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エルメスのスカーフリングの誕生と歴史
高級馬具工房として創業した「エルメス」は、200年近くの歴史を持つ老舗高級ブランドです。時代の変化に柔軟に対応し、ラグジュアリーな財布やバッグなど蓄積された職人技術を革新しながら、今日まで人々を魅了し続けています。
そのエルメスの商品の中に、「カレ(Carré)」と呼ばれる名作スカーフがあります。1937年に誕生して以降、その鮮やかな色彩にある独創的な感性は、おしゃれには欠かせない定番アイテムとして親しまれています。
そんなカレの魅力を引き立てるアイテムとして生まれたのが、『スカーフリング』です。カレとの親和性を意識した数々のデザインは、今ではスカーフに必須の人気商品となっています。
今回は、このスカーフリングの魅力ある取り付け方と選び方についてご紹介いたします。
エルメスのスカーフリングの使い方【首周り編】
スカーフとスカーフリングを組み合わせた基本のコーディネートは「首周り」です。スカーフの折り方とスカーフリングの通し方によって、色々なアレンジがあります。
以下に紹介するアレンジを試して、首周りを華やかにしましょう。
ネクタイ風アレンジ
1.基本の巻き方である「バイアス折り」で、スカーフの形を整えます。
2.整えた後は、先に片側にスカーフリングを通します。
3.通していない方を肩にかけ、スカーフリングに通せば完成です。
※バイアス折りの巻き方※
①スカーフを裏面にして、上下がスカーフの中心で重なるように折ります(三角の形になります)。
②上下ともに①で作った三角の中心に重なるように折りたたみます。
③スカーフの中心までさらに交互に折りたたみます。
④スカーフの中心まで折ったら、下側を上側に折り重ねます。ネクタイを巻く前の1直線の形になっていれば、完成です。
気軽にチャレンジしやすいので、初めてスカーフリングを使用する方におすすめです。
リボン風アレンジ
1.スカーフをバイアス折りにして、肩にかけます。
2.スカーフの片側を輪になるようにして、スカーフリングに通します。
3.反対側のスカーフも輪になるようにしてスカーフリングへ通して形を整えれば完成です。
気品のある着こなし方を試してみたい方におすすめです。
肩かけアレンジ
1.三角折りにしたスカーフを肩にかけて、スカーフリングを通します。片側は上から通し、もう片側は下から通します。
2.両端を引っ張りながら位置を調整し、形を整えたら完成です。
スカーフリングでしっかりと固定されますので、スカーフが肩から落ちる心配がありません。ストールのような巻き方になるので、羽織もの代わりに利用したいときにおすすめです。
ライニングの片方だけアレンジ
シンプルな着こなしが好きな方は、ライニングをおすすめします。
バイアス折りにしたスカーフをそのまま肩にかけるだけという、シンプルイズベストなアレンジです。肩にかけるだけでファッショナブルな印象を与えるのも、スカーフの魅力の一つです。
片側だけにスカーフリングを通したり、輪っかやリボンを作ったりするなど、色々なアレンジをしてみましょう。
エルメスのスカーフリングの使い方【首周り以外編】
エルメスのスカーフリングは、首周りに限らず、おしゃれアイテムとして様々な身に着け方があります。腰ベルト、ペンダントトップ、ブレスレットなど、スカーフと合わせて身に着けることで、印象も変わります。
以下のような首周り以外のアレンジにもチャレンジしてみましょう。
ベルトとして使う
細めのバイアス折りにしたスカーフをウエスト周りに巻き付け、スカーフリングを通して折り返します。先端を縛れば、アレンジの完成です。
ベルトのように結ぶだけで、スタイリッシュな着こなしになります。
ヘアバンドとして使う
腰ベルトと同じ手順で頭に巻き付けるだけで、ヘアバンドとして使うことができます。頭のサイズに合わせてバイアス折りの幅を調整しましょう。
髪型に合わせて巻き方を変えてみるとよいでしょう。
ペンダントトップとして使う
ペンダントトップとは、ペンダントにぶら下がっている飾りのことです。ペンダントヘッドとも呼びます。エルメスのスカーフリングは存在感のある秀逸なデザインがふんだんにありますので、革紐やチェーンの先端にぶら下げるだけでもおしゃれなペンダントになります。
ブレスレットとして使う
エルメスが2003年に発表したスカーフ「ツイリー」と組み合わせ、腕に巻きつけるとブレスレットになります。ツイリーは細長い形状になっており、カレのようにアートなデザインが特徴です。
リボン結びなど、結び方をアレンジするだけで華やかな印象になります。
エルメスのスカーフリングが落ちない取り付け方
スカーフの巻き方は様々なアレンジがあります。しかし「スカーフリングが落ちないか心配」と、初めての方は不安になると思います。せっかく買ったスカーフリングがなくならないよう、スカーフリングがズレずに美しさをキープできる方法をご紹介します。
1.スカーフをバイアス折りにします。
2.リングに通してスカーフの輪っかを作ります。このときリングを縦にしてください。
3.できたスカーフの輪っかにもう片方のスカーフを通します。
4.バランスを調整し、スカーフの先端を下に引いて整えると完成です。
今回の方法を実践すれば、抜け落ちるリスクが減り、バランスがキープできます。
ぜひ、試してみてください。
スカーフリングを選ぶ時のポイント
スカーフリングはスカーフのデザインとの相性が合ってこそ、魅了されるものです。お互いの色合いやデザインがズレていると、せっかくのおしゃれが残念なものになってしまいます。ここでは、スカーフリングの選び方のコツについてご紹介します。
好きなブランドのものを選ぶ
まずは「自分の好きなブランド」を選びましょう。スカーフと組み合わせたい場合は、同じブランドのスカーフリングと組み合わせるのがベターです。バラバラにしてしまうと相性が合わない可能性があるかもしれません。
エルメスではスカーフとスカーフリングを取り扱っているので、安心して好みのものに出会えるでしょう。
スカーフのデザインで選ぶ
スカーフリングは、スカーフと一緒にすることで美麗さを引き立てる役割があります。スカーフの柄にあわせて選ぶことで、個性を際立たせることができます。
例えば、ヒョウやゼブラ柄などのアニマルデザインであればゴールドのスカーフリング、黒やネイビーをメインカラーとした落ち着いた柄のものであればシルバーのスカーフリング、というように上品にまとめてみるとよいでしょう。
スカーフのサイズで選ぶ
スカーフリングは服のようにS、M、Lと、小さいものから大きいものまで様々とあります。
薄手のものやプチスカーフには小さいものを、厚手のスカーフには大きいものを選ぶとよいでしょう。サイズにあったものを選ぶことで、スカーフリングが抜け落ちる心配が減ります。もちろん、おしゃれ度も高まります。
素材で選ぶ
スカーフリングにはゴールドやシルバーが多いですが、真鍮やレザーといった素材を使用したものがあります。季節柄や好みに合わせてコーディネートすることで、スカーフリングの個性を引き立てることができます。
使用する目的に合わせて、素材を選んでみましょう。
メンズ・レディースで選ぶ
スカーフリングにはレディース用のほかにメンズ用もございます。メンズ用は重々しさのあるデザインで、レディース用は繊細で細めのデザインが特徴です。
しかし、男性がレディース用を使ったり、女性がメンズ用を使っても違和感なくおしゃれに使用できます。枠にとらわれず、目的に応じて使ってみましょう。
エルメスのスカーフリングのライン一覧
エルメスのスカーフリングは、とにかく種類が豊富にあります。たくさんありますので、ここでは代表的なスカーフリングの特徴をご紹介します。
シェーヌ・ダンクル・ペルフォレ
エルメスのロゴマークである「H」の形をアレンジした、アート的なスカーフリングです。日本語で「錨の鎖」という意味があり、陸と鎖でつなぐところを表現しています。
楕円型のリングで、2つの穴にスカーフを滑り込ませて使用します。
トリオ
その名の通り、3つの輪を重ねたスカーフリングです。シンプルなデザインで、スカーフにできるだけシワをつけたくない方におすすめです。シンプルさ故にシルバーやゴールドが基本色となりますが、中にはシルバーとゴールドを組み合わせたデザインもあります。
モール
左右に2つの大小のリングが取り付けられた、おしゃれが引き立つスカーフリングです。それぞれのリングへスカーフを通して使用します。首に巻いたり、肩にかけたりすることができ、片方だけスカーフを通しておしゃれに着こなしたりなど、様々なアレンジができます。
H・アン・ロン
エルメスのロゴマークである「H」を立体的にしたスカーフリングです。リング状になった立体的なシルエットは、高級感を与えます。
肩章
肩章は、エルメスのスカーフの商品である、「ツイリー」と「ガヴロッシュ」用に作られたスカーフリングです。サイドに穴が空いており、そこにツイリーをやガヴロッシュを滑り込ませて使用します。
2種類のカラーバリエーションがあります。
ボルデュック
ボルデュックは、洗練された正方形デザインのスカーフリングです。フランス語で「装飾用のリボン」を意味し、リボンをモチーフにしています。リングには、エルメスのロゴにある四輪馬車と従者が刻印されています。
ブックルセリエ
「ベルト」をモチーフにしたスカーフリングです。さりげないおしゃれさのあるデザインは、首周り以外につけても個性を引き出してくれます。
コリエ・ド・シアン
「犬の首輪」をモチーフにしたスカーフリングです。スカーフを通した利用だけでなく、指輪として使用するなど、さまざまな使い方が可能です。
ルガテ スカーフリング
リングの周りにロゴマークである「H」小さなシェーヌダンクルをつなげたスカーフリングです。リングの周りにシェーヌタングルを鎖でつなげたようなデザインが特徴です。カラーバリエーションも豊富で、簡単におしゃれを楽しめます。
カドリージュ スカーフリング 馬
「馬」をモチーフにしたスカーフリングです。エルメスのスカーフ「ツイリー」などの細長いスカーフを通すときに使います。シンプルなコーディネートやスカ-フのワンポイントとして使うことができます。
ケリー スカーフリング
エルメスのバッグの商品である「ケリー」と「H」のロゴをモチーフにした、エルメスの代表的なスカーフリングです。様々なデザインがあり、人気があります。
エルメスのスカーフリングを高価買取してもらう方法
最後に、スカーフリングを高価買取につながるポイントをご紹介します。スカーフを持っていても、似合うものでなかったり、使うことがなくってしまっては宝の持ち腐れとなってしまいます。
使う機会がないのであれば、査定してみるのも選択肢に入れてみるのもよいでしょう。
良い状態で査定に出す
傷や汚れが目立つものは査定時に下がる可能性があります。
特に金属製のスカーフリングは、酸化による時間経過で黒ずみなどで変色してしまう可能性があるので要注意です。また、うっかり落として傷が目立ってしまうこともあるかもしれません。
できるだけ丁寧に扱い、きれいな状態のうちに売却した方がよいでしょう。
付属品を揃えておく
保証書や箱、保存袋、紙袋などの付属品をそろえておくのも、高価買取につながる重要なポイントです。
付属品の有無によって、査定額が低くなる可能性があります。スカーフリングに限らずですが、きちんと残しておくと商品としての「信用度」が高まり、印象がよくなります。
高値を狙いたい場合は、付属のセットと合わせて査定に出すとよいでしょう。
使わないなら早めに出す
使用する機会を失い自宅に眠り続けていると思ったらすぐに出すのも、高価買取のコツです。
ブランドを知っている人が多いほど再販しやすくなり、高価買取につながりやすくなります。エルメスの商品は認知度が高いので、高値が期待できます。トレンドが変わらないうちに、査定に出してみましょう。
複数の買取業者で相見積もりを取る
高値を狙う場合、複数の買取業者で「相見積もり」を取りましょう。
条件や価格を比較し、高く買い取る業者を選べるのが相見積もりのメリットです。同じ業者でも査定額が十数万変わることもありますので、高価買取を狙うなら、複数の買取業者に査定してもらいましょう。
エルメスの買取に強い業者に頼む
買取業者選びも、大事なポイントです。
正確な査定を受けるためにも、エルメスの価値がわかる業者を探しましょう。「買取大吉」では、エルメスのスカーフリングの買取実績があり、詳しい鑑定士が在籍しています。無料査定を実施していますので、お近くの店舗へお気軽にご相談ください。出張査定も実施しています。
まとめ
エルメスのスカーフリングは豊富な種類があり、さりげない彩りを与えてくれるおしゃれアイテムです。スカーフと合わせて首周りに身に着ける他、アクセサリーの代わりにするなど、様々な場面で使用できます。首周りだけしか使用しなかった方は、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。