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18金と24金ネックレスのどっちがいい?価格相場や選ぶ基準を解説

18金と24金ネックレスのどっちがいい?価格相場や選ぶ基準を解説
木村健一(きむら けんいち)
記事の監修者
査定歴15年以上
木村健一(きむら けんいち)

貴金属・ジュエリー分野で査定経験を持つ鑑定士。
テレビや雑誌、YouTubeなどへの出演経験もあり、専門的な知識と確かな鑑定力で信頼を集めている。

金のネックレスを選ぶ際、18金にするか24金にするかで迷う方も多いでしょう。本記事では、18金と24金の特徴に加えて、価格相場や選び方についても詳しく解説します。

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18金と24金ネックレスどっちがいい?

18金と24金ネックレス、どちらが優れているかは一概には言えません。

それは、重視するポイントによって異なるためです。

例えば、金本来の色味を求めるなら24金ネックレスが適していますが、強度を重視するなら18金のほうが優れていると言えます。

そのため、目的に応じて選ぶべきネックレスは変わってきます。

18金と24金ネックレスを選ぶ8つの基準

冒頭で述べたように、18金と24金ネックレスは、何を重視するかによって選び方が異なります。そこでここでは、それぞれの目的に応じて、どちらがおすすめかを解説していきます。

価格相場

18金と24金では金の純度が異なるため、価格相場も変わります。

以下は、2025年6月17日時点の1グラムあたりの買取参考価格です。

・18金:約12,800円

・24金:約17,300円

18金は純金の割合が75%であるため、同じサイズのネックレスでも24金に比べて価格は安くなります。

一方、24金は純金であるため、18金よりも価格が高くなります。資産価値の観点から見ると、24金のほうが適していると言えるでしょう。

純度

純度とは、金製品に含まれる純金の割合を指します。

24金の純度は、ほぼ100%(99.9%以上)であり、18金は75%です。つまり、24金のほうが高純度になります。

また、24金が100%にならないのは、完全に純粋な金を作り出すことが技術的に難しいためです。

一方、18金は純金が75%含まれており、残りの25%は銅や銀、パラジウムなどの異なる金属で構成されています。これらの金属を混ぜることで、強度を高める工夫がされているのです。

重量

重量で比べると、18金は軽く、24金は重くなります。これは、比重の違いを見れば明らかです。

純度 比重
18金 14.84〜16.12
24金 19.13〜19.51

※比重とは、ある物質の質量と水の質量の比を示す目安です。

つまり、18金は水の約15~16倍の重さがあり、24金は約20倍にもなります。

これは、純金が金属の中でも特に比重が高く、割金(ほかの金属)に使われる銀や銅よりも重い金属だからです。そのため、18金と比べて24金は重量が大きいと言えます。

強度

金属における「強度」とは、外部から加わる力に対する耐久性を示す指標です。

18金と24金を比較すると、純金である24金は柔らかく傷がつきやすいため、一般的にネックレスや指輪などのアクセサリーには向いていません。

一方、割金を加えることで強度が増した18金は、ジュエリーやアクセサリーに適しているとされています。

用途

18金と24金の主な用途は以下のとおりです。

純度 用途
18金 ・ネックレス
・指輪
・イヤリング
・アクセサリー
24金 ・金貨
・インゴット
・仏具
・印鑑
・食器

18金は24金に比べて強度が高いため、アクセサリーなど日常使いの素材としてよく用いられます。一方、24金は資産価値が高いことから、資産性を重視した製品に使われる傾向があります。

色味

18金と24金は色味にも違いがあります。

18金は明るく軽やかな色味であるのに対し、24金は山吹色に近く、しっとりと落ち着いた色合いが特徴です。

実際にネックレスとして着用した場合、約3グラムまでは色味の違いがあまり目立ちませんが、5グラムを超えると純金特有の色味がはっきりと感じられる場合があります。

さらに重量が10、20グラムと増えるにつれて、24金ならではの濃く深みのある色味がより一層際立ってきます。

肌ざわり

純金は、18金と比べて柔らかい性質を持っているため、肌触りにも違いが表れます。

例えば、ネックレスのカット数やデザインが同じ場合でも、カット面の研磨仕上げに差が出ることがあるのです。

硬さのある18金は、しっかりと時間をかけて研磨することが可能ですが、純金は熱や力に弱く、長時間の研磨によって変形するリスクが考えられます。

そのため、純金を研磨する際は、冷却しながら慎重に作業が行われることもあります。仕上がりの滑らかさという点では、18金の喜平ネックレスのほうが優れていると言えるでしょう。

一方、24金の喜平ネックレスも重量が増すにつれて、カット面がなめらかになっていきますが、細身のタイプでは、やや硬く感じられることがあります。

アレルギー反応

24金はアレルギーのリスクが低いとされています。

純金は、イオン化しにくい金属であり、人体に悪影響を及ぼしにくいためです。ただし、純金であっても必ずしもアレルギーフリーとは言い切れません。

一方、18金に含まれる銀やパラジウムは、金と比較するとイオン化しやすい金属であるため、皮膚に刺激を与える可能性があります。そのため、金属アレルギーをお持ちの方は、割金に使われている金属にも注意が必要です。

18金と24金ネックレスの価格相場

18金と24金ネックレスの価格相場は、純度だけでなく、使用されている素材や品質によっても大きく異なります。ここでは、18金と24金ネックレスの市場参考価格を紹介し、価格相場の目安を確認していきます。

18金ネックレスの価格相場

18金ネックレスの価格相場の一例は以下のとおりです。

商品情報 参考価格(※)

K18 喜平ネックレス 8面トリプル 101.2g

1,328,800円
K18 喜平ネックレス 6面ダブル 50g 656,500円

K18ネックレス 18.7g

245,500円

※上記は2025年7月時点の価格になります。

このように、価格相場には幅があります。同じ18金のネックレスでも、グラム数や品質によって価格が大きく変わってきます。

24金ネックレスの価格相場

次に、24金ネックレスの価格相場の一例は以下のとおりです。

商品情報 参考価格(※)

K24喜平ネックレス 6面ダブル 10g

172,900円
K24喜平ネックレス 8面ダブル 50.1g 866,300円

K24喜平ネックレス 2面ダブル 23.2g

401.100円

※上記は2025年7月時点の価格になります。

18金と同様に、24金のネックレスも、グラム数や品質によって価格は大きく異なります。そのため、24金のほうが金の純度は高いものの、グラム数が少ない場合には、18金のネックレスよりも価格が安くなることもあるのです。

18金と24金ネックレスの偽物の特徴

18金や24金ネックレスの偽物には、「刻印の偽装」や「金メッキ加工が施されている」といった特徴があります。ここでは、この2つのポイントについて詳しく解説します。

刻印が偽装されている

18金や24金ネックレスには、刻印が偽装されている場合もあるため注意しましょう。

例えば、以下のようなケースが考えられます。

・刻印の偽装

純度が低い10金のネックレスに対して「K18」と刻印し、あたかも18金であるかのように見せかけるケースです。完成度が高い場合、専門の査定士でなければ見抜くのは難しいことがあります。

・刻印の完成度が低い

刻印が雑に作られていたり、細部の仕上げが粗悪であったり、見ただけで偽物と判断できる場合もあります。

・「アトK」表記について

日本では24金の刻印は、「K24」のように「K」が前に来る表記が一般的です。しかし、東南アジアでは「24K」のように、「K」が後に来る刻印が多く見られます。

これらすべてが偽物というわけではありませんが、純度の低いものが多い傾向にあります。

金メッキ加工が施されている

金メッキ加工された偽物も多いため、十分に注意が必要です。

通常、金メッキ製品には「18金GP(Gold Plated = ゴールドプレーテッド)」という刻印がありますが、中には刻印がないまま金製品と偽って販売されるケースもあります。

安価な金属に金メッキを施し、あたかも金製品であるかのように見せかける手口です。

さらに悪質な場合は、メッキ自体が金ではない可能性もあります。

刻印や色味、重さを確認したり、磁石を近づけてみたりといった簡単な方法もありますが、磁石に反応しない金属が使われる場合もあるため、最も確実なのはプロの査定士に鑑定してもらうことです。

まとめ

今回は、18金と24金ネックレスについて解説しました。

どちらが優れているかは一概には言えず、それぞれにメリット・デメリットがあります。日常使いのアクセサリーとしては18金がおすすめで、資産保有を目的とするなら24金が適しています。

また、偽物も多く出回っていることから、購入する際には、信頼できる正規の貴金属店で選ぶようにしましょう。

木村健一(きむら けんいち)
記事の監修者
査定歴15年以上
木村健一(きむら けんいち)

貴金属・ジュエリー分野で査定経験を持つ鑑定士。
テレビや雑誌、YouTubeなどへの出演経験もあり、専門的な知識と確かな鑑定力で信頼を集めている。

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