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12月の誕生石「ラピスラズリ」の基本情報
ラピスラズリは12月の誕生石としても知られ、幸運を呼び込むお守りとして人気があります。基本情報を以下の表にまとめました。
| 宝石名 | ラピスラズリ |
| 英名 | Lapis lazuli |
| 和名 | 瑠璃(るり)、青金石(せいきんせき) |
| 色 | 青〜紫青色(緑がかった青〜すみれがかった青) |
| モース硬度 | 5.0~6.0 |
| 結晶系 | 等軸晶系 |
| 光沢 | ガラス光沢〜脂肪光沢 |
| 透明度 | 半透明〜不透明 |
| 屈折率 | 1.500(複屈折なし) |
| 主な産地 | アフガニスタン、チリ、ロシア(三大産地) |
| 主な内包物 | パイライト(黄鉄鉱:夜空の星のような金色の斑点)/ カルサイト(方解石:白い筋や模様) |
| 構成する主成分 | ラズライト・アウイン・ソーダライト・ノーゼアン |
ラピスラズリは複数の鉱物から形成されており、それぞれ表情が異なる点も魅力です。
ラピスラズリの特徴
ラピスラズリは、複数の鉱物が集まってできた岩石です。主な成分は「ラズライト」という青色の鉱物で、含有量が多いほど深く鮮やかな色になります。
ラピスラズリのなかには、金色の斑点が散りばめられたものもあります。これは「パイライト」という鉱物によるもので、夜空に輝く星を連想させるでしょう。
複数の鉱物が集まって形成される模様には一つとして同じものがなく、それが石の個性的な美しさを引き立てています。
ラピスラズリのモース硬度
ラピスラズリのモース硬度は、5.0~6.0とされています。ダイヤモンドのモース硬度10、水晶の7と比べると、宝石のなかでは比較的柔らかく、傷がつきやすい性質をもちます。
そのため、硬いものにぶつけたり擦れたりすると、表面に傷がつくおそれがあります。アクセサリーとして身につける際には、ほかのジュエリーとぶつからないように配慮しましょう。
ラピスラズリの原産地
ラピスラズリの最大産地は、アフガニスタン北東部に位置するバダフシャーン州です。なかでもサリ・サング鉱山は、6000年以上も前から採掘が続けられている世界最古の鉱山ともいわれ、最高品質のラピスラズリを産出してきました。
アフガニスタン産のラピスラズリは、深く濃い青色と美しい金色の斑点が特徴で、世界中で高く評価されています。アフガニスタン以外にも、ロシアのシベリア地方、チリ、ミャンマー、アメリカなどもラピスラズリの産地です。
ラピスラズリの歴史
ラピスラズリは、人類が最も古くから活用してきた鉱物の一つです。紀元前4000年ごろの古代エジプトやメソポタミアの遺跡からも、ラピスラズリを使った装飾品が発見されています。
とくに古代エジプトでは神聖な石として崇められ、ツタンカーメン王の有名な黄金のマスクにも使用されました。また、絵の具の原料「ウルトラマリン」として、中世ヨーロッパの画家たちにも愛されていました。
日本でも、奈良の正倉院に納められている宝物のなかに、ラピスラズリで装飾されたベルトが残されていることから、古くから美しさが認められていたとわかります。
ラピスラズリの名前の由来
ラピスラズリという名前は、ラテン語とペルシャ語が組み合わさってできています。
「ラピス(Lapis)」はラテン語で「石」という意味です。「ラズリ(Lazuli)」はペルシャ語の地名(アフガニスタン北東部の産地を指す旧称)に由来し「青」や「空」を意味します。
なお、和名では、仏教の七宝に由来する「瑠璃(るり)」とよばれています。
ラピスラズリの石言葉

ラピスラズリの石言葉は「真実」「健康」「幸運」「成功の保証」などです。邪気や邪念を払いのけ、成功に必要な知性を与える石と考えられています。
聖なる石として古くから崇められてきた背景が、石言葉にも反映されています。たとえば「真実」という石言葉は、物事の本質を見抜く力を高め、持ち主を正しい道へ導くといわれていることが由来です。
幸運を呼び寄せるお守りとして、古くから世界中の人々に大切にされてきた歴史が、ラピスラズリの石言葉に込められています。
ラピスラズリの意味

ラピスラズリは、古くから強い力をもつ石として信じられ、さまざまな意味合いが込められてきました。ここでは、ラピスラズリがもつとされる代表的な三つの意味について解説します。
真実を見極める
ラピスラズリは、持ち主の洞察力や判断力を高め、真実を見極める力を与えるといわれます。古代の王や僧侶にも高く評価され、洞察力と知恵の象徴として扱われてきました。
多くの情報が飛び交う現代において、自分にとって何が本当に正しいのか、進むべき道はどちらなのかを見定めるサポートをしてくれるでしょう。
心を整える
ラピスラズリには、精神的なバランスを整え、心を穏やかにする意味があるといわれます。怒りや嫉妬といったネガティブな感情を鎮め、心の混乱を取り除くサポートをします。
ストレスや不安を感じやすい方が身につけると、心の平穏を取り戻し、リラックスした状態に導かれるでしょう。
ネガティブエネルギーを避ける
ラピスラズリは、強力な邪気払いの力をもつと信じられ、古くから魔除けのお守りとして用いられてきました。外部からの悪意や嫉妬といったネガティブなエネルギーから持ち主を保護し、災いを遠ざけるといわれています。
また、自分自身の心の中に生まれる邪念を払いのける助けにもなるとされています。新しい環境に身を置くときや、人間関係でストレスを感じるときに身につけると、守護の力を感じられるでしょう。
ラピスラズリのパワーストーン効果

ラピスラズリは、幸運を呼び込むお守りとして、古くから人々に大切にされてきました。現代社会を生きる私たちにとっても心強い、さまざまな効果があるといわれています。
集中力を高める効果
ラピスラズリは、持ち主の知的探求心を刺激し、思考をクリアに保ちながら集中力を高めるサポートをしてくれると考えられています。そのため、学習や研究、企画立案など、知的な活動に取り組む際に身につけるのがおすすめです。
ストレスや不安を和らげる効果
ラピスラズリは、精神的なバランスを整え、ストレスや不安を和らげるお守りとして親しまれています。怒りや嫉妬といったネガティブな感情を手放し、心の平穏を取り戻す手助けをすると考えられています。
日常生活で感じるプレッシャーや、人間関係の悩みで心が疲れたときに身につけると、精神的な負担を軽減するお守りとなるでしょう。
創造性を刺激する効果
ラピスラズリは、持ち主の眠っている創造力や直感力を引き出すといわれます。古代から「宇宙のエネルギー」が宿ると信じられており、新しい発想やインスピレーションをもたらす手助けをします。
アーティストやデザイナーなど、クリエイティブな分野で活動する方にとって、心強いパートナーとなるでしょう。
心を浄化する効果
ラピスラズリは、強力な浄化作用をもち、心に溜まったネガティブなエネルギーを洗い流すとされています。外部からの邪気だけでなく、自分自身の内側から生まれるマイナスの感情も取り払うと考えられています。
心身をクリアな状態に保ち、ポジティブなエネルギーで満たしてくれるため、持ち主を災いから遠ざけるお守りとしてもおすすめです。
ラピスラズリの本物と偽物の見分け方

ラピスラズリは人気の高さゆえ、偽物や加工品が存在します。偽物には、別の鉱物を染色したものや、ラピスラズリの粉を固めたものなど、いくつかの種類があります。
着色や染色の有無を確認する
ラピスラズリの偽物によくあるケースは、別の安価な鉱物を青く着色したり、低品質なラピスラズリを濃く見せるために染色したりする手法です。なかでも「ハウライト」という白い鉱物を青く染色したものが多く流通しています。
ラピスラズリと見分けるポイントは、色の均一さです。天然のラピスラズリは色に濃淡のムラがありますが、染色されたものは不自然に色が均一だったり、青色が鮮やかすぎたりします。
ラピスラズリの偽物を避けるには、信頼できる販売店や鑑別書付きのものを選ぶのが確実です。
練り加工や張り加工の有無を確認する
ラピスラズリが本物か見分ける際は、練り加工や張り加工がないかを確認しましょう。具体的には、以下のようなものです。
| 加工方法 | 概要 |
| 練り加工 | ラピスラズリの粉末を樹脂などで固めて成形したもの |
| 張り加工 | 薄くスライスした本物のラピスラズリを別の素材に貼り付けたもの |
練り加工のものは、金色のパイライトの粒子が不自然に均一に分布していたり、質感がプラスチックのように見えたりします。天然のラピスラズリがもつ石本来のずっしりとした重みが感じられない場合も多いです。
また、張り加工のものは、石の側面を注意深く観察すると、異なる素材が貼り合わされている接着線が見える特徴があります。ラピスラズリを購入する際は、石の質感や模様の入り方、重さなどを総合的に確認しましょう。
ここまで解説した見分け方は、専門的な知識を要する場合もあります。偽物を避けたい方は、信頼できる販売店で購入したり、鑑別書付きのものを選んだりするのが最も安心です。
ラピスラズリの浄化・お手入れ方法

ラピスラズリは古くから神聖な石として扱われており、力を保つには浄化が大切だといわれています。また、宝石としての美しさを長く維持するには、日ごろのお手入れと適切な保管が必要です。
ラピスラズリの浄化方法
ラピスラズリのおすすめの浄化方法は、以下の三つです。
| 浄化方法 | 効果・やり方 |
| 水晶の上に置く | 数時間ほど置くと、ネガティブなエネルギーが取り除かれる |
| 月光浴 | 窓辺に一晩置くことで、石のエネルギーを浄化する |
| ホワイトセージを使用 | 煙にくぐらせることで、石を傷めず浄化できる |
なお、ラピスラズリは水分や塩分、紫外線に弱いという特徴があるため、水や塩を用いた浄化や、長時間太陽光に当てるのは避けましょう。
ラピスラズリのお手入れ方法
ラピスラズリの輝きを保つには、日頃のこまめなお手入れが重要です。
ラピスラズリは「多孔質」という性質をもち、表面に目では見えない微細な穴が開いています。汗や皮脂、化粧品などが付着したままだと、穴のなかに入りこみ、変質の原因となるおそれがあります。
アクセサリーとして身につけた後は、必ず柔らかく乾いた布で優しく拭いてください。汚れが気になる場合は、固く絞った布で拭いた後、すぐに乾拭きをして水分を残さないようにしましょう。
日々のこまめな手入れが、ラピスラズリを長く美しく保つポイントです。
ラピスラズリの保管方法
ラピスラズリを保管する際は、傷や変色を防ぐ配慮が必要です。ラピスラズリはモース硬度が低く、ダイヤモンドやルビー、サファイアといった硬い宝石と一緒に保管すると、接触によって表面に傷がつくおそれがあります。
そのため、ほかのジュエリーとぶつからないように個別の袋に入れたり、仕切りのあるジュエリーボックスを使用したりして保管するのがおすすめです。
また、ラピスラズリは、紫外線や湿気にも弱い性質をもっています。石に負担をかけるおそれがあるため、直射日光が当たる場所や、湿度の高い場所は避けて保管しましょう。
ラピスラズリを使用した絵画や装飾品

ラピスラズリの吸い込まれるような青色は、単なる宝飾品としてだけでなく、芸術の世界でも特別な価値をもって扱われてきました。ここでは、ラピスラズリが用いられた、あるいは関連する代表的な四つの作品を紹介します。
ツタンカーメンのマスク
ツタンカーメンの黄金マスクは、ラピスラズリが用いられた有名な歴史的遺物の一つです。豪華な装飾には、多くの宝石がはめ込まれています。
とくに、目元を縁取るアイラインや眉の部分には、アフガニスタン産の高品質なラピスラズリが使われています。
古代エジプトでラピスラズリは「神の意志」が宿る石とされ、来世での再生を願う王の魂を守るお守りとして尊重されていました。現在は、ギザの大エジプト博物館(GEM)に収蔵されています。
中尊寺金色堂の留め金具
中尊寺金色堂は、平安時代末期に奥州藤原氏によって建立された国宝です。内部装飾である長押(なげし)には、ラピスラズリを思わせる瑠璃色の石がはめ込まれています。
これはラピスラズリそのものではなく、当時の人々が美しさに憧れてガラスで再現したものです。そのため、ラピスラズリに対する憧れがうかがえるでしょう。金色に輝く空間の中で、瑠璃色のアクセントが荘厳な雰囲気をいっそう引き立てています。
青いターバンの少女
「青いターバンの少女」は、17世紀に活躍したオランダの画家、ヨハネス・フェルメールの代表作です。少女が巻いているターバンの鮮やかな青色は「フェルメール・ブルー」として有名です。
この魅力的な色を表現するために、ラピスラズリを砕いて作られた「ウルトラマリン」と呼ばれる顔料が使われています。
当時のヨーロッパにおいて、ウルトラマリンは金よりも高価で貴重な顔料でした。フェルメールは、ウルトラマリンを惜しげもなく使用し、光と影を巧みに操り「青いターバンの少女」を描きました。
正倉院 紺玉帯
奈良の正倉院には「紺玉帯(こんぎょくのおび)」とよばれる革製のベルトが収められています。帯には、方形や半円形にカットされたラピスラズリが、紺色の玉として飾られています。
紺玉帯は、当時の天皇が身につけていた可能性も指摘されている、非常に価値の高い宝物です。使用されているラピスラズリは、主な産地であるアフガニスタンからシルクロードを通して、日本まで運ばれてきたと考えられています。
奈良時代の日本における、国際的な文化交流の豊かさを物語っているといえるでしょう。
ラピスラズリに関するよくあるQ&A

ラピスラズリを身につけるにあたって、いくつかの疑問が浮かぶかと思います。ここでは、ラピスラズリに関するよくある二つの質問に回答します。
ラピスラズリをつけたまま寝ても問題ない?
寝るときにラピスラズリを身につけるかどうかは、自分の感覚に合わせて調整するのがおすすめです。
ラピスラズリには心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があるといわれるため、安眠をサポートしてくれると信じられています。不安な気持ちで眠れない夜に、枕元に置いたり手に握ったりすると、精神的な安定が得られるかもしれません。
一方で、スピリチュアルな観点からはエネルギーが強い石とされるため、人によっては刺激となり眠りが浅くなるケースもあるといわれています。違和感を覚えたり、睡眠の質に影響が出たりする場合は、日中だけの使用に切り替えてみましょう。
ラピスラズリと相性のいい宝石は?
ラピスラズリは、ほかのパワーストーンと組み合わせると、相乗効果を得られるといわれています。たとえば、水晶(クリスタル)との組み合わせは、ラピスラズリの力を増幅させ、浄化作用も高めると考えられています。
また、同じ12月の誕生石であるターコイズと組み合わせると、目標達成に向けた強い意志と行動力をサポートしてくれるでしょう。自分が得たい効果に合わせて、ラピスラズリとほかのパワーストーンを組み合わせてみてください。
まとめ
ラピスラズリは、古くから幸運を呼び込むお守りや神聖な石として、世界中の人々に愛されてきました。集中力や創造性を高めたいとき、心の平穏を取り戻したいときに、日常のお守りとして身につけるのがおすすめです。


