目次
そもそもETFってなに?
ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、S&P500等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種です。簡単にいうと、通常の株は特定の1社についての株式になりますが、ETFは複数の上場企業株式詰め合わせパックといったイメージです。
このETFの一番のメリットは投資信託と同じように手軽に株式の分散投資ができる点です。また、ETFは、指数の動きに連動するように運用されていますので値動きがわかりやすく、一般的な投資信託と比べて保有コストが安いのが特徴です。
金ETFとは?
金ETFは、金価格に連動するように設計されたETFで、金の価値が上がれば金ETFの価格も上がり、金の価値が下がれば金ETFの価格も下がる仕組みになっており、実際の金を所有することなく金に投資できるため人気となっている金投資法です。金インゴットなどの金地金投資などと異なる点にも触れながら、金ETFのメリットとデメリットについてご紹介します。
金ETFに投資するメリット
現物の金と比較して少額から投資できる
金インゴットなどを実際に購入する場合、重量にもよるがバーチャージなどの手数料を考えると、ある程度まとまった金額を用意する必要があります。一方で、金のETFは1万円以下と少額から投資が可能です。他の金投資や株式投資などと比べても初期資金が少なくても始めやすいため、初心者でも挑戦しやすい投資商品といえます。
保管場所や盗難の心配がない
金を実際に保有する場合、買いに行く手間がかかったり、盗難などのリスクを考えて、貸金庫などで保管しようとすると管理費がかかったりするため、時間もお金も余計に必要になります。しかし、金ETFは実際に金を保有する必要がないため、手間とコストがかからないため初心者でも簡単に始められます。また、金を実際に保管していないため、盗難のリスクもありません。ネット証券であれば、パソコンやスマホでたった数分で金ETFの購入の手続きができるためおすすめです。
金ETFに投資するデメリット
ETFの中では経費率が高い
ETFは投資の運用会社に対して経費を払わなくてはいけません。金ETFの経費率は他の株式投資に比べて高く、株式投資では0.03~0.1%程度の経費で済むのに対して、金ETFは0.4~0.5%程度の高い経費がかかります。そのため、長期間保有し続ける事を前提にするとコストがかさむといえます。しかし、保管場所に貸金庫を借りたりする場合に比べるとだいぶ割安な金額になります。
配当金がない
金ETFでは、株式投資と異なり配当や利息が発生しません。株式投資では配当利回り5%程度の高配当の銘柄も多くあるため、配当金狙いの投資家にとっては金ETFに配当金がないことはデメリットといえます。
実物を見ることができない
実物の金を持たないのはメリットともいえる部分ですが、観賞用という意味ではデメリットといえるかもしれません。特に地金型金貨などはそのデザイン性を楽しみながら収集するという人も多いため、実物のない金ETFは少し物足りなく感じるかもしれません。
金ETFのおすすめ銘柄3選
金ETFは世界で無数に存在しています。今回はその中から人気のある金ETFを3銘柄ご紹介します。
SPDRゴールドシェア(GLD)
SPDRゴールドシェア(GLD)は米国の金価格との連動を目指した金ETFです。流動性も高く、世界で最も人気の高い金ETFです。
ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)
ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)は、主に大手の金鉱株銘柄を扱っている金ETFです。金鉱株ETFとは、金を採掘している鉱山会社に投資ができるETFのことで、ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)は大手銘柄が中心であるため安定性が高い金ETFとして投資家の間で人気が高くなっています。
純金上場信託(1540)
純金上場信託(1540)は、東京工業品取引所における金1gあたりの先物価格を、現在価値に引き直した価格に連動させたETFです。経費率は高めですが、金ETFの中では唯一金インゴットなどの金地金と交換できるのが特徴です。
まとめ
簡単ではありますが、金ETFについてご紹介しました。投資を始めてみたい方やすでに株式投資を行っていて、リスクヘッジとして考えている方にもおすすめです。金ETFによる金投資を是非始めてみてはいかがでしょうか?