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3月の誕生石と誕生日石一覧|アクアマリン・ブラッドストーン・珊瑚・アイオライト

3月の誕生石と誕生日石一覧|アクアマリン・ブラッドストーン・珊瑚・アイオライト
今泉沙希(いまいずみ さき)
記事の監修者
査定歴13年
今泉沙希(いまいずみ さき)

ブランドやジュエリーを専門とする査定士。
数千点以上の査定実績を持ち、専門知識と丁寧なヒアリングをもとに“正確で公正な査定”を行っています。
コラム監修では、現場経験を活かし市場の動向や査定のポイントをわかりやすく解説しています。

3月の誕生石は、アクアマリン、ブラッドストーン、珊瑚、アイオライトの4種類です。また、基準の違いはありますが、3月1日から31日まで日付ごとに誕生日の石が定められています。では、これらの宝石やパワーストーンについて詳しく見ていきまましょう。

目次

3月の誕生石「アクアマリン」

海のような水色と透明感が魅力のアクアマリンは、古い歴史を持ち、さまざまな意味や物語が語り継がれています。そんなアクアマリンの魅力や背景について、詳しく掘り下げていきましょう。

アクアマリンの歴史

アクアマリンには、古代から数多くの歴史と伝承があります。

古代ローマでは、海の神ネプチューンの宝物と信じられ、航海の安全を守る護符として使用されていました。中世ヨーロッパにおいては、愛と幸運をもたらす宝石と考えられ、結婚の際に贈られる縁起の良い石としても重宝されていたのです。

また、フランス王妃マリー・アントワネットが愛用していた宝石の一つとしても知られています。

アクアマリンの意味

ラテン語で「海の水」を意味するAquamarine(アクアマリン)が名前の由来です。古くから「幸福」「富」「冷静・沈着」「勇敢」「幸せな結婚」などの意味を持つと伝えられてきました。

穏やかなブルーの色合いは、心を落ち着かせ、感情の波を静める象徴とされています。また、19回目の結婚記念日の贈り物として用いられることもあり、結婚や恋愛関係を円滑にするとされる宝石でもあります。

アクアマリンの産地

ブラジルは、アクアマリンの重要な産地としても有名です。

しかし、パキスタンでも透明度の高い個体が産出するほか、ケニア、マダガスカル、ナイジェリア、ザンビア、モザンビークなど、アフリカ各地にも鉱山があります。

さらに、アメリカのコロラド州やカリフォルニア州、中国、ミャンマー、ロシア、ウクライナなど、世界各地で産出が確認されています。

アクアマリンのお手入れ方法

ぬるま湯に低刺激性の食器用洗剤を少量溶かし、歯ブラシなどで汚れがたまりやすい裏面をやさしく洗浄しましょう。

モース硬度は7.5〜8と比較的高いため、ヒビや傷、目立つインクルージョンがなければ、超音波洗浄機やスチームクリーニングの使用も可能です。

ただし、稀にフラクチャー充填と呼ばれる表面加工が施されている個体もあります。その場合は、ぬるま湯の石鹸水による洗浄のみにとどめるよう注意が必要です。

3月の誕生石「ブラッドストーン」

濃い緑色の地に赤い斑点が浮かぶブラッドストーンは、古くからお守りとして大切にされてきた石です。その歴史や意味を知ることで、ブラッドストーンの持つ魅力をより深く感じられるでしょう。

ブラッドストーンの歴史

ブラッドストーンの歴史は古く、古代メソポタミアやエジプトの時代にまでさかのぼります。

古代メソポタミア文明では、血液を清める神聖な石として用いられていたと伝えられています。一方、古代エジプトでは太陽神ラーの象徴とされ、死者の埋葬に用いられたり、護符として身につけられていたといわれているのです。

また、キリスト教の伝説としてイエス・キリストが処刑された際、その血が地面に滴り落ちてブラッドストーンになったという伝説も語り継がれています。

ブラッドストーンの意味

古くから勇気、献身、安全を象徴する石とされてきました。

精神的な強さを高め、身を守る力を授けるとともに、健康や若々しさを保つと信じられてきたといわれています。現代では、心身の強さを求めるスポーツ選手などにも珍重されており、誕生石として幸運をもたらす石だと信じる人も多くいます。

ブラッドストーンの産地

現在、市場に流通しているブラッドストーンの多くはインド産です。そのほかにも、ブラジルの一部地域をはじめ、オーストラリア、中国、アメリカなど、さまざまな国で産出が確認されています。

産状としては、ほかの岩石の割れ目や空洞を充填する形で見つかることが多く、河川敷では小石として発見される場合もあります。

ブラッドストーンのお手入れ方法

温かい石鹸水に浸し、柔らかいブラシでやさしく洗浄した後、柔らかい布で水分を拭き取ります。

注意点として、強力な薬剤の使用や高温にさらすことは避けてください。また、モース硬度は約6.7〜7と比較的高いものの、傷を防ぐため、保管の際には柔らかい布を敷くなどの配慮が望まれます。

3月の誕生石「珊瑚(サンゴ)」

現代ではブレスレットなどのアクセサリーとして親しまれている赤珊瑚ですが、日本でも古くから献上品として重宝されてきました。赤珊瑚への理解を深めるために、その歴史や意味について詳しく見ていきましょう。

珊瑚(サンゴ)の歴史

地中海では旧石器時代の遺跡から珊瑚玉が発見されており、約5000年前にはシチリア島で珊瑚漁が行われていました。

赤珊瑚は、ギリシャ神話や中世ヨーロッパでは魔除けや安産のお守りとして用いられ、東洋では仏教における七宝の一つとして尊ばれてきたのです。

日本には7〜8世紀頃、仏教伝来とともに伝わり、聖武天皇に献上されたとされています。その後、江戸時代以降は装身具や工芸品として発展し、現在も伝統文化として受け継がれています。

珊瑚(サンゴ)の意味

珊瑚の石言葉には、長寿、安産、幸福といった前向きな意味が込められているのです。

長寿の象徴とされるのは、長い年月をかけてゆっくりと成長する性質に由来し、そこから幸福や希望をもたらす存在として捉えられてきました。

また、赤珊瑚の鮮やかな色合いが血を連想させることから、古代より安産のお守りとして用いられてきた歴史があり、こうした信仰が石言葉にも反映されていると考えられています。

珊瑚(サンゴ)の産地

日本をはじめ、地中海沿岸、アフリカ、東シナ海、台湾など、世界各地で産出します。

中でも高知県産赤珊瑚は、ほかの地域に比べて色味が鮮やかなものが多く、世界的にも高く評価されているのです。また、長崎県、鹿児島県、沖縄県は良質な珊瑚の産地として知られているほか、八丈島や鳥島周辺海域にも生息が確認されています。

なお、日本では原則として個人による珊瑚の採取は禁止されており、採取には漁業許可が必要です。

珊瑚(サンゴ)のお手入れ方法

使用後に柔らかい布でやさしく拭き取り、汗や皮脂などの汚れを落としましょう。

ただし、モース硬度は約3〜4と低いため、取り扱いには十分な注意が必要です。アルカリに敏感な性質を持つため、化粧水や化粧品、強い洗剤との接触は避けてください。また、直射日光による色あせや、乾燥によるダメージにも注意が必要です。

3月の誕生石「アイオライト」

見る角度によって色が変わるアイオライトは、かつて宗教儀式や航海に用いられていました。その歴史を知ることで、アイオライトの魅力をより一層深く感じられるでしょう。

アイオライトの歴史

アイオライトの歴史は古く、古代ギリシャでは神聖な石として宗教儀式や装飾品に用いられていました。

中世ヨーロッパでは、バイキングをはじめとする航海者たちが、天候や太陽の位置を知るための「羅針石」として活用していたとする説があります。

19世紀にはイギリスやスリランカでの採掘が進み、ヨーロッパの宝飾市場で珍重されるようになりました。さらに20世紀には加工技術の発展により多彩なデザインが生まれ、現在もファッションジュエリーとして高い注目を集めています。

アイオライトの意味

かつて航海に用いられていた歴史から、現在でも「道しるべ」の意味を持つ石とされています。

迷いや不安を感じたとき、心を穏やかに保ち、自分が進むべき道へ意識を向ける手助けをしてくれる存在と考えられていたのです。

また、昔のヨーロッパでは、結婚が決まった娘にアイオライトを贈られる習慣がありました。恋愛や結婚における誓いの象徴として、一途さや誠実さを表す意味が込められています。

アイオライトの産地

インド、スリランカ、マダガスカル、ミャンマーは、アイオライトの主要な産出国です。

特にスリランカ産のアイオライトは、青色や無色の個体が多く産出され、品質が高く希少価値の高いものが多いとされています。一方、インドでは産出量が豊富で、スリランカ産と比べて大粒のアイオライトが見つかりやすい点が特徴です。

このほかにも、産地としてはブラジル、タンザニア、カナダなどが挙げられます。

アイオライトのお手入れ方法

中性洗剤を溶かしたぬるま湯でやさしく汚れを落とした後、水ですすぎましょう。

ただし、急な温度変化に弱く、劈開(へきかい)を持つ鉱物のため、洗浄時の水温や衝撃など、取り扱いには注意が必要です。保管の際も、ほかのアクセサリーとぶつからないよう配慮してください。

【日毎】3月の誕生日石

3月の誕生石は4種類ありますが、業界によっては1日から31日まで、それぞれに誕生日石が定められています。ここでは、一般的に知られている31種類の誕生石について詳しく見ていきましょう。

※誕生日石には明確な統一基準がないため、業界や団体によって異なる場合があります。

3月1日の誕生日石 フローライト原石

フローライトは、緑色、紫色、黄色、青色など、豊富なカラーバリエーションを持ち、石の内部に複数の色が共存する個体も見られます。

一方で、硬度があまり高くないため、耐久性の面からジュエリー用途には適していません。

しかし、蛍光性を示すものが多いほか、カラーチェンジ効果を持つ個体もあることから、ルースや原石のままでも十分に鑑賞を楽しむことができるでしょう。

3月2日の誕生日石 ロードクロサイト

ロードクロサイトは、マンガンを含むことにより薔薇(ローズ)のようなピンク色を呈することから、その名が付けられました。

中でも、不透明なピンク色の地に断面状の縞模様が現れるタイプは「インカローズ」と呼ばれ、高い人気があります。モース硬度は3.5〜4とあまり高くなく、酸や湿気にも弱いため、耐久性の面からジュエリー用途にはあまり向いていません。

3月3日の誕生日石 モルガナイト

モルガナイトは、エメラルドやアクアマリンと同じ鉱物であるベリルの一種で、ピンク系の色合いを持つ宝石です。

一口にピンクといっても、淡いピンクから薄紫色、オレンジがかった色合い、さらにはピンクがかった黄色まで、多彩なカラーバリエーションが見られます。

そのピンク色の発色は、主にセシウムやマンガンによるものと考えられています。また、二色性を持つため、見る角度によって色合いが変化して見える個体もあります。

3月4日の誕生日石 アベンチュリンクォーツ

アベンチュリンクォーツは、深い緑色が特徴で、まるで森林を思わせるような色合いを持つ宝石です。一方で、実際にはピンク、黄色、茶色など、幅広いカラーバリエーションも存在します。

また、内部に含まれる微細な鉱物結晶によって、キラキラとした輝きを放つ「アベンチュレッセンス」と呼ばれる光学効果が名称の由来となっています。

3月5日の誕生日石 ブルーサファイア

ブルーサファイアは、四大宝石の一つとして知られ、古くから世界中の人々に愛されてきました。

一口に青といっても色合いはさまざまで、非常に評価が高いとされるのは、コーンフラワーブルー、ロイヤルブルー、カワセミブルーと呼ばれる色調です。

また、インドとパキスタンの国境付近に位置するカシミール地方で産出されるものは、特に品質が高いことで知られ、高い価値で取引されることが多くあります。

3月6日の誕生日石 虫入り琥珀

虫入り琥珀は、数千年前~一億年以上前にかけて、偶然樹液に取り込まれた昆虫などが、そのまま化石化したものです。

内部にはハエやアリ、クモのほか、トカゲや植物が含まれることもあります。その希少性と非常に鮮明な保存状態から、宝石としてだけでなく化石としても高い価値を持っているのです。

主な産地としては、ドミニカ共和国、バルト海沿岸、ミャンマー、そして日本の岩手県久慈市などが知られています。

3月7日の誕生日石 アクロアイト

アクロアイトは、無色透明のトルマリンで、「ホワイトトルマリン」とも呼ばれています。

トルマリンの多くはわずかに色味を帯びており、完全に無色透明な結晶は極めて稀です。そのため、アクロアイトは、ほかのトルマリンと比べて産出量が少なく、希少性の高い宝石とされています。

主な産地には、スリランカ、アフガニスタン、アメリカなどがあります。

3月8日の誕生日石 アメジスト原石

アメジストは、紫色のクォーツ(石英)を指し、和名では「紫水晶」と呼ばれます。

産出量が多く比較的手に入りやすいため、原石のまま販売されているものも珍しくありません。ドーム状の石の内部に、紫色の結晶がいくつも成長している鉱物を見かけたことがある方も多いでしょう。

また、退色しやすい性質を持つため、直射日光を避け、暗所で保管することが望まれます。

3月9日の誕生日石 シルバーパール

パール(真珠)は、貝の体内で形成される宝石です。

真珠といえば白色のイメージが強いかもしれませんが、実際にはピンクやブラックなど多彩なカラーバリエーションがあります。中でも銀色の色調を持つものは「シルバーパール」と呼ばれています。

また、日本は世界的にも真珠養殖で知られており、三重県、長崎県、愛媛県、熊本県などが主な産地として有名です。

3月10日の誕生日石 スギライト

スギライトは、1942年に瀬戸内海の岩城島で、杉健一博士によって発見されました。和名は「杉石(すぎせき)」といい、いずれも博士の名前に由来して名付けられたとされています。

色合いは、鮮やかな紫をはじめ、青や緑、ピンクなど多彩です。一般的には不透明なものが多い傾向ですが、中には透明度の高い個体も存在し、そのようなものは高値で取引される傾向にあります。

3月11日の誕生日石 ヘミモルファイト

ヘミモルファイトは、ギリシャ語で「半分」を意味するhemi(ヘミ)と、「形」を意味するmorphe(モルフェ)に由来する鉱物です。

和名では「異極鉱」と呼ばれ、結晶の両端で形が異なるという特徴を持っています。岩石の表面にブドウの房のような凹凸を持つ集合体として産出されることが多いです。

代表的な色は青色や青緑色ですが、そのほかにも緑色、黄色、白色など、さまざまな色合いが見られます。

3月12日の誕生日石 アクアマリン原石

アクアマリンは、ラテン語で「海の水」を意味する名を持つ宝石です。

エメラルドと同じ鉱物であるベリルのうち、青色を呈するものを指し、淡い水色から緑がかった青色、透明に近い色まで、さまざまな色合いが見られます。

一般的にインクルージョンの少ない結晶が多いとされ、色味が濃いものほど高値で取引される傾向があります。また、大きな結晶として産出することもあり、かつてブラジルでは重さ110kgにも及ぶ結晶が見つかった例もあるのです。

3月13日の誕生日石 イエローダイヤモンド

カナリアのような鮮やかな色彩を持つイエローダイヤモンドは、「カナリーイエロー」と呼ばれ、ジュエリーにも多く用いられています。

ダイヤモンドは無色透明のイメージが強いかもしれませんが、内部に窒素を含むことで黄色を発色すると考えられています。

一般的には黄色味が少ないほど良いとされますが、鮮明な黄色を呈するファンシーカラーダイヤモンドは、むしろ高く評価される傾向にあるのです。

3月14日の誕生日石 アポフィライト

アポフィライトは、ギリシャ語で「離れる」を意味するapo(アポ)と、「葉」を意味するphyllon(フィロン)に由来する鉱物です。

和名では「魚眼石(ぎょがんせき)」と呼ばれ、結晶を特定の方向から見た際に強く反射する様子が、魚の眼のように見えることに由来しています。

モース硬度は4.5〜5とあまり高くなく、特定方向からの衝撃に弱い劈開を持つため、ジュエリー用途よりも原石のまま鑑賞されることが多い宝石です。

3月15日の誕生日石 オレンジムーンストーン

ムーンストーンは、和名で「月長石」と呼ばれ、「シラー」と呼ばれる光学効果を示すものに用いられる宝石名です。

その中でもオレンジムーンストーンは、地色がオレンジ色で、光を当てると白くやわらかな光が浮かび上がるのが特徴です。白地のものが多いムーンストーンの中では、比較的希少性の高いタイプといえるでしょう。

3月16日の誕生日石 ローズクォーツ

ローズクォーツは、淡いピンク色が特徴のクォーツの一種です。

ギリシャ神話に登場する愛と美の女神「アフロディーテ」に捧げられた宝石としても知られ、慈愛や優しさを象徴する存在とされています。古代から装飾品や彫刻にも重宝されてきました。

また、繊維状のインクルージョン(内包物)を含む個体をカボションカットに研磨すると、スター効果を示すものもあります。

3月17日の誕生日石 エメラルド

エメラルドは、ダイヤモンド、ルビー、サファイアと並ぶ四大宝石の一つとされています。その美しく鮮やかな緑色から、「エメラルドグリーン」という色名が生まれたともいわれています。

一般にインクルージョンを多く含んだ状態で産出されることが多く、脆く壊れやすい点もエメラルドの特徴の一つです。そのため、「エメラルドカット」と呼ばれるカット方法は、こうした脆さを考慮して編み出されたと考えられています。

3月18日の誕生日石 ジェイド

ジェイドは、ジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)という、性質の異なる2種類の鉱物の総称で、日本の「翡翠(ひすい)」もそのひとつです。中国では「玉(ぎょく)」と呼ばれ、古くから珍重されてきました。

最も有名で象徴的な色は緑色ですが、実際には白、黄緑、黄色、オレンジ、紫、ピンクなど、豊かなカラーバリエーションを持ちます。

特に価値が高いとされるのが、「インペリアルジェイド」と呼ばれる透明度の高いエメラルドグリーンのものです。和名では「琅玕(ろうかん)」と呼ばれています。

3月19日の誕生日石 バイカラークォーツ

バイカラークォーツは、1つの結晶の中に2つの色が共存するクォーツのことです。

中でも、黄色のシトリンと紫色のアメジストが組み合わさったものは「アメトリン」と呼ばれ、最も有名で人気の高い種類です。このほかにも、黄色と無色の組み合わせなど、さまざまなバリエーションがあります。

モース硬度は7と比較的高く、ジュエリーとしての日常使いにも適しています。また、特殊なカットが施されることもあり、さまざまな角度から表情を楽しめる宝石といえるでしょう。

3月20日の誕生日石 セレスタイト

セレスタイトは、和名で「天青石」や「天晴石」と呼ばれ、晴れ渡った青空を思わせる美しい色合いが特徴です。

モース硬度が低く、劈開しやすい性質を持つため、ジュエリーとして加工するのは難しい石といわれています。そのため、主にコレクター向けにカットされたものや、原石のまま鑑賞されることが多い宝石です。

こうした脆さに加え、透明感のある美しい青色を併せ持つことから、レアストーンでありながら多くのファンに愛されています。

3月21日の誕生日石 カーネリアン

和名を「紅玉髄(べにぎょくずい)」というカーネリアンは、クォーツの一種であるカルセドニーの変種の一つです。

赤色やオレンジ色、褐色などのカラーバリエーションがありますが、色味を整えるために加熱処理や着色が施されることもあります。カボションカットやビーズ状に加工されることが多く、ジュエリーとしても気軽に楽しめる宝石です。

3月22日の誕生日石 ラブラドライト

ラブラドライトは、青色や虹色などの多彩な光が幻想的に浮かび上がる「ラブラドレッセンス」と呼ばれる光学効果を特徴とする宝石です。

特に、虹色の輝きが現れるものは人気と価値が高く、宝石学的には「レインボームーンストーン」と呼ばれることもあります。また、ラブラドライトはフェルドスパー(長石)の一種で、同じ長石グループにはムーンストーンやサンストーンなどが含まれます。

3月23日の誕生日石 ピクチャージャスパー

ジャスパーは、微細な石英の結晶が集まって形成された、不透明で多彩な模様をもつカルセドニー(潜晶質石英)の一種です。

中でもピクチャージャスパーは、成長の過程でほかの鉱物がインクルージョンとして取り込まれることで、まるで風景画のような模様が自然に生まれるといわれています。

自然に形成されたとは思えないほど構図の整ったものも多く、眺めているだけでも飽きることのない魅力を持つ宝石です。

3月24日の誕生日石 ブラッドストーン

ブラッドストーンは、緑色の地に赤い斑点が散在し、血を思わせる独特の模様が特徴の宝石です。

かつてはエジプトのヘリオポリスで良質なものが産出されたとされ、その名にちなみ「ヘリオトロープ」とも呼ばれています。緑色の部分は緑泥石(クローライト)、赤い斑点模様は酸化鉄であるヘマタイトによるものと考えられています。

3月25日の誕生日石 スピネル

スピネルは、ラテン語で「棘」を意味するspina(スピナ)に由来する宝石で、豊富なカラーバリエーションを持つことで知られています。

また、加熱などの処理を施さなくても美しい色合いを呈するものが多い点も、スピネルの大きな特徴の一つです。

宝石学の黎明期には分類が難しく、かつてはルビーやサファイアと同じコランダム系の宝石と混同されていました。そのため、長い間ルビーだと考えられていた宝石が、実はレッドスピネルだったという世界的に有名な逸話も残されています。

3月26日の誕生日石 パイライト

パイライトは、主に火山活動に関連する地域を含め、さまざまな地質環境で産出します。名称はギリシャ語で「火」を意味する「pyr(パイ)」に由来し、和名では「黄鉄鉱」と呼ばれています。

六面体や八面体などのブロック状の結晶が集合した外観が特徴で、一見すると金属のように見えますが、実際には鉄と硫黄からなる鉱石です。そのメタリックな輝きから、特に男性を中心に高い人気を集めているのです。

3月27日の誕生日石 レッドジャスパー

ジャスパーは、カルセドニーの変種の一つで、微細な石英の結晶が集合した不透明な鉱物です。

中でも赤色のものは「レッドジャスパー」と呼ばれますが、そのほかにも褐色、黄色、緑色など、カラーバリエーションが豊富です。赤色の発色要因は、ヘマタイト(酸化鉄)によるものと考えられています。

古代バビロニアでは、鮮やかな赤色のジャスパーには女性の体調を整える力があると信じられ、出産のお守りとして用いられていたと伝えられています。

3月28日の誕生日石 水晶

水晶(クォーツ)には、アメジスト(紫水晶)やシトリン(黄水晶)、ロッククリスタル(無色透明)など、種類は豊富です。

世界各地の広い地域で産出され、日本では山梨県、長野県、福島県などが産地として挙げられます。特に山梨県は代表的な産地で、かつて水晶の伝統工芸が盛んに行われていました。

その技術を基盤として宝飾産業が発展し、現在でも甲府市は「宝石の町」としても有名です。

3月29日の誕生日石 アイオライト

アイオライトは、ギリシャ語で紫・すみれ色を意味する「ion(イオン)」と、石を意味する「lithos(リトス)」が由来になっています。

和名では「菫青石(きんせいせき)」と呼ばれ、その名のとおり気品ある青紫色が魅力の美しい天然石です。主に青紫色を基調とし、淡い青色や黄色、黄緑色などのカラーバリエーションも見られます。

見た目がサファイアに似ていることから、「ウォーターサファイア」と呼ばれることもあります。

3月30日の誕生日石 レピドライト

レピドライトは、花崗岩やペグマタイト中から、エルバイトなどと共に産出されることが多く、リチウムの主要な鉱石の一つとして知られています。

紫色や赤紫色、スミレ色、灰色、ピンク色など、カラーバリエーションも豊富です。雲母はモース硬度が低く剥がれやすいため、ジュエリー用途よりも、原石や標本として鑑賞されることが多い鉱物といえるでしょう。

3月31日の誕生日石 イエローオーソクレース

イエローオーソクレースは、特定の方向からの衝撃に弱い劈開を持つ長石です。名称は、ギリシャ語のorthos(直角)とklasis(割れる)に由来しています。

非常に割れやすい性質を持つため、一般的にはジュエリー用途にはあまり向かないかもしれません。

なお、オーソクレースの中でも、白色や青色のぼんやりとした光を浮かべる「シラー」と呼ばれる光学効果を示すものは、ムーンストーンとして扱われます。

まとめ

今回は、3月の誕生石4種類に加え、3月1日から31日までの誕生日石についても紹介しました。それぞれに異なる魅力がありますので、自身の誕生日や直感を大切にしながら、お気に入りの一石を選んでみてはいかがでしょうか。

今泉沙希(いまいずみ さき)
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