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天然オパールと人工オパール、そして偽物

1533_オパール エッセンス 偽物

オパールは長きにわたって人々を魅了してきた宝石です。移ろうような虹色の光の反射「遊色効果」が魅力です。様々な天然オパールが存在するとともに、人工オパールや人為的に”かさ増し”したオパールもあるため「天然ものとおもったら人工だった」なんて悲しい思いをしてしまわないよう、どんな種類のオパールが存在するのか一緒に見ていきましょう!

オパールの模造品

オパールのもつ美しさは、カラフルな光の揺らぎから「遊色効果(play-of-colour)」と言ったり、乳白色を帯びた虹色の光を「オパレセンス(opalescence=蛋白光)」と表現したり、様々に讃えられます。そんなオパールの美しさへの憧れから、多くの模造品が作られています。模造品は様々な素材によって様々なタイプのものが作られています。模造品は主にガラスやプラスチックを素材にして作られます。そして天然ものでも工場で加工や処理をし、人工的に色や輝きを強めた「エンハンスメント」を施したものもあります。また、人工オパールは本物のオパールと見紛う見た目のものもありますが、天然ものよりも価値は低くなります。

ガラス製の模造オパール

なんと古代から、ガラスによってオパールの模造品が作られていました。これらの石を作製するために使用される技術は非常にシンプルです。ガラスを高温で加熱し、その後、急速に冷却します。こうすることによりガラスに多くの亀裂や気泡、不純物が発生し、光を乱反射するオパールのような姿になります。

プラスチック製の模造オパール

オパールはプラスチックでも作られ、その着色構造はオパールの輝きを模倣することができます。プラスチックは本物のオパールよりも屈折率が高いので、天然ものとは光の反射に違いがあります。

天然オパールのエンハンスメント

エンハンスメントとは、低品質の天然オパールのもつ「潜在的な美しさを、人為的に引き出したり高めたりすること」です。

採掘されたすべてのオパールが販売可能な品質であるとは限らないため、こういった処理がなされて販売されるのです。オパールにおける、よくあるエンハンスメントとしては、煙によるものがあります。オパールは多孔質なので、煙のすすの粒子が容易に付着し石が暗くなるため、オパールの光が強くみえるという仕組みです。同様の理由でオパールを着色・染色しているものも存在します。

ダブレットオパールとトリプレットオパール

ダブレットオパールもトリプレットオパールも薄いオパールに別の素材を張り合わせてボリューム感をかさ増ししているものです。天然のオパールを手頃な価格で楽しむことができるというメリットがあります。薄く小さくても本物を使っていることに変わりありませんが、大きさを詐称して販売されたり、埋め込むデザインにして張り合わせた層を隠して販売されたりすることもあるので、購入にあたっては注意が必要です。

「ダブレットオパール」はダブル=二層構造のオパールで、天然オパールに下地を張り合わせたものです。下地には黒っぽい地のものが使用される傾向にあり、鉄鉱石などが使われますが、良質なものは天然のオパールの光らない部分を使っているものなどもあります。

「トリプレットオパール」はトリプル=三層構造のオパールで天然オパール層を上下から挟み張り合わせたものです。ダブレットオパールよりも安価ですが、表面の層が傷ついたり剥がれたりするとオパールの美しさが途端に損なわれるため質においてもダブレットオパールに劣ります。

人工オパール

オーストラリアにおけるオパールのスペシャリスト、ガスキン氏とダレ氏は1964年にはじめて人工オパールの製造に成功しました。オーストラリアはオパールの名産地としてしられており、特に良質なブラックオパールにおいてはオーストラリア産が名高いです(オーストラリアのオパールにはついてこちらで詳しく紹介しています)。その後、1974年にフランスのギルソン氏によって「ギルソンオパール」が生み出されます。これは自然界に存在するオパールの生成プロセスに倣って製造されるもので、14~18か月の時間を要します。そうして製造されたギルソンオパールは天然オパールと見紛うほどの品質を備え、さらに天然ものよりも高密度で水分子を含まないため、耐久性があります。またギルソンオパールは現在生産されていないため、その点においても希少価値があります。日本の京セラも人工オパールを製造しています。京セラの「クリエイテッドオパール」はギルソンオパールに比べ、より蛍光性が強く明るい発色があります。

天然オパールと人工オパールの違い

人工オパールは化学的も物理的にも天然オパールと非常に酷似しており、視覚的にも見分けることは簡単ではありません。しかし、強いて違いを見出すのであれば「遊色の規則性」によって人工/天然を見分けられます。顕微鏡で人工オパール内部の発色パターンを観察すると、光のパターンが組織的な構造をもっていることがわかります。天然のオパールであればその発色パターンは不規則なものです。また、人工オパールは小さな柱状の構造を有しているので、断面をみてみるとそれがわかります。さらに表面に強い光を当てるとうろこ状であることが確認できます。天然オパールの遊色効果は石の内部で咲き乱れる花火のように、不規則な乱反射が織りなす光の移ろいが美しく、人工ものの規則的なパターンの反射では映し出せない唯一無二の個性があります。

最後に

このように「遊色効果」や「オパレセンス」と呼ばれる、唯一無二の神秘的な美しさをもつ天然のオパールは高価でもあるため、安価な方法でそれを得ようと、様々に模倣・加工されたオパールが生産されています。これらは身近にオパールを楽しめるという点では素晴らしいものですが、それが正しい情報で流通していないことも、残念ながらしばしばあります。そういったまがい物に騙されないよう、オパールを購入する際にこれらの情報がお役立ていただけましたら幸いです。

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