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エルメスの「ヴォー・エプソン」とは?素材の特徴・経年変化の有無とお手入れ方法

エルメスの「ヴォー・エプソン」とは?素材の特徴・経年変化の有無とお手入れ方法

世界のトップに君臨する高級ブランドの一角であるエルメスは様々な革素材を用いてアイテムをつくっています。2003年にクシュベルの後継としてエルメスの素材バリエーションに加わった「ヴォー・エプソン」とはどんな素材なのでしょうか。今回はこの「ヴォ―・エプソン」の魅力をご紹介します。

エルメスの革へのこだわり

エルメスは開業当初、馬具を中心とした革製品の工房として始まり、現在では高級バッグなどを中心に製造している高級ブランドです。そんなエルメスは素材となる革に対して並外れたこだわりをもっており、妥協を一切許しません。

例えば牛革の場合、背中部分にあたる「バット」しか使わず、その中でも傷が一切ないものを厳選する徹底ぶりです。この品質の革となると牛一万頭から30枚程度しか取れないともいわれており、それらを温度や湿度に細心の注意を払った部屋で保管されます。このようなこだわりがエルメスの世界一ともいわれる品質を支えているのです。

エルメスの代表的な素材「ヴォー・エプソン」とは?

ヴォー・エプソンはエルメスの代表的な牛革素材で、カジュアルからフォーマルなシーンまで利用できる汎用性があり、所有者の魅力を最大限に引き出してくれます。エルメスの革素材でも特に人気の素材といえます。

クシュベルの後継として採用された素材

ヴォー・エプソンは、もともと型押しレザーの中で人気だったクシュベルの後継素材として、2003年に追加された比較的新しい素材です。クシュベルは光沢のあるガラス加工が施された、目の細かい革素材で、パリッと張りのある硬めの手触りが人気の素材でした。

質感と実用性から高い人気を誇っていましたが、2000年代前半に惜しまれつつも廃盤となりました。どちらも同じ雄仔牛のレザーを使用していますが、一番の違いはヴォー・エプソンにはガラス加工が施されておらず、クシュベルのような光沢感がなくマットな仕上がりになっている点です。

型崩れしにくく経年変化が少ない

本革製品というと経年変化を楽しみにする方も多いと思いますが、残念ながらヴォ―・エプソンはほとんど経年変化しません。これは鞣しの工程でタンニン鞣しではなく、クロム鞣しを行っているためです。

この鞣し方は酸化が起きないため、経年変化はほとんどせず、軽くて柔軟性の高い革に仕上がります。また、革への着色には顔料でのコーティングを採用しているため、色ムラが少なく、耐久性や撥水性が高くなります。これらの工程で加工されているため、ヴォ―・エプソンは高級感のある色合いと耐久性の両立ができ、型崩れしにくく、新品同然の状態を長く楽しむ事ができます。

ヴォー・エプソンの人気カラーはブラック

ヴォー・エプソンはカラーバリエーションが豊富で、ブラックをはじめとしたシンプルなカラーから女性に人気のパステルカラーまで展開されています。また、顔料で染めているため、他の素材と比べて彩度が高く、明るい色でもムラのない発色となります。

定番のカラーとしては、男女ともに人気のあるブラックやダーク系カラーとして人気のあるエタンなどがあります。ブラックは、程よい光沢感があり、シックで高級感のある色合いに仕上がっています。エタンはエレガントなニュートラルグレーといった色味でオールシーズン使える汎用性の高いカラーです。

「ヴォー・エプソン」と「エプソン」に違いはある?

ヴォー・エプソンとエプソンは同じものです。ヴォ―はフランス語で仔牛の意味をもち、エプソンの名前の由来は、有名な競馬場があるイギリスのロンドン郊外のサリー州に位置する街の名前です。つまり正式名称がヴォ―・エプソンで愛称や略称としてエプソンと呼ばれているんですね。

ヴォー・エプソンを使用しているエルメスのおすすめバッグ

耐久性の高いヴォ―・エプソンは毎日利用する事も多いバッグの素材として優れた特性をもっています。ここではヴォ―・エプソンが用いられているライン4種類についてご紹介します。

ケリーバッグ

 

エルメスのアイテムの中でも高い人気を誇るケリーバッグは、モナコ公妃であった故グレース・ケリーが愛用していたことからその名が付けられた、1935年発売の長い歴史を持つバッグです。1本の持ち手があるデザインと機能性を兼ね備えたエレガントな仕上がりが人気です。

様々な素材で展開されていますが、フォルムの美しさを保つことのできる素材としてヴォ―・エプソンも採用されています。妖艶な光沢をもつブラックが特に人気が高く定番カラーとなっています。

エヴリン

エヴリンはフランス語で「気持ちの良い」という意味があります。存在感のあるHマークが特徴のデザインで、カジュアルさと上品さを両立した機能性ショルダーバッグといえます。

エヴリンの魅力はその機能性であり、それを支えるのに最適な素材として軽く、耐水性や耐久性に優れたヴォ―・エプソンが使用されています。人気のカラーは季節や場所を問わずに利用できるエタン(グレー)が高い人気を得ています。

ボリード

世界で初めてのファスナーバッグとして作られたボリードは、1923年に誕生しました。中身が外に飛び出さないバッグは瞬く間に女性たちの間で爆発的な人気を集め、現在でも「ケリー」や「バーキン」にも劣らない人気の高いモデルです。

ボリードは丸みを帯びたフォルムに高い収納力をもつバッグで、この丸いフォルムをきれいに見せることのできる素材としてヴォ―・エプソンが用いられています。

バーキン

イギリスの映画女優ジェーン・バーキンの母としてのニーズに応えるために作られたのがこのバーキンです。バーキンの特徴は大量の荷物をしっかりと収納できる収納力とその重さに耐えられる丈夫さです。

超人気モデルのため、様々な素材で作られており、ヴォ―・エプソンを素材としたものもあります。高い人気を誇るバーキンは持っているだけでステータスといわれる程で、いつまでも新品のような状態を維持しやすいエプソンと相性は抜群です。

ヴォー・エプソンを使用しているエルメスのおすすめ財布

財布は毎日利用するものであり、ポケットなどに入れることもあるため、端などが劣化しやすいアイテムです。使うごとに味を帯びていくタンニン鞣しの製品も人気ですが、経年変化は少ないものの耐久性が高く色の変わりにくいヴォ―・エプソンの財布も人気が高いです。今回はそんな財布3種類についてご紹介します。

ケリーロングウォレット

エルメスの人気モデルであるケリーバッグをモチーフにした財布で、正式名称は「ケリーポルテヴァリュル」です。

ポケットが多く収納力に優れ、デザイン性・機能性を兼ね備えています。ヴォー・エプソン特有の光沢が高級感を演出するため、フォーマルなシーンでも華やかなシーンでも場所を選ばず大活躍してくれるでしょう。ロングサイズとミディアムサイズが展開されています。

コンスタンス

コンスタンスは、エルメスの頭文字「H」が特徴的な高級感溢れる財布です非常に人気が高いラインで、店頭に並んでもすぐに売り切れてしまうことも多いです。

「H」の金具は、財布の開閉部分となっており、横線部分を持ち上げると財布が開きます。シンプルでありながらも洗練されたデザインで上品さを演出するコンスタンスは、他のエルメス製品との相性もピッタリです。収納性の高いロングサイズと可憐なデザインのコンパクトサイズがあります。

ベアンスフレ

ベアンスフレは、コンスタンスと同様、エルメスの頭文字「H」のデザインが施された財布です。コンスタンスよりもロゴが小さく、上品かつ主張が強くないので男性にも人気があります。

ベアンスフレはお札の収納力が特に高いことも特徴です。札入れの部分にはマチがあり、100枚ものお札を無理なく収納可能です。収納力が高いにもかかわらず、スタイリッシュなデザインでスーツの内ポケットやバッグに簡単に収入できます。

ヴォー・エプソンを長持ちさせるお手入れ方法

ヴォ―・エプソンは耐久性の高い素材ではありますが、定期的なお手入れは欠かせません。

やり方としては、革用のブラシで表面についた汚れを取り、それでも落ちない汚れは固く絞った布で丁寧に拭き取りましょう。その後、メンテナンス用のオイルやクリームを清潔な布で全体に塗り込みます。この際にたくさん塗ると逆にシミの原因となるので、少量ずつ行うようにしましょう。その後、革になじんだら仕上げとして乾いた布で丁寧に磨き上げましょう。

この作業が終わったら風通しのよい室内で保管しましょう。革は水分に弱いため、夏場は特に保管場所に注意が必要です。

ヴォー・エプソンの買取相場と高価買取のコツ

ヴォー・エプソンのアイテムはその種類や状態によって様々ですが、人気の高いものや状態の良いものになると200万円を超えるような高額アイテムも多数あります。また、財布などの小物であっても20万円を超える事も珍しくないため、エルメスの人気の高さが現れています。

すでに所有しているエルメスアイテムを高価買取してもらうために最も重要なのはやはり商品そのものの状態です。ヴォー・エプソンは扱いやすく、普段から身につけている方も多いですが、耐久性に優れているためお手入れをしっかりと行えば新品に近い状態をキープすることが可能です。

いつまでも綺麗な状態でファッションを楽しむためにも、買取に出す際の価格のためにも、普段からお手入れすることが大切です。可能な限り綺麗な状態を保ちましょう。

ヴォー・エプソン以外のエルメスで使用されている牛革

エルメスはそのアイテムに合わせて様々な革素材を使い分けています。革は加工手段によって大きく3つに分ける事ができ、「自然な状態で加工したもの」「型押し加工を施したもの」「表面を滑らかにしたスムース加工したもの」にわけられます。ここでは代表的な革素材をご紹介します。

トゴ

1997年から使われている雄仔牛のレザーで、正式名は「ヴォー・クリスペ・トゴ」といいます。適度な柔らかさとはっきりとした細かい革目が特徴で、傷や擦れにも強いため扱いやすく、バッグや小物にも幅広く使用されています。

トリヨンクレマス

かつては「ムー」とも呼ばれていた素材で、柔らかい質感と少し大きめの革目が特徴の雄牛のレザーです。適度なハリがあるため、傷や擦れには強い特徴をもつ反面、水分にはあまり強くない素材のため、注意が必要です。

クシュベル

光沢のあるガラス加工が施された雄仔牛レザーで、正式名は「ヴォー・グレネ・クシュベル」といいます。傷や擦れに強く防水性にも優れた、非常に扱いやすい人気の素材でしたが、現在は廃盤となっています。

アンデンヌ

フランス北部からベルギー南部に位置するアルデンヌ地方の雌仔牛の革をプレス加工したレザーで、プレス加工を施した型押しが特徴です。廃番のため、「ヴァッシュリエジェ」が現在の後継素材となっています。

ボックスカーフ

生後6か月までの雄仔牛の皮革を使用したスムースレザーで、一定方向へと流れるシワ模様の水シボが特徴で、しっかりとした硬さのある素材です。経年変化によって上質な質感と艶やかな光沢感を帯びていく過程を楽しむことができます。

ヴォーバレニア

マットな質感と弾力があり、時とともに革本来の油分で独特のじんわりとした艶感を帯びた色に変化するのが特徴です。一方でヌメ革のようにキズがつきやすい性質ももっています。雄仔牛を使ったスムースレザーで、比較的防水性の高い素材なため、時計のベルトなどに使用されています。

まとめ

今回はエルメスの定番革素材であるヴォ―・エプソンについてご紹介しました。上品な見た目に加え耐久性が高く、発色が良いためエルメスの様々なラインに利用されています。お手入れをしっかりすれば、新品に近い状態を維持できるため、中古市場でも人気です。高額査定が期待できるもののため、所有している方は是非お近くの「買取大吉」までご相談ください。

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