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18金ネックレスをつけっぱなしで温泉に入るリスク
18金ネックレスを着用したまま温泉に入浴すると、以下のようなリスクが生じます。入る前に、必ず外しておきましょう。
変色する可能性がある
18金ネックレスは、金のほかに銀や銅などの金属が配合された合金です。
純金と比べて強度が高く、長持ちしやすいという利点がありますが、温泉内で着用したままにすると、以下のようなリスクが生じてしまいます。
温泉成分 | 18金ネックレスの影響 |
---|---|
硫黄 | 黒・茶色に変色しやすい |
塩化物イオン | 腐食を促進させ、くすみやすくなる |
鉄分 | 赤褐色に変色しやすい |
このような成分が、18金ネックレスに含まれている銀や銅などの金属と化学反応を起こし、変色や腐食の原因となるのです。くれぐれも温泉での18金ネックレスの着用は控えましょう。
ちなみに、市販にある温泉成分が含まれた入浴剤でも、同様の注意が必要となります。
アレルギー反応が出る可能性がある
温泉の成分が18金ネックレスに付着すると、含まれている銀や銅などの影響で、アレルギー反応を引き起こす可能性があります。ネックレスの金属成分が肌に染み込み、金属アレルギーを引き起こす原因となるのです。
金属アレルギーの主な症状は、皮膚のかゆみや炎症、発疹や金属かぶれなどです。症状が出ると何度も起きてしまう恐れがありますので、18金ネックレスを温泉で着用した際は、すぐに医療機関へ相談しましょう。
18金ネックレスをつけっぱなしで温泉に入った時の対処法
間違えて18金ネックレスを着用したまま温泉に入ってしまった場合、以下のような対処をすぐに行いましょう。放置すると汚れていき、18金の魅力が薄れてしまいます。
すぐに流水で洗い流す
18金ネックレスを着用したまま温泉に入ってしまった場合は、すぐに流水で温泉成分を洗い流しましょう。
ただし、温泉施設で対処するときは、使用する水道水に塩素や硫黄などの温泉成分が含まれていないか確認しなければなりません。施設によって、そのような成分が水に含まれている可能性があるからです。
洗い終わったら、柔らかい布で水分を丁寧に拭き取りましょう。
高温多湿を避けて保管する
温泉成分が付着した18金ネックレスを、高温多湿の環境に放置してはいけません。温度や湿度が高いほど温泉成分による硫化や塩化が促進され、黒ずみや変色など、品質の劣化を早めてしまいます。
すぐに場所を移動し、密閉できるジッパー付きの袋やジュエリーケースに保管しましょう。
18金ネックレスをつけっぱなしでお風呂や海に入ると変色する?
18金ネックレスを着用したままお風呂や海に入ると、温泉に入浴したときのように変色するのでしょうか。それぞれのシチュエーションにおける18金ネックレスの変化を見てみましょう。
お風呂
基本的に入浴剤を使用しない場合は、18金ネックレスを着用したままでも変色や黒ずみが発生することはありません。
ただし、シャンプーやボディソープなどが付着すると、成分に反応して変色する可能性があります。すぐに洗い流し、入浴後は水分を拭き取りましょう。
また、湯船に入浴剤を入れるときは、事前に18金ネックレスを外してから入浴しましょう。入浴剤には温泉成分が含まれているため、変色や黒ずみの原因となります。
海
海水には塩分が含まれているため、18金ネックレスに塩が付着すると塩化を起こし、変色・黒ずみの原因となってしまいます。この塩化による汚れは、硫化や酸化によるものとは異なり、なかなか落ちません。
あわせて、海水に混ざっている砂の粒が当たると、18金ネックレスの表面が傷つく恐れもあります。
長く使用したいのであれば、海での着用は控えたほうがよいでしょう。
18金ネックレスが変色した場合の対処法
18金ネックレスが変色したとき、どのような対応をすれば元に戻るのでしょうか。以下のような対処法を実施してみましょう。
中性洗剤を使用してお手入れする
中性洗剤は酸性またはアルカリ性が原因となる汚れに強いという性質があり、温泉成分による黒ずみや変色を戻すのに最適なアイテムです。食器用のものでも汚れを綺麗に落とすことができます。
中性洗剤による洗浄方法は、以下の通りです。
中性洗剤を利用した洗浄方法 |
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1. 洗面器にぬるま湯を入れ、中性洗剤を溶かす |
2. 1の容器に18金ネックレスを浸し、5分から10分程度置いておく |
3. 18金ネックレスを水で洗い流す |
4. 柔らかい布を使って、水分を丁寧に拭き取る |
18金ネックレスを中性洗剤に浸してしばらくすると、汚れが浮き上がり、18金の美しさを取り戻すことができます。
より丁寧にお手入れしたい場合は、柔らかい歯ブラシを使って磨くのがおすすめです。チェーンの細かい部分や隙間にある汚れまでしっかり取り除くことができます。ただし、力加減を誤ると傷ついてしまうため、注意してください。
専門業者に依頼する
温泉成分に含まれる塩素で汚れた場合は、専門業者へクリーニングを依頼するのがおすすめです。
塩素で発生した黒ずみや変色は酸素や硫黄のものとは異なり、中性洗剤で洗浄しても落ちにくく、除去にこだわり過ぎると18金ネックレスの表面が傷つく恐れがあります。
汚れ具合によって価格が高くなる可能性はありますが、クリーニングの相場は1,500円から3,000円と安価であるため、無理せずに利用しましょう。
買取に出す
変色などの汚れで使用機会がなくなった18金ネックレスをあえて買取に出し、いただいた買取金額を利用して新しく買い直すのも一つの方法です。
金は世界共通の価値があり、18金は金の純度が75%と高いため、変色しても買い取ってもらえる可能性があります。また、近年の金相場は高騰しており、市場の需要も高まっている状況です。その影響で、高値での取引にも期待できます。
ただし、あまりにも汚れがひどい場合は、買取額が低くなるかもしれません。買取に出す前は、できる範囲でお手入れをしておきましょう。
温泉につけっぱなしで入れるネックレスの種類
18金ネックレスは温泉で着用したままの入浴は好ましくありませんが、以下のような金属のネックレスは問題ないといわれています。しかし、油断は禁物です。
純度の高い金製品
金は、純度が高いほど錆びや変色に強いという特徴があり、18金よりも高い20金から24金(純金)のネックレスは、温泉成分による変色や劣化のリスクが低くなります。
しかし、これらのネックレスに銀や銅などの金属が少なからず混ざっているのも事実です。リスクは低いですが、変色や黒ずみが発生しないとは言い切れません。
長く愛用するためにも、24金以外のネックレスは、必ず外してから温泉に入りましょう。
プラチナ製品
純金と同じように、プラチナは変色や錆に強い金属です。温泉成分による化学的な変化が起こりにくいため、温泉で着用しても問題ありません。
ですが、これはあくまでもPt1000のようなプラチナであればの話です。ジュエリーショップで展開されているプラチナの製品は、耐久性の向上や加工をしやすくするため、他の金属を混ぜているものがほとんどです。
製品にある刻印を確認すると分かりますが、例えば、Pt950は純度95%、Pt850は純度85%となり、残りは他の金属が含まれています。
そのため、プラチナに銀や銅などが含まれている場合は、温泉成分と化学反応を起こし、変色や黒ずみを起こすリスクがあるのです。
金製品以外にも、温泉で汚れてしまう金属があることを忘れないようにしましょう。
18金ネックレスは汗で変色しない?
18金ネックレスが汚れる一番の原因は、皮脂や汗の付着によるものです。これらの成分が空気中の酸素と結びつくと、酸化により変色を引き起こします。
このような汚れを防ぐには、やはり定期的なお手入れが欠かせません。使い終わったら、柔らかい布や金専用のクロスでお手入れを行い、空気に触れないようジュエリー専用の収納袋に入れて密閉しましょう。
汚れがひどいときは、中性洗剤を使うと効果的です。
夏場のような汗の出る時期は汚れやすいため、扱い方には十分注意しましょう。
まとめ
18金ネックレスは、金以外に銀や銅などの金属が混ざっています。その影響により、つけっぱなしで温泉に入ると、変色やアレルギー症状が発生するリスクがあります。もし、誤って温泉に入った場合はすぐに外し、水で成分を落としてください。
また、温泉以外にも、汚れが発生する場面が多くあります。美しさを保てるよう定期的にお手入れを行い、18金ネックレスの使用機会が失ったときに、高値での買取が実現できるようにしましょう。