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【素材別】自宅でできるジュエリーの正しい洗浄・クリーニング方法

【素材別】自宅でできるジュエリーの正しい洗浄・クリーニング方法
今泉沙希(いまいずみ さき)
記事の監修者
査定歴13年
今泉沙希(いまいずみ さき)

ブランドやジュエリーを専門とする査定士。
数千点以上の査定実績を持ち、専門知識と丁寧なヒアリングをもとに“正確で公正な査定”を行っています。
コラム監修では、現場経験を活かし市場の動向や査定のポイントをわかりやすく解説しています。

ジュエリーの日常的な汚れは自宅でのクリーニングで落とせますが、素材に合わない方法では傷や変質の原因になります。本記事では、自宅でできるジュエリーの洗浄方法から、超音波洗浄機の使い方と注意点までを解説します。

自宅でできるジュエリー洗浄方法

日常生活でジュエリーに付着する皮脂やほこりは、簡単な洗浄で除去できる場合があります。しかし、宝石によっては、水や洗剤に弱いものもあるため注意が必要です。

ここでは、ジュエリーの代表的な素材別に、自宅でできる洗浄方法を紹介します。

※お手入れは自己責任でおこなってください。高価なものや判断に迷うものは、専門店へ相談することをおすすめします。

金・プラチナ・ダイヤモンド

金やプラチナ、ダイヤモンドのジュエリーに付着した汚れは、水洗いで落とせます。

まず、ぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かした洗浄液を用意してください。洗浄液のなかにジュエリーを数分間浸け置きした後、毛先の柔らかいブラシで、宝石の裏側や隙間などを丁寧に磨きましょう。

とくにチェーンの隙間やダイヤモンドを留めている爪部分は、汚れが溜まりやすいため入念に洗う必要があります。洗浄後は流水でよくすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取りましょう。

なお、金メッキ加工が施されているものは、強くこすると剥がれるおそれがあるため注意しましょう。

パール

パールのお手入れは、使用後に柔らかい布で優しく拭くことが基本です。パールは酸や汗に弱く、放置すると表面の光沢が失われる原因になります。

とくに汗をかいた日は、一粒ずつ丁寧に拭き取りましょう。お手入れ後は、ほかのジュエリーと接触しないように個別のケースに入れてください。

なお、パールを水洗いすると、水分が内部に浸透して真珠層を傷め、輝きを損なう原因になります。そのため、パールは水洗いせず、柔らかい布で拭くようにしましょう。

耐久性の低いジュエリー(エメラルドやオパール)

エメラルドやオパールなど耐久性の低い宝石は、柔らかい布で優しく拭くだけに留めましょう。水分や洗剤、衝撃に弱いため、お手入れの際に破損するおそれがあります。

とくにエメラルドはオイルや樹脂で処理されている場合があり、ひび割れや変色が懸念されるため、超音波洗浄機や洗剤の使用は避けるべきです。

汚れが気になる場合は、無理に自分で洗浄しようとせず、購入店や専門店へ相談しましょう。

シルバー

シルバージュエリーの黒ずみは硫化が主な原因で、重曹を使うときれいにできます。

まず、耐熱容器にアルミホイルを敷き、その上にシルバージュエリーを置きます。ジュエリーが浸るくらいの熱湯を注ぎ、重曹を大さじ1杯ほど加えてください。重曹とお湯の割合は、お湯3に対して重曹1が理想です。

ジュエリーをしばらく置くと化学反応で黒ずみが取れるため、水でよくすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取りましょう。

なお、熱湯を使って良いのは、石が付いていない純粋なシルバー製品のみです。熱衝撃(ヒートショック)で宝石が割れるおそれがあるため、石付きの場合はぬるま湯を使用してください。

超音波を利用したジュエリー洗浄方法

超音波洗浄機は、超音波の振動で発生する微細な泡を利用して汚れを落とす機器で、手の届きにくい細かな部分の汚れも除去できます。

しかし、すべてのジュエリーに使用できるわけではないため、正しい使用方法と注意点を理解しておく必要があります。

超音波洗浄機の使用方法

超音波洗浄機を使用する際は、まず洗浄槽に水を入れましょう。汚れが気になる場合は、中性洗剤を数滴加えると洗浄効果が高まります。

次に、洗浄したいジュエリーを水中に沈めてください。蓋をしてスイッチを入れると、超音波による洗浄が始まります。

洗浄が終わったらジュエリーを取り出し、きれいな水でよくすすぎます。最後に、柔らかく清潔な布で水分を完全に拭き取ってください。

超音波洗浄機の注意点

超音波洗浄機は便利な一方、使用できない宝石もあります。たとえば、エメラルドやオパールなどは、超音波の振動によって割れたり、表面が損傷したりするおそれがあります。

内部に傷が多い宝石や、硬度が低い宝石、オイル処理などが施されている宝石はとくに注意が必要です。

また、接着剤で留められている宝石も、振動で取れてしまうおそれがあります。ジュエリーが超音波洗浄に対応しているかわからない場合は、購入店に確認するか、超音波洗浄機の使用を避けましょう。

ジュエリー洗浄を行う前に日頃からできるお手入れ方法

ジュエリーの輝きを保つには、定期的な洗浄だけでなく日頃の扱い方も影響します。ここでは、洗浄を行う前に習慣にしたい、基本的なお手入れ方法を紹介します。

使用後に汚れを拭き取る

ジュエリーを外した後は、柔らかい布で優しく拭くことを日々のルーティンにしましょう。一日使用したジュエリーには、目に見えない汗や皮脂、化粧品などが付着しています。

汚れを放置すると、変色やくすみの原因となります。とくにダイヤモンドやパールは、油分が付着しやすい性質をもっているため、注意が必要です。

こまめなお手入れが、ジュエリー本来の輝きを守ることにつながります。

最後に着けて最初に外す

ジュエリーは、外出前の身支度がすべて終わってから最後に着け、帰宅後は最初に外すのがおすすめです。ヘアスプレーや香水、化粧品には化学物質が含まれており、ジュエリーに付着するとシミや変色の原因になります。

また、帰宅後の着替えや手洗いより前に外す習慣は、衣類への引っ掛かりによる破損や、石鹸カスなどの付着を防ぐうえでも有効です。

大切なジュエリーを守るため「メイクやヘアセットが完了した後に着用し、着替えや手洗いの前に外す」という流れを意識しましょう。

水に濡らさないようにする

家事や入浴、手洗いなど、水に触れる作業の際にはジュエリーを外しましょう。水道水に含まれる塩素や、石鹸・洗剤の成分が、金属の変色や宝石の劣化を引き起こすおそれがあるためです。

なかでも、オパールやターコイズといった宝石は水分に弱く、ひび割れや変質の原因になりかねません。温泉に入る際はとくに注意が必要で、温泉の成分がジュエリーを黒く変色させる場合があります。

大切なジュエリーを守るため、水に濡らさないようにしましょう。

他のジュエリーと別々に保管する

ジュエリーを保管する際は、ほかのジュエリーと接触しないように個別に収納してください。宝石や貴金属はそれぞれ硬さが異なり、硬いものが柔らかいものに触れると、表面に傷がついてしまいます。

たとえば、最も硬いダイヤモンドは、硬度の低いほかの宝石や貴金属を傷つけるおそれがあります。

ジュエリー同士がぶつからないよう、仕切りのあるジュエリーボックスを使うか、宝石を一つずつ柔らかい布で包んで保管するのがおすすめです。

ジュエリー洗浄に関するよくあるQ&A

ここでは、ジュエリーの洗浄に関して多くの方が疑問に思う点について回答します。ジュエリー洗浄に関する正しい知識を身につけ、適切な対応をしましょう。

ジュエリーは自宅で洗浄しても大丈夫ですか?

ジュエリーの素材によっては、自宅での洗浄が可能です。金やプラチナ、ダイヤモンドなどの比較的丈夫な素材に付着した表面の汚れは、中性洗剤を使って落とせます。

しかし、パールやエメラルド、オパールのように水や衝撃に弱い宝石は、専門知識なしでの洗浄は避けるべきです。構造が複雑なデザインや、宝石が接着剤で留められている場合も同様です。

ジュエリーの素材が不明な場合や、洗浄に少しでも不安を感じる場合は、無理に自分で洗浄せず専門店に相談しましょう。

ジュエリーを自宅で洗浄しても輝きが戻らない場合は?

自宅で洗浄しても輝きが戻らない場合は、専門家への相談がおすすめです。輝きが戻らない原因として、家庭では落としきれない頑固な汚れの蓄積や、表面についた無数の細かい傷、金属自体の経年変化などが考えられます。

ジュエリーの洗浄は、購入したブランドの店舗やジュエリー専門店などで依頼可能です。また、表面の小傷を研磨して新品同様の輝きを取り戻す「新品仕上げ」というメンテナンスを受けられる場合もあります。

ジュエリーの洗浄サービスは無料で利用できる場合もあるため、購入店や専門店といったプロへの依頼も検討しましょう。

まとめ

大切なジュエリーの輝きを長く保つためには、日頃の丁寧なお手入れと、素材に適した定期的な洗浄が必要です。

自宅でのクリーニングで輝きが戻らない場合や、洗浄方法に不安がある場合は、無理をせず購入店やジュエリー専門店に相談しましょう。プロの専門的な知識と技術で、ジュエリー本来の美しさを取り戻してくれます。

今泉沙希(いまいずみ さき)
記事の監修者
査定歴13年
今泉沙希(いまいずみ さき)

ブランドやジュエリーを専門とする査定士。
数千点以上の査定実績を持ち、専門知識と丁寧なヒアリングをもとに“正確で公正な査定”を行っています。
コラム監修では、現場経験を活かし市場の動向や査定のポイントをわかりやすく解説しています。

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