目次
エルメスのフィヨルドとは
フィヨルド(正式名称:ヴァッシュ・クリスペ・フィヨルド)は、雌仔牛の革を使用したレザーです。
トゴやトリヨンクレマンスよりも平らで大きめのシボが特徴で、適度なハリがあり型崩れしにくい素材です。さらに、耐久性に優れ、水に比較的強いため、通勤や通学など日常的にバッグを使用する方にも適しています。
また、エルメスを代表するゴールドやブラック、爽やかなブルージーンなど、さまざまなカラーが展開されています。フィヨルドならではの自然な革目と落ち着いた質感が、これらのカラーの魅力をより引き立てます。
実用性と上質さを兼ね備えた素材のため、エルメスのバッグを長く愛用したい方にもおすすめです。
フィヨルドの特徴
フィヨルドは、非常に丈夫なエルメスの人気素材です。また、革製品の中では比較的水に強く、普段使いしやすいことでも知られています。ここでは、こうしたフィヨルドの特徴について詳しく解説します。
耐久性に優れ型崩れしない
フィヨルドは、弾力性とハリを兼ね備えた耐久性の高いレザーです。
傷や擦れに比較的強く、長期間使用しても型崩れしにくいことから、エルメスのバッグにも採用されてきました。通勤や外出など日常的にバッグを使用する方にも適しており、荷物の出し入れが多い場面でも美しいフォルムを保ちやすい点が魅力です。
高級レザーでありながら実用性にも優れているため、普段使いしやすい素材として人気を集めています。
防水性に優れ傷みにくい
フィヨルドは、耐久性に優れているだけでなく、水に比較的強いことも強みのひとつです。
大量の水に触れるとシミや劣化の原因になる可能性がありますが、多少の水滴であれば影響を受けにくいとされています。
革製品は一般的に水濡れに弱いものが多い中、フィヨルドは日常生活での急な雨や軽い水濡れにも比較的対応しやすい素材です。そのため、実用性を重視する方や普段使いのバッグを探している方にも適しています。
フィヨルドの人気色
フィヨルドには豊富なカラーバリエーションがあり、中でもブラック、ブルージーン、ゴールドは中古市場でも人気の高いカラーです。ここでは、それぞれのカラーについて詳しく解説します。
ブラック
ブラックは、エルメスの定番カラーとして高い人気を誇る色です。
上品な光沢と高級感があり、ビジネスシーンから普段使いまで幅広いコーディネートに合わせやすい魅力があります。ハリのある質感と自然な革目を持つフィヨルドと組み合わせることで、重厚感がありながらも程よくカジュアルな印象を楽しめます。
定番カラーでありながらフォーマルになり過ぎず、長く愛用できるバッグを探している方にもおすすめです。
ブルージーン
ブルージーンは、デニムを思わせる色合いで人気のエルメスを代表するカジュアルカラーです。
明るく爽やかな印象を持ち、フィヨルドと組み合わせることで自然な革目が引き立ちます。フィヨルド特有のマットな質感とも調和し、落ち着きのある上品な雰囲気を演出してくれるでしょう。
カジュアルさと上品さを兼ね備えたカラーのため、普段使いしやすいブルー系カラーを探している方にもおすすめの組み合わせです。
ゴールド
ゴールドは、エルメスを象徴する代表的なキャメルカラーです。
肌なじみが良く、日本でも高い人気を誇るカラーとして知られています。フィヨルドの落ち着いた質感と組み合わせることで、上品で温かみのある印象を楽しめるでしょう。
ナチュラルな色合いは革本来の風合いとも調和しやすく、フィヨルドの魅力を引き立ててくれます。耐久性にも優れているため、日常使いしやすい組み合わせといえるでしょう。
フィヨルドを使用しているエルメスのおすすめバッグ
丈夫で実用性に優れたフィヨルドは、エルメスのバッグにも採用されてきた素材です。ここでは、フィヨルドを使用したエルメスのおすすめバッグ3選を紹介します。
ガーデン・パーティ
ガーデン・パーティは、キャンバス素材だけでなくレザーでも展開されています。レザーにはネゴンダが使用されることが多いですが、過去にはフィヨルドが採用されたモデルもあります。
フィヨルド製のガーデン・パーティは、マットな質感とレザーならではの高級感を楽しめる点が魅力です。また、自然な革目が生み出す落ち着いた表情もポイントです。
特にきれいめなスタイルやオフィスカジュアルと相性が良く、洗練された雰囲気を演出してくれるでしょう。
ケリー
ケリーは、エレガントなデザインと高い機能性を兼ね備えたエルメスを代表するバッグのひとつです。
ミニマルな台形フォルムが特徴で、フラップとベルトによる洗練されたデザインを採用しています。フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンに馴染み、さまざまな場面で活躍するアイテムです。
中でもフィヨルド製は、革本来の表情を活かした仕上がりが魅力です。存在感のある革目が個性と高級感を演出し、ケリーに程よいカジュアルさを加えてくれるでしょう。
ボリード
ボリードは、ファスナー付きバッグの先駆けのひとつとして知られています。クラシックで洗練されたデザインに加え、切り替えのステッチや楕円形のネームタグが印象的です。
マチが広く収納力に優れており、ショルダーストラップを付ければ肩掛けでも使用できます。サイズ展開も豊富で、トレンドのミニサイズから旅行にも使いやすい大容量サイズまで揃っています。
フィヨルド素材であれば型崩れしにくく、美しいフォルムを長く楽しめるでしょう。
フィヨルドを長持ちさせるお手入れ方法
フィヨルドは耐久性が高く、水に比較的強い素材ですが、良好な状態を長く保つためには日頃のお手入れや保管環境にも配慮することが大切です。
使用後は柔らかい布で汚れや水分を拭き取り、風通しの良い場所で保管するとよいでしょう。
エルメスの直営店ではメンテナンスや修理サービスを提供しているため、擦れや傷が気になる場合は相談することも可能です。なお、エルメスでは市販のケア用品の使用を推奨していないため、お手入れに迷った際は直営店へ相談するのがおすすめです。
フィヨルドの買取相場
| モデル | 色 | 買取価格 |
| ガーデン・パーティTPM | ブラック | 約35万~60万円 |
| バーキン25 | ブラック | 約120万~180万円 |
| バーキン35 | テール | 約75万~110万円 |
| ボリード31 | ブルーインディゴ | 約25万~50万円 |
| ボリード31 | エタン | 約85万~125万円 |
| ケリー28 | ホワイト | 約115万~170万円 |
※上記は買取実績をもとにした参考相場です。実際の買取価格は、商品の状態、製造年、素材、カラー、付属品の有無、市場動向などによって変動します。
フィヨルドを高価買取してもらうコツ
フィヨルドに限らず、高価買取を狙うためにはいくつかのポイントがあります。ここでは、アイテムを少しでも高く売るための3つのコツについて詳しく解説します。
付属品をそろえておく
ブランド品を高価買取してもらうためには、付属品の有無も重要なポイントです。
箱や保存袋などが揃っていると査定額が上がる可能性があるため、できるだけ購入時の状態に近い形で保管しておくとよいでしょう。
付属品がなくても買取は可能ですが、高額査定を目指すなら揃っているほうが有利です。ただし、中古品の場合は付属品の有無が査定額に与える影響が比較的小さいこともあります。
複数の買取業者で比較する
アイテムを高く売る際は、複数の買取業者を比較することが大切です。1社だけの査定では、提示された金額が適正かどうか判断しにくい場合があります。
業者によって査定額やサービス内容は異なるため、複数社を比較することでより良い条件で売却できる可能性が高まります。
出張買取や宅配買取など対応方法にも違いがあるため、自分の都合に合った方法を選ぶことも重要です。金額だけでなくサービス面も比較し、納得できる買取先を選びましょう。
不要なものはまとめて売る
いくつか不用品があるときは、まとめて査定に出すのがおすすめです。
単品でも高値が付くことはありますが、複数のブランド品を同時に査定へ出すことで、買取額が上がるケースもあります。
店舗側は査定や輸送にかかるコストを抑えられるため、その分が査定額に反映される場合があります。また、売却の手間も減らせるため、まとめて査定に出すと効率的です。
フィヨルド以外のエルメスで人気の革
エルメスには、フィヨルド以外にも人気の高い革素材が数多くあります。ここでは、その中でも特に人気の高い6つのレザーを紹介します。
トゴ
トゴ(正式名称:ヴォー・クリスペ・トゴ)は、1997年にエルメスで登場した人気のレザーです。
雄仔牛の革から作られており、細かなシワ模様と深めの型押しが特徴です。適度な柔らかさがあり、傷や擦れにも強いため、扱いやすい素材として知られています。
マットな質感と美しい発色を持ち、上品で落ち着いた印象を演出できることから、エルメスのレザーの中でも高い人気を誇ります。
トリヨンクレマンス
トリヨンクレマンスは、かつて「ムー(Mou)」と呼ばれていた素材を発展させた雄牛のレザーです。
柔らかくマットな質感と大きめのシボが印象的で、適度なハリも備えています。傷や擦れに比較的強い一方、水分には弱いため注意が必要です。
エルメスのバッグや小物にも幅広く使用されており、耐久性に優れています。ただし、美しい状態を保つためには定期的なお手入れを心がけるとよいでしょう。
ヴォーエプソン
クシュベルの後継素材として、2003年にエルメスのラインナップへ加わったのがヴォーエプソンです。
クシュベルには光沢のあるガラス加工が施されていましたが、ヴォーエプソンはガラス加工のないマットな仕上がりで、落ち着いた雰囲気を持っています。また、適度な固さとハリがあり、型崩れしにくい点も魅力です。
傷や擦れに強く軽量なため、大きめのバッグにも適しています。発色の良さにも定評があり、バッグや財布、小物など幅広いアイテムに使用されています。
ヴォースイフト
ヴォースイフトは、ヴォーガリバーの後継として2006年に登場した仔牛のレザーです。きめ細かな革目としなやかな質感を持ち、滑らかな手触りを楽しめます。
使い込むほどに革が柔らかくなり、手に馴染んでいく経年変化もポイントのひとつです。また、発色が美しく、鮮やかなカラーを表現しやすいことから、ガーデン・パーティやケリーなどの人気モデルにも採用されています。
ボックスカーフ
ボックスカーフは、生後6か月以内の雄仔牛の革を使用したスムースレザーです。
しっかりとした硬さと上質な質感、艶やかな光沢を備えており、高級感のある表情を楽しめます。一定方向へ流れる繊細なシワ模様である「水シボ」が見られ、経年変化によってさらに味わいが増していきます。
なお、ボックスカーフという名称は、英国の革加工業者ジョセフ・ボックス(Joseph Box)に由来するとされています。
アルデンヌ
アルデンヌは、アルデンヌ地方に由来するとされる型押しレザーです。
粗めの型押しによる重厚感のある風合いと高い耐久性を持ち、傷や擦れが目立ちにくいことから人気を集めました。また、型崩れしにくく実用性にも優れていたため、バーキンやケリーなどのバッグにも採用されていました。
現在は生産終了となっており、後継素材として使用されていたヴァッシュリエジェも生産終了となっています。
フィヨルドに関するよくあるQ&A
フィヨルドがどのような素材なのか、現在もエルメスで使用されているのかなど、気になる方も多いでしょう。ここでは、そうした疑問をQ&A形式でまとめました。
エルメスのフィヨルドとはどのような素材ですか?
フィヨルド(正式名称:ヴァッシュ・クリスペ・フィヨルド)は、雌仔牛の革を使用したレザーです。
トゴやトリヨンクレマンスと比べてハリがあり、型崩れしにくいことが特徴です。さらに、耐久性に優れ、水に比較的強いため、日常使いにも適しています。
自然な革目と落ち着いた質感を持ち、上質さと実用性を兼ね備えていることから、エルメスのバッグにも採用されてきた人気素材です。
フィヨルドは現在もエルメスで使われていますか?
フィヨルドは、現在は定番素材としてはほとんど使用されておらず、中古市場で見かけることが中心となっています。
細かな型押しとマットな質感、優れた耐久性で人気を集めたフィヨルドですが、現在は同様の特徴を持つヴォーエプソンやトゴがエルメスの定番レザーとして広く採用されています。
そのため、フィヨルド特有の風合いを楽しみたい場合は、中古市場で探すのが現実的な方法といえるでしょう。
まとめ
フィヨルドは、ハリと耐久性を兼ね備えたレザーで、型崩れしにくく日常使いにも適しています。現在は定番素材として見かける機会が少なくなっていますが、中古市場では流通しています。フィヨルド特有の風合いを楽しみたい方は、探してみるのもよいでしょう。


