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エルメス「ヴィクトリア」とは?使い勝手やサイズ展開・買取価格を解説

エルメス ヴィクトリア

世界中の人々を魅了するバッグの一つ「ヴィクトリア(Victoria)」。意外にもエルメスでは希少なミディアムサイズ。デザインもシンプルなボストン型バッグです。エレガントな美しさだけでなく、実用的なことでも人気を集めています。エルメスファンにとって至高のバッグの一つ。今回はそんなシーンにとらわれないエルメスの「ヴィクトリア バッグ」について、少しお話しいたします。

エルメス「ヴィクトリア」とは

エルメスの「ヴィクトリア」は、2007年に登場したボストン型ミディアムサイズのバッグです。バーキンに比べると手頃な価格で、何よりも軽さが魅力です。素材に革を採用すると重くなりがちですが、ヴィクトリアは軽さを追求しました。

ヴィクトリアは、エルメスのバッグ特有の収納力と丈夫さに、さらに軽さがプラスされたレザーバッグとして誕生しました。バーキンの代わりとしても存在感があり、贅沢なエレガンスを手軽に楽しめる優れたアイテムだといえるでしょう。

エルメス「ヴィクトリア」の誕生

「ヴィクトリア」は、エルメスが築き上げてきた歴史と価値観を体現した優雅なバッグです。エルメスの歴史の中で「ヴィクトリア」がどのように誕生したのかをお話しします。

1837年 パリでエルメス創業

・1837年

フランス パリで馬具工房として創業。これがエルメス ブランドの誕生。

・1867年/1878年

パリ万博では、それぞれ銀賞と金賞を受賞。

・1880年

ブティックを移転し同時に顧客への直接販売を開始。卸し業者だけではなく、一般顧客への認知を高める。

1890年頃 ファッション業界ヘ参入

・1892年

後に「バーキン」の原型となる、「オータクロア」を制作・発売。

・1900年

ロシア皇帝ニコライ2世への馬具と鞄の売り込みに成功。事業拡大のきっかけとなる。

・1920年

ハンドバッグ部門を新設。ファスナーをバッグに採用したデザインは、爆発的な人気を誇った。これに影響を受けたシャネルが、スカートにファスナーを使用し、ファッション界で大きな功績となる。

・1923年

「ブガッティ」を発表。後に「ボリード」と呼ばれるバッグ。

・1935年

後のケリーバッグ「サック・ア・クロア」を販売。

・1937年

当時のボードゲームを題材にした「オムニバスゲームと白い貴婦人」を製作。初めてのスカーフコレクションを発表する。正方形(カレ)のスカーフ「カレ・エルメス」が誕生。

・1947年

香水部門を設立。

・1949年

シルクツイルのネクタイ発表。

1950~2000年代 カレ・エルメスやバーキンなどの代表作が誕生

・1951年

ロベール・デュマ・エルメスが4代目として就任。ロベールはスカーフと香水に力を注ぐ。スカーフは従来の木版技法から、80色程度の精密なプリントが可能な、シルクスクリーンによる技法を取り入れる。

・1957年

スカーフ「ブリッド・ド・ガラ(式典用馬勒)」は、現在でも色違いで60色ほどある商品を製造。

・1961年

香水「カレーシュ」発売。のちに香水部門が独立するきっかけとなる記念すべき香水。

・1969年

バッグ「コンスタンス」発売。元の大統領夫人ジャクリーヌ・ケネディが愛用したことでも有名。

・1978年

ショルダーバックの最高峰「エブリン」発売。

・1981年

腕時計「クリッパー」発売。

・1984年

エルメスの代名詞とも言える「バーキン」を発売。バーキンは、オータクロアをよりカジュアルにアレンジしたバッグ。

・1997年

ボストン型旅行バッグ「ヴィクトリア」を発売。1997年はエルメスの年間テーマが「アフリカ」であったため、ジンバブエの有名な滝ヴィクトリアから名付けられる。

・1998年

キャンバス地のトート「フルートゥ」、そして2種類のスタイルが楽しめる「エールバッグ」を発売。

2000年代~現代 世界中にフラッグシップショップを展開

・2001年

東京に旗艦店「銀座メゾンエルメス」をオープン。地域の文化をデザインに取り入れる。

・2006年

カジュアルラインの「フルートゥ」「エールライン」が生産中止となり、新たなカジュアルラインとして「アカプルコ」「バルパライソ」が発売。

・2007年

折りたためるケリー「ケリーフラット」、横長の「ポシェット・ケリーロング」と、新作ケリー、そして「リンディ」を発売。

エルメス「ヴィクトリア」は2種類ある

ヴィクトリアは大きく分けると2種類あり、種類によって名前が変わります。ヴィクトリアのバッグといえばボストンバッグ型ですが、印象が異なるトート型も展開しています。この違いもまた、楽しめるポイントのひとつです。

ヴィクトリア「エラン」

ボストン型の「ヴィクトリア エラン」は、豊富なサイズ展開により、普段使いだけでなく旅行用のバッグとしても使用できるタイプ。ミディアムサイズのヴィクトリアは、ボストン型で小さくても十分な収納量です。横長で長方形のデザインは、エルメスにしか出すことができない優美さです。

ヴィクトリア「カバス」

トートバッグのような「ヴィクトリア カバス」は、カジュアルなスタイルに合わせやすく、サブバッグとしても使用しやすいデザインです。縦長の長方形で、横幅はヴィクトリア エランと同じですが、高さに違いがあります。ヴィクトリアカバスの縦幅は42cm。縦のラインを高くとってあるため、トートバッグのような印象を受けるバッグです。

エルメス「ヴィクトリア」の5つの特徴

数あるエルメスのバッグのなかで、ボストン型のバッグは珍しいデザインです。そのため男女を問わず高い人気を誇る、ヴィクトリアの魅力をご紹介しましょう。

サイズのバリエーションが豊富

エルメスの「ヴィクトリア」は、豊富なサイズで展開されています。用途や目的に合わせて選ぶことができるので、普段使いからビジネス、趣味、スポーツ、旅行まで、様々なシーンで活躍してくれるでしょう。

ヴィクトリアは女性向けのバッグとして誕生しましたが、大きなサイズであれば男性が持っても違和感がありません。そのためエレガントなデザインと機能性で、男女を問わず広く愛されています。

高い収納力で使い勝手が良い

ヴィクトリアは、その高い収納能力も魅力の一つです。ボストン型であるにもかかわらず、マチがしっかり備わっているため、見た目以上の収納容量があります。多くの荷物を効率的に収納し、必要なアイテムを迅速に取り出せる工夫が凝らされています。

広々とした開口部は、荷物の出し入れや必要なアイテムの取り出しに非常に便利です。ヴィクトリアは、洗練されたデザインと実用性が調和した、優れたバッグであり、その使い勝手の良さは、日常の様々なシーンで活躍することでしょう。

レザーバッグの中では比較的軽量

エルメスの「ヴィクトリア」は、外側は豪華なレザーですが、内装には布地を採用しています。そのため同等サイズのレザーバッグと比較しても、軽量な特徴があります。

一般的なレザーを使用したバッグは、重たくなりがちです。収納力のある大きなバッグは魅力的ですが、荷物を入れた分さらに重たくなってしまいます。この問題をクリアした、軽快な使い心地がヴィクトリアの魅力です。一般的なレザーバッグと違い、たくさんの荷物を収納しても持ち歩きしやすいでしょう。

パドロック(南京錠)付き

ボストン型の「ヴィクトリア エラン」には、専用のカデナと呼ばれるパドロック(南京錠)がついています。開口部にファスナーが付いていますが、パドロックが装備されていることで、荷物の盗難や紛失から守られる安心感が一段と増します。

ビジネスや旅行など、大切な荷物を持ち歩く際にも非常に使いやすいでしょう。このパドロックは防犯だけでなく、安全性とスタイリッシュなデザインを両立させた上質なバッグです。

デザイン性と実用性が高い

おしゃれで使い勝手に優れたヴィクトリアは、エレガントなエルメスらしいデザインです。ファッション性が高く、同時に実用性も兼ね備えています。持ち手の長さと本体のスリムなサイズ感が絶妙で、持ち運びが快適です。

シンプルなデザインは様々なファッションに調和し、豊富なカラーバリエーションはベーシックからアクセントまで好みに合わせた選択が可能です。洗練されたスタイルを追求できる理想的なアイテムとなるでしょう。

エルメス「ヴィクトリア」のサイズ展開

バッグ選びにおいて、使い勝手と手に馴染むサイズ感は重要です。ヴィクトリアには豊富なサイズ展開があり、全てが大きめにデザインされています。それではヴィクトリアの代表的な4つのサイズをご紹介いたします。

ヴィクトリア2 / II 35

横幅約35cm×高さ約23cm×奥行き約15cm

もっともオーソドックスなサイズは「ヴィクトリア 35」です。開口部が大きく、外見よりもたくさん収納でき、マチがあるのでゆとりがあります。内ポケットも大きくて機能的。長い持ち手が肩に掛けやすく、日常使いに最適なサイズでしょう。

また、通常の「ヴィクトリア」と「ヴィクトリア2」との違いは、公式で発表されていません。ですが付属品と内部のデザインが異なっています。

「ヴィクトリア」はカデナ(南京錠)とネームタグの両方があり、内部のポケットはファスナーが備わっていません。「ヴィクトリア2」にはカデナのみが付属し、内部のポケットにはファスナーが付いています。外見的なデザインには変わりはありません。

ヴィクトリア エラン 38

横幅約38cm×高さ約20cm×奥行き約9cm

ミディアムサイズの「ヴィクトリア エラン」は、スリムで横長のシルエットが特徴です。幅は広めに設計され、しっかりとした収納力があります。長い持ち手は肩から掛けて使え、使い勝手の良いビジネスバッグとしても人気があります。

内装はキャンバス素材でファスナー付きポケットが2つ装備されています。スマートフォン、長財布、手帳、ポーチなどの持ち歩きたいアイテムを一通り収納できます。洗練されたスリムなシルエットなので、派手なカラーを選べばコーディネートのアクセントになるでしょう。

ヴィクトリア 43

横幅約43cm×高さ約28cm×奥行き約21cm

大きめサイズの「ヴィクトリア43」は、横幅と奥行きがたっぷり確保されています。男性が使用しても違和感のないサイズ感で、スマートフォンや長財布、手帳、ペットボトルなどの必需品や便利なアイテムを余裕をもって収納できます。

スポーツや趣味のアイテムも持ち歩け、ビジネスや小旅行のバッグとしても最適です。様々なシチュエーションで活躍できる、男女を問わず人気のある万能サイズです。

ヴィクトリア 50

横幅約50cm×高さ約35cm×奥行き約14.5cm

大型サイズの「ヴィクトリア50」は、収納力が充実しているので、旅行に最適なボストンバッグです。キャリーバッグのように底近くまで開くファスナーは、出し入れが簡単で準備がスムーズ。たっぷりとしたシルエットは印象的で、おしゃれな旅行バッグやゴルフバッグとしても優れたパフォーマンスを発揮します。

エルメスならではの高級感と機能性が融合し、エレガントで実用的です。贅沢な旅行体験をお求めの方にふさわしい逸品です。

エルメス「ヴィクトリア」の買取価格や人気モデル

「ヴィクトリア」は、安定した買取価格が期待できます。男女両方に人気で、新色・定番色ともに希少性があり、リユース市場でも高い需要が続いています。ヴィクトリアはエルメスの他モデル同様、高水準のコレクションだといえるでしょう。

エルメス「ヴィクトリア」は高価買取も可能

男女から人気を集める「ヴィクトリア」は、ハイエンドのボストンバッグです。そのため、買取価格も期待できます。もともとエルメスのバッグ自体が安定した買取価格で取引されており、ヴィクトリアも高額査定が見込まれます。

新色や定番色ともに入手が難しく、即座に完売するため、中古品の需要も高まり続けています。エレガントで実用的なデザインなので普遍的なニーズがあり、ヴィクトリアをお持ちの方は高額な買取が期待できるでしょう。

エルメス「ヴィクトリア」の人気モデル

ヴィクトリアの人気モデルは、「ヴィクトリア エラン38」と「ヴィクトリア カバス」でしょう。どちらも使い勝手の良いミディアムサイズで、普段使いに最適です。これらのモデルはリユース市場でも高い需要が続き、高額な買取が期待できます。

特にブラックやエトープなどの定番カラーは、どんなファッションにもマッチし、品の良さを引き立てます。エレガントで実用的なデザインは男女問わず人気があります。ファーストエルメスとしての購入にも最適な選択肢でしょう。

きのこが原料の素材を使ったモデルもある

2021~22年の秋冬展示会で披露された「ヴィクトリア」は、特別仕様でした。きのこを原材料とした斬新な素材「シルヴァニア」をマチに採用しています。シルヴァニアはきのこの菌糸体から製造され、柔らかく、独特のツヤと美しい琥珀色が特徴です。

エルメスのなめし工房で「ファイン マイセリウム」技術で仕上げられています。エルメスとアメリカのマイコワークス(MYCOWORKS)社が協力して開発したこの素材は、動物由来でなく環境への負荷が少ないことで注目されています。

まとめ

今回はヴィクトリアについて少しお話ししました。「憧れ」の代名詞と言えるエルメスのバッグ。ケリーやバーキンほどハードルが高すぎないことが、「ヴィクトリア」の最大の魅力なのかもしれません。

「買取大吉」では、エルメス製品の買取価格に力を入れています。ぜひ一度「買取大吉」の査定をお試しください。皆様のご来店をお待ちしています。

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