モアサナイトとは
1893年、地球に落ちてきた隕石の衝突跡から発見されたモアサナイト。宇宙からの贈り物とも呼ばれるモアサナイトを生み出すことは極めて難しいのですが、現代の科学者たちの功績によりアメリカで人工的に作り出すことに成功しました。モアサナイトは天然ダイヤモンドの2.5倍ともいわれる、地球上の宝石のなかで最高峰の輝きとクリアな美しさ、モース硬度9.5というダイヤモンドに次ぐ優れた耐久性をもつ新しいジェムストーンです。
日本でもモアサナイトの可能性に着目し、素材としての素晴らしさや輝きを日本に浸透させるため、モアサナイト専門ジュエラーとしてBrillarが誕生するなど注目され始めています。
優れた靭性
モアサナイトは、衝撃への強さ・割れにくさを表す「靭性(じんせい)」において非常に優れています。また表面の傷つきやすさを表すモース硬度も9.5と、宝石の中ではダイヤモンドの10に次いで高い数値。
2.5倍の輝き
モアサナイトの驚くべき特性は、その美しい輝きにあります。モアサナイトは、宝石のきらめきを表す「ファイア」において、ダイヤモンドの2.5倍の数値を誇ります。そのほか白く強い輝きを作り出す「ブリリアンス」や、表面の光沢を表す指標においても、ダイヤモンドより高い数値です。
メンテナンスのしやすさ
ダイヤモンドは油脂を吸着しやすいのに対し、モアサナイトは油脂を寄せ付けにくいため、クリーニングをしなくても輝きが曇らず、長く持続するというメリットがあります。
高い熱耐性
モアサナイトの構成物質である炭化ケイ素は、化学的に非常に安定しているため、その結晶であるモアサナイトは、ダイヤモンドより高い熱耐性があります。
品質の高さ
モアサナイトは、人工的に製造されるため品質が安定しています。
価格の手頃さ
素材として価格の安さもモアサナイトの大きな利点。同カラットのダイヤモンドの相場の約10分の1以下の値段で、最高品質のモアサナイトを手に入れることが可能です。
倫理的観点
近年一部のダイヤモンドが、紛争を起こす反政府組織の資金源となるなどの倫理的な理由からモアサナイトを選択する人が増えています。また、過剰採掘が自然環境を壊すことなども問題視されています。消費者がものを選ぶ際、その商品の背景にある倫理的側面も重要視するようになった現代社会のニーズにも、モアサナイトはフィットしているといえます。
人工(ラボグロウン)ダイヤモンドとモアサナイトの違い
人工ダイヤモンドは、モアサナイトと同じように人の手によって合成されて作られます。モアサナイトが炭化ケイ素を原料としているのに対し、人工ダイヤモンドはダイヤモンド同じ炭素を原料としています。そのため、成分や特徴はダイヤモンドと同じです。人工ダイヤモンドは、モアサナイトと同じように、天然ダイヤモンドには見られるインクルージョンと呼ばれる内包物がほとんどありません。人工ダイヤモンドは、価格帯がダイヤモンドの価格相場の半分程度と言われていますが、モアサナイトは同じグレードの天然ダイヤモンドと比べて10分の1程度とリーズナブルです。
また、環境への負担も大きく異なります。人工ダイヤモンド製造にかかる1カラットあたりのエネルギー消費量は、天然ダイヤモンド採掘の約半分といわれていますが、モアサナイトはさらにその100分の1以下。モアサナイトがいかにサスティナブルな宝石であるかがわかります。
モアサナイトの価値とは?
モアナサイトは、天然ダイヤモンドよりも低価格で入手できる点が魅力です。同じカラット数であれば、10分の1程度の値段で購入できることもあります。モアサナイトは工業的に製造されるため、採掘によって地球環境に大きな影響を与えることはありません。採掘に伴う危険な作業がなくなり、鉱山で働く人々の負担も減らせます。サステナビリティでエシカルな宝石がお手頃価格で買えるのは、モアサナイトの大きな強みといえるでしょう。
まとめ
モアサナイトはダイヤモンドにも負けない美しさを持ち、丈夫なため、普段使いのアクセサリーにも向いている宝石です。SDGsの観点からも人気が高まっていくことが予想されます。現在、モアサナイトに限らず、宝石の需要は上昇する傾向にあり、相場も高くなっています。お持ちの宝石が高額で売れる可能性もあるでしょう。ただ、最新の相場を知らない買取業者へ依頼すると、適正価格よりも低い金額で買い取られてしまうかもしれません。「買取大吉」ではプロの鑑定士が多数在籍しており、お客様の大切な品物を適正価格でしっかりと査定します。査定は無料で行っておりますので、お気軽にご来店ください。