目次
エルメスの「シェルパ」とは?使い勝手はいい?
まずは、シェルパのデザインや用途についてご紹介します。エルメスのバッグの中では、とても珍しいタイプのバッグです。併せて、現在の販売価格についてご紹介します。
エルメスでは珍しいリュックタイプ
シェルパは、ありそうでなかった「背負う」タイプのバッグです。エルメスのバッグは、バーキンやケリーなどの「肩にかける」タイプのものを主力としています。
ですので、このようなリュックサックのデザインは、希少性のあるバッグと言えます。
無駄な装飾がなく、1色のカラーと素材で高級感を表現しているところは、実にエルメスらしいです。上質な素材を贅沢に使用したリュックサックです。
シンプルで使いやすく街歩きにぴったり
先述で申し上げた通り、シェルパの見た目は実にシンプルです。外観を見ると分かるように、周囲にサイドポケットなどがないスッキリとした構造となっています。
背中にフィットしやすいフォルムになっていますので、楽に背負うことができます。収納口はショルダーストラップをスライドすることで開閉ができ、荷物をすぐに取り出せます。
街を散策するにはぴったりのバッグでしょう。
エルメス「シェルパ」の定価や価格帯
シェルパは現在、中古販売のみの販売となっております。
ネット上での商品の多くは、1万円~2万円程度の価格です。新作が長らく発表されていないため、比較的安い価格となっています。
しかし、バーキンやケリーなどで使用されている高級素材を使ったモデルは、10万円~20万円ほどの価格帯です。
高級素材の使用やカラフルなデザインのシェルパは、希少価値が高いと見られるため、価格が高くなる傾向にあるようです。
エルメス「シェルパ」の刻印場所
製造時期によって異なるので、あくまで一例ですが、内側収納口の上部にあります。よく探してみましょう。
エルメスは製造時期によって、記号が異なります。つまり、それを調べれば、いつ製造されたのかがすぐに分かります。
参考までに、2024年に製造された商品は、「W」の刻印があります。
このような刻印があることだけでも知っておけば、偽物を見分けるときの判断材料にもなります。
エルメス「シェルパ」のサイズ別の魅力
シェルパは、2種類のサイズで展開しています。どちらも構造は同じですが、使い勝手が違います。どのようなに場面に最適なのか、サイズごとに見てみましょう。
PM|日常使いに最適
横幅24.5cm×高さ30cm×奥行10cmほどの大きさをもつシェルパです。
日常使いで便利なサイズで、お出かけするときに必要な化粧品や財布などを楽々収納できます。小柄な女性でも背負いやすいサイズですので、色々な場面で活躍します。
高級素材を使用したものであっても、ナチュラルな服装で楽しめますので、エルメスらしさをさりげなくアピールできます。
GM|PCやA4ファイルも収納可能
こちらは、横幅30cm×高さ39cm×奥行14cmほどの大きさとなります。
縦が長い構造になっているため、A4ファイルだけなく、ノートパソコンやiPadなどのタブレット製品も収納可能です。そのため、通勤・通学など、フォーマルな場面でも活躍します。自転車での通勤にも利用できます。
縦長の構造ですが、女性が持っても違和感のないフォルムです。1つ持っておくとよいでしょう。
エルメス「シェルパ」に合うおすすめカラー
シェルパも様々なカラーで展開されています。どんなカラーが日常使いとしてぴったりなのでしょうか。使い勝手のよい3種類のカラーをピックアップしてみました。
ゴールド
一見、ブラウンカラーのように見えますが、エルメスではこの色を「ゴールド」として使用しています。
発色のよい色合いが特徴で、カジュアルなファッションでも背負いやすいです。エルメスを初めて購入するカラーの中で、おすすめの1色となっています。
どうしてもカラーで迷うときは、ゴールドを選ぶとよいでしょう。
ルージュアッシュ
ルージュアッシュは、ワインのような高級感のあるエルメスカラーです。別名ボルドーと呼ばれています。
コーディネートのアクセントとしても最適で、明るい印象を与えてくれるでしょう。また、女性の美しさもさりげなくアピールできます。
落ち着いた雰囲気も兼ね備えているので、カジュアルでもフォーマルなファッションでも相性のよいカラーと言えます。
ブルージーン
ブルージーンは、エルメスの青系統の中では定番のカラーです。
デニムのような色合いは、爽やかな印象を与えるコーデにはピッタリです。特に、夏に海水浴場へお出かけするなど、南国気分を味わいたいときにおすすめです。
現在は廃盤色となっていますが、今でも人気が根強くあります。
エルメス「シェルパ」の「星を巡る旅展限定モデル」
シェルパは、1999年に限定モデルを発表しました。それが、「星を巡る旅展限定モデル」と呼ばれるものです。
このモデルは、1999年に開催された「星を巡る旅展2000」の会場内で限定販売されたものです。エルメスの頭文字である「H」が、星座のように描かれたイラストが描かれています。
ナイロン素材で作られており、耐久性と防水性に優れています。まさに、ドライブで天体観測に行くにはぴったりの素材です。
カラーはネイビー1色のみです。中古販売でも売られているケースがあります。
エルメス「シェルパ」のおすすめの素材
高級バッグであるバーキンなどのように、シェルパも牛革などの高級素材が使用されています。どんな素材がシェルパに最適なのでしょうか。以下の4つの素材の特徴をご紹介します。
トゴ
バーキンやケリーなどの高級バッグで採用されている、エルメス定番の牛革素材です。トリヨンクレマンスに似た素材で、革の皺が細かいのが特徴です。
しっとりとした手触りと適度なツヤ感があるため、様々なアイテムで採用されています。シェルパでも素材の良さを活かし、型崩れが起きにくくなっています。
そのため、長く使用されたい方にはおすすめの素材と言えます。
ケリーやバーキンに憧れているけど、「高級感」をすぐに感じたい方は、こちらを選ぶとよいでしょう。
トリヨンクレマンス
こちらもトゴ同様、エルメスの定番素材です。牛革の素材で、革の皺はトゴよりも大きく、ふんわりとした質感が特徴です。
傷や擦れには強い素材ですが、水や湿気には弱い特徴があります。ですので、長持ちさせたい場合は、水分を含まない場所に保管しておきましょう。
製造年によっては、皺の大きさや形状が変わっています。近年はトゴに近い細目の皺となっていますが、表面の見た目がきれいなのが多いです。
ロカバール
主に羊毛などの動物繊維からできたフェルト生地で作られた素材です。
セーターのように、もこもことした温かみのある素材で、スリーカラーのボーダー柄が特徴です。主にイエロー、レッド、ネイビーの3色でデザインされており、ブランケットでも使用されています。
ロカバールは、ウール100%のフェルト生地で作られた素材なので、保温性に優れ、肌ざわりもよいです。
シェルパをカジュアルに使用したい方は、こちらを選んでみてはどうでしょうか。希少価値も高いです。
ダルメシアン
ブッフルスキッパーと呼ばれる水牛の革から作られた珍しい素材です。
ブッフルスキッパー独特の細かな凹凸の革を活かし、染色を2回行うことでダルメシアンのような模様になります。
水玉模様が美しく、カラーバリエーションがたくさん用意されていたようですが、現在は廃盤となっています。
中古販売でも滅多に流通していない、希少価値のあるユニークな素材です。
エルメス「シェルパ」以外のエルメスリュック4選
シェルパ以外にもリュックサックタイプのバッグがあります。その中から使い勝手のよい4種類のバッグをご紹介します。どれも機能性が高く、カジュアルに使用できるモデルです。
ケリーアド
エルメスの高級バッグである「ケリー」をそのままリュックにしたバッグです。外観はケリーとまったく同じですが、内側はゆったりとした収納スペースとなっています。
サイズはPMとGMの2種類がありますが、シェルパと比べるとコンパクトな大きさとなっています。
ケリー特有の高級感はそのままですが、カジュアルに街歩きができるデザインになっています。
ケリーを日常使いとして使用したい方におすすめです。
エールバッグアド(エールアド)
こちらはエールバッグをそのままリュックにしたバッグです。
エールバッグは、持ち手部分を外して付け替えられるユニークなバッグですが、エールバッグアドでも同じことができます。
リュックタイプになっても持ち手部分はそのままあるので、エールバッグみたいにハンドバッグとしても利用できます。
お好みに合わせた持ち運びができる、万能なバッグです。
エールラインアド
ナイロン素材で作られている、丈夫なバッグです。こちらはトートバッグであるエールライントートをもとに作成されています。
付属品としてファスナーとキーがあり、防犯性も高く、安心して持ち運びができます。自転車通勤に使用するビジネスバッグとして利用するとよいでしょう。
また、持ち手部分があるため、ハンドバッグとしても活用できます。状況に応じて使い分けましょう。
ブリダド
シンプルな巾着タイプのリュックサックです。
いい意味でエルメスとは思えないカジュアルなデザインなので、気軽に街歩きをしたい方に最適なバッグです。
A4サイズのものが楽に収納できる大きさなので、通勤通学にも利用できます。
ショルダーベルトは付け替えることができ、接続部分を付け替えればショルダーバッグとして利用することができます。
カラーバリエーションも豊富にあるので、お好みのカラーがすぐに見つかるでしょう。
エルメス「シェルパ」は廃盤?新品での購入は難しい?
シェルパは残念ながら、エルメスの直営店では販売していません。そのため、新品での購入は難しいでしょう。
中古ショップやネットでは販売されている可能性があるため、まずはそこから探してみましょう。
他にはオークションサイトを利用するのも手です。新品と同等の品質で販売されている可能性があります。
シェルパは革製品で作られているため、中古であっても丈夫な素材です。余程の傷みがなければまだまだ使用できますので、諦めずに情報を集めてみましょう。
エルメス「シェルパ」の中古品購入時は偽物に注意
先述で、シェルパは中古販売で流通していることをお伝えしましたが、購入時に偽物と間違えないよう注意してください。
シェルパに限らずですが、先述でお伝えした相場よりも明らかに安い場合は偽物である可能性が高いです。また、シェルパの品質状態が不明確なお店で売られている場合も、偽物の可能性があります。
評判の良いお店は、きちんとした情報を公開したうえで販売しています。
販売実績など、お店の情報をよく確認しましょう。
エルメス「シェルパ」の買取相場価格
シェルパの買取相場は、3万円~6万円ほどの価格となっています。
中古のみで流通しているため、シェルパの状態が良くても、使用感が拭いきれないからだと思われます。
したがって、できる限りコンディションのよい状態にしなければ、買取価格は上がりません。シミや汚れなどをよく確認しておきましょう。
状態が悪ければ、5,000円~1万円ほどの価格を提示されてしまいます。
逆に、使用している素材の希少価値が高く、シェルパの見た目がよければ、10万円前後の価格で買取される可能性もあります。
エルメス「シェルパ」を高価買取してもらうためのコツ
1,000円でも買取価格をプラス査定してもらうためには、どのような対応が必要でしょうか。シェルパを高価買取につなげる、4つのポイントについてお伝えします。
定期的にメンテナンスを行う
先述でも触れましたが、定期的なメンテナンスを行いましょう。
柔らかい布で乾拭きして、付着しているホコリを拭き取ってください。素材によっては耐水性がありますが、水拭きしてしまうと色が落ちる可能性がありますので、油断は禁物です。乾拭きで対応しましょう。
保管するときは、直射日光が当たらない風通しのよい場所に置きましょう。バッグの中身は空っぽにしてください。型落ちの原因になります。
不安であれば、バッグ専門の修理店へご相談しましょう。
査定はなるべく年内に出す
使用する機会がなければ、年内に出すことをおすすめします。
シェルパは中古のみの販売となっていますので、購入したものが古い場合は価格も低下してしまいます。
どんな商品でも言えることですが、技術は年々アップデートされるため、余程のことがない限り、古いものは年々下がっていくものです。
必要がないと思うなら、来年よりも今年中に売り出しましょう。
付属品と一緒に査定する
購入した際に付属品が入っていたら、それは捨てないでください。捨ててしまうと、買取価格が低下してしまいます。
買取業者は、買取した後にリユース商品として売っていただくよう、再販業者にお願いします。再販するときのことを考えると、何かが欠けていたら価値が下がってしまうのは当然です。
付属品の有無で買取価格が下がるのはもったいないので、しっかり保管しておきましょう。
複数の買取業者を比較する
買取業者によって査定するポイントが変わりますので、複数の買取業者にお見積りをお願いしましょう。
業者によってブランド品への知識に違いがあり、エルメスに精通したお店でなければ適正な価格が提示されない可能性があります。少なくとも2つの業者を比較して、納得のできる買取を実現しましょう。
経験実績が豊富な業者は、ホームページに買取実績が公開されています。情報収集をしっかり行いましょう。
「買取大吉」には、エルメスに詳しい査定員がいます。ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
シェルパは、エルメスには珍しいリュックタイプのバッグです。色々な素材とカラーで展開されており、高級な素材で作られたものを気負うことなく使用できます。ちょっとしたお出かけや通勤通学に使えるバッグですので、さりげなく「高級感」のあるものを身に着けたい方は、シェルパを購入してみてはどうでしょうか?