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アメジスト 本物の見分け方 アメジストの価値について

772_アメジスト 本物

アメジストは、2月の誕生石として有名です。古代から多くの人々に愛されてきたとされるアメジストの紫色。特に日本では、最も気高い色とされ、宗教的な儀式では非常に大切にされてきた色と伝えられています。歴史的には、聖徳太子が定めた「冠位十二階」で最高位の色として崇められ、特に中国では皇帝だけが身につけることを許された色といわれています。ちなみに水晶の色変種の中でも、最高位に評価されています。
「愛の守護石」と呼ばれるように、(愛と慈しみの心)を芽生えさせることによって、真実の愛を守るパワーを与えてくれるといわれています。ヨーロッパでは「素敵な恋人をまねきよせる石」ともいわれる一方で「高まりすぎた熱情を穏やかにさます力」があると言い伝えられています。そういったパワーからも恋愛成就に大きくサポートしてくれる素敵なパワーストーンといえるでしょう。
また、恋の熱情以外にも、ストレスで疲れた心を癒し、落ち着かせ、穏やかな安らぎを与えてくれるといわれる、スピリチュアルパワーの強い石のひとつでもあります。ヒーリング効果が非常に強く、ネガティブになりがちな方にはポジティブな癒しを。ハートが傷ついてしまった人には、やすらぎのエネルギーを与えてくれるでしょう。マイナスエネルギーを浄化し、希望の光で心を満たしてくれるのです。この石を枕元に置いておくと心地よい安眠をもたらしてくれるとされるため、不眠に悩まされている人にお勧めです。
また、インスピレーションを強力に高めるとともに、直観力を高めるパワーがあるともいわれていますので、創造性を高めたい時は、アクセサリーとして身につけていると良いといわれています。アメジストは、生涯絶えることのない精神的な活動を、平穏で静かな世界へと導くサポートを行います。

本物の見分け方

アメジストの本物・偽物の見分け方として一言で偽物と言っても、その差はとても曖昧でこれは偽物!と断言できないものがほとんどです。ガラス玉などを加工し、一から人工的に作られているものは偽物であると言えますが、元の天然石に着色を施したりと、少し手を加えたりする場合もあります。そうしたものは、見分けるのが非常に困難で、プロの方でもひと目見ただけでは分からないそうです。販売される時も「天然石」として売られていますし、人の手が加えてあっても元はきちんと採掘された石となりますので、偽物であるという認識をする方としない方に分かれます。

ですので、人の手が加わったからと言って一概に偽物であるとは言えませんが、出来ることなら何も加工のされていないありのままのアメジストを手にしたいですよね。

そもそもアメジストって?

アメジストの主要原産地は、ブラジル(リオ・グランデ・ド・スル州)とウルグアイです。その他、インド、南アフリカ、メキシコ、ロシア、アメリカ、ジンバブエ、マダガスカルなどから産出されます。日本からも、『加賀紫』と賞賛されたほど美しく良質なアメジストが産出されています。和名(紫水晶)のとおり、紫色のクォーツをアメジストと呼びます。その紫色の発色原因は、微量に含有された鉄イオンによるものだとされます。この紫色は、加熱処理することによって、黄色・褐色・緑色に変わり、更に加熱すると無色になります。黄色に変色したものは、トパーズと間違えることがあります。

色帯構造やムラのある紫色が特徴で、この紫色が深く一様に見られるアメジストほど良質とされています。アメジストの紫色は日光で退色しますので太陽光を避けるなど取り扱いには注意が必要です。「なぜ、水晶が紫色になるのか」という謎は、長い間解明されませんでした。しかし近年、合成アメジストの製造に成功したことで、天然の紫色は共産する放射能鉱物の影響により、着色されるということがわかりました。

アメジストの結晶は、火山岩や堆積岩の低温熱水鉱脈から産出し、六方晶系に属した六角錐の集まりでよく発掘されますが、大きな結晶で発見されるのは、ごく稀です。特性はクォーツと同じですが他の水晶にはない双晶構造による羽根状インクリュージョンが、アメジストのみ見られます。アメジストのイミテーション(模造品)にはガラスや合成コランダムが用いられ、無色のロッククリスタルを紫色染色接着剤でくっつけたタブレットが作られたこともあります。近年、合成アメジストが発達してきており、本物のアメジストとの鑑別を困難にしているといわれています。

アメジストの値段

価値あるアメジストは、色の深み・透明度・色ムラやクラック(ひび割れ)で品質が決まります。中でも価値が高いアメジストは、透明度が高く、深い濃い紫色で、色ムラやクラックが極力無いものになります。アメジストは、クオーツ(水晶)なので、高価な宝石では有りませんが、大粒のアメジストは比較的に高値が付くものもあります。

アメジストを買取に出される方の中には、まとめて複数のアメジストルースを査定される方がいらっしゃいます。その中には、ガラス製や合成アメジストのイミテーション品が混入している場合もありますが、逆に、大変希少性が高いバイオレットサファイアが混じっていた事例もあります。アメジストのみだった場合は数千円ほどの査定額だったところ、バイオレットサファイアが混じっていたことにより、10万円近くに跳ね上がる事もあります。

まとめ

アメジストの本物/偽物の見分け方は、鑑定士であっても真贋は容易ではありません。他の天然石にも共通して言えるのが、怪しいお店では買わない。異常に安い、低価格であるなどのケースでは、偽物のアメジストに遭遇しやすいと思った方が良いです。また鑑定士ではなくとも、出来るだけ本物を見て、触れることで偽物であるか、本物かが分かるようになります。

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