ガーネットについて
ガーネットは1月の誕生石として知られており、近年ではパワーストーンとしても親しまれている宝石です。
赤のイメージが強い宝石ですが、赤のほかにもオレンジや黄色、緑といったカラーバリエーションがありますので、色々な楽しみ方ができます。
また、加熱処理をせずに天然石の美しさを楽しむことができるため、現在の市場において価値の高い石でもあります。
ガーネットほど種類やカラー細分化され、奥が深い宝石は他にはありません。その歴史は古く、なんと紀元前の3000年にエジプトで、すでにジュエリーとして使われていたといいます。歴史も長いガーネットは様々な色があり、コレクションするには、最高の宝石でもあります。
・誕生石 / 1月
・石言葉 / 真実、友愛
・屈折率 / 1.732-1.74
・モース硬度 / 7-7.5
・化学組成 / (MgFeMnCa)3Al2(SiO4)3
やる気と積極性を高めて、成功へ導く「マラヤガーネット」。ガーネットの歴史は古く、紀元前3800年のものが見つかっている宝石。そんな中で、マラヤガーネットは1960年代に発見されたばかりの新しいガーネットです。ウンバライト、マヘンゲガーネットとも呼ばれています。
マラヤガーネットは真っ赤なガーネットのパイロープとオレンジ色のガーネットスペサルティン、二つの石の成分をあわせ持つ混合種。そのため色の幅が広く、ピンク、オレンジ、赤、ブラウン、カラーチェンジと様々な色が存在します。色が薄いオレンジピンクも人気です。
名前の由来について
パイロープガーネットとスペサルティンガーネット(スペサタイトガーネット)、もしくは、パイロープガーネット、スペサルティンガーネットとアルマンディンガーネットが混在する「固溶体」のガーネットです。ちなみに、固溶体とは、“2種類以上の物質が溶け合って、均一になっているもの”のことを指します。
タンザニアのウンバ川付近で発見されました。ガーネット族の中では比較的新しい天然石です。
発見当初スペサルティンガーネットだと考えられていました。
実際にはパイロープとアルマンディン、そしてスペサルティンが混ざったものであるマラヤガーネットは、まばゆい赤い輝きを放つ、鮮やかなジェムストーンです。
マラヤガーネット『マラヤ』はスワヒリ語で「仲間外れ」などといった意味を持っており、これは当時、取るに足らない石として評価されていたことから名づけられたと言われています。
マラヤは俗語で売春婦という意味もあるため、諸外国ではネガティブにとらえられ、
タンザニアのウンバ渓谷で発見されたことを契機にウンバライトと呼ばれることも増え、マヘンゲ地域で産出したものはマヘンゲガーネットなどと呼ばれる場合もあります。
いくつものガーネットが交じり合う固溶体なので、鑑別書などでは鉱物名は天然ガーネット、宝石名はガーネットと表記します。
マラヤガーネットは販売用に名付けられたコマーシャルネームで、正式な宝石名ではありません。
色について
マラヤガーネットは一般的に研磨以外の処理が加えられず、天然のままで美しさが楽しめる宝石の一つだといわれています。
マラヤガーネットは、ピンク色を中心とした透け感があるガーネットです。成分によっては、茶色系や、シャンパンカラーの色をした石もあります。また白熱灯に照らすと、ピンクやブラウンから赤っぽく変色するマラヤガーネットもあります。
変化の程度は薄いピンクが少し濃くなる、ブラン系が少し強くなるといった程度の物がほとんどです。稀に明確にカラーチェンジをするものもありますが、そういったものはマラヤガーネッとしてではなく、カラーチェンジガーネットとして市場に出るのがほとんどです。ピンク色は、パイロープとスペサルティンが混合したマラヤガーネットならではの色味です。赤みが強いピンク色は、大人らしさを感じる色をしています。独特なピンク色のマラヤガーネットは、宝石として大変人気があります。
「ウンバライトガーネット」は、ウンバ渓谷のマラヤガーネットに使われている名前で、少しオレンジがかった赤い色をしています。ガーネットは、ウンバライトも含めて赤い色をしているものが多いです。赤という色もウェディングドレスの白のように様々な色があります。火の赤や血の赤などガーネットの色にもいろいろあるでしょう。その色は意味にも紐づいています。火の意味を持つガーネットは、石言葉なども燃える愛になっているでしょう。血液の色のガーネットは健康や血が嫌いな人のお守りにもなってくれる不思議な石です。
グリーンガーネットと呼ばれるグリーンのものもあります。その名はそのままグリーンガーネットです。グリーンガーネットは、半透明のグリーンで美しい色をしています。ガーネットはほぼ赤色のものになっています。そんなガーネットの主な成分は鉄です。鉄が含むことであの美しい赤色になっているのです。
ガーネットは、様々な色が楽しめることも魅力の一つですよね。
産地について
マラヤガーネットは主にタンザニアのウンバ渓谷や、マダガスカル、インドなどで産出されます。
硬度は7と十分な強さがあるので、リングやネックレスなどの宝石に加工しやすいことから、マラヤガーネットを用いた様々な宝飾品が作られています。
効果について
「再生、復活」を象徴するマラヤガーネット。
いいアイデアを閃かせてくれたり、勝利に導いてくれる効果を持っています。悩みがある時や後ろ向きな気持ちになってしまっている時は、マラヤガーネットを身につけることで前向きな気持ちになれるかもしれません。マラヤガーネットは、ポジティブなパワーをもたらして、周囲に振り回されない強い精神力をはぐくむことから、仕事運のお守りに人気の石です。プロジェクトを成功させたいなど、具体的に目標達成したいことがあるときにおすすめ。思いを込めて身につけることで、心強い味方となって努力が実るように後押ししてくれます。
ウンバライトは、気持ちを安定させる効果があります。気持ちにも波がありますが、その波を整えてくれるのです。元気がなく鬱っぽいのも困りますが、元気が有り余るのも困りものです。元気が有り余ることで人のことをひっかきまわしてしまう人もいますよね。そんな状態に陥ってしまうことを考えるとエネルギーの量を調整するということは大切なことになってくるでしょう。自分で自分のことをコントロールできていないと思う時にぴったりな石でもあります。ウンバライトは、愛する力も愛される力も高めてくれます。なので、自分のことを好きになってくれる人を引き寄せる効果もあるでしょう。愛を感じられず孤独感を覚えてしまうこともあるでしょう。そういった現代人の心の闇を救ってくれることになるかもしれません。誰かを愛したい、愛されたいなんて気持ちがわいてきたときに身に着けると良い石となります。
石の価値基準
マラヤガーネットは、赤系の様々な色合いを持つことから、一概に単色が最高の品質と断言することの難しい宝石です。
一般に日本では、濃すぎず薄すぎないレッドオレンジからライトピンクまでの色合いが人気です。
また、インペリアルマラヤと呼ばれる、赤みのあるイエローからゴールデン色のマラヤガーネットは、産出量が少なく、宝石質のものが採石されることが非常に稀なため、その希少性と独自の輝きを見せる美しさから高値で取り引きされています。一般的な宝石同様、大きく、インクルージョン(内包物)が少なく、適切なカットが施されているものが高値となります。
カットに関しては、カットでちょうど良い色合いに調整することが可能で、その技術により石自体の価値も左右されるため、重要になっています。
マラヤガーネットの浄化
マラヤガーネットは水や日光にも強いので、どの浄化方法にも対応しています。硬度は7と高いですが、衝撃によって傷む可能性があるため身に着けるときは注意しましょう。
クォーツとも相性が良いので、1日身に着けたマラヤガーネットは水晶クラスターの上に置いて浄化すると良いでしょう。
マラヤガーネットのお手入れ方法
最後にマラヤガーネットのお手入れに関する注意点をご紹介します。
マラヤガーネットも他の宝石と同様に、身に着けた後には柔らかい布で表面を拭くというのが通常のお手入れとなります。ひどく汚れてしまった場合には、中性のキッチン用洗剤をぬるま湯で薄めた液を作り、その中で柔らかめの歯ブラシなどで優しくこすって洗いましょう。なお、汚れが落ちたら、洗剤を綺麗に流しましょう。
最後に、しっかりと水分を取って、保管してください。なお、このガーネットは、光や熱によって退色してしまう可能性があるため、直射日光が当たらない場所で保管しましょう。
まとめ
今回は、ガーネットの中でも優しい暖色系のカラーを持つマラヤガーネットについてご紹介しました。ガーネットと言えば「デマントイド!」という方が多いかもしれませんが、カラーバリエーションの多いガーネットはいろいろな種類を楽しんでいただきたい宝石の一つです。その中でもレッド系からブラウン系のマラヤガーネットは非常に優しい色合いでオススメです。
中にはカラーチェンジ効果を持っているものもあり、様々な表情を楽しめます。パワーストーンとしてはもちろん、宝石としても幅広いアイテムに加工されています。心身の負のエネルギーを浄化し、前向きな日々を過ごすエネルギーを与えてくれる天然石です。比較的手にしやすい価格で購入できますので、ぜひ探してみてください。