ロゴマークの意味・由来とは?
現在のエルメスのロゴに使われている「デュックとタイガー(=四輪馬車と従者)」にはエルメスのメッセージが隠されています。このロゴを見てみると、馬車、馬、従者は描かれているものの、その馬車に乗る主人の姿が描かれていません。エルメスは創業当初から「主役はユーザーにある」という考えを持ち続けていて、そのメッセージが反映されたのがこのロゴマークだと言えます。
従者=職人、馬車=ブランドアイテム、馬=ブランドをそれぞれ表しており、「エルメスというブランドの下で職人が作り上げた、最高品質のアイテムをお客様に提供する」ということを表しているそうです。この場合の主人はお客様であり、「私たち職人はお客様には最高の物を提供いたします。どう扱うかはお客様次第です」といったメッセージが込められています。
人の名前がバッグに?バーキン誕生の由来とは
エルメスのバッグの名前には、人の名前が使われることがあります。これは日本人の名前が使われた例などもあります。その中でも代表的なバッグで、なおかつ群を抜いて人気を博しているバッグが、「バーキン」になります。このバーキンも持ち主の名前がそのまま使われ今でも、愛されるバッグになったのです。
ですが、実はバーキンが生まれたのは偶然の産物だったのです。バーキンが生まれたのは1984年のことです。当時、エルメスの社長だったジャン=ルイ・デュマが飛行機に乗っているときに、美しい女性と隣り合わせになったことがきっかけと言われています。その女性は、通路を通るときによろけてしまい、当時使っていたかごバッグから中身を落としてしまいました。
その様子を近くで見ていたジャンは「ポケット付きのバッグにした方がいいですよ」と伝えると、彼女は「エルメスがそういうバッグを作ってくれたら」と言ったそうです。突然のことに驚いたジャンでしたが、自分の身元をあかしてエルメスで最初に販売され始めたバッグの「オータクロア」をベースとして、エチケット袋に、彼女の理想のデザインをスケッチし始めたのでした。その後、彼女のためだけにバッグを作り、贈ったそうです。
そう、この女性こそ永遠のファッションアイコンとして知られ、世界的女優、また歌手としても有名な、ジェーン・バーキンだったのです。そんな彼女の愛用品ということから、バーキンと呼ばれるようになり、世の中の女性たちのあこがれの的になったわけです。
職人のこだわりと徹底したアフターフォロー
エルメスの職人は現在5200人に上ります。エルメスのバッグは、通常の分業制ではなく、一つのバッグを一人の職人が、全て一から作り上げるというのが特徴的です。これは、同じ名前のバッグを作るにしても、細かいところが違っていたりします。また、バッグには職人ナンバーや、工房の場所までわかる刻印が一つ一つに打たれています。エルメスと言えば革製品に対するこだわりが、とてつもないことで有名で、革のいい部分だけを厳選して妥協することなく時間をかけて手縫いをしています。
バッグ一つにかかる時間はだいたい20~25時間と言われています。これだけ手間をかけているのは、創業当初からのお客様にいいものを提供したいという職人のこだわりに他なりません。また、アフターフォローも完璧で、修理を頼むと製造番号から、そのバッグを作った職人が修理を行ってくれます。職人としてはこれ以上ないほどうれしいことでしょう。
自分が手間をかけて作ったバッグが、修理をしてまで使っていただけるほど気に入っているということで、ほとんど永久的に使えるようになります。これはとても特徴的ですよね。
まとめ
エルメスは決して安いものではありません。ですが、そこには職人の並々ならぬこだわりがあります。また、妥協を一切してこなかった姿勢が今のエルメスを作っています。少しでもこのページを見ていただいた方が、興味を持ちエルメスに触れて行っていただいたら嬉しいです。「買取大吉」では、ブランド品の高価買取を行っております。気になったらぜひお近くの「買取大吉」に足を運んでみてください。