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「ベリル」の石言葉とは?意味や種類・色・硬度・価値を解説

「ベリル」の石言葉とは?意味や種類・色・硬度・価値を解説

「ベリル」は、色とりどりの鉱石があることで有名です。身につけると幸運を引き寄せるお守りになり、ジュエリーとしても高く評価されています。今回は、そんなベリルの特徴やそれに属する宝石の種類、そして、2024年現在までの相場についてご紹介します。

「ベリル」の基本情報

まずは、ベリルという鉱石の情報を整理しておきましょう。下の表にまとめてみました。

名前 ベリル
英語名 Beryl
和名 緑柱石(りょくちゅうせき)
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 Al2Be3[Si6O18]
水色、緑色、無色、黄色、ピンク色、赤色
硬さ(モース硬度) 7.5~8
劈開性 不明瞭
屈折率 1.56-1.60
結晶系 六方晶系(三方晶系)
断口 貝殻状-不平担状
条痕 白色
比重 2.67~2.9
光沢 ガラス光沢
産地 ブラジル、コロンビア、ロシア、マダガスカルなど
宝石言葉 「幸福」「若さ」「耐える愛」「美」「聡明」「気品」など

こうして見ると、さまざまな色の宝石があり、希望や美に関する言葉が込められています。では、石そのものにどのような特徴があるのか、ベリルの基礎知識を深めていきましょう。

ベリルの特徴

ベリルとは、ベリリウム元素やアルミニウム、ケイ素、酸素により構成された鉱物です。和名は「緑柱石」であり、六角柱のような形状で見つかることが多いと言われています。

ベリルの色は含まれる微量元素によって変色するのが大きな特徴で、色によって宝石名も変わります。例えば、クロムやバナジウムによって緑へ変色したベリルはエメラルド、鉄によって青く変色したものはアクアマリンとなります。

意外にも親近感のある宝石が、実はベリルの変種なのです。

ベリルのモース硬度

ベリルのモース硬度は7.5から8という数値で、日常的な使用に十分耐えられます。ジュエリーとしての使用に適しており、一般的に宝石やアクセサリーなどに加工されていることが多いです。

しかし、ベリルに含まれる内包物によって衝撃に脆くなる場合があります。

特にエメラルドは内部に微細な亀裂が入っていることが多く、落とすと簡単に割れてしまう恐れがあります。そのため、ブランドによっては付属のケースに入れて保管することを推奨としているのです。

色味によって内部に入っている物質も異なるため、注意しましょう。

ベリルの原産地

ベリルは世界中の至るところで産出される鉱物ですが、国によって地域限定、または全域で採掘される場所があります。

地域限定で採掘されるケースは、アメリカではゴーシェンやバックフィールド、インドはオリッサ、ロシアではシベリアやウラルが有名です。逆に全域で見つかる国は、カナダ・モザンビーク・ナイジェリア・マダガスカル・ザンビア・スリランカ・ジンバブエ・ウクライナ・ミャンマー・タジキスタンが挙げられます。

国によって発見されるカラーもそれぞれ異なるため、ベリルを購入する際は、産出国から品質を確認することが求められるでしょう。

ベリルの歴史・逸話

ベリルは古代から宝石として珍重されてきました。

古代ギリシャ時代では腎臓や膀胱の病気の治療石として利用され、きれいな水に浸したあとに石を飲んでいたと言われています。また、クレオパトラはエメラルドが魅せる翠緑の輝きに惹かれ、鉱山をもつほど愛用したと言われたほどです。古代ローマでも、「航海の安全」を祈願する石としてアクアマリンが用いられたというお話があります。

このようにたくさんの伝承があるベリルですが、この時代ではその名前で呼ばれていません。「ベリル」と呼ばれるようになったのは、ずっと先の1798年ごろとなります。フランスの学者がベリリウムを含む鉱物を発見したことがきっかけで命名されたのです。

以降、ベリリウムを含む鉱物は「〇〇ベリル」と呼ばれるようになりますが、ベリリウムを含んでいるエメラルドやアクアマリンという、ベリル命名以前から名づけられた鉱物も改名の対象となってしまいます。しかし議論の末、名前はそのままとなりました。ベリリウムが発見される以前から愛されている歴史があるからです。

この決定は、この時代の学者たちも安堵したのではないでしょうか。

ベリルの名前の由来

ベリリウムが発見されたことでベリルと付けられましたが、なぜこの名前になったのでしょうか。

最も有力なのはギリシャ語の「beryllos(ベリロス)」に由来しているという説です。これは「青緑色の海水石」という意味で、元々は緑色の宝石であればすべて「ベリロス」と呼ばれていましたが、やがてベリルだけを指す意味へと変化したようです。

しかし、ベリルという言葉の語源は学者によって見解が分かれています。古代の貿易都市と関係していると主張している方がいれば、古いヒンディー語やサンスクリット語に起源があるとの主張もあり、解明にはまだまだ時間がかかりそうです。

「ベリル」の種類や色

ベリルは色や成分によってさまざまな種類に分けられます。アクアマリンやエメラルドがその代表格ですが、どのような石がベリルのグループに分類されるのでしょうか。

ゴシェナイト

ゴシェナイトは無色透明の鉱石で、別名でゴッシェナイトやホワイトベリルなどと呼ばれています。

アメリカ・マサチューセッツ州にあるゴーシェンで初めて発見され、地名がそのまま名前の由来になっています。古代ギリシャでは、ゴシェナイトを眼鏡のレンズとして利用していたようです。

屈折率が1.56~1.60と高く、そのクリアな輝きから「模造ダイヤモンド」として使っていたという歴史もあります。

エメラルド

エメラルドは、クロム・バナジウム・鉄を含むことで鮮やかな緑を発色します。

ほかのベリルと比べて内包物(インクルージョン)が多いのが特徴で、割れやすいという欠点があります。そのため、「ノンエンハンス エメラルド」と呼ばれる内包物や傷が少ないものは、とても希少価値が高いです。また、内包物が6つの方向へ放射状に並んだ「トラピッチェ エメラルド」もとても貴重な結晶です。これはエメラルド全体の約1%しか採れないと言われています。

主な産出国はコロンビア・ザンビア・ジンバブエ・ブラジルで、採れる場所によって色味や透明度が異なります。

アクアマリン

アクアマリンは、鉄によってベリルが青色へと変わった鉱石です。

透明なブルーから深い海のようなロイヤルブルーなど個性豊かな色合いが存在しており、この青さは鉄の含有量によって変化します。透明感のある濃い青色であるほど価値が高くなり、アフリカのモザンビークなどでそのようなアクアマリンが見つかるようです。

癒しのパワーストーンとして人気があり、主にブレスレットやネックレス、チャームなどのアクセサリーとして利用されています。

ヘリオドール・イエローベリル・ゴールデンベリル

イエロー系のベリルは3種類あります。

微量の鉄が発色の要因と考えられており、イエローベリルは文字通り黄色味が強いもの、ゴールデンベリルは蜂蜜に似た色合い、それ以外はヘリオドールと分けられています。現在のように区別されるまでは、色味に関係なくヘリオドールと呼んでいました

どれも太陽のような輝きを放つ特徴をもっていますが、ヘリオドールは加熱処理をするとアクアマリンのように青くなります。

モルガナイト

モルガナイトは、透明度のある桜色のベリルで、愛らしい色合いが魅力です。名前は、アメリカの銀行家であり宝石コレクターのJ.P.モルガンにちなんで付けられています。

ピンク色を構成する成分は微量のマンガンとセシウムで、高品質なモルガナイトは、「紫がかったピンク色」または「鮮明なピンク色」が基準となっています。バリエーションも多く、アクアマリンのように一色でグラデーションができるほどの多彩さがあるのが特徴です。

一般的には照射処理が施されており、宝石の発色と鮮やかな色合いを強くしています。

レッドベリル

ベリルグループの中では最も希少な宝石の1つです。「レッド」と呼ばれていますが、実際はラズベリーに近く、ピンクの主張が強い赤色となっています。アメリカのユタ州という限られた地域で産出されており、コレクターアイテムとして珍重されています。

しかし、中には人工的に作られたものが流通しており、傷の少ないものはその可能性が高いです。1カラットを超える結晶はほとんど採れないと言われているため、レッドベリルを購入の際は、大きさや傷などをよく確認してみましょう。

ちなみに、レッドベリルはかつて「ビクスバイト(Biixbite)」と呼ばれていましたが、名称の似た名前が存在するため、現在はほとんど使われていません。

ペツォッタイト

ペツォッタイトは、2002年にマダガスカルで発見された新種のベリルです。

果物であるベリーに近い色で、内包物を含みやすい性質をもっています。そのため、宝石品質のルース商品が売られることが少なく、大きな原石として発見されることはほとんどありません。商品として売る場合は、1カラット未満の大きさで加工されることが多いようです。

その希少性の高さから、コレクターであらずともコレクションに入れておきたい宝石です。

グリーンベリル(ミントベリル・ライムベリル)

エメラルドはクロムによって緑色に変わりましたが、こちらのグリーン系ベリルは鉄やバナジウムによって淡い緑色に変色しています。

グリーンベリルはエメラルドよりも内包物が少なく、透明度が高いという特徴があります。また、色合いによって二種類に区別されることがあり、同じ緑でもブルー系の色味があるものは「ミントベリル」、イエロー系のものは「ライムベリル」と呼ばれるようです。

どちらも上品な色合いで、希少価値の高い宝石です。

ベリルの宝石言葉や意味

ベリル全般の宝石言葉には「幸福」「永遠の若さ」「聡明」「気品」など、幸福や希望をもたらすポジティブな言葉が多いです。そのため、ベリルに込められた言葉のような人間を目指すために身に着けている人もいるようです。

夢や成功を実現するための石として大切にされていたという背景もあるため、描いている未来を実現するためのお守りとして最適と言えるでしょう。

ベリルを身に着けると現れる効果

ベリルはやる気を与え、前へ進む力を与えてくれます。ネガティブな気持ちで意欲が低下しているときや壁を打破したいときに身に着けると効果的です。

また、ヒーリング効果として、心の安定やストレスの軽減が期待できます。過剰な心配や不安を取り除き、やるべきことへ集中できるようになるでしょう。

ベリルの価値

他の宝石と同じように、色・透明度・カットによって評価されますが、どのようなベリルであれば価値が高いのでしょうか。ベリルの価値基準について解説します。

ベリルの種類ごとの価値

ベリルは色によって名前が変わる宝石のため、ネームバリューによる影響が大きいです。

ベリルグループに属する宝石のグレードがすべて同じであることを前提としたうえで、価値が最も高いと言われるのは、レッドベリルです。希少な石として知られており、中古市場でも価値の高い宝石として評価されています。上質なものであれば、1カラット未満のルースでも100万円以上の価格で売られていることがあります。

エメラルドもレッドベリルより少し安いものの、ハイジュエリーとしての価値は高い傾向となっています。

アクアマリン・モルガナイト・ヘリオドールについては、比較的お手頃な価格となっていることが多いようです。

価値が高いベリルの特徴

宝石の種類ごとに価値が決まっていますが、高い価値のあるものはすべて共通する特徴があります。それは、色鮮やかでインクルージョンが少なく、カットが美しいものであるということです。

これらの条件が整っているベリルは、ファセットカットやカボションカットが施されていることが多く、稀に猫の目のような光の筋が見える「キャッツアイ効果」が見受けられます。購入するときは、カット方法や光の輝き方にも着目しましょう。

ベリルの買取・価格相場

ベリルは種類や品質によって価格が異なりますが、2024年12月現在までの市場動向はどのような状況でしょうか。買取相場と販売相場、それぞれ見ていきましょう。

ベリルの買取相場

ベリルの買取相場は、他の宝石と同じように色・透明度・カラット数によって価格が変動するのが特徴です。

レッドベリルであれば、0.3カラットでも状態がよいと3万円ほどの買取価格です。ですが、0.5カラットになれば10万円以上、0.8カラットでは30万円ほどになると言われており、小さな大きさでも金額がかなり跳ね上がります。それだけ希少性の高い宝石であると言えるでしょう。

エメラルドも価値は高く、1カラットであれば15万円前後の買取が期待できます。指輪であれば、ダイヤモンドとの組み合わせで30万円前後の価格になることがあります。

このようにベリルは、希少価値が高い宝石ほど高額買取につながるようです。

ベリルの価格相場

ベリルの価格相場は、大きさや輝き方の評価はもちろんですが、さまざまな影響によって販売価格が大きく変わります。

中でもエメラルドは、1カラットで同じグレードであっても、およそ2万円から10万円程度と差がかなりあります。これは産出国による影響が大きく、たとえ評価が同じでも、リーズナブルな価格で購入できるというケースがあるのです。

また、ベリルは宝石ごとに名前が変わるため、ネームバリューによって価格帯が変わります。例えば、エメラルドとアクアマリンを比較すると、アクアマリンのほうが1カラット1万円前後での販売と、安価です。

社会情勢の変動などもあるため一概には言えませんが、宝石ごとに相場をよく調べる必要がありそうです。

ベリルの価格の決まり方

ベリルの価格は、多くの要因によって決定されます。カラット数やグレードが基本的な評価基準となりますが、特に重要なのは「産出国」と「カラー」の2つです。

例えばエメラルドは、アクアマリンよりも高額買取につながる可能性が高く、深い緑色と透明度のあるコロンビア産であれば高値で取引されます。同じグレードであることを前提に、ザンビア産のエメラルドと比較した場合、5倍ほどの価格差が生じるほどです。

サービス内容やタイミングによって価格が変わりますが、このような基準が加味されていることも理解しておきましょう。

ベリルのお手入れ方法と保管方法

ベリルの美しさを長く保つためには、適切なお手入れと保管が必要です。宝石によってデリケートな部分もありますが、共通して言えることは、以下の通りとなります。

ベリルのお手入れ方法

ベリルの美しさを保つためには、定期的に表面の汚れや皮脂を取り除くことが重要です。

基本的に、柔らかい布を使って拭いてあげるだけで、付着した汚れのほとんどを消すことができます。ただし、エメラルドやモルガナイトは要注意です。ベリルは硬度のある石であるため「拭くだけなら問題はない」と思いがちですが、この2種類の石については傷つきやすい性質があります。力の加減に最新の注意を払いましょう。

汚れがひどい場合は、ぬるま湯に中性洗剤を少量だけ溶かし、柔らかい毛先の歯ブラシを使って優しく洗浄するのがおすすめです。ただしこの方法は、アクアマリンやモルガナイト以外の宝石では傷つく恐れがあります。

不安であれば、宝石専門店などでクリーニングを依頼するのが確実です。

ベリルの保管方法

保管するときに大事なことは、紫外線や高温多湿を避けることです。

どの宝石でも言えることですが、ベリルは紫外線によって色褪せてしまう可能性があるため、直射日光が当たらない場所に保管することが推奨とされています。タンスや日陰にある収納棚などに保管するのがよいでしょう。

ジュエリーボックスの場合は、他の宝石との接触で傷がつかないよう個別に収納してください。

まとめ

ベリルという宝石は、色によって名前すら変わるという「特別な個性」があります。それぞれが放つ輝きはどれも魅力的で、前向きな気持ちへと変えてくれます。定期的にメンテナンスを行い、思い描く未来へ進みましょう。

不要であれば、買取業者へ依頼するのもおすすめです。「買取大吉」ではベリルに属する宝石の買取実績がございますので、ぜひご相談ください。

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