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宝石の硬度とは? モース硬度ランキング一覧や身近なものの硬度を解説

宝石の硬度とは? モース硬度ランキング一覧や身近なものの硬度を解説
今泉沙希(いまいずみ さき)
記事の監修者
査定歴13年
今泉沙希(いまいずみ さき)

ブランドやジュエリーを専門とする査定士。
数千点以上の査定実績を持ち、専門知識と丁寧なヒアリングをもとに“正確で公正な査定”を行っています。
コラム監修では、現場経験を活かし市場の動向や査定のポイントをわかりやすく解説しています。

宝石の硬度は、どのように分類されているのでしょうか。本記事では、モース硬度の意味に加え、硬い宝石のランキング(1〜10位)や身近な素材の硬さについても詳しく解説します。

モース硬度とは

モース硬度は宝石業界でよく耳にする言葉ですが、具体的にはどのような意味を持つのでしょうか。ここでは、モース硬度の定義をはじめ、ほかの硬度指標や靭性(じんせい)との違いについても掘り下げていきます。

モース硬度の定義

モース硬度とは、鉱物の硬さを示す指標のひとつで、ドイツの鉱物学者であるフリードリッヒ・モース(1773―1839)によって考案されました。一般的には硬度1~10の尺度が用いられますが、より精密な硬さの比較を行う場合は、ビッカース硬度やヌープ硬度などの測定方法が用いられます。

硬度は、調べたい鉱物と基準となる鉱物をこすり合わせ、どちらに傷がつくかを確認する「引っかき試験」によって測定されます。傷がついた側の鉱物が、より柔らかいと判断されます。

ビッカース硬度・ヌープ硬度の違い

ビッカース硬度とは、ダイヤモンド製の四角錐形の圧子(あっし)を材料に押し当て、その際に生じる「くぼみ」の大きさから硬度を測定する方法です。くぼみが大きいほど硬度は低く、反対に小さいほど硬度は高いと判断されます。

金属のほか、セラミックスや鉱物など幅広い材料の測定に用いられる方法で、数百~数千といった幅のある数値で示されます。モース硬度では判別しにくい微細な差異まで測定することが可能です。

硬度と靭性の違い

靭性とは、鉱物や宝石の欠けにくさ・割れにくさを示す性質を数値や評価で表したものです。モース硬度が表面の傷のつきにくさを示す指標であるのに対し、靭性は衝撃に対する耐性を測る指標といえます。

いくら硬度が高くても靭性が低い場合、落下などの衝撃によって簡単に割れてしまう可能性があります。そのため、宝石の耐久性を評価する際には、硬度だけでなく靭性も含めて、両者をバランスよく確認することが重要です。

宝石のモース硬度ランキング一覧

モース硬度1〜10位までの宝石を一覧にまとめました。ここからは、それぞれの宝石について、硬度の違いが生まれる構造的な背景や特徴を詳しく見ていきましょう。

1位:モース硬度10 ダイヤモンド(金剛石)

ダイヤモンドは、天然鉱物の中で最も硬い物質として知られており、モース硬度は最高値の10です。炭素原子のみで構成され、それらが極めて強力な共有結合によって、規則正しい立体的な網目構造を形成しています。

原子が三次元的な共有結合ネットワークを形成することで、非常に高い硬度(モース硬度10)を生み出しています。

そのため、宝石用途だけでなく、工業用のカッターやヤスリなどにも広く利用されているのです。

2位:モース硬度9 コランダム(鋼玉)

コランダムはモース硬度9で、薬品への耐性が高く、化学的に非常に安定しています。酸素イオンとアルミニウムイオンが強固に結びついた結晶構造を持ち、これが高い硬度と安定性の理由です。

宝石としてはサファイアやルビーが代表的で、装飾品として広く用いられています。また、劈開(へきかい)がほとんど認められないため、ダイヤモンドのように特定方向へ割れやすい性質が少なく、実用上は欠けにくい点も特徴です。

3位:モース硬度8 トパーズ(黄玉)

トパーズはモース硬度8に分類される代表的な宝石のひとつです。

これは、結晶構造内の原子結合が強く、表面に傷がつきにくい性質を持つためです。そのため、日常生活で生じる程度の摩擦では傷がつきにくく、デイリーユースにも適した宝石といえます。

ただし、劈開性を持つため、ダイヤモンドと同様に強い衝撃が加わると割れる可能性があります。落としたり、硬いものにぶつけたりしないよう扱いましょう。

4位:モース硬度7 クォーツ(石英)

クォーツはモース硬度7で、宝石の中では硬い部類に分類されることが多い鉱物です。ケイ素と酸素が強固に結合した構造を持ち、物理的・化学的に安定しているため、傷がつきにくい性質を持ちます。

ダイヤモンドやトパーズは非常に高い硬度を持つ一方で劈開という弱点がありますが、クォーツは明瞭な劈開を持たない鉱物です。そのため、日常生活でも扱いやすく、環境による変質が起こりにくい鉱物です。

5位:モース硬度6 オーソクレース(正長石)

オーソクレースはモース硬度6で、刃物で引っかくと傷が生じる程度の硬さです。カリウム・アルミニウム・ケイ素・酸素からなる長石鉱物の一種です。

宝石の中では中程度の硬さに分類されますが、結晶構造に劈開面を持つため、強い衝撃を受けると割れやすい性質があります。色のバリエーションがあり、ジュエリー用途でも流通していますが、落下などの衝撃には注意して取り扱う必要があります。

6位:モース硬度5 アパタイト(燐灰石)

アパタイトはモース硬度5で、窓ガラス(約5.5)よりやや低い硬さを持つ宝石です。

カルシウムとリン酸成分からなる鉱物で、人間の骨や歯の主成分に近い組成を持つことでも知られています。不完全ながら劈開を持つため、衝撃には弱く、断口は貝殻状になることが多いのが特徴です。

ジュエリーとしても流通していますが、原石やルースのコレクターからも人気の高い鉱物です。

7位:モース硬度4 フローライト(蛍石)

フローライトはモース硬度4で、ガラスやナイフ、釘よりも低い値です。原子構造を見ると、カルシウムとフッ素の結合からなる鉱物で、ダイヤモンドやクォーツと比べて表面に傷がつきやすい性質を持っています。

また、4方向に完全な劈開を持つため、衝撃によって割れやすいという特徴があります。そのため、日常的な使用でも傷がつきやすく、取り扱いには十分な注意が必要です。

8位:モース硬度3 カルサイト(方解石)

カルサイトはモース硬度3程度で、10円玉とこすり合わせるだけでも傷がつくほどの硬さです。

主成分は炭酸カルシウムで、イオン結合が比較的弱いため傷がつきやすい性質があります。さらに、3方向の劈開を持つため、強い衝撃を受けると割れやすい特徴もあります。

お守りとして持ち歩く場合でも、財布などの中に入れて圧力や摩擦がかかる状態は避けたほうがよいでしょう。

9位:モース硬度2 ジプサム(石膏)

ジプサムはモース硬度2で、人の爪でも傷がつくほど柔らかい鉱物です。

主成分は含水硫酸カルシウムで、結晶構造の中に水分子を含んでいることから、非常にもろい性質を持ちます。また、一方向に完全な劈開を持つため、力が加わると簡単に割れてしまいます。

このため日常使いには不向きですが、バリエーション豊かな結晶形状を楽しめることから、観賞用として人気の高い鉱物です。

10位:モース硬度1 タルク(滑石)

タルクはモース硬度1で、極めて柔らかい鉱物です。

ケイ酸塩が板状に重なった構造をしており、層同士の結合が弱く、外部からわずかな刺激を受けるだけでも滑るようにはがれやすい性質を持ちます。

また、完全な劈開を持ち、非常に剥離しやすく、軽い力でも表面がはがれやすい性質を持ちます。粉末にすると滑りがよく化学的にも安定しているため、工業用途や化粧品の原料として利用されることが多い鉱物です。

主要な宝石のモース硬度一覧

モース硬度 宝石
10 ダイヤモンド
9 コランダム(ルビー、サファイア)
8.5 クリソベリル、キャッツ・アイ、アレキサンドライト
8 トパーズ、スピネル
8~7.5 アクアマリン、エメラルド、モルガナイト、ベリル
7.5 ガーネット
7.5~6.5 アンダリューサイト
7 クォーツ、アベンチュリン、ジェムシリカ、ジャスパー、オニキス、ブラッドストーン、アホイト、ファルコンアイ、タイガーアイ、クリソプレーズ、アメジスト、クリスタルシトリン、ローズクォーツ、スモーキークォーツ、ルチルクォーツ、モリオン、アクアオーラ
7~6.5 ジェダイト、ペリドット、カーネリアン、カルセドニー、ブルーレース、瑪瑙(メノウ)
7~6 クンツァイト、タンザナイト
6.5 ユナカイト
6.5~6 ムーンストーン、パイライト、プレナイト、アマゾナイト、サンストーン、ラブラドライト、アンデシン、バイタウナイト
6.5~5.5 オパール、スギライト、ロードナイト
6 オーソクレース
6~5.5 ソーダライト
6~5 ターコイズ、ネフライト、ヘマタイト、テクタイト
5.5~5 ラピスラズリ、チタン
5 アパタイト、ダイオプテーズ、オブシディアン、チャロアイト
4.5~7 カイヤナイト(結晶方向によって硬度が異なる)
4.5~6.5 ガラス
4.5~5 ラリマー、オーケナイト、ヘミモルファイト、アポフィライト
4.5
4.5~4 スミソナイト
4.5~3.5 マグネサイト
4.3 プラチナ
4 フローライト
4~3.5 アズロマラカイト、アズライト、インカローズ、コーラル、マラカイト、アラゴナイト
3.5 ハウライト、エンジェライト
3~4 大理石
3~3.5 セレスタイト
3 カルサイト、銅
2.5〜4.5 パール
2.5~2 アンバー、ハーライト、セラフィナイト
2〜4 クリソコラ
2 ジプサム、セレナイト
1 タルク

※モース硬度は本来1〜10の相対尺度ですが、宝石学では参考値として小数や範囲で示されることがあります。

硬度が高い宝石と低い宝石の特徴

硬度が高い宝石は、日常使いのジュエリーとしても比較的安心して使用できます。一方で、硬度が低い宝石はわずかな衝撃や摩擦でも傷がつきやすいため、使い方に工夫が必要です。ここからは、硬度の高い宝石と低い宝石の特徴を比較しながら見ていきましょう。

硬度が高い宝石の特徴

モース硬度7以上の宝石は、擦れや傷に強いため、日常使いのジュエリーとして広く用いられています。

洋服や日用品との接触でも傷になりにくく、カットの輪郭がはっきりと保たれるため、光を受けた際の輝きがより引き立ちます。また、サファイアガラスのように時計や工業用素材としても活用されており、硬さがもたらす実用性も大きな魅力です。

ただし、モース硬度だけでなく劈開や靭性も耐久性に関わるため、用途に応じた取り扱いは必要です。

硬度が低い宝石の特徴

モース硬度6以下の宝石は、擦り傷や摩耗が生じやすいため、使い方に配慮が必要です。

オパール、ターコイズ、真珠などは硬度が高くないことから、ペンダントやブローチのように外部との接触が比較的少ないジュエリーに用いられることが多くあります。

指輪に使用する場合は、石を囲う覆輪留めなど、保護性の高いセッティングが効果的です。柔らかな色合いや風合いが魅力である一方、取り扱いには繊細な配慮が求められる宝石ともいえるでしょう。

宝石の硬度に関するよくあるQ&A

宝石以外の身近な素材のモース硬度や、モース硬度の高さと価値が比例するのかどうかについて、気になる人も多いのではないでしょうか。ここでは、この2つの疑問について分かりやすく解説していきます。

宝石以外の身近なもののモース硬度は?

宝石以外の身近な素材のモース硬度は次のとおりです。

モース硬度 素材
1~2 木材(樹種によって差が大きい)
2〜2.5 人の爪
2 石膏
3 10円玉
2〜4 プラスチック
5.5 窓ガラス
4〜6 鋼鉄

※上記は一般的な目安であり、素材や種類によって変動します。

日常的な素材と比較すると、宝石の硬さの目安がより理解しやすくなります。たとえば、モース硬度7以上の鉱物は多くの場合、窓ガラスや一般的な鋼鉄よりも硬く、傷がつきにくいことが分かります。

モース硬度が高いほうが価値が高い?

モース硬度と宝石の価値は、必ずしも比例するものではありません。

たとえばダイヤモンドはモース硬度が高く、市場でも高値で取引される宝石として知られています。しかし、モース硬度7のクォーツは、一般的にモース硬度6のオパールと比べても、希少性や市場価値が特別高いとはいえません。

また、パールやターコイズのように、硬度はそれほど高くなくても、品質や希少性によって高い価値が認められる宝石もあります。

このように、宝石の価値は硬度だけで決まるものではなく、産出量や品質、美しさ、歴史的背景など、さまざまな要素によって評価されます。

まとめ

モース硬度の高さだけで見れば最も高いのはダイヤモンドです。しかし、劈開などの性質も含めて考えると、コランダムやクォーツは硬度・靭性・劈開のバランスに優れ、比較的扱いやすい宝石といえます。

宝石は種類によって取り扱い方が異なるため、購入や使用の前に、目的の宝石のモース硬度や性質を把握しておきましょう。

今泉沙希(いまいずみ さき)
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