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ダイヤモンドはどうやってできる? でき方や元素・成分・条件を解説

ダイヤモンドはどうやってできる? でき方や元素・成分・条件を解説
今泉沙希(いまいずみ さき)
記事の監修者
査定歴13年
今泉沙希(いまいずみ さき)

ブランドやジュエリーを専門とする査定士。
数千点以上の査定実績を持ち、専門知識と丁寧なヒアリングをもとに“正確で公正な査定”を行っています。
コラム監修では、現場経験を活かし市場の動向や査定のポイントをわかりやすく解説しています。

ダイヤモンドは誰もが知る宝石ですが、どのように生まれているのかまで知っている方は少ないかと思います。本記事では、ダイヤモンドが生成される過程から、地中深くからの採掘方法、加工方法までを解説します。

ダイヤモンドはどうやってできている?

ダイヤモンドは、いくつもの偶然が重なって生まれる宝石です。生成には、特定の元素、場所、途方もない時間が必要です。ここでは、ダイヤモンドが誕生するまでのプロセスを、順番に見ていきましょう。

ダイヤモンドの元素

ダイヤモンドを構成している元素は炭素です。通常、約99.95%が炭素から成り立っており、残りの約0.05%にはほかの元素がわずかに含まれます。

鉛筆の芯に使われる黒鉛(グラファイト)も同じ炭素からできていますが、両者の性質は大きく異なります。

ダイヤモンドの結晶構造は、炭素原子同士が非常に強く、規則正しく結びついた正四面体構造です。地球上で最も硬い天然物質とされるダイヤモンドの特性は、炭素原子の細かい結晶構造によって生まれています。

ダイヤモンドができる場所

ダイヤモンドが生成されるのは、地球の奥深く、地下150kmから200km程度にも達するマントルと呼ばれる場所です。

マントルは温度が約摂氏1,000〜1,300度、圧力は約50,000~70,000気圧を超えており、この極限環境下が、地球上で天然ダイヤモンドが結晶化するための主な条件となります。

また、ダイヤモンドが産出される地域は世界でも限られており「ロシア」「ボツワナ」「カナダ」などが主要産出国です。ダイヤモンドの希少性は、産地が一握りの地域に限定されている点からも生まれています。

ダイヤモンドのでき方

ダイヤモンドの生成は「地球内部での炭素の結晶化」と「火山活動による地表への運搬」という二段階の過程で進みます。どのようにしてダイヤモンドができるのか、詳しく見ていきましょう。

長い時間をかけて化学反応が繰り返される

マントル内部の高温・高圧環境に置かれた炭素原子は、数億年から数十億年もの年月をかけてゆっくりと化学反応を繰り返し、結晶化していきます。

超高温・超高圧の環境下で互いに強く結び付き、ダイヤモンドの結晶形成が始まります。正四面体状に配列された炭素原子の結合が、ダイヤモンド特有の硬度と光学特性の源です。

わたしたちが目にするダイヤモンドは、地球の歴史そのものを内に秘めた、時間の結晶といえるでしょう。

噴火や隆起などで地表に現れる

地下深くで生成されたダイヤモンドが、私たちの目に触れるためには、地表近くまで運ばれる必要があります。ダイヤモンドの運び手の役目を果たすのが「キンバーライト・マグマ」と呼ばれる特殊なマグマです。

キンバーライト・マグマは、マントルの深部から猛烈なスピードで上昇し、地表付近では時速100kmを超える爆発的な速さに達するといわれています。

急激な上昇の過程で、ダイヤモンドを含む周囲の岩石を巻き込みながら地表へと噴出する仕組みです。

もしマグマの上昇速度が遅いと、ダイヤモンドは圧力と温度の低下により黒鉛へと変化してしまいます。ダイヤモンドが輝きを保ったまま地表に到達できるのは、マグマの高速な上昇という現象のおかげです。

ダイヤモンドの採掘方法

地表近くまで運ばれたダイヤモンドは「キンバーライト・パイプ」と呼ばれる火山の噴火跡や、それが風化して川などに流された場所に存在します。ダイヤモンドを掘り出すためには、いくつかの採掘方法が用いられます。

露天掘り

露天掘りは、地表近くにあるキンバーライト・パイプを、地表から直接掘り進めていく方法です。「オープンピットマイニング」とも呼ばれ、大規模な重機を使い、巨大なすり鉢状の穴を掘りながら鉱石を採掘します。

鉱床が地表に近い場合に適しているため、比較的コストを抑えて大規模な採掘が可能です。世界には、露天掘りによってできた巨大なダイヤモンド鉱山がいくつも存在します。

カナダやボツワナなどの大規模な鉱山において、採掘の初期段階で広く採用されている方法です。

坑内掘り

坑内掘りは、地下深くに存在する鉱床からダイヤモンドを採掘する方法です。露天掘りでは採算が合わなくなった場合や、鉱床がもともと深い場所にある場合に用いられます。

まず、地中深くへと続く垂直なトンネル(立坑)や斜めのトンネル(斜坑)を掘り、そこから水平に坑道(横坑)を延ばして鉱床に到達します。

そしてエレベーター(ケージやスキップ)で人員・資材・採掘した鉱石を昇降させ、地上へと運び出す流れです。

坑内掘りは、高度な技術と設備が必要で、多くの時間とコストがかかります。安全を確保しながら地下深くを掘り進める、緻密な計画と熟練の技術が求められる採掘方法です。

漂砂鉱床採掘

漂砂鉱床採掘は、川床や海岸に堆積したダイヤモンドを採り出す方法です。インド、ブラジル、アフリカ南部など世界各地に漂砂鉱床が存在します。

採掘にはブルドーザー、パワーショベル、真空吸引器などの機材を使い、ダイヤモンドを含んだ砂礫を大量に回収します。大量の土砂ごとすくい上げ、水で洗い流しながら比重の重いダイヤモンドを選別していく流れです。

自然の力によってダイヤモンドがある程度選別されているため、効率的に質の良いダイヤモンドを見つけられる場合があります。

ダイヤモンドの加工方法

ダイヤモンドの原石は、熟練の職人による精密な加工技術によって、秘められた美しさが引き出されます。ここでは、ダイヤモンドの原石が宝石へと生まれ変わるまでの工程を解説します。

加工計画を作成する

ダイヤモンドの加工は、原石の形状や内部の状態を精密に分析し、加工計画を立てることから始まります。

専門家が原石をあらゆる角度から丁寧に調べ、内部のインクルージョン(内包物)の位置や大きさ、結晶の向きなどを正確に把握します。

採れる宝石の大きさやカットの形状を決めるのは、原石の形や品質です。最新の技術では、3Dスキャナーで原石の情報をコンピューターに取り込み、最適なカットのシミュレーションを実施する場合もあります。

分割する

加工計画に基づき、原石を適切な大きさに分割します。分割の方法には、主に「クリービング」と「ソーイング」の二つがあります。

クリービングは、ダイヤモンドがもつ「へき開」という特定の方向に割れやすい性質を利用して原石を分割する方法です。

一方、ソーイングは、ダイヤモンドの粉末を塗布した高速で回転する円盤状の刃を使って、時間をかけて切断する作業です。どちらの方法を用いるかは、原石の形状や結晶の向き、内部の状態などを考慮して決まります。

クリーニングを行う

クリーニングは、分割後のダイヤモンドの表面に付着した汚れや不純物を取り除くために必要な作業です。具体的には、硫酸のような強力な酸が入った溶液に漬け込んで加熱し、表面の不純物を徹底的に洗浄していきます。

クリーニングによって、ダイヤモンド原石の表面の汚れや不純物が落ち、原石本来の透明感や色合いを確認できるようになります。

なお、ダイヤモンドの取り扱いには専門的な知識と設備が必要です。そのため、厳重な管理のもとでクリーニングが実施されます。

形を整える

ダイヤモンドの最終的な輪郭を形成する工程が「ブルーティング」または「ガードリング」と呼ばれる作業です。別のダイヤモンドを固定した道具を使い、加工対象のダイヤモンドを回転させながら少しずつ削っていきます。

たとえば、ラウンドブリリアントカットであれば、形成されるのは真円に近い輪郭です。職人は、ダイヤモンドのガードル(石の縁)が均一な厚さになるよう、細心の注意を払いながら形を整えていきます。

形出しの精度が、最終的なカットの美しさに直結するため、ダイヤモンド加工における重要な作業です。

研磨する

ダイヤモンド加工の最終段階である研磨は、輝きを与えるとくに重要な工程です。ダイヤモンドの粉末を塗布した「スカイフ」と呼ばれる研磨盤にダイヤモンドを押し当てて、ファセット(輝きを生む小さな平面)を丁寧に磨き上げていきます。

つまり、ダイヤモンドをダイヤモンドで磨くという原理です。ダイヤモンドの輝きは、ファセットの角度や大きさ、対称性の精度によって決まります。

職人技と精密な機械加工が融合し、ダイヤモンド本来の輝きが生まれます。

人工ダイヤモンドの生成も可能

近年、科学技術の進歩により、人工的にダイヤモンドを生成する技術が確立されました。「ラボグロウンダイヤモンド」や「合成ダイヤモンド」とも呼ばれ、宝飾品から工業製品まで、幅広い分野で注目されています。

人工ダイヤモンドのでき方

人工ダイヤモンドの主な生成方法には、「HPHT法」と「CVD法」の二種類があります。

HPHT法は、天然ダイヤモンドが生成される地球深部の環境を人工的に再現する方法です。炭素の原料となるグラファイトを、約1,500度の高温と5万気圧以上の高圧にさらし、金属の触媒を使って結晶化させます。

一方、CVD法は、炭素を含むガス(メタンなど)を真空容器内でプラズマ化させ、種となるダイヤモンドの結晶基板上に炭素原子を少しずつ堆積させていく方法です。

現在は「高品質で透明度が高い」「大粒のものを生成しやすい」などの理由から、宝飾用を中心にCVD法での生成も広く普及しています。

人工ダイヤモンドの今後

人工ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと実質的に同じ化学組成と結晶構造をもつため、物理的・化学的な性質は同等です。ただし、結晶の成長過程や微細な構造の違いから、専門機関の機器を用いれば天然と識別可能です。

管理された環境で数週間から数ヶ月で生成できるため、天然ダイヤモンドのような希少性はありません。一方で「価格を抑えられる」「採掘に伴う環境負荷や紛争の問題がない」といった利点から、宝飾品としての需要が高まっています。

また、硬度や熱伝導性の高さから、半導体や精密な切削工具、医療機器など、工業分野での活用も期待されており、市場は拡大していくと予測されます。

ダイヤモンドの生成に関するよくあるQ&A

ダイヤモンドの生成については、疑問を抱く方も多いでしょう。ここでは、とくに寄せられる二つの質問にお答えします。

カラーダイヤモンドはどうやってできる?

ピンクやブルー、イエローなどさまざまな色合いをもつ「ファンシーカラーダイヤモンド」は、ダイヤモンドが結晶化する過程で、ごく微量の不純物元素が取り込まれることによって生まれます。

たとえば、窒素原子が含まれるとイエローに、ホウ素原子が含まれるとブルーになります。また、ピンクやレッドダイヤモンドは、特定の元素ではなく、結晶構造に生じた「歪み」が原因で色がついて見える珍しいケースです。

色鮮やかに発色するファンシーカラーダイヤモンドは、生成される確率が極めて低いため、無色のダイヤモンドよりも希少価値が高い傾向にあります。

ダイヤモンドができるまで何年かかる?

ダイヤモンドの多くは、今から数十億年をかけて、地球の深部で結晶化したものと考えられています。地球の年齢が約46億年といわれていることを考えると、まさに地球の歴史と共にある存在といえるでしょう。

数十億年という途方もない時間をかけて成長し、火山の噴火という奇跡的な現象によって地表近くまで運ばれてきました。ダイヤモンドは、地球の歴史を背景にもつ、時間の結晶といえます。

まとめ

ダイヤモンドは、数十億年という時間と、地球の活動によって生まれました。採掘後に職人の卓越した技術によって加工され、輝きが最大限に引き出されます。

成り立ちを知ると、ダイヤモンドがもつ価値と重みを深く感じられるでしょう。

今泉沙希(いまいずみ さき)
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今泉沙希(いまいずみ さき)

ブランドやジュエリーを専門とする査定士。
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