ダイヤモンドの輝きを取り戻す方法
性質上くもりやすいダイヤモンドですが、一度くすんでしまったダイヤモンドでも輝きを取り戻すことができます。一番簡単な方法はジュエリーショップでクリーニングすることです。購入したジュエリーショップによっては、アフターサービスとしてクリーニング費用が無料の場合もあるので問い合わせてみましょう。ダイヤモンドのクリーニング費用の相場は、2,000円〜3,000円ほど。ジュエリーのクリーニング専門会社に依頼すると、1万円前後の費用がかかる場合もあります。プロの職人による高度な技術によってクリーニングされ、ダイヤモンドの輝きがよみがえります。
■クリーニングの理想的な頻度
ダイヤモンドのクリーニングの頻度は、その曇りやくすみの度合いにもよります。しかし、綺麗な状態を保つための頻度は、3ヶ月に1回ほどが理想的です。最低でも1年に1回の頻度で行いましょう。また、普段からこまめな頻度でお手入れして、曇りやくすみを防止することも大切です。高い頻度でクリーニングしてもダイヤモンドの品質に悪影響はありません。お店でクリーニングする場合、頻度が高いと費用がかさんでしまいます。費用をできるだけ抑えたい場合は、ご自宅で曇りやくすみが起こらないようにお手入れするといいでしょう。
家庭で出来るダイヤモンドのお手入れ方法
高い値段を出して買ったダイヤなのにまたお金がかかるの?クリーニングでまた何万円もかかるなんて、イヤ!そんな声もあると思います。 実はダイヤモンドのお手入れはプロにお任せしなくても、ご家庭でセルフクリーニングが可能です。ただしご家庭でのセルフクリーニングは細かな傷によるくもりには対応できません。あくまで油脂を取り除く作業だと考えましょう。セルフクリーニングする場合には頑固な汚れになるとなかなか難しいので、こまめにお手入れすることが大切です。
■セルフケア方法
中性洗剤とやわらかいブラシ洗浄を用意します。用意ができたら早速ダイヤモンドのお手入れを始めましょう。まずぬるま湯に少量の中性洗剤を溶かします。水でもよいのですが、ぬるま湯の方が中性洗剤が溶けやすいのでおすすめです。洗浄液ができたらダイヤモンドをゆっくりと浸します。浸したら洗浄液の中で歯ブラシを使い、ダイヤモンドを優しくこすり洗いしましょう。ゴシゴシこすらなくても表面の汚れは簡単に落ちるので、ダイヤモンドを傷つけないためにも優しくこすることが大切です。また、ダイヤモンドと台座の接着部を丁寧にこするとより美しい仕上がりになります。ただし爪や台座を傷つけないように注意してください。もしも汚れがひどくて優しくこすってもなかなかとれないようなら、洗浄液に1日ほどつけてからこすり洗いをすれば大丈夫です。ダイヤモンドをきれいに洗い終えたら最後に柔らかい布でしっかりと水分を拭き取ってください。水分を拭き取るのは柔らかい布でよいのですが、ダイヤモンドは静電気でほこりが付きやすい性質も持っています。できれば布は静電気防止布で優しくふくとよいでしょう。しっかり水分を取ったらきちんと箱に入れて保管してください。これでダイヤモンドのセルフケアは完了です。またダイヤモンドは長年使っていると爪が弱くなったり、台座が歪んだりするものです。そこで洗浄中にダイヤモンドがぐらついていないか洗浄液の中で上から少し押し、ぐらつきがないか確かめてみましょう。
ダイヤモンドの取り扱い・保管方法&注意点
最後に、ダイヤモンドの取り扱いや保管方法、そして注意点をダイヤモンドの性質を踏まえて紹介していきます。世界で一番固い宝石といわれるダイヤモンドでも、適した保管方法をとっていないと輝きがくすむだけでなく、指輪の部分が変形したりダイヤモンドが割れる原因になってしまうのです。
■有害液体は使用しない
ダイヤモンドのお手入れには中性洗剤を使うと説明しましたが、汚れがひどいからといって塩素系の洗剤は絶対に使ってはいけません。ダイヤモンド自体は耐久性が高いため、塩素系の洗剤を使っても色が変わったり、傷がつくことはありません。しかし塩素系洗浄剤はダイヤモンドを留めている金属部分が腐食してしまう原因になります。せっかくの美しいダイヤモンドリングがポロリと取れてしまうのも嫌ですが、金属部分が変色してしまうのも避けたいですね。また研磨剤も同様に金属部分を傷つけてしまいます。きれいに磨きたいからという理由でも絶対に研磨剤を使用してはいけません。
■超音波洗浄には注意
眼鏡などの洗浄用に超音波洗浄器を持っている人もいるでしょう。そして超音波洗浄器の説明書にはダイヤモンドなどの宝石類も洗浄可能と明記されているはずです。しかし超音波洗浄器でダイヤモンドをお手入れする場合は、注意が必要です。特にフラクチャー充填(宝石内部の亀裂が表面まで達する場合に外観や安定性を向上させるための処理)されたダイヤモンドに超音波洗浄器を使うメンテナンスは危険です。またフェザー(羽根状にみえる宝石内部の亀裂)が入っているダイヤモンドも慎重にしなければいけません。超音波洗浄器は低周音波により洗浄液を振動させることで、ダイヤモンドの汚れを取り除きます。しかしダイヤモンドのガードル(ダイヤモンドの上部と下部を分ける、正面から見た時の縁部分)を傷つけることもあるため、お手入れには優しく自分の手で行う方がおすすめです。
■衝撃&高温が苦手
ダイヤモンドは固いことでよく知られていますが、固いとはいえ絶対に割れないとはいえません。実はダイヤモンドは一定方向の力には弱く、案外簡単に割れてしまうのです。この性質を劈開(へきかい)と呼ぶのですが、劈開面にたまたま力が加わってしまうといくら固いダイヤモンドでも、床に落ちただけで割れることもあるくらいです。そのためなるべく衝撃は避け、大切に保管しておくことが重要です。クッション性の良い宝石用の箱に入れて保管してください。またダイヤモンドは炭素でできています。炭素は熱を加えると酸素と結合し二酸化炭素に化学変化を起こします。もちろん少々の熱ではなんともありませんが、800度以上の熱を加えると燃えてなくなってしまいます。また燃えないとしても表面の透明度が失せ、美しいダイヤモンドの輝きが失われてしまいますから熱には注意しましょう。
■ダイヤモンド同士をぶつけない
ダイヤモンド同士をぶつけるとお互いに傷がついてしまいます。またダイヤモンドが当たって他の金属部に傷が入ることも否めません。ダイヤモンドはジュエリーボックスで個別に分けて保管するようにしてください。
メンテナンスに失敗!!どうしよう
ダイヤモンドのメンテナンスをセルフでおこなうと、極めて慎重に作業をしないとメンテナンスに失敗してしまう可能性というのは無きにしもあらず...メンテナンスに失敗してしまった場合、簡単には修復できないような傷がついてしまうこともあるので、ゆっくり慎重に作業を進めてくださいね。ダイヤモンドのメンテナンスをしている時に、宝石の位置がずれてしまうこともありますが、このような場合には自分で修復するよりも、専門のお店に修復を依頼した方が良いかもしれません。専門的な知識を持っていない人が修復をするとさらに状態が悪化してしまう場合も多いので、お金を支払ってもプロに依頼した方が、確実に状態を修復できます。メンテナンスをするジュエリーの種類によっては、ダイヤモンドのついた台座と本体が離れてしまう場合もあります。このような場合にもおすすめできるのは、専門のお店に修理を依頼する方法です。もともと作りが甘いアクセサリーなどは特に、台座が本体から外れてしまうことが多いですが、こうした事態が発生しても慌てることなく、冷静に対処することが必要です。簡単な修理で台座を本体に付け直せる場合もあるので、まずは専門店に相談するのが良いでしょう。アクセサリーの場合、ダイヤモンド以外の場所がメンテナンス中に傷ついてしまうこともありますが、このような場合には、ちょっとした作業で傷を目立ちにくくすることもできます。金属についた細かい傷は、表面を軽く磨くことで傷が目立ちにくくなることもありますが、あまり強くこすり過ぎてしまうと傷が増えてしまうこともあるので、加減をしながら作業をする必要があります。
まとめ
ダイヤモンドはずっと美しい輝きを放ってほしいもの。それには定期的なお手入れが欠かせません。婚約指輪や結婚指輪のダイヤが輝かなくなる原因のほとんどは、油分による汚れ。ダイヤには油とくっつきやすい性質があるため、身の回りの化粧品や食品などの油分が付いたままにしておくと、ホコリと混ざって汚れに変化します。でも指輪やダイヤに付いた汚れはこまめに布や研磨剤が入っていないジュエリークロスで拭いたり、水洗いなどのお手入れをすることで簡単に落とすことができます。お店でのクリーニングもプロの目で指輪の状態からしっかりチェックしてもらえるのでおすすめです。セルフクリーニングはもちろんですが、日ごろから汚れや傷がつかないように注意してずっと美しいダイヤモンドを使い続けてください。
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