目次
ターコイズの本物と偽物の見分け方

明らかな偽物のターコイズであれば、比較的簡単な方法でも見分けられる場合があります。まずは、手軽に実践できる6つの見分け方について、詳しく見ていきましょう。
表面の斑点
本物のターコイズには、白い斑点が見られる個体もあります。ただし、これはすべてのターコイズに共通する特徴ではありません。
また、偽物でもこうした模様を再現している場合があるため、模様の有無だけで判断することはできません。見分ける際は、斑点の「規則性」や「自然さ」に注目することがポイントです。
明らかに規則的な模様は人工物の可能性が高いとされますが、白い斑点はあくまで参考要素のひとつであり、これだけで真贋を判断するのは難しいでしょう。
表面の質感
ターコイズは、質感だけで本物と偽物を見分けるのが非常に難しい石です。あくまで判断材料のひとつとして捉えましょう。
確かに、未処理のターコイズには目に見えない微細な孔があるため、触れるとわずかなざらつきを感じることがあります。ただし、こうした性質のままだと水分や汚れの影響を受けやすくなるため、市場では安定化処理が施されることが一般的です。
そのため、市場に流通している天然ターコイズの多くは含浸処理が施されており、表面は滑らかな質感になっています。
重量
ターコイズは天然石のため、ある程度の重量感はあります。
一般的に、樹脂製の模造品はやや軽い傾向があるため、違和感に気づける場合もあるでしょう。ただし、近年では重量を調整して本物に近づけた偽物も多く、この方法だけで見分けるのは困難です。
そのため、重さはあくまで補助的な判断材料のひとつとして捉え、ほかの見分け方とあわせて総合的に判断することが重要です。
価格
極端に安価なターコイズは、偽物である可能性があります。
確かにターコイズは比較的手頃な価格帯のものも多く、普段使いのカジュアルジュエリーとして人気があります。しかし、色味や傷の有無などを見ても非常に美しいものは、本来高価になるのが自然です。
それにもかかわらず、数千円程度といった極端に安い価格で販売されている場合は、偽物の可能性を疑ったほうがよいでしょう。
色合い
ターコイズは本来色味に深みがありますが、均一すぎるものには注意が必要です。
しかし、合成樹脂やガラスで作られた模造品は色を容易に調整できるため、天然石と見分けがつかないほど精巧な色合いに仕上げることも可能です。
さらに近年では、ターコイズの粉末を原料とした模造品も流通しており、見た目が非常によく似ています。加えて、天然ターコイズであっても着色処理が施されている場合があるため、色味だけで判断するのは難しいのです。
模様
「マトリックス」と呼ばれる黒や褐色の模様も、ターコイズの特徴のひとつです。通常は黒や褐色ですが、白や赤に見えることもあり、線状ではなく塊状として現れる場合もあります。
天然石に特有の模様として評価されることもありますが、人工的に線を描いたり、小さなターコイズの破片を接着したりして作るなど、偽装されるケースもあります。そのため、マトリックスが見られるからといって、必ずしも本物とは限りません。
ターコイズの偽物の種類

偽物として流通しているターコイズには、人工的に加工されたものや、ほかの天然石を着色したものなど、さまざまな種類があります。ここでは、その中でも代表的な3つについて紹介します。
練りターコイズ
練りターコイズ(再生ターコイズ)とは、低品質のターコイズを粉末状にし、色や見た目を人工的に固めたものです。色味やサイズを自由に調整できるため、本物の低品質ターコイズよりも美しい外観に仕上げられるのが特徴です。
さらに、本物の特徴とされるマトリックスの模様まで再現されている場合もあります。また、実際にターコイズの粉末が使用されていることから重量感も似ており、判別は非常に難しくなります。
天然石
ターコイズとは異なる天然石に、着色などの加工を施し、ターコイズとして販売されるケースもあります。そこで、ターコイズの偽物として知られている代表的な3つの天然石について、詳しく紹介します。
ハウライトターコイズ
ハウライトターコイズは、白色の鉱物ハウライトを青く染色してターコイズ風にしたものです。
ハウライトには灰色や茶色の模様が見られる場合があり、いわゆるマトリックスが入っていることもあります。こうした素材を青色に染色し、ターコイズのように見せて販売されているのです。
見た目や名前がターコイズに非常によく似ているため、本物だと思い込んで購入してしまう人がいるのも無理はありません。
カルセドニー
カルセドニーとは、石英の一種で、カラーバリエーションが豊富な半透明の天然石です。
そのままでも美しい石ですが、青色に染色され、ターコイズのような見た目に加工されることがあります。主に半透明の白色や褐色の個体が素材として用いられ、青く染められると一見、本物のターコイズと見分けるのが難しくなるのです。
しかし、ターコイズは基本的に不透明であるのに対し、カルセドニーは半透明の性質を持つため、光にかざすと内部が透けて見える点が見分けるポイントになります。
アマゾナイト
アマゾナイトは、ブルーグリーンの半透明または不透明の天然石です。
見た目がターコイズに非常によく似ており、比較的安価で入手しやすいことから、偽物として扱われることがあるのです。特に青みが強い個体は、ターコイズと見分けがつかないほどよく似ています。
さらに、アマゾナイトには白い縞状やまだら模様が見られることがあり、ターコイズのマトリックスとは異なる見た目をしています。天然石であるため適度な重量感もあり、見分けるのは非常に難しいでしょう。
模造石
樹脂やプラスチック、ガラス、陶器などで作られたものは、模造石と呼ばれます。
これらの多くは非常に安価で、「ターコイズ風ストーン」といった名称で販売されており、カジュアルなアクセサリーに使用されることが一般的です。
天然石ではないため、色や大きさ、マトリックスの模様なども自由に再現できます。ただし、模様の出方や重量感などに違いが見られるため、細部までよく観察することで見分ける手がかりになります。
価値の高いターコイズの特徴

ターコイズの価値は、色合いやマトリックスの有無、産地、カボションカットといった要素によって評価されます。ここでは、これら4つの評価基準について詳しく解説します。
均一ではっきりしたブルー
ターコイズの中でも高く評価されるのは、色ムラが少なく、均一で鮮やかなスカイブルー(ロビンズエッグブルー)です。これは、宝石評価でいうミディアムブルーにあたる色合いとされています。
この宝石は古代ペルシャにおいて王侯貴族の装飾品として珍重されており、特に均一で美しい青色のものが高く評価されていたと考えられています。
こうした評価は現在の市場にも受け継がれており、均一で発色の良いスカイブルーのターコイズが高く評価されています。
マトリックスが入っていない
一般的に最高品質とされるターコイズは、マトリックス(網目模様)がほとんど見られず、均一で鮮やかな青色をしたものです。
ただし、網目模様が美しいパターンを形成している場合や、産地特有の色合いを持つものは、その個体の魅力として評価され、高い価値が付くこともあります。
模様があるからといって無価値になるわけではなく、ターコイズの魅力は一つひとつ異なる個性にあるといえるでしょう。
スリーピングビューティー鉱山で産出されている
アメリカのスリーピングビューティー鉱山で産出されたターコイズは、高品質なターコイズの代表例として広く知られています。
この鉱山のターコイズは、マトリックスがほとんど見られません。鮮やかなブルーで滑らかな質感を持つものが多いのが特徴です。
ただし、この鉱山はすでに閉山しているため、新たに産出されることはありません。そのため希少性が高く、年々価値が上昇しています。
カボションカットされている
ターコイズは、カボションカットに加工されるのが一般的です。滑らかなドーム状のラウンドカットは、ターコイズ特有の色味や質感、さらにはマトリックスの模様を美しく引き立てます。
用途に応じて、楕円形のビーズやインレイに用いられる小さく平らな石など、さまざまな形状に加工されることもあります。また、装飾品や工芸品として用いられる際には、金属と組み合わせた装飾が施される場合もあるのです。
ターコイズに関するよくあるQ&A

ターコイズについては、「自分で本物か偽物か判断できるのか」「買取店に依頼すれば正確に真贋を見極めてもらえるのか」といった疑問がよく挙げられます。最後に、これら2つの疑問について、Q&A形式でまとめました。
ターコイズは自分で本物か偽物かを判断できますか?
ターコイズが本物か偽物かを判断する方法はいくつかあります。
たとえば、本記事で紹介したように、表面の斑点や質感、重量、価格、色合い、模様などから、ある程度見極めることは可能です。しかし、精巧に作られた偽物も数多く流通しており、真贋の判断が非常に難しいケースも少なくありません。
そのため、確実に見分けたい場合は、専門家に鑑定を依頼することをおすすめします。
ターコイズは買取店で本物か偽物かを判断できますか?
宝石の買取実績が豊富な店舗であれば、専門知識を持つスタッフが在籍しています。
こうした店舗では、目視や物理的な特徴の確認だけでなく、X線分析などによって石の内部構造を精密に調べることができるため、高い精度で本物と偽物を見分けることが可能です。
ただし、リサイクルショップや宝石に関する専門知識が十分でない買取店では、正確な真贋判定が行えない場合もあるため、依頼先の選定には注意が必要です。
まとめ
偽物のターコイズを見分ける方法はいくつかありますが、精巧に作られたものは専門的な鑑定を行わなければ判別が難しいこともあります。本格的に真贋を見極めたい場合は、買取店や専門機関に依頼することをおすすめします。


