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金メッキの変色や黒ずみの原因は? 落とし方と元に戻す方法を解説

金メッキの変色や黒ずみの原因は? 落とし方と元に戻す方法を解説

金メッキの変色や黒ずみは、思いがけず起こることがあり、時間とともに少しずつ進行します。今回はその原因と、自宅でもできるケアの方法をわかりやすくまとめました。

金メッキとは?

金メッキは、美しい光沢と手頃な価格で提供できる加工技術です。しかし、その魅力の裏には、経年変化や取り扱いの難しさといった一面もあります。正しい知識が、長く美しさを保つ鍵となるでしょう。

金メッキの基礎知識と扱い方

真鍮やニッケルなどの金属に、金そのものを薄くコーティングする技術を「金メッキ」といいます。本物の金製品とは異なるものの、華やかな印象と扱いやすさから、装飾品や電子部品など、多岐にわたる分野で用いられています。

純金製品に比べて安価である一方、金の層が0.1〜5ミクロンとごく薄いため、摩耗や劣化に弱いといえるでしょう。時間が経っても輝きを失わないように、丁寧な取り扱いが欠かせません。

汗や湿気、化粧品なども変色の原因となるため、使用後は柔らかい布で拭き取るなど、日々のちょっとしたケアが大切です。

1ミクロン(micron、記号:μm) 0.001ミリメートル(mm)

金メッキの変色・黒ずみの原因

金自体は錆びにくいものの、金メッキの場合はベースとなる金属が原因で、変色や黒ずみを引き起こすことがあります。これらを理解し、適切なメンテナンスをすることで、その美しさを長く保ちましょう。

皮脂や汗の汚れ

金メッキは見た目の美しさを楽しめる反面、皮脂や汗による影響を受けやすいという一面も持っています。肌に直接触れることで、汗に含まれる塩分や皮脂の成分が表面に付着し、時間の経過とともに酸化や変質が生じる恐れがあります。

特に、金以外の金属が混ざった合金部分が反応しやすく、黒ずみやくすみの原因となります。使用後は柔らかい布で軽く拭き取るだけでも、変色の進行を抑える効果が期待できます。

空気や温泉の成分との反応

空気中に含まれる微量な硫黄成分や、温泉に含まれる物質が金メッキと反応し、変色を引き起こすことがあります。メッキの下地に使われている銅やニッケルなどが化学変化を起こすと、青緑色の錆「緑青(ろくしょう)」が発生することもあります。

その影響で、部分的に色調が変化したり、表面がくすんで見えたりすることも考えられます。下地の金属が露出している場合は、反応がより進みやすくなるため、湿度や保管環境にも配慮することが大切です。

温度や湿度の影響

金メッキは、湿度や温度の影響を受けやすい素材です。湿度は金属の表面に目では見えない水分をとどまらせ、腐食を進行させる原因となります。また、高温多湿の環境では、保管箱や梱包材が化学的に変化し、微量のガスを発生させることがあります。

これらがメッキ表面に作用し、変色を引き起こす可能性も無視できません。したがって、金メッキ製品の保管には、直射日光を避け、涼しく風通しの良い場所を選びましょう。

化粧品などの化学成分

化粧品やハンドクリームが金メッキの表面に付着すると、その中に含まれる成分が化学反応を起こし、変色や黒ずみの原因となることがあります。油分やアルコールを含む製品は、メッキ層に微細な変化を与える可能性があるため注意しましょう。

香水やヘアスプレーなども同様で、直接触れなくても空気中に漂う成分が付着することがあります。そのままにしておくと、気づかないうちに黒ずみや変色へとつながってしまいます。

金メッキの変色・黒ずみを戻す方法

金メッキのアクセサリーが変色してしまったとしても、すぐに捨てる必要はありません。自宅でできる簡単な方法から専門のサービスを利用する方法まで、効果的な対処法をご紹介します。

重曹とアルミホイルを使用する

金メッキの変色には、重曹とアルミホイルを使った簡単な方法が効果的です。アルミホイルを敷いた容器にお湯を張り、重曹を少量加えます。その中に変色した金メッキ製品を入れてください。

しばらく浸けることで、アルミホイルとの反応により黒ずみが取れやすくなります。手軽にできるうえ、家庭にある材料で済むため、試してみる価値はあるでしょう。

容器にアルミホイルと溶液を入れる アルミホイルはクシャクシャにする、沸騰直前のお湯で重曹を溶す
数分つけ置きする アクセサリーを溶液の中に入れる
水洗いし、水を拭き取る 水分をしっかりと拭き、風通しの良い場所で乾かす

お酢やレモン水を使用する

金メッキの変色が酸化銅によるものであれば、お酢やレモン水を使う方法も有効です。これらの弱酸性溶液は、酸化した銅を効果的に除去してくれます。

ただし、長時間浸けすぎないよう注意が必要です。数分間試してみて、変化がなければすぐに水で洗い流し、しっかりと水分を拭き取ってください。また、酸に敏感な宝石が付いているなら、この方法は避けてください。

中性洗剤を使用する

金メッキのアクセサリーに軽い汚れや黒ずみが付いた場合、中性洗剤を使用する方法が効果的です。中性洗剤は金メッキに優しく、負担が少ないため、日常的に手軽にお手入れできます。

方法は簡単で、容器に中性洗剤を数滴加え、ぬるま湯を注いでアクセサリーを浸けるだけです。数分後、優しくこすれば、細かい部分まで綺麗に汚れが落ちるでしょう。汚れがひどくなる前に、この方法を試すことをおすすめします。

溶液を作る 食器用の中性洗剤を、容器に入れて溶かす
数分つけ置きする アクセサリーを溶液の中に入れる
細い筆でこする チェーンの隙間などの汚れを落とす
水洗いし、水を拭き取る 水分をしっかりと拭き、風通しの良い場所で乾かす

専門店を利用する

金メッキの変色や黒ずみがひどくなり、自分で修復するのが難しい場合は、専門店を利用することも検討してください。アクセサリーやメッキの専門店では、再メッキを施してもらえることがあります。

料金は製品によりますが、ネックレスであれば数千円程度で修理が可能です。ただし、石留めがされていたり、樹脂・革などが使われているアクセサリーでは、再メッキができないこともあるため、事前に店舗で相談することをおすすめします。

自分でメッキ加工を施す

自分で金メッキを施す方法もあります。市販の再メッキ用セットを使うことで、自宅でメッキ加工が可能です。ペンタイプのメッキ塗料もあり、部分的な修復なら簡単にできるはずです。

ただし、仕上がりは下地処理に大きく左右されるため、きれいに仕上げるには技術と知識が求められます。再メッキは最後の手段として考え、失敗しても納得できる覚悟で挑戦するのが良いでしょう。

電解洗浄器を使用する

家庭用の電解洗浄器を用いることも、変色や黒ずみをきれいにする選択肢となります。これは、電気を流すことで発生する水素ガスが汚れを浮かせ、還元反応によって本来の輝きを取り戻す仕組みです。

短時間で処理できるのが魅力ですが、薄いメッキや劣化した製品には適さない場合もあります。製品の状態をよく見極め、使用に際しては事前の確認をおすすめします。対応できない素材もあるため、取り扱いには注意が必要です。

【色別】金メッキの変色の原因と対処法

金メッキが変色すると、本来の華やかな印象が損なわれてしまいます。変化の現れ方にはいくつかのパターンがあり、その原因もひとつではありません。まずは色の違いから、それぞれの要因を探ってみましょう。

赤や赤茶色に変色したとき

金メッキが赤や赤茶色に変わる場合、その主な要因は下地に使われている銅の酸化です。空気中の酸素や汗、化粧品に含まれる成分と反応しやすく、メッキが摩耗した箇所から変色が進行します。

こうした症状が見られる場合は、中性洗剤を用いたやさしい洗浄が効果的です。さらに、変色を抑えるには、使用後に汗や汚れを拭き取り、湿気を避けて保管しましょう。

黒や茶色に変色したとき

金メッキが黒や茶色に変色する場合は、硫黄成分との反応が主な原因とされています。温泉地や工場の周辺など、硫黄分を多く含む空気にさらされると、表面に黒ずみが生じやすくなります。

また、ゴム製品との接触や、一部の化粧品・整髪料の成分によっても変色が進行することがあります。こうした変化には、専用クリーナーを使い、やわらかい布で丁寧に拭く方法が適しています。

青緑色に錆びたとき

金メッキに青緑色の錆びが現れる場合、それは「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる酸化銅が原因です。主に、下地に使われている真鍮や銅が湿気や汗に含まれる塩分と反応することで発生します。

海辺での使用や、高湿度の環境下で長時間放置すると発生しやすくなります。緑青は時間が経つほど除去が難しくなるため、早めに対応してください。

市販の中性洗剤で落ちない場合は、重曹とレモン汁を混ぜたペーストでの拭き取りが有効です。

金メッキの変色を直す際の注意点

金メッキは、正しいケアを続けることでその輝きを長く維持できます。しかし、誤ったお手入れはメッキの表面を傷つけたり、かえって変色を早めてしまうこともあります。日常的なメンテナンスでは、避けるべきポイントに注意を払いましょう。

硬い布やたわしは使用しない

金メッキ製品のお手入れにおいて最も大切なのは、表面を傷つけないことです。硬い布やたわしを使うと、メッキの層が傷つきやすくなります。金メッキは非常に薄いため、やわらかい素材の布を使いましょう。

マイクロファイバーや綿の布が理想的で、これらを使うことで、傷を防ぎながら、汚れを優しく取り除くことができます。定期的に中性洗剤でのケアも行い、長く美しい状態を保つよう心がけてください。

研磨剤入りクロスは使用しない

金メッキ製品には、研磨剤入りのクリーニングクロスを使用しないようにしましょう。研磨剤が含まれたクロスは、純金や金合金のジュエリーには効果的ですが、金メッキには不向きです。

表面を削ることで、一時的に輝きが増したように見えることもありますが、実際にはメッキが傷つき、剥がれやすくなる原因になります。そのため、研磨剤が含まれていない専用のクロスを使用しましょう。

歯ブラシを使用しない

金メッキ製品のケアにおいて、歯ブラシを使うことは避けるべきです。歯ブラシの硬い毛先が表面に傷をつけ、歯磨き粉に含まれる研磨剤が、金メッキ層を削る原因となります。

汚れが一時的に落ちたように見えても、実際にはメッキが損傷し、輝きが失われる恐れがあります。そのため、専用のやわらかい布やクリーナーを使用するよう心がけましょう。

金メッキの変色を防ぐ保管方法

金メッキのアクセサリーを美しい状態で保つためには、日々のお手入れだけでなく適切な保管が欠かせません。では、どのように保管すれば、その輝きを長く保つことができるのでしょうか。

使用後は丁寧に拭き取って保管する

美しい状態で保つためには、使用後のケアが欠かせません。アクセサリーに付着した汗や皮脂をしっかり拭き取ってから保管しましょう。

ティッシュで拭きたくなることもありますが、ティッシュの埃が硬いと小さな傷をつける原因になります。使用前に軽く振って埃を落としましょう。力を入れず、優しく拭くことを心がけてください。

おすすめは、傷がつきにくい「鹿革(セーム革)」です。もし手に入らない場合は、薬品不使用のメガネ拭きでも代用できます。

密閉状態で保管する

空気に触れさせないように、密閉できる袋に入れて保管してください。ただし、ビニール袋や革製の袋には微量の硫黄成分が含まれていることがあり、硫化ガスを発生させる可能性があります。

心配することはありませんが、長期間使用しない場合は、定期的に袋を開けて内部の状態を確認することをおすすめします。さらに、ジュエリー専用の密閉袋や、食品用の真空パック容器も利用する価値があります。

適切な温度や湿度で保管する

金メッキを美しく保つためには、保管する場所の温度と湿度に十分注意を払う必要があります。

高温多湿の環境や直射日光が当たる場所は、金メッキ製品にとって適切ではありません。とりわけ湿度が高い場所では、メッキ層が劣化しやすくなります。

使用しないときは、温度変化が少なく湿度が安定している場所を選びましょう。また、湿気の影響を軽減するために、シリカゲルなどの乾燥剤を入れて保管すると良いでしょう。

変色しにくい金属

変色しにくい金属は、長期間美しい輝きを保ちやすいため、ジュエリーに最適です。これらの金属を選ぶことで、日常使いでも安心して楽しむことができます。

24金(純金)

変色しにくい貴金属として、「24金(純金)」は広く知られています。その理由は、化学的に非常に安定しており、空気中の成分や汗、化粧品などとの反応をほとんど起こさないためです。

この特性により、長期間にわたって美しい輝きを保ちます。しかし、純金は非常にやわらかい性質を持っており、衝撃や擦れに弱く、傷が付きやすいという欠点もあります。

プラチナ

プラチナは、その耐久性と変色しにくさから、長く愛用されている貴金属です。化学的に安定しており、白く輝く美しい外観を保つことができます。

特に結婚指輪や高級ジュエリーに好まれ、日常使いにも耐える優れた特性を持っています。また、腐食や酸化にも強く、年月を重ねてもその魅力を失うことがありません。希少性が高く、他の金属とは一線を画す存在です。

パラジウム

パラジウムは、プラチナと同じ白金族に属する貴金属で、変色に強く、優れた耐久性を誇ります。そのため、ジュエリーや時計に適した素材です。

プラチナよりも軽量で、価格が比較的手頃なことから、近年ではその魅力に注目が集まっています。美しい白い輝きを長期間保ちながら、日常使いに耐える特性を持つため、多くの人々に選ばれています。

まとめ

金メッキは、金ならではの艶やかさを手軽に実現できる優れた加工技術です。

しかし、メッキに含まれる金以外の金属が変色しやすく、時間の経過とともにくすんだ印象になることもあります。見た目を保つには、こまめなお手入れが欠かせません。

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