リンディとは?
エルメスのリンディとは、エルメスが販売している個性的な2WAYバッグのことです。リンディが発表されたのは2007年、と、ケリーやバーキンに比べると浅い歴史です。しかし、発売直後から人気に火が付き、2019年にはリンディ史上最も小さいリンディ・ミニが発売されるほどまでなりました。
リンディの名前の由来は「リンディホップ」というダンスです。これは、1920年代にアメリカで流行したストリートダンスです。独自の動きやルールがあるスイングダンスの一種で、タップやジャズなど異なるダンススタイルが合わさったものです。そのダンスにインスピレーションを受け、リンディは誕生しました。アメリカで流行ったダンスがフランスのブランドのデザインに活かされるあたりに、芸術や時代に敏感なエルメスの高いデザイン性を感じさせますね。
リンディの特徴と使い勝手
リンディの特徴は2WAYで使えるところです。ボックス型のバッグなのですが、取っ手がバッグの側面についています。そこに腕を通してハンドバッグとして使うことができます。それだけではありません。もう一つの使い方として、取っ手にベルトを通すことでショルダーバッグとしても使用することができます。ユニークな発想ですね。バッグの見た目はボックス型でコロンとキュート、馬具を想像させるフラップ部分は、ファスナーと留め具で固定させることができます。ボックス型のバッグなので、サイズ感の倍の容量を備えているところや荷物が取り出しやすいところも魅力です。
リンディのサイズ展開
リンディには4つのサイズ展開があります。2019年までは3つのサイズ展開でしたが、時代の求めるミニマム感に合わせてリンディミニが発表され、4つのサイズ展開となりました。大きなサイズからひとつずつご紹介します。
① リンディ45
こちらはメンズサイズのリンディ。サイズは26×26×45㎝と、やや大きめのバッグです。デイリーユースのみならず、旅行バッグのように使うこともできます。A4サイズの書類ファイルが30㎝ちょっとあることを考えると、ビジネス使いにもよさそうです。一泊二日程度の出張などだと、荷物の少ない方ならピッタリかもしれません。しかし、現在こちらのサイズはサイズ展開から外れており、希少なバッグとなっています。大きな荷物を持ち歩くことが多い方、荷物が多い方におすすめのバッグです。
② リンディ34
こちらは現在展開されているリンディのサイズの中で最も大きなサイズです。横幅が34㎝、縦幅が22㎝、マチが16㎝あります。①のリンディ45でも話しましたが、こちらもA4サイズの書類がすっぽりとおさまることから、ビジネスユースにも適しています。デイリーユースであるならば、たとえば、500ミリリットルのペットボトルを立てて入れることができます。一般的な大きめのトートバッグと同じくらいのサイズで、さらにそのトートバッグより間口が広く、中をパッと見渡すことができます。ビジネスユースはもちろん、オムツや上着など、荷物が多くなりがちな子連れの方にもピッタリのサイズと言えるでしょう。
③ リンディ30
縦が20㎝、横が30㎝、マチが15㎝のリンディです。普段使いで荷物が多い方におすすめのサイズです。B5サイズのファイルなら入りますから、ノートや雑誌などを持ち歩くからにピッタリなサイズのリンディです。ペットボトルの規格は少しオーバーするので、水筒を持ち歩く方なら問題ないでしょう。普段のお出かけに一緒に連れていきたいリンディですね。
④ リンディ26
リンディ26は、リンディミニが発表されるまで、最も小さいリンディとしてその役目を担ってきました。リンディミニが出てからも、その使いやすい大きさによって人気は落ちていません。具体的なサイズは縦が17㎝、横が26㎝、マチが13㎝ほどです。リンディ34やリンディ30に比べると小さく感じますが、一般的なショルダーバッグはハンドバッグの大きさと言えるでしょう。
一般的な長財布が20㎝ほどであることを考えると、長財布を縦にしても横にしても入る最適なサイズといえます。別に荷物が多いわけではないけれど、スマートフォンや長財布、化粧ポーチなど最低限のものはしっかりカバンに入れておきたいという方におすすめです。
⑤ リンディミニ(20)
2019年、時代の流れに合わせて待望のミニサイズが展開されました。小さなバッグが流行したころでしたので、そのユニークな見た目とショルダーバッグとしてもハンドバッグとしても使えるという斬新なアイディアに人気が沸騰しました。
サイズ感は縦が12㎝、横が20㎝、マチが9㎝です。両手のひらほどのコロンとした可愛いサイズ感ですが、ボックス型のバッグなので収納能力は抜群です。スマートフォンにコンパクトなお財布、ちいさなポーチもいれることができます。ちょっとしたお出かけにも連れていきやすいサイズですね。流行を追いたい方、小さいバッグを探している方にぴったりです。
エルメスのリンディと一緒に
いかがでしたでしょうか。リンディの魅力のみならず、エルメスの時代に柔軟に合わせるブランド力もうかがうことができました。様々なシーンに合わせて持ち歩きたいですね。