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貴金属の刻印一覧|金の刻印の種類や意味を解説

貴金属の刻印一覧|金の刻印の種類や意味を解説
木村健一(きむら けんいち)
記事の監修者
査定歴15年以上
木村健一(きむら けんいち)

貴金属・ジュエリー分野で査定経験を持つ鑑定士。
テレビや雑誌、YouTubeなどへの出演経験もあり、専門的な知識と確かな鑑定力で信頼を集めている。

貴金属には、純度や素材を示す刻印が刻まれています。中でも金には多くの種類があり、それぞれ異なる意味を持ちます。どのような刻印が存在し、何を示しているのかを知ることで、貴金属製品への理解が深まるでしょう。

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貴金属の刻印とは?

貴金属の刻印は、1300年代のイギリスで始まったとされています。正式には「品位証明記号」といい、「ホールマーク」と呼ばれることもあります。この名称は、刻印を管理していたギルド「ゴールドスミスホールド」に由来しています。

刻印はジュエリーの品質を見極める手がかりの一つですが、公的な審査を経て押されるわけではありません。各業者が独自に刻印を施すため、その意味を理解することが大切です。

貴金属の刻印の意味

貴金属の刻印は、金属の種類や純度を示し、品質を保証するために用いられます。刻印があることで正確な情報が伝わり、偽物の流通を防ぐ役割も担っています。

しかし、日本において貴金属への刻印は義務ではなく、1929年に始まった検定制度も任意となっています。そのため、刻印の有無だけで真贋を判断することはできません。

もし、所持している貴金属に不安がある場合は、比重測定や専門店での査定を利用すれば、純度や品質を確認できます。

貴金属の刻印が示すもの

貴金属の刻印には、純度や種類に加え、メッキなど加工の有無も示されています。カラーゴールドであればその色合いを表す刻印が入ることもあり、また、ホールマークと呼ばれる証明刻印が施される場合もあります。

刻印は指輪の内側やネックレスの留め具など、目立ちにくい部分に刻まれています。ただし、刻印があるからといって本物とは限りません。正確に判断するには、比重測定などを行うことが大切です。

貴金属の純度と刻印の種類一覧

貴金属の刻印は、金属の種類や純度を示す重要な情報です。純度とは、製品に含まれる貴金属の割合を示す数値を指しています。

それぞれの地域における文化や、消費者の認知度に応じて使い分けられているため、これらを理解することで価値を把握しやすくなるでしょう。

金の純度と刻印の種類

金の純度は「K(カラット)」を用いた24分率で表され、K24は純金にあたります。K18やK14などの表記は、金に他の金属を混ぜることで、強度や色合いを調整していることを示ししています。

また、海外製品では千分率が用いられ、「750」は金75%、「585」は58.5%に相当します。カラーゴールドであれば、純度の後ろに「PG(ピンクゴールド)」や「WG(ホワイトゴールド)」などの表記が加わることもあります。

金の純度 刻印
99.9(ほぼ100%) K24・1000(Au1000)・999.9(Au999.9)・FINEGOLD・24K・純金・万足金
91.6% K22・916(Au916)・千万金
75% K18・750(Au750)・18KT・18KP・18K
58.5% K14・585(Au585)・14KT・14KP・14K
41.6% K10・416(Au416)・10K
37.5% K9・375(Au375)・PWG9

銀の純度と刻印の種類

銀の純度は千分率で表され、多くの製品には「SV」または「SILVER」の刻印が施されています。「SV1000」は純銀、「SV925」は92.5%が銀であるスターリングシルバーであり、「STERLING」と刻まれることもあります。

日本の造幣局が認定する製品には、ホールマークである日本国旗と「1000」や「999」の刻印が入ることがあり、品質を保証しています。刻印を確認することで、銀製品の純度や信頼性を見極められるでしょう。

銀の純度 刻印
99.9(ほぼ100%) SV1000・SV999・SILVER1000・SILVER999・Ag1000・Ag999・純銀
95% SV950・SILVER950・Ag950
92.5% SV925・SILVER925・Ag925・STERLING・STERLING SILVER
90% SV900・SILVER900・Ag900
80% SV800・SILVER800・Ag800
92.5~95.0% SV・SILVER

プラチナの純度と刻印の種類

プラチナの純度は千分率で表され、通常は元素記号「Pt」が刻印されています。「Pt950」とは、95%がプラチナであることを示しています。なお、古いプラチナ製品には「Pt」ではなく「Pm」の刻印が見られることもあります。

刻印はプラチナ製品の品質を確認する手助けとなり、信頼性の高いジュエリー選びに欠かせない要素です。製品購入時には、これらの刻印をしっかりと確認しましょう。

プラチナの純度 刻印
99.9(ほぼ100%) Pt1000・Pt999・Pm1000・1000・999・PLATINUM
95% Pt950・Pm950・950
90% Pt900・Pm900・900
85% Pt850・Pm850・850・Pt
およそ85% Pm

パラジウムの純度と刻印の種類

レアメタルの一種であるパラジウムは、プラチナに似た美しい白い輝きを持つため、ジュエリー素材として人気があります。プラチナやホワイトゴールドに比べて価格が手ごろで、投資目的での取引も増加しています。

パラジウムの純度は千分率で表記され、元素記号「Pd」が前に刻印されます。例を挙げるなら、「Pd950」と刻まれている場合、これは純度が95%であることを示しています。

パラジウムの純度 刻印
99.9(ほぼ100%) Pd1000・Pd999
95% Pd950
90% Pd900
50% Pd500

金の刻印の種類と使用される製品

金の刻印は、純度や製造国、ブランドなどを示す重要な情報です。ジュエリーや投資用の地金、時計など、用途によって種類が異なります。

日本やアメリカ市場では、純度は「K(Karat)」や千分率で表記され、欧州や国際市場では999といった数字が広く使われています。また、カラーゴールドなど、合金の種類によっても異なる刻印が用いられています。

K24(24金)が使用される製品

K24は純金のため、やわらかく変形しやすい特性があります。そのため、ジュエリーにはあまり使われず、主に投資用のインゴットや金貨に用いられることが多いです。

ただし、一部の高級ジュエリーや特別な工芸品では、純金ならではの輝きを活かすために採用されることもあります。

 

<K24(24金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・金貨・インゴット・仏具・置物・オブジェ・装飾品・万年筆など

K24(24金) 金の含有率が99.9%以上
1000(Au1000) 含有率を1000分率で表したときの最高値
純金 ほぼ純粋な金
万足金 純度99.99%以上、中国で使われる表現

K23(23金)が使用される製品

K23(23金)は、タイで流通する貴金属の刻印です。 日本では一般的にK18が多く用いられていますが、タイではK23の製品が好まれています。なぜなら純度が高く、価値も安定しているため、売買が活発に行われています。

また、K24よりもやや硬さが増すため、伝統工芸品や高級ジュエリーに用いられています。

 

<K23(23金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・金貨・インゴット・仏具・置物・オブジェ・装飾品・万年筆など

K23(23金) 金の含有率が約95.8%
965(Au965) タイや中国で製造され、チャン金やシナ金とも呼ばれる

K22(22金)が使用される製品

K22(22金)は、高純度ながら適度な強度を持つ金合金です。ジュエリーではK18が一般的な日本において、K22のアクセサリーはほとんど流通していません。

一方で、海外ではクロムハーツなど高級ジュエリーや、ブリタニア金貨やクルーガーランド金貨、イーグル金貨などに採用されています。

 

<K22(22金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・金貨・インゴット・仏具・工芸品・ペン先など

K22(22金) 金の含有率が約91.6%
916(Au916) 東南アジアで製造されている
千足金 中国で使われる表現

K21.6(21.6金)が使用される製品

K21.6(21.6金)は、少し中途半端に思えるかもしれませんが、実際には高純度の金として広く用いられています。この純度の金は、ナポレオン金貨やインディアン金貨、メキシコのペソ金貨などに採用されています。

ただし、インディアン金貨には金の含有量が少ないものも存在するため、売買時には注意が必要です。

 

<K21.6(21.6金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・金貨など

K21.6(21.6金) 金の含有率が約90.0%

K20(20金)が使用される製品

K20(20金)は、日本製のアクセサリーで見られる、珍しい刻印です。日本の国旗と菱形のホールマークと835という数字が並んでいます。

現在では流通量が非常に少なく、実際に目にする機会は限られています。日本では製造が廃止されており、新たなジュエリーとして市場に出回ることはありません。

 

<K20(20金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・金貨など

K20(20金) 金の含有率が約83.3%
835(Au835) 日本では廃止されている
足金 中国で使われる表現

K18(18金)が使用される製品

K18(18金)の刻印は、アクセサリーの中で最も一般的に見られるものです。日常使いに適した強度を持ち、日本で製造されたアクセサリーには、K18と刻印されています。

現在、金を使用したブランドジュエリーでは、加工が容易なK18製品が主流となっています。また、「18K」という刻印も存在し、こちらは海外製品に多く見られます。

カラーゴールドに見られる表記で、たとえば「K18WG」はホワイトゴールドを表し、銀やパラジウムが混ぜられているため、シルバー色になります。また、シルバー色でも「K18」のみを記した製品もあります。

 

<K18(18金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・メダル・コイン・キーホルダーやカフスボタンなど

K18(18金) 金の含有率が約75.0%
750(Au750) 海外の製品で使用される表記
18KT・18KP メガネフレームなどで使われることが多い
K18WG・WGK18 WGはホワイトゴールドの略

K17(17金)が使用される製品

「K17」は純度70%の金を示す刻印で、主に海外で製造されたジュエリーに見られます。この刻印は非常に珍しく、日本ではほとんど流通していません。

K17の製品は、耐久性があり、日常使いにも適したアイテムが多いです。デザイン性が高く、他の金と組み合わせたユニークな作品も存在します。

 

<K17(17金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・メダル・コインなど

K17(17金) 金の含有率が約70.0%
700(Au700) 海外のブランドで使われる表記

K16(16金)が使用される製品

「K16(16金)」という刻印は非常に珍しく、海外で製造されたアクセサリーに見られます。この刻印は、金の純度が66.6%であることを示し、日本ではほとんど流通していません。

また、「666」という刻印もあり、これも同様に海外製品に刻まれていますが、実際にはあまり見ることはありません。非常に珍しい金の刻印であると覚えておきましょう。

 

<K16(16金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・メダル・コイン・ヘアアクセサリー・ブローチなど

K16(16金) 金の含有率が約66.6%
666(Au666) 海外製品でも珍しい表記

K15(15金)が使用される製品

「K15(15金)」は非常にレアですが、実際に存在する刻印です。日本製と海外製のアクセサリーの両方に見られますが、近年のジュエリーにはほとんど使用されていません。

数十年前に製造されたアイテムにこの刻印が見られることがあり、現在の日本ではK15の刻印が入ったジュエリーの製造は行われていません。

また、ホールマークである日本国旗とひし形の中に「625」が付いているものも存在します。

 

<K15(15金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・メダル・コイン・チェーンなど

K15(15金) 金の含有率が約62.5%
625(Au625) 日本では廃止されている

K14(14金)が使用される製品

アクセサリーにおいて、「K14(14金)」は一般的な刻印です。金の純度が低いため、K18に比べて傷が付きにくいことが特長です。「アトK」と呼ばれる刻印は、実際の純度は14金ではなく、10~12金程度のものも多く見られます。

また、「585(Au585)」という刻印もK14と同じ純度であり、特にイタリア製のアイテムには、この刻印と共に「ITALY」と記されていることが多いです。

日本製の製品では、K14の刻印とホールマークが同時に刻まれている場合もあり、純度の証明となります。

 

<K14(14金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・メダル・コイン・チェーンなど

K14(14金) 金の含有率が約58.5%
585(Au585) 海外のブランドで使われる表記
14KT・14KP 海外のアクセサリーで見られる表記
K14WG・WGK14 WGはホワイトゴールドの略

K12(12金)が使用される製品

「K12(12金)」という刻印は、現在ではほとんど見かけなくなりました。日本ではこの純度のジュエリーの製造が廃止されているため、古いアクセサリーでしか見られません。

また、「500(Au500)」という刻印が入ったものには、日本の国旗とひし形の中に数字が刻まれたホールマークが存在しています。

海外では、バハマ金貨やカイマン諸島金貨などは、純度50%の金で製造されているため、12金として取引されています。

 

<K12(12金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・金貨・ヘアアクセサリーなど

K12(12金) 金の含有率が約50.0%
500(Au500) 海外の製品で使われる表記

K10(10金)が使用される製品

「K10」の刻印がある製品は、金の含有率が41.6%で、10金とも呼ばれています。K18と比べると純度は低いものの、その分手頃な価格で購入できるため、多くのジュエリーブランドが採用しています。

しかし、金以外の金属が多く含まれているため、硬くサイズ直しが難しい場合があります。

「416(Au416)」や「417」の刻印が入ったものは、日本の造幣局の証明を受けており、 現時点でも廃止されていないため、最近製造されたアクセサリーでも見ることができます。

また、アトKと呼ばれる「10K」と刻印されたものは、純度が表記より低いことが多いため注意が必要です。

 

<K10(10金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・メダル・コイン・カフリンクス・ブローチなど

K10(10金) 金の含有率が約41.6%
416(Au416) 海外の製品で使われる表記
K10WG WGはホワイトゴールドの略

K9(9金)が使用される製品

「K9(9金)」の刻印は、海外製のジュエリーに多く見られます。価格が比較的安価なため、デイリーユースに適した多様なアイテムで採用されています。

イギリスやオーストラリアなどで広く流通し、フランスではK9の刻印と共にクローバーの刻印が打たれることが一般的です。

「375(Au375)」という刻印は、K9と一緒に刻まれていることが多く、日本製の場合はホールマークとして国旗と共に表示されています。また、「PWG9」という刻印は、パラホワイトゴールドを指し、プラチナやシルバーの特性を持つ独自の合金です。

 

<K9(9金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・メダル・コイン・カフリンクス・ブローチなど

K9(9金) 金の含有率が約37.5%
375(Au375) 海外のブランドで使われる表記
PWG9 PWGはパラホワイトゴールドの略

K8(8金)が使用される製品

「K8(8金)」の刻印は強度が高く、強度が高く耐久性に優れているため、ジュエリーやアクセサリーに適しています。しかし、K9以上の金種に比べると流通量は少なく、コストを抑えたカジュアルなデザインのアイテムに使われることが多いです。

また、海外製のアクセサリーに見られる「333(Au333)」という刻印ですが、実際には表記より低純度であるケースも少なくありません。

 

<K8(8金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・イヤリング・時計・メダル・コイン・カフリンクスなど

K8(8金) 金の含有率が約33.3%
333(Au333) 海外のブランドで使われる表記

K7(7金)が使用される製品

「K7(7金)」の刻印は、ジュエリーやアクセサリーの内部や留め金具部分に刻まれることが一般的です。純度は低いものの、見た目には高級感があるため、カジュアルなデザインやファッション性の高いアイテムに採用されています。

サマンサタバサなど人気ブランドが展開するアイテムで使われていますが、K9以上の金種と比べると流通量は少なく、地域によってはあまり見かけられないようです。

 

<K7(7金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・チェーン・アンクレット・時計・メダル・コイン・カフリンクス・ブローチなど

K7(7金) 金の含有率が約29.2%

K5(5金)が使用される製品

「K5(5金)」は金の含有量が約21.0%で、強度が高く耐久性に優れています。金以外の金属を混ぜることで、ホワイトゴールドやピンクゴールドなど多彩な色合いを持っています。

コストを抑えたジュエリーやデザイン性を重視したアクセサリーに使用されていますが、K9やK10以上の金種と比べると流通量は少なく、特定の市場やブランドでしか見かけないことが多いです。

また、「210(Au210)」の刻印は、海外製だけでなく日本製のアクセサリーにも付いています。

 

<K5(5金)の主な製品>

リング・ネックレス・ブレスレット・ピアス・チェーン・アンクレット・時計・メダル・コイン・キーホルダーなど

K5(5金) 金の含有率が約21.0%
210(Au210) 特に指輪に採用されている

カラーゴールドの刻印の種類一覧

カラーゴールドの刻印には、色味を表す記号が加えられています。「K18PG」のように純度を示す数字の後に、「PG」と続いている場合、これはK18のピンクゴールドを意味します。

配合の違いによって、ローズゴールドやホワイトゴールドなど、多彩な色合いが生まれます。カラーゴールドは、純金と比べて耐久性が高く、デザインの幅も広がるため、多くのジュエリーに採用されています。

 YG イエローゴールド
 PG ピンクゴールド
RG レッドゴールド
GG・GRG グリーンゴールド
WG ホワイトゴールド

貴金属のメッキ刻印の種類一覧

貴金属にメッキ加工が施された製品では、外見だけで純度を判断することが困難です。そのため、メッキ内容を示す刻印が付与されており、これにより加工の種類を明確に把握することが可能となります。さまざまな刻印の種類を理解しましょう。

金メッキ

金メッキは、金属表面に金の薄い層を施すことで、見た目の美しさを高める加工方法です。これは、ジュエリーやアクセサリーに多く使用されており、手頃な価格で金の輝きを楽しむことができます。

また、金メッキには、純金とは異なり、金の含有量を示す刻印がある場合が多く、これにより品質や耐久性を確認することが可能です。

GP GOLD PLATEDの略、金メッキ
M・1M・3M・5M 何ミクロンの厚さでメッキされているか
1/10・1/20 何ミクロンでメッキされているか
GE・GEP GOLD ELECTRO PLATEDの略、電気式金メッキ
HGE HARD GOLD ELECTROPLATEDの略、電気式金メッキ

金張り

金張りは、地金の表面に金の層を圧着させた加工方法で、メッキよりも厚みがあり、耐久性に優れています。

使用される金の純度や厚みによって品質が異なり、「GF(ゴールドフィルド)」や「RGP(ロールドゴールドプレート)」などの刻印が施されることが一般的です。

比較的手頃な価格で金の風合いを楽しめ、摩耗しにくいため、長期間美しい輝きを保つことができます。

GF GOLD FILLEDの略
GS GOLD SHELLEDの略
GR GOLD ROLLEDの略
RGP ROLLED GOLD PLATEDの略
GT BRIGHT GOLD-PLATED、またはGILT GOLD-PLATEDの略

銀メッキや銀張り

銀メッキや銀張りは、地金の表面に銀を施す加工方法で、それぞれ耐久性や銀の層の厚さが異なります。銀メッキは「SVP(シルバープレート)」などの刻印が用いられ、ごく薄い銀の層を電気化学的に付着させる技法です。

一方、銀張りは「SP(シルバープレート)」や「E.P.N.S.(電気銀メッキ洋白)」といった刻印があり、メッキよりも銀の層が厚く、摩耗しにくいのが特徴です。

SILVER G SILVER GILTの略、銀メッキ
Sheffield Silver 銀メッキ
Silver Plated、SP 銀メッキ
SILVER.F SILVER FILLEDの略、銀張り
E.P.N.S. Electro Plated Nickel Silverの略、洋白銀メッキ

プラチナメッキやプラチナ張り

プラチナメッキやプラチナ張りは、地金の表面にプラチナを施す加工方法で、それぞれ特性が異なります。プラチナメッキは「PtP(プラチナプレート)」などの刻印があり、薄いプラチナ層を電気メッキによって形成します。

一方、プラチナ張りは「PtF(プラチナフィルド)」と表記されることが多く、メッキよりも厚い層が特徴です。変色しにくく、美しい輝きを持つため、ジュエリーや時計などに使われています。

PP・PTP PLATINUM PLATEDの略、プラチナメッキ
PTF PLATINUM FILLEDの略、プラチナ張り
PR PLATINUM ROLLEDの略、プラチナ張り

【ブランド別】貴金属の刻印の種類一覧

ジュエリーや時計などの貴金属製品には、ブランドを示す刻印が入れられていることがあります。これらの刻印は、ブランドの証明としての役割を持ち、デザインや品質へのこだわりを象徴するものです。

多くのブランドが独自の刻印を用いており、ロゴマークやイニシャルなど、識別しやすいデザインが採用されています。その種類はブランドごとに異なり、製品の年代やコレクションによって変化することもあります。

ブランドを表す刻印一覧

ブランド名 意味
アイプリモ I-PRIMO ハートマークとイニシャルのPが重なった形
ヴァンクリーフ&アーペル Van Cleef & Arpels 頭文字の「VCA」
ギンザ・タナカ GINZA TANAKA 六芒星とSの「ホシエスマーク」
クイーン Queen 「Queen」
ケイウノ K.UNO 「K.UNO」
サマンサティアラ Samantha Tiara 頭文字の「ST」
サミスターダイヤモンド Samistar-Diamond 「SAMISTAR-D」
ショーメ CHAUMET ジョゼフ・ショーメのイニシャル「JC」
ジュエリーマキ JEWELRY MAKI 四つ葉のクローバーを模したひし形マーク
タサキ TASAKI 「TASAKI」とロゴマーク
ダミアーニ DAMIANI 「Damiani」
ティファニー TIFFANY & CO. 「TIFFANY & CO.」
ニナリッチ NINA RICCI 頭文字の「NR」
ミキモト MIKIMOTO Mとアコヤ貝のマーク
ハリー・ウィンストン Harry Winston 頭文字の「HW」
カルティエ Cartier 「<C>」のロゴマーク
ブルガリ BVLGARI ブルガリ・ブルガリコレクション「BB」
グラフ Graff 頭文字の「G」

貴金属の品質を保証するホールマークの種類

ジュエリーの刻印には、数字やアルファベットだけでなく、特定のマークが刻まれていることがあります。これが「ホールマーク」と呼ばれるもので、貴金属の純度や品質を保証するために刻印されます。

ホールマークがあることで、その製品が一定の基準を満たしていることが証明され、信頼性の指標となります。刻印のデザインや規格は国によって異なり、それぞれの制度に基づいて定められています。

日本国内のホールマーク

日本におけるホールマークは、財務省造幣局が実施する品位試験に合格した貴金属製品に刻印されます。純度は千分率で示され、その横に日本の国旗が刻まれるのが特徴です。

ただし、日本ではホールマーク制度が任意であるため、刻印がない製品も少なくありません。ホールマークがないからといって、信頼性が低いわけではありませんが、付与された製品は、公的機関による審査を経た証として信頼性が高いといえるでしょう。

海外のホールマーク

海外のホールマークは国によって異なり、それぞれ独自の基準で貴金属の品質を保証しています。

イギリスでは、一定量以上の貴金属製品にはホールマークの刻印が法律で義務付けられており、高い信頼性を誇ります。フランスでは、K18以上の金製品に「鷲の頭」の刻印が統一して用いられていますが、かつては「馬の頭」の刻印も存在していました。

このように、各国のホールマークには歴史や制度の違いが反映されています。

貴金属で区別が難しい刻印の種類

貴金属の刻印には、見分けが難しいものや誤解されやすいものがあります。たとえば、「18K」は金の純度を示す表記ですが、「18KT」や「18KP」などの表記もあり、それぞれ意味が異なります。

また、「Pt100」はプラチナを含む合金ですが、100%プラチナと誤解されることが少なくありません。「P/S」も同様に、プラチナを含む合金でありながら純プラチナと誤認されることがあります。

〇〇K 純度を示す数字のあとにKが付く「アトK」
〇〇KP 海外製品で使われている刻印
〇〇KT 海外製品に刻まれている刻印
Pt100 千分率表記でプラチナの純度は10%
P/S プラチナ(10%)・シルバー(90%)
PWG9 ジュエリーマキが独自開発した貴金属

まとめ

刻印の種類を知ることで、貴金属の製品を選択する上で、それらの評価を把握しやすくなるでしょう。これにより、貴金属の純度や特徴を理解する手助けとなるはずです。正しい知識をもとに、賢明な判断をしてください。

木村健一(きむら けんいち)
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貴金属・ジュエリー分野で査定経験を持つ鑑定士。
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