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金価格に重要な影響を与えるロンドン・ニューヨーク市場を解説

金価格に重要な影響を与えるロンドン・ニューヨーク市場を解説

金市場は世界中で24時間取引していますが、中でも金価格に大きな影響を与えているのがロンドンとニューヨークの市場です。今回は、この2大市場における金価格の取引方法と、それに伴う日本への波及効果について解説します。

金価格に影響を与えるロンドン・ニューヨーク金市場

世界の金価格に大きな影響を与えている市場がロンドンとニューヨークですが、実際にどのような取引が行われているのでしょうか。それぞれの市場の特徴について解説します。

金価格に重要なニューヨーク市場

ニューヨークにおける金市場では、先物取引が中心に行われています。

この取引は、売り手と買い手の取引を約束し、決められた期日に事前に決めた価格でやり取りする形式です。実際に行われる日の市場価格が事前に決められた価格よりも高ければ買い手側が得をし、低い場合は売り手側が得をします。将来の市場価格が上下しても一定の価格で取引が行われるため、価格変動の影響によるリスクヘッジの手段として利用されています。

ニューヨーク市場は世界最大の規模で金の取引が行われている市場です。ここで公表される金価格は、世界の金先物取引の基準として用いられています。日本国内の金価格も、例外なくニューヨーク市場に影響を受けています。

世界経済や国際情勢における不安は依然として高く、その影響で金の需要は増加傾向が続いています。今後もニューヨーク市場の動向には注視すべきでしょう。

金価格に重要なロンドン市場

17世紀に成立した長い歴史をもつロンドン市場は、古くから金市場における現物取引の中心を担っています。

この取引は文字通り、一定重量の金地金や金貨の現物を売買する形式です。価格の値決めは、ロンドン貴金属市場協会(LBMA)に属した「5大貴金属商」と呼ばれる5社の企業で行われており、ロンドン時間における午前と午後の2回、金価格を毎日公表しています。この価格を基に、世界の金市場は現物価格を設定しているのです。

現物取引でロンドンで金を受け渡す場合、金の取引価格は「ロコ・ロンドン」価格となります。「ロコ」とは「現物の受け渡し場所」という意味があり、これはロンドンで受け渡しされる1トロイオンスあたりの米ドル建ての価格です。

ロンドン以外の場所では「現物の運賃や手数料を含めた価格」ですが、便宜上、実際の受け渡し場所に関わらず、ロコ・ロンドン価格が使用される場合があります。

日本と海外の金価格の関係

金価格はニューヨークとロンドン市場で決められており、日本の金相場にも影響を与えています。ここでは、『金価格』が世界でどういう扱いなのかを前提に、日本と海外の関係性について解説します。

金価格は世界共通

金の価格は、ニューヨークやロンドンの市場で決められたものがそのまま指標となっており、これが世界共通の「国際価格」として連動しています。そのため、金の価値はどの場所に行っても変わりません。基本的に、ほぼ同じ価格で取引を行えます。

日本だけが金価格が高騰している、わけではないのです。

為替変動などの要因により価格差が発生する

金市場は、アメリカのドルによる「ドル建て金価格」を基準に取引が行われ、1トロイオンスあたりのドル価格が決められます。ここで決められた価格をもとに、日本では「円建て金価格」として、1gあたりの金額を日本円に換算しているのです。

また、日本の金相場は、為替相場の影響を大きく受けており、基本的に「円安ドル高」の傾向であれば金価格が上昇します。通貨である「円」の価値が低いため、世界で共通の価値をもつ金の需要が高まり、高騰しているのです。ほかにも、世界情勢や経済不安による株価の下落、金利政策なども金価格に影響しています。

金を売買したい方は、日本国内だけでなく、海外の為替相場や情勢に目を向けてみましょう。金相場を見極める、1つの判断材料となります。

「ロコ・ロンドン」の金価格の意味

ロコ・ロンドンとは、現物取引において金の受け渡し場所をロンドン市場に定めたときの金取引価格のことです。「現物の運賃や保険料等を一切含まない」ドル建て金価格で取引を行っており、インターネットによる金取引の総称にもなっています。また、ロンドン以外の市場でもロコ・ロンドン価格が使われる場合があります。

ちなみに「ロコ」とは、現物の受け渡し場所を指す意味合いがありますが、他の市場でも使うことがあります。例えば、東京で受け渡す場合は「ロコ・東京」です。ただし、ロコ・ロンドンとは違い、運賃や保険料などが金価格に含まれています。

近年の金価格が高騰している理由

世界の金相場は、近年、急激な高騰をみせています。日本でも2023年に10,000円を超え、2025年の4月1日時点で16,436円と過去最高を更新し続けている状況です。

その背景には、インフレが続く経済への懸念や地政学的リスクなどがあります。2020年から2025年4月現在までを見ると、コロナウイルスによる感染拡大やウクライナ戦争や災害など、暗い出来事ばかり起きています。経済や将来への不安が募り、世界情勢は依然として暗いです。

一般的に、このような情勢が続く場合、安定資産でもある金を保有する動きが広がります。金は世界で共通の価値があり、住んでいる国が不況であっても、ほぼ同じ価格で取引できるからです。それにより、金の需要が高まり、金価格が高騰しているのです。

もし、金の売却を検討しているのであれば、高騰を続けている今の状況が最適といえるでしょう。

まとめ

金価格は、ロンドンやニューヨークの市場で決められており、世界に大きな影響を与えています。市場の動き一つで、日本をはじめ世界中の金価格が変動するため、経済情勢に関心を向けつつ、この2大市場の動向に注目しましょう。

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