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エルメス ピコタンの偽物の見分け方|刻印場所や購入時の注意点を解説

エルメス ピコタンの偽物の見分け方|刻印場所や購入時の注意点を解説
上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

ピコタンは、エルメスを代表する人気バッグのひとつです。その人気の高さから偽造品も流通しています。この記事では、偽物の見分け方や刻印の位置、購入時の注意点について詳しく解説します。

ピコタンの偽物の見分け方

偽物のエルメスには、本物と比べて刻印や金具、素材、縫製などに違いが見られることがあります。ピコタンの真贋を見分けるための8つのポイントについて詳しく見ていきましょう。

刻印

ピコタンには、ブランドロゴや製造年などを示す刻印が施されています。ここでは、底面付近のブランド刻印とベルト裏の製造年刻印について解説します。

刻印 真贋ポイント
本物 ロゴや製造刻印が施されている/文字や記号が鮮明で読み取りやすい/刻印の配置やバランスが自然/にじみやぼやけが少ない
偽物 印刷されたようなロゴ/不自然な製造刻印/刻印の位置や配置に違和感/スペルミスや字体の違い/文字のにじみやぼやけ

底面ロゴの刻印

底面付近にブランド刻印が施されていることが一般的です。本物の刻印は文字が鮮明で、箔押し仕様の場合は美しい光沢が見られるのが特徴です。

一方、偽物では文字がにじんだり、輪郭がぼやけたり、スペルミスなども見受けられることがあります。

ただし、本物でも製造年代や個体差によって見え方が異なるため、刻印だけで真贋を判断せず、ほかの項目とあわせて確認しましょう。

ベルト裏の刻印

製造年を示す刻印は、ベルト裏などのレザー部分に施されていることがあります。

本物の刻印は文字や記号が鮮明で、位置や刻印内容にも不自然さがありません。偽物は刻印が浅く不鮮明だったり、位置がずれていたりするケースがあります。

また、実在しない刻印や不自然な組み合わせが見られることもあるため注意が必要です。

ステッチ

本物はステッチ(縫い目)が丁寧に整えられており、全体として自然な仕上がりになっています。また、縫い終わりが目立ちにくいよう丁寧に処理されているのも特徴です。

偽物では縫い目にバラつきが見られたり、ほつれが生じていたりすることがあります。手縫いが用いられる箇所がミシン縫いになっているなど、仕上がりに違和感が見られる場合もあります。

ステッチ 真贋ポイント
本物 主要部分にはエルメス伝統のサドルステッチが用いられている/縫い目が整っている/ほつれがほとんど見られない/縫い幅が比較的均一
偽物 手縫い箇所のミシン縫い/ほつれや縫い終わりの処理が目立つ/縫い幅のバラつき

カデナ

本物のカデナ(ロック)は、高品質な金属が使用されており、表面は滑らかで美しい光沢があります。光を当てた際の反射に不自然さがないか、仕上がりに違和感がないかを確認してみましょう。

また、カデナの鍵穴付近には「HERMES」ロゴとともに数字が刻印されていることがあります。この数字は鍵とカデナを対応させるための番号で、鍵とカデナには対応する番号が刻印されていることが一般的です。

カデナ 真贋ポイント
本物 高品質な金属が使用されている/表面の仕上げが滑らか/鍵穴付近にロゴや数字の刻印が見られる
偽物 金属の質感に違和感/刻印の不鮮明さや欠如/表面の仕上げが粗い/光沢にムラがある

金具

本物は高品質な金属が使用されており、仕上げも丁寧です。適度な重量感があり、表面は滑らかで、上品な光沢が感じられます。エッジ部分まで美しく仕上げられており、全体に高級感があるのも特徴です。

偽物は仕上げが粗く、軽く感じられることがあります。刻印が不鮮明だったり、表面に凹凸やムラが見られたりするケースもあります。

細部の造りが雑になっている場合もあるため、金具の状態をよく確認してみましょう。

金具 真贋ポイント
本物 表面の仕上げが丁寧で凹凸が少ない/金具にしっかりとした重量感がある/刻印が鮮明で整っている
偽物 刻印のぼやけやフォントの違い/金具に重量感がない/表面の仕上げが粗く、ムラが見られる

レザーの質感

エルメスのバッグには、さまざまなレザー素材が使用されています。

革の種類によって質感は異なりますが、本物はしなやかで上質な手触りが特徴です。素材ごとの風合いがあり、自然な光沢や美しい革目を楽しめます。

一方、偽物では質感に違和感があることが多く、不自然な光沢や硬さが見られる場合があります。近年は本革を使用した偽物もあるため、素材だけでなく縫製や金具などもあわせて確認しましょう。

レザーの質感 真贋ポイント
本物 上質な革ならではの柔らかさやしなやかさがある/自然な光沢と美しい革目が見られる/革の種類ごとの特徴が感じられ、全体に統一感がある
偽物 質感に違和感/革の硬さや柔らかさに違和感/不自然な光沢やざらつきが見られる

付属品

本物は、付属品の保存袋にも高品質な素材が使用されています。生地は柔らかくしっかりとしており、ロゴも比較的鮮明にプリントされているのがポイントです。

偽物の場合、生地が薄かったり、縫製が粗かったりすることがあります。また、ロゴのフォントや配置に違和感が見られるケースもあります。なお、バーキンなどに付属するクロシェットは、ピコタンには付属しません。

付属品 真贋ポイント
本物 保存袋などに高品質な素材が使用されている/ロゴの印字や縫製が比較的丁寧/クロシェットは付属していない
偽物 素材や縫製に違和感/ロゴの印字や仕上がりが粗い/本来付属しないクロシェットが付属している

捻引き

捻引きとは、熱した道具で革に溝状のラインを施す加工のことです。革の端に施すことで輪郭が引き締まり、上品で高級感のある印象に仕上がります。

本物は捻引きのラインが自然で、全体の仕上がりに統一感があります。偽物では、線が不自然に途切れていたり、太さにムラが見られたりするケースがあります。

ただし、使用による摩耗で線が薄くなることもあるため、捻引きだけで真贋を判断するのは避けましょう。

捻引き 真贋ポイント
本物 捻引きが丁寧に施されている/ラインが比較的均一で美しい/仕上がりに上品な印象がある
偽物 不自然な捻引きや未施工/ラインの太さや深さにムラが見られる/仕上がりに違和感

ベルト

ピコタンのベルトは、表と裏のレザーを貼り合わせて作られています。本物はレザーの裁断幅が比較的均一で、ステッチも整っているのが特徴です。

ところが偽物は、表裏のレザー幅に差が見られたり、コバの仕上がりが不均一だったりすることがあります。また、ステッチにゆがみやバラつきが見られるケースもあるため、細部まで確認してみましょう。

ベルト 真贋ポイント
本物 表と裏のレザー幅が比較的均一/ステッチが整っている
偽物 表と裏のレザー幅の差/ステッチにゆがみやバラつきがある

ピコタンの偽物を自分で判断しないほうがいい理由

前述したように、本物と偽物の見分け方にはいくつかのポイントがあります。しかし、自分で真贋判定を行うのはおすすめできません。ここでは、その主な理由を3つ紹介します。

見分ける知識と経験が少ない

アイテムの真贋判定では、刻印・金具・革質・縫製など複数のポイントをチェックし、総合的に判断する必要があります。そのため、本物と偽造品を見分ける経験が少ない場合、正確に判断するのは簡単ではありません。

また、製造年代や仕様の違いによっては、一般的な見分け方が当てはまらないケースもあります。真贋を見極めるには、十分な知識と経験が求められます。

ネットの情報だけで判断してしまう

ネット上の情報だけを頼りにピコタンを購入するのは、リスクが高いといえます。精巧な偽造品は画像だけでは判断が難しく、中には公式サイトの画像を無断で流用している出品も存在します。

また、前述した見分け方の多くは実物を確認しなければ判断できません。そのため、画像のみで取引が進むフリマアプリなどの個人間取引を利用する際は、十分に注意しましょう。

精巧なスーパーコピーは見分けがつきにくい

スーパーコピー品と呼ばれる精巧な偽造品は、正規品との区別が難しい場合があります。

かつての偽物は、素材や仕上がり、臭いなどに明らかな違いがあり、比較的見分けやすいものも少なくありませんでした。しかし近年は、素材や製造技術の向上により、外観だけでは判別が難しい偽造品も流通しています。

なお、偽ブランド品の製造や販売は、商標法などの法令に違反する可能性があります。

ピコタンの偽物を購入しないためのコツ

コピー品を購入しないためには、事前にいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、偽物のピコタンを購入しないための3つのコツを紹介します。

相場より安すぎる商品には注意する

販売価格が相場を大きく下回っている場合は、慎重に判断することが大切です。

ピコタンは人気モデルのため、極端に安い価格で流通するケースは多くありません。そのため、相場とかけ離れた価格の商品には警戒したほうがよいでしょう。

偽物は相場を大幅に下回る価格で出品されていることがあります。品質に問題があるだけでなく、金銭トラブルにつながる可能性もあるため、購入前によく調べることをおすすめします。

フリマアプリでの購入は慎重に検討する

フリマアプリやネットオークションでピコタンを購入する際は、十分な注意が必要です。

個人間取引が中心となるため、出品者の信頼性を判断しにくく、コピー品が出回っている可能性もあります。また、入金後に商品が届かなかったり、説明と異なる商品が送られてきたりするトラブルが発生することもあります。

購入後に偽物と判明しても、返金や返品の手続きがスムーズに進まない場合があるため、出品者や商品の情報を十分にチェックしてから購入しましょう。

正規店・信頼できる中古販売店を選ぶ

ピコタンを購入する際は、正規販売店や信頼できる中古販売店を利用するのがおすすめです。

エルメスの正規販売店やブランド品専門店では、真贋確認が行われた商品を取り扱っているため、安心して購入しやすいでしょう。また、アフターサービスについて相談しやすい点もメリットです。長く愛用したい方にも適した購入方法といえます。

一方で、希望する商品が常に在庫として用意されているとは限りません。

特にエルメスの正規販売店では入荷数が限られているため、タイミングによっては購入まで時間がかかることもあります。そのため、根気強く探すことが大切です。

「スーパーコピー」「N級品」は偽物と理解する

偽造品のなかには、「スーパーコピー」や「N級品」などと呼ばれるものがあります。

コピー品の販売サイトでは、こうした呼称によって価格や品質が区分されていることがあります。しかし、名称にかかわらず正規品ではない点に変わりはありません。

また、近年は精巧な偽造品も流通しているため、「本物同様」や「最高品質」などの説明だけで信用するのは危険です。購入前には販売元や商品の情報を十分に確認し、不審な商品には近づかないようにしましょう。

ピコタンの偽物に関するよくあるQ&A

刻印の位置はどこにあるのか、自分で本物と偽物を見分けられるのかなど、ピコタンについて疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。最後に、こうした疑問をQ&A形式でまとめました。

ピコタンの刻印の場所は?

ブランド刻印は底面付近に見られることが一般的です。

また、製造年を示すものはベルト裏などのレザー部分に施されていることがあります。これらの位置は製造年代や個体によって異なりますが、本物であれば基本的にいずれかの箇所で確認できます。

ただし、見え方には個体差があり、使用状況によっては薄くなっていることもあります。そのため、確認できない場合や不鮮明な場合でも、それだけで真贋を判断しないようにしましょう。

ピコタンの偽物は素人でも見分けられる?

ブランドアイテムの偽造品と本物を見分けるのは簡単ではありません。近年は、本革などの素材を使用した精巧な偽造品も流通しており、見た目だけで判断することが難しくなっています。

真贋を判断するには、刻印・金具・革質・縫製など複数のポイントを総合的に確認する必要があり、ひとつの特徴だけで判断することはできません。

確実に見極めたい場合は、ブランド買取店の無料査定などを利用し、専門知識を持つスタッフに相談するのがおすすめです。

まとめ

刻印や素材、金具の状態などから本物と偽物を見分けることはできますが、精巧な偽造品との判別は簡単ではありません。

購入時は価格の安さだけで判断せず、販売元の信頼性もしっかり確認することが大切です。本物のピコタンを購入したい人は、正規販売店や信頼できる中古販売店を利用しましょう。

上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
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