在しており、当時の人々にとってはイメージしやすい表現だったと考えられます。

ピジョンブラッドの石言葉・意味

「情熱」「愛情」「勇気」などは、ピジョンブラッドの石言葉として挙げられます。

ピジョンブラッドの色は、燃えるように鮮やかな赤と表現され、その炎のような印象から、あふれる情熱や深い愛情の象徴とされることも多いです。

また、その名称から血を連想させることもあり、困難に立ち向かう勇気を意味すると考えられています。

ピジョンブラッドの効果

持ち主の内面に働きかけるとされるピジョンブラッドには、身につけることでさまざまな効果が期待されます。ここでは、代表的な3つの効果を見ていきましょう。

カリスマ性を向上させる効果

ピジョンブラッドには、持ち主のカリスマ性を引き出す効果があるといわれています。

特に仕事などでチームをまとめ、周囲を引っ張っていく必要がある場面では、人から慕われる存在へと導くサポートとなるでしょう。

もちろん、努力を伴わずにパワーストーンが力を貸してくれるわけではありません。ですが、精一杯取り組んでもなお難しさを感じるときには、ピジョンブラッドを身につけてみるのもひとつの方法です。

女性の恋愛運を高める効果

女性を力強くサポートすることも、ピジョンブラッドの効果のひとつです。

石言葉にもあるように、特に恋愛面での後押しが期待されており、持ち主の魅力を引き出すとされています。外見だけでなく内面にも働きかけ、自信を持てるようになることで、恋愛にも良い影響をもたらすといわれています。

また、「勇気」という意味も持つことから、身につけることで恋愛における一歩を踏み出すきっかけを与えてくれる存在ともいえるでしょう。

目標達成を助ける効果

ピジョンブラッドには、内面の力を引き出し、潜在能力を高める効果があるとされています。そのため、明確な目標を持ち、その達成に向けて努力している人を後押ししてくれる宝石と考えられています。

たとえば「試験に合格したい」「仕事で成果を出したい」「大会で優勝したい」といった目標に向かって全力で取り組んでいる人にとって、身につける価値のある存在です。

ピジョンブラッドの価値基準

ルビーは主に4つのポイントで品質が評価されます。ピジョンブラッドは特にカラーが重視されますが、いずれの要素も高く評価されるほど価値が高まる傾向です。ここでは、これら4つの評価基準について詳しく解説します。

カラー

ルビーの色味は、品質評価において非常に重要なポイントです。

一口に赤といっても、ピンクに近いものから紫みを帯びたもの、暗く深い赤まで、その色合いは幅広く存在します。

中でも最高品質とされるピジョンブラッドは、落ち着きのある中にも鮮やかさを備えた赤色が特徴です。さらに紫外線下では強い蛍光を示し、わずかにピンクや紫がかった色味に見えることがあるとされています。

インクルージョン

インクルージョンとは、宝石の内部や表面に見られる内包物や傷のことを指し、生成過程でさまざまな要因によって生じます。

一般的には、インクルージョンが少なく透明度の高いものほど高く評価される傾向にあります。ただし、スター効果(アステリズム)と呼ばれる現象のように、内包物が美しい光の効果を生む場合には、かえって価値が高まることもあるのです。

星が浮かび上がるように見える「スタールビー」は、神秘的な美しさを持つ宝石として人気があります。

カット

カット技術は、宝石の美しさを大きく左右する重要な要素です。

どれほど優れた原石であっても、カットが適切でなければ本来の魅力を引き出すことはできません。一流の職人による精緻なカットによって、はじめて石は美しく輝くジュエリーへと仕上がります。

評価項目の中で人の技術が直接反映される部分であり、宝石の価値を大きく左右するポイントといえるでしょう。

サイズ

宝石は、一般的に重さが大きいほど高く評価される傾向があります。

ルビーも例外ではなく、重さはカラット(ct)で表され、1カラットは0.2グラムです。ほかの品質条件が同じであれば、カラット数が大きいほど価値は高くなるとされています。

なお、カラットは大きさを指す言葉として使われることもありますが、正確には重量の単位です。カットの違いによって、見た目の大きさが同じでも重さが異なる場合もあります。

特に価値の高いピジョンブラッド

世界的なオークションでは、数十億円規模で取引されたピジョンブラッドも存在します。ここでは、過去に落札された代表的なピジョンブラッドを3つ紹介します。

グラフ・ルビー・リング

2014年、約860万ドル(当時のレートで約10億円)で落札されたことで知られるのが、グラフ・ルビー・リングです。

このリングは、中央に8.62カラットの大粒ルビーを配した作品で、ギリシャの金融家ディミトリ・マブロマティス氏のコレクションのひとつでした。

センターストーンには、ミャンマー・モゴック産のピジョンブラッドが用いられており、圧倒的な存在感を放っています。なお、この約860万ドルという落札価格は、当時のルビーとしては世界最高額の記録でした。

サンライズ・ルビー

サンライズ・ルビーとは、25.59カラットのミャンマー・モゴック産、非加熱のピジョンブラッドです。

青みをほとんど感じさせない鮮やかな赤色と、卓越した透明感を備えた個体で、2015年に約3,000万スイスフラン(当時約34億円)で落札されました。

それまで最高額とされていたグラフ・ルビー・リングの記録を、同年5月に更新したことでも知られています。

エストレラ・デ・フラ

エストレラ・デ・フラは、3,480万ドル(当時約49億円)で落札され、サンライズ・ルビーの記録を更新したことで知られています。

約101カラットあった原石が、55.22カラットにカットされたのち、オークションに出品されたモザンビーク産の非加熱ルビーです。ピジョンブラッドと評価されることもある、最高品質の個体とされています。

鮮やかで純度の高い赤色に加え、圧倒的なサイズも相まって、他に類を見ない存在感を放っています。

ピジョンブラッドのお手入れ方法

ピジョンブラッドに限らず、ルビーは耐久性の高い宝石で、比較的扱いやすい点も魅力です。ここでは、日常的なお手入れから超音波洗浄まで、その方法について詳しく解説します。

柔らかいクロスで優しく拭く

ルビーは日常的な傷や汚れに比較的強い宝石です。

しかし、アクセサリーとして身につけていると、指紋や皮脂、細かなホコリなどが付着することがあります。そのような場合は、柔らかいクロスやマイクロファイバーの布で、やさしく拭き取るようにしましょう。

軽く拭くだけでも表面の汚れは十分に落とすことができ、美しい輝きを保つことにつながります。定期的なお手入れを心がけることが大切です。

超音波洗浄を行う

超音波洗浄は、高速振動によって宝石の汚れを取り除く方法です。ルビーは硬度が高く、基本的には超音波洗浄にも耐えられる宝石とされています。

クロスで拭くといった日常的なお手入れでは落としにくい汚れも、超音波洗浄を用いることで効果的に除去できます。

ただし、ひびや割れがあるものに加え、充填処理や鉛ガラス含浸処理が施されたルビーについては、内部にダメージを受けるおそれがあるため推奨されません。

柔らかいブラシで磨く

柔らかいブラシを使うことで、ルビーの隙間やクロスでは届きにくい部分の汚れを取り除くことができます。硬いブラシは金属部分を傷つけるおそれがあるため、使用は避けたほうが安心です。

指輪やネックレスなど、セッティングが複雑なアクセサリーには、ブラシでのお手入れが効果的といえます。

また、洗浄の際は中性洗剤を少量加えたぬるま湯を使うのがおすすめです。洗ったあとは、ぬるま湯または水でしっかり洗い流すようにしましょう。

ピジョンブラッドに関するよくあるQ&A

ピジョンブラッドについては、「非加熱のほうが価値は高いのか」「相場は大きく変動するのか」といった点が気になるところです。最後に、こうした2つの疑問についてQ&A形式でまとめました。

ピジョンブラッドは非加熱のほうが価値が高い?

加熱・非加熱の違いは、ピジョンブラッドの価値において絶対的な要素ではありません。

ルビー全般で重視されるのはあくまで色の美しさです。加熱処理によって優れた色味を持つ個体が、非加熱でも色味に劣る個体より高く評価される場合もあります。

一方で、加熱以外の処理、たとえば着色や鉛ガラス含浸といった人工的な処理が施されている場合は、価値が大きく下がる傾向にあります。購入時にはその点にも注意が必要です。

ピジョンブラッドの相場変動は激しい?

ピジョンブラッドの相場は、株式のように日々大きく変動するものではなく、比較的安定しているといわれています。

ただし、宝石はインフレや通貨価値、採掘量や需要の変化などにより価格が変動します。同じ石であっても、売却のタイミングによって評価が上下することもあるのです。

また、株や金、通貨のようにリアルタイムで価格が示されるものではないことから、売却のタイミングを見極めるのは容易ではありません。

まとめ

最高品質の色味を持つルビーに与えられる称号が「ピジョンブラッド」です。比較的手に取りやすい価格帯のものはジュエリーショップでも取り扱いがあります。自分の魅力を高めたいと考える方は、一石手にしてみるのもよいでしょう。

上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

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