目次
エルメスのトゴとは
トゴは1997年に登場した雄仔牛のレザーで、正式名称は「Veau Crispe Togo(ヴォー・クリスペ・トゴ)」です。
トゴの名称は、西アフリカの国「トーゴ共和国」に由来するといわれています。また、登場した1997年の年間テーマが「アフリカ」であったことから、その関連性を指摘する声もあります。
トゴの特徴
丈夫さとしなやかさを兼ね備えたトゴは、実用性に優れたレザーです。また、天然皮革ならではの個体差があり、使い込むほどに風合いが増していく点も魅力です。ここでは、トゴの主な特徴について詳しく解説します。
しなやかさと丈夫さを兼ね備えたレザー
トゴは、適度な柔らかさと弾力があり扱いやすいため、バッグをはじめとするさまざまな製品に使用されています。また、細かな革目と美しい張りやツヤがあり、上質な質感を楽しめます。
さらに耐久性にも優れており、擦れや傷に強く、型崩れしにくい素材です。
普段使いしやすいレザーですが、良好な状態を保つためには定期的なお手入れが大切です。適切にケアすることで、長く愛用できるでしょう。
細かなシワ模様と血筋による自然な風合い
トゴには、「血筋」と呼ばれる筋状の模様が見られることがあります。これは血管が通っていた部分に現れる天然皮革特有の表情で、同じものがふたつとない風合いを生み出しています。
血筋の量によって革の品質が変わるわけではありませんが、見た目の印象が大きく異なるため、血筋の入り方を重視する人もいるのです。
使い込むほど味わいが増す
トゴは上質な革を使用しているため、使い込むほどに革が柔らかくなり、艶が増していく経年変化を楽しめる点が魅力です。
経年変化によって革の表情は少しずつ変化し、使い方や手入れの方法によっても風合いが異なります。長く愛用することで、自分だけの味わいを持つレザーへと育っていくでしょう。
トゴとトリヨンクレマンスの違い
| トゴ | トリヨンクレマンス | |
| 革 | 雄の仔牛 | 雄牛 |
| 主な用途 | バッグ、財布など | バッグ、財布など |
| 型押し・シワ | シワの溝が深い | シワ模様が大きめ |
| 型崩れ | 起きにくい | 長く使用すると起きやすい |
| 柔らかさ | 適度な柔らかさとハリがある | 非常に柔らかい |
| 重さ | 軽い | トゴより重い |
| 印象 | シャープで立体感がある | 柔らかくふっくらとした印象 |
| 経年変化 | 艶が増しやすい | より柔らかな風合いになりやすい |
トゴは、トリヨンクレマンスに比べて適度なハリと硬さがあり、型崩れしにくい素材です。
軽量で耐久性に優れたマットな質感を備えており、仕事から普段使いまで幅広いシーンで活躍します。革目にも違いがあり、トリヨンクレマンスは大きめで柔らかなシボが印象的です。
一方、トゴは細かく深いシボを持ち、よりシャープで立体感のある表情を生み出します。
トゴの人気色
エトゥープやゴールドは、トゴとの組み合わせでも高い支持を集めるエルメスの定番カラーです。ここでは、それぞれの色合いについて詳しく解説します。
エトゥープ
グレーとベージュの中間色であるエトゥープは、エルメスを代表するカラーのひとつです。グレージュ系の上品な色合いで、2005年頃の登場以来、多くの支持を集めています。
くすみのあるニュアンスカラーのため、さまざまなコーディネートに合わせやすく、性別や年代を問わず取り入れやすい色です。また、白いステッチとのコントラストが美しく、落ち着きと洗練された印象を演出してくれます。
ゴールド
ゴールドは、エルメスを代表する定番カラーのひとつで、キャメルを思わせる温かみのある色味が印象的です。
日本人の肌にも馴染みやすく、カジュアルからフォーマルまで幅広いコーディネートに合わせやすいことから、長年高い人気を集めています。明るすぎず暗すぎない絶妙な色味で、季節を問わず使いやすい点も魅力です。
特にトゴ素材では、自然なシボと温かみのある色合いが調和し、上品で落ち着いた印象を演出します。
トゴを使用しているエルメスのおすすめバッグ
トゴはエルメスの中でも非常に人気が高い定番素材であり、多くのバッグに採用されています。ここでは、トゴを使用したおすすめのエルメスのバッグ6選を紹介します。
バーキン
エルメスを代表するバッグとして知られるバーキンは、人気・知名度ともに高いモデルです。女優のジェーン・バーキンの要望をきっかけに誕生したとされています。
収納力も高く、フラップを開けると大きな開口部が現れます。内部に仕切りが少ないため荷物を収納しやすく、さまざまなシーンで活躍するハンドバッグです。
特にトゴ素材を使用したバーキンは、マットな質感と美しい革目が特徴で、上品な雰囲気を楽しめます。
ケリー
ケリーは、エレガントなデザインと高い機能性を兼ね備えたエルメスを代表するバッグのひとつです。
ミニマルな台形フォルムを採用しており、フラップとベルトが生み出す洗練されたデザインが印象的です。フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンに馴染み、さまざまな場面で活躍するでしょう。
ケリーにはさまざまな素材が使用されています。中でもトゴは、落ち着いた発色と上品な質感が調和し、エレガントな雰囲気をより際立たせます。
ピコタンロック
ピコタンの後継モデルとして、2008年に登場したのがピコタンロックです。
上品で丸みのある柔らかなフォルムを持ち、現在も高い人気を集めています。カジュアルな雰囲気でデイリーバッグとしても使いやすく、トリヨンクレマンスが定番レザーとして広く用いられています。
一方、トゴを採用したモデルも人気です。適度なハリがあるため型崩れしにくく、美しいフォルムを保ちやすいでしょう。
サックアデペッシュ
1928年に書類を入れるバッグとして登場したのがサックアデペッシュです。
男性がビジネスシーンで書類を出し入れすることを想定して作られたバッグで、スタイリッシュなデザインが人気を集めています。
レトロな雰囲気と高級感を兼ね備えたサックアデペッシュには、落ち着いた発色のトゴもよく合います。上品な印象があり、ビジネスシーンにも馴染みやすいでしょう。
ヴァンキャトル
ヴァンキャトルは2018年に誕生した比較的新しいラインです。正式には「24/24」と表記され、フランス語で「ヴァンキャトル」と呼ばれています。
「24時間使えるバッグ」というコンセプトと、エルメス本店がパリのフォーブル・サントノーレ24番地にあることが名前の由来とされています。
ビジネスシーンに適したデザインでありながら、休日のお出かけにも使いやすい点が特徴です。トゴを選べば、落ち着いた発色と上質な質感により、より洗練された印象を楽しめるでしょう。
ワラゴキャビン
ワラゴキャビンは、比較的新しいトラベルバッグ系のモデルです。
大きめのポケットを備えており、持ち手をスーツケースのハンドルに通して使えるなど、移動時の利便性を考慮した設計となっています。
トゴを使用したモデルは、丈夫さと適度な柔軟性を兼ね備えているため、旅行や出張の機会が多い人にも適しています。
トゴを使用しているエルメスのおすすめ財布
トゴを使用したエルメスの財布として人気なのが「ドゴン」です。
デザインはシンプルで、開閉時にベルトを通す金具には、エルメスの刻印が施されています。金具はゴールドとシルバーの2種類があり、カラーやレザーの組み合わせによって異なる印象を楽しめます。
ドゴンは、エルメスならではの上質な素材と洗練されたデザインを兼ね備えた財布です。トゴの落ち着いた質感ともよく調和し、上品な雰囲気を演出します。
使い込むほどに手に馴染み、トゴならではの経年変化を楽しめるでしょう。
トゴを長持ちさせるお手入れ方法
トゴは丈夫な素材ですが、良好な状態を長く保つためには定期的なメンテナンスが大切です。
使用後は乾いた布で優しく拭き取り、湿気のたまりにくい風通しの良い場所に保管しましょう。ただし、直射日光や照明の光は色あせの原因となるため、窓際などでの保管は避けるのが無難です。
エルメス直営店では、メンテナンスや擦れ・傷の修理にも対応しているため、自分でのケアが難しい場合は相談してみるのもよいでしょう。
トゴの買取相場
| モデル | 色 | 買取価格 |
| バーキン25 | ブルージーン | 約170万~230万円前後 |
| バーキン35 | エタン | 約140万~200万円前後 |
| ケリー25 | エトゥープ | 約230万~320万円前後 |
| ケリー32 | トゥルティエールグレー | 約100万~180万円前後 |
| ピコタンロック | ノワール | 約20万~40万円前後 |
| ヴァンキャトル29 | エトゥープ | 約100万~170万円前後 |
| サックアデペッシュ41 | プロン | 約15万~35万円前後 |
| ワラゴキャビン35 | トレンチ | 約20万~45万円前後 |
※上記は一般的に公開されている中古市場の買取実績や相場情報をもとにした参考価格帯です。実際の買取価格は状態・カラー・素材・製造年・付属品の有無・市場動向などによって変動します。
トゴを高価買取してもらうコツ
トゴに限らず、買取業者で高価買取を狙うためにはいくつかのポイントがあります。ここでは、アイテムを少しでも高く売るための3つのコツについて詳しく解説します。
付属品をそろえておく
ブランド品を高価買取してもらうためには、付属品の有無も重要です。
箱や保存袋などの付属品が揃っていると、査定額が上がる可能性があります。そのため、できるだけ保管しておくとよいでしょう。
付属品がなくても買取は可能ですが、高額査定を目指すなら揃っているほうが有利です。なお、中古品は、付属品の有無が査定額に与える影響が比較的小さい場合もあります。
複数の買取業者で比較する
アイテムを高く売りたい場合は、複数の買取業者を比較することが大切です。1社だけの査定では、提示金額が適正かどうか判断しにくい場合があります。
業者によって査定額やサービス内容は異なるため、複数社を比較することでより良い条件で売却できる可能性が高まります。金額やサービスを比較し、自分に合った買取先を選びましょう。
不要なものはまとめて売る
いくつか不用品がある場合は、まとめて査定に出すのがおすすめです。
単品でも高値が付くことはありますが、複数のブランド品を同時に査定へ出すことで、買取額が上がるケースもあります。
店舗側が査定や輸送にかかるコストを抑えられるため、その分が査定額に反映される場合があります。売却の手間も減らせるため、まとめて査定に出すと効率的でしょう。
トゴ以外のエルメスで人気の革
エルメスには、トゴ以外にも高い評価を受けている革素材が数多くあります。ここでは、その中でも特に人気の高い6つのレザーを紹介します。
クシュベル
クシュベルは、正式名称を「ヴォー・グレネ・クシュベル」といい、雄仔牛のレザーに細かな型押しとガラス加工を施した素材です。
軽量で耐久性や耐水性に優れており、ケリーやバーキンなどエルメスを代表するバッグにも使用されていました。
使い勝手の良さから人気を集めましたが、現在は廃番となっています。なお、後継となるヴォーエプソンは、その系譜を受け継ぐ定番素材として広く用いられています。
トリヨンクレマンス
トリヨンクレマンスは、雄牛の革を使用したエルメスを代表するレザーのひとつです。
柔らかくマットな質感と大きめの革目を持ち、適度なハリも兼ね備えています。傷や擦れに強く、日常使いしやすいことから多くのアイテムに採用されています。
エルメスのバッグや小物にも幅広く使用されていますが、水分には弱いため注意が必要です。長く愛用するためには、定期的なお手入れを心がけましょう。
ヴォーエプソン
ヴォーエプソンは、クシュベルの後継として2003年に登場したレザーです。
クシュベルには光沢のあるガラス加工が施されていたのに対し、ヴォーエプソンはマットな質感に仕上げられています。また、適度な固さとハリを備えており、美しいフォルムを保ちやすい革としても有名です。
傷や擦れに強く軽量なため、バッグから財布、小物まで幅広いアイテムに使用されています。発色の良さにも定評があり、エルメスを代表するレザーとして広く親しまれています。
ヴォースイフト
ヴォースイフトは、ヴォーガリバーの後継として2006年に登場した仔牛のレザーです。きめ細かな革目としなやかな質感を持ち、滑らかな手触りを楽しめます。
使い込むほどに革が柔らかくなり、手に馴染んでいく経年変化も魅力です。また、発色に優れており、鮮やかなカラーを美しく表現できることから、ガーデン・パーティやケリーなどにも採用されています。
ボックスカーフ
ボックスカーフという名称は、1890年代のイギリスの靴職人ジョセフ・ボックスに由来するとされています。
生後6か月以内の雄仔牛の革を使用したスムースレザーで、しっかりとした硬さと上質な質感、艶やかな光沢を備えたレザーです。
また、一定方向に流れる繊細なシワ模様である「水シボ」を持ち、使い込むほどに風合いが深まります。経年変化を楽しみたい人にも適したレザーといえるでしょう。
アルデンヌ
アルデンヌは、アルデンヌ地方に由来するとされる型押しレザーです。
粗めの型押しが施されており、重厚感のある風合いと高い耐久性が特徴です。傷や擦れが目立ちにくく、型崩れしにくいことから、かつてはバッグを中心に幅広く使用されていました。
現在は廃番となっており、後継素材として使用されていたヴァッシュリエジェも生産終了となっています。
トゴに関するよくあるQ&A
エルメスのトゴについて、どのような素材なのか、価値はあるのかと気になる人も多いでしょう。最後に、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。
エルメスのトゴとはどのような素材ですか?
トゴは、適度な柔らかさと弾力、優れた耐久性を兼ね備えたエルメスの人気レザーです。
細かな革目と上品な質感を持ち、バッグをはじめとするさまざまなアイテムに使用されています。また、「血筋」と呼ばれる筋状の模様が見られることがあり、ひとつひとつ異なる表情を楽しめます。
使い込むほどに革が柔らかくなり、艶が増していく経年変化も魅力のひとつです。長く愛用することで、自分だけの風合いへと育っていきます。
トゴは価値の高い素材ですか?
トゴはエルメスを代表する定番素材として安定した需要があり、高い評価を受けているレザーといえるでしょう。
エキゾチックレザーのような希少性はないものの、実用性と美しさを兼ね備えている点が評価されています。適度な柔らかさと耐久性があり、日常使いしやすいことから幅広いアイテムに採用されています。
また、細かな革目と上品な質感を持ち、型崩れしにくい点も支持される理由のひとつです。中古市場でも安定した需要があり、長く愛用できるレザーとして親しまれています。
まとめ
トゴは、丈夫さとしなやかさを兼ね備えた長く愛用しやすい素材です。需要も安定しており、中古市場でも高い人気を集めています。普段使いにも適しているため、お気に入りのバッグを選ぶ際はトゴを検討してみてはいかがでしょうか。


