目次
エルメスブルーの象徴「ブルージーン」とは?
ブルージーンは2003年頃、地中海の青を連想させる色として誕生しました。最初に、ブルージーンの特徴を紹介します。
エルメスの「青」を代表する定番色
ブルージーンとは、エルメスのブルーのなかでも特に人気が高く、愛好家からは「エルメスブルー=ブルージーン」とされているほどです。
ブルージーンの青はデニムの青に似ていて、適度な色落ちがあります。エルメスのブルーのなかでも特にカジュアルな雰囲気があるため、「カジュアルさの象徴」とも表現されています。
ブルージーンのバッグは、シルバーの金具とホワイトのステッチがあしらわれていることが多いです。例えば、ケリーバッグのブルージーンは、シルバーの南京錠と鍵にホワイトステッチが特徴的です。
しかし、ブルージーンは人気のある色ですが、現在は廃盤となっているため、アイテムを購入したい方は、中古市場で探してみましょう。
鮮やかな水色と白いステッチが特徴
程よく色落ちしたデニムに似た美しいブルーに、ホワイトのステッチが特徴的なブルージーン。
デニムをイメージさせる色合いのため、カジュアルなスタイルに合わせやすく、いつものコーディネートに高級感と清潔感を加えることができます。特にホワイトコーディネートとの組み合わせはブルージーンが映えるためおすすめです。
使い込むうちに徐々に黄色味を帯びた色に変化していき、長く使うことで雰囲気の変化を感じられることも魅力です。
エルメス「ブルージーン」はまだ古くない?
ブルージーンはエルメスの定番色として、発売当初から絶大な人気を誇っていました。
バーキンの価格が今ほど高くなかった頃は、ブルージーンのバーキンだけがプレミア価格で販売され、他のバーキンは定価と同じ、もしくは定価より少し安い価格だったほどです。
現在では、バーキンの新作はほとんどが定価か定価以上で売られていますが、今もなおブルージーンは希少価値が高いです。
復活したエルメスの「ニューブルージーン」
エルメス2023の年間テーマ「驚きの発見」に伴い、2023AWの最新カラー「ニューブルージーン」のアイテムが発表されました。
エルメスブルーの代表であるブルージーンに、新たな解釈を加えた絶妙なカラーリングが注目を集めています。
廃盤のエルメス「ブルージーン」から派生して誕生
2023年秋冬で登場したカラーのニューブルージーンは、鮮やかなブルー系に比べ、力強い色調です。
明るい色と暗い色の中間色のような、バランスがよいブルーです。
「ブルージーン」と「ニューブルージーン」の違い
ニューブルージーンは、ブルージーンよりもやや落ち着いた色調で、落ち着きがある印象を与えます。
どちらもエルメスが表現するブルーらしく、高級感がある点が魅力です。
エルメス「ブルージーン」におすすめの素材
エルメスの商品を購入する際には、カラーだけではなく使いやすい素材を選択することも重要です。ここでは、ブルージーンに合うエルメスの有名素材であるトゴ、トリヨンクレマンス、ボックスカーフ、クロコダイルの4つを紹介します。
トゴ
トゴは、1997年に登場しました。「トリヨンクレマンス」と同等の人気がある、オスのカーフレザーです。
適度な硬さと適度な柔らかさがあり、トリヨンクレマンスに比べて傷がつきにくく、型崩れもしにくい点が魅力です。
エルメスの人気バッグのバーキンやケリーなどでも使用されています。
トリヨンクレマンス
トリヨン・クレマンスは、エルメスのアイテムのなかでも多く採用されている牛革です。
抜群の柔らかさ、心地よい重さ、高級感のある色合いが魅力です。
中古市場では、エブリン、ピコタンロック、ボリードなど、ソフトレザー素材と相性の良いブルージーンを使用した製品が多い傾向があります。
ボックスカーフ
普段使いできるブルージーンの素材としては、耐久性の高いトゴやトリヨンクレマンスが適しています。
しかし、美しいブルーを堪能するのであればボックスカーフもおすすめです。
全体に光沢があるボックスカーフは、清潔感がある水色を更に美しく見せてくれるため、かわいらしさも演出できます。
クロコダイル
エルメスの素材のなかで最も高級なクロコダイルは、「クロコダイルレザー」とも呼ばれます。
クロコダイルはキメが細かく、表面に光沢があるのが特徴です。カジュアルな雰囲気があるブルージーンですが、クロコダイルと合わせることで落ち着いた印象に変身します。
パーティーシーンやおしゃれな場所で使いたい場合は、ブルージーンとクロコダイルの組み合わせのバッグを選ぶとよいでしょう。
エルメス「ブルージーン」のおすすめ人気アイテム
ブルージーンは廃盤になりましたが、ブルージーンのアイテムは今でも人気が高いです。ブルージーンは、これまで発売されてきたエルメスの定番アイテムにも使われています。ここでは、ブルージーンの人気商品を7つ紹介します。
バーキン
エルメスを象徴するバッグとして世界中で人気のバーキン。
1984年に、当時の社長が、飛行機で偶然隣に座った女優のジェーン・バーキンの希望に合うようにバッグとして有名です。
バーキンはオータクロアと呼ばれるバッグがベースになっており、ファスナーが付いたポケットがあり、耐久性と機能性に優れています。
需要の高いバーキンですが、職人の手によって丁寧に作られているため、供給量には限りがあります。また、顧客優先で販売されるため、エルメスの店舗に行っても気軽に購入できるアイテムではありません。
バーキンは高額ですが、ブルージーンカラーを選べば普段使いもしやすいでしょう。特にトゴやトリヨンクレマンス素材は摩擦や傷に強く、長期間きれいな状態で使用できます。
ボリード
バーキン、ケリーと並び、エルメスを代表するバッグのひとつが「ボリード」です。1923年、世界初のファスナーバッグとしてエルメスから発表されました。
当初は自動車メーカーと同様の「ブガッティ」と名付けられており、理由は車で移動している際にバッグの中身が出ないようにファスナーが付けられていたためだと言われています。
ブガッティの名前で発売されてから約60年後、「レーシングカー」を意味するボリードと改名されました。
ボリードは丸みを帯びた半円形が特徴で、曲線的なシルエットによってエレガンスと柔らかさを表現しています。開閉がスムーズなファスナーや、収納しやすい広めのマチ、ショルダーストラップも付いており、実用性も高いです。
シンプルかつ品があるデザインで、さまざまなコーディネートに合わせやすく、ブルージーンをチョイスすれば親しみやすいカジュアルスタイルが完成します。
ドゴン
エルメスの財布では、ドゴンを思い浮かべる方も多いでしょう。
セリエボタンとHERMESのロゴの刻印が特徴のドゴンは、機能性と収納性に優れた財布です。
実用的なドゴンは経年変化による擦れが少ないため使いやすく、カジュアルなブルージーンのドゴンはランチやショッピングなどデイリーシーンでも活躍してくれるでしょう。
エヴリン
エブリンは、大きなブランドロゴのパンチングが目立つショルダーバッグです。
斜め掛けもでき、カジュアルなフォルムのエブリンは、カジュアルな印象のブルージーンとの相性も抜群です。
エブリンは2度のモデルチェンジを経て、エブリンⅠ、Ⅱ、Ⅲがあります。3タイプあるため、自分に合うものを購入しましょう。
トリム
少しレトロな雰囲気もあるショルダーバッグです。
ジャクリーン・ケネディ・オナシス元米大統領夫人が愛用していたこともあり、セレブリティに人気のバッグとして注目を集めました。
トリムも24、31、35の3サイズから選べます。ハンドバッグと肩掛けの2パターンで使用できるのも魅力です。
ピコタンロック
一枚革で造られており、縁は加工が施されていないデザインが印象的なバッグです。
素材を生かしたコロンとしたフォルムは、ラフなコーディネートとの相性もよいでしょう。なお、中古市場にはハトメ付きカデナなしの「ピコタン」と呼ばれる旧モデルもあります。
サックアデペッシュ
地位が高めの男性がよく愛用するビジネスバッグです。
黒や茶など落ち着いたカラーが多いなか、ブルージーンはひときわ目立つ色です。
ただし、バーキンやボリード、ピコタンロックなどと比較すると、ブルージーンのサックアデペッシュは流通量が少ない傾向にあります。中古市場で販売されている際には、早めに手に入れておくのがおすすめです。
エルメス「ブルージーン」のおすすめコーデ
ブルージーンのステッチはホワイトで、シルバーの金具も使われることが多いです。
そのため、ホワイトを基調とした服装の時に爽やかな水色と合わせると、とても美しく見えるでしょう。
ホワイトの服を着ているときに目立つ色ですが、暗い色の服を着ているときでも、ブルージーンのバッグを合わせることでバッグがアクセントになり、全身が明るい印象になります。
エルメス「ブルージーン」以外のブルーカラー
エルメスには、廃盤になったブルージーン以外にも、美しいブルーがたくさんあります。ここでは、人気のブルー系を6種類紹介します。
ブルーアトール
2015年春夏に登場したブルーです。
アトールとは、「環状に連なる珊瑚礁」という意味があります。その名のとおり、暖かい国の海を思わせる軽やかなカラーです。
ブルーラン
亜麻という花をイメージしたブルーです。
2012年頃に発表されたブルーランのアイテムには、ブルージーンと同様のホワイトステッチが施されています。
ブルーグラシエ
2015年の秋冬限定カラーです。
ブルーグラシエはフランス語で「氷河」のことであり、グレーがかったアイスブルーが特徴です。
ブルーデュノール
2019年春夏に登場したカラーで、「ブルーノール」や「ブルードノール」といわれることもあります。
フランスのリゾート地をイメージさせる、爽やかで透明感のあるブルーです。
ブルーイドラ
2012年秋冬の限定色で、2012年以降何度かリバイバルカラーとして登場していますが、非常に珍しい色です。
鮮やかなブルーが特徴で、ツートンカラーとして利用されることもあります。
ブルーブリュム
2020年春夏に登場した色で、かなり明るい色合いのブルーです。
「ブラム」は霞という意味で、淡い印象を与える淡い色をしています。
まとめ
廃盤になったブルージーンのアイテムは、中古市場でしか購入できません。特にバーキンは人気が高いため、中古でも高値で売れる可能性があります。不要になったブルージーンエルメス製品がある場合は、価格が高いうちに買取に出すことを検討しましょう。