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金相場チャートの見方・下値とは?

金相場チャートの見方・下値とは?

金への投資を検討し始めたときには、「損をする可能性」について考えておかなくてはいけません。金の価格は上昇傾向にあるといわれていますが、わけもわからないまま、金投資の世界へと身を投じるのは危険です。相場とは、上がるときもあれば下がるときもあるもの。相場を読んだ上で行動することが大切です。金の場合も「急落」という可能性はあるのでしょうか。投資情報系サイトでは、投資対象としての金の魅力について中心的に語られていますが、金の急落リスクについての情報はあまりありません。
特に最近は、新型コロナウイルスの感染拡大にともない金やプラチナ、パラジウムの相場が乱高下しています。そのリスクを把握した上で、投資を検討しなければなりません。投資を始める際は魅力だけではなくリスクについても知っておくのが鉄則です。今回は、投資を始める前に知っておきたい金相場の急落について、解説していきます。※下値=今までの相場より安い状態

価格チャートの見方について

金の価値が、これまでどのような流れをたどってきたのか、一目でわかるように作られたのがチャートです。「1か月」「1年」「5年」「長期」などで種類分けされており、自身の用途に合わせて、これまでの流れがチェックできるようになっています。金投資に挑戦するのであれば、いつが「売り」「買い」のタイミングなのか判断するため、チャートの意味をしっかりと把握できるようになっておきたいところです。

そのためにはまず、チャートの見方を勉強しておきましょう。金相場のチャートを見たときには、まずチャート全体の流れについて把握するのがオススメです。日々の小さな値動きにはとらわれず、あくまでも「全体の流れ」に目を向けるようにしてください。そうすると、「右上がり」「横ばい」「右下がり」のいずれかに当てはまることがわかるはずです。チャートが全体的に右上がりのときには、金相場が上昇トレンドにあると言えます。

この場合には、「金を買う」ことから投資をスタートすると良いでしょう。一方で右下がりのときには、金価格が下降トレンドにあることを示しています。この場合、金を購入してもその価値が下がってしまう可能性も考えられます。「金を売る」ところから投資をスタートした方が、有利な結果に導きやすくなります。横ばいのときには、こう着状態からいつ、どちらに抜けるのか、予測することが鍵となります。チャートを見れば、転換期の見極めにも役立ちます。金相場チャートが上昇トレンドにあったとしても、その流れが永遠に続くとは限りません。どこかのタイミングで、下降トレンドへと変換することもあるでしょう。

金取引の転換期ともなるポイントですが、金相場チャートからある程度予測することも可能となっています。相場が上昇しているときには、ぜひ下値に注目してみてください。チャートの下値をざっくりと結んだ線を「上昇トレンドライン」と言います。毎日の取引の中で、金の価格は上がったり下がったりを繰り返していますが、下値がこの上昇トレンドラインを大幅に割り込みますと、それが下降トレンドへの移行の合図となるケースが少なくありません。

下降トレンドから上昇トレンドへの変換時期にも同様のサインが現れやすく、こちらの場合は加工トレンドの上値を結んだ線を基準として考えます。チャートが示す金の価値に注目し、分析を行うことで、取引の初歩的なコツをつかむことにもつながるでしょう。

金の価値と価格の推移

投資対象としての金は、短期所有よりも長期所有でメリットを実感しやすいと言われています。長期的な視野で金の保有を検討するのであれば、これまで金の価値がどのような推移をたどってきたのか、長期チャートに目を向けることも大切です。金の取引相場の歴史をチェックしてみますと、国内における金取引相場は、2012年ごろまで長い上昇トレンドにあったことがわかります。一年あたりの値動きはそこまで急ではありませんが、大きく値を崩すことなく、じわじわと上昇し続けた印象です。

2013年ごろから現在に至るまでは、1グラム当たり4,000円~5,000円程度で、横ばいの状態が続いています。国内における金取引相場が、今後どちらの方向に傾いていくのかは、専門家の間でも意見が分かれるところです。とはいえ「金」という投資対象の性質を考えたときには、値が下がったとしても、債権のようにその価値が「ゼロ」になることはありません。下降トレンドの後に再度上昇トレンドがやってくる可能性もありますから、投資計画の一部に組み込んでみるのもおすすめです。

 

■1キロ当たりの推移

2021年6月の国内における金小売価格の相場は、1グラムあたり税抜6,500円程度、1kgあたりでは税抜650万円ほどとなっています。金1kgあたりの相場は2013年ごろから400万~500万円前後で推移していましたが、2020年の新型コロナウイルスによるパンデミックをきっかけに600万円を超え、大きく値上がりしています。

2020年2月頃のコロナウイルス急拡大をきっかけに値段が上がり始め、同年8月には値段高騰はピークに達します。ロンドン地金市場協会(LBMA)によれば、金地金の価格は、2月には1トロイオンスあたり1472ドルだったところ、8月には2067ドルまで、40%上昇しました。その後は売りに転じて値下がりするも、中長期的には買いの動きが続いています。

金は安定資産と呼ばれ、社会不安の際に買われます。新型コロナウイルスの収束時期が見通せない中、金の値上がり傾向は当分続くと予想されます。また、金は貴金属や装飾品としての価値だけではなく、近年はパソコンやスマートフォンなどの精密機材の部品に使用されています。様々な分野で需要が高まっていることから、金の投資商品としての価値に注目が集まっています。そのため、パンデミックという要素を除いても、金の価格は長期的には上昇傾向にあります。

金の価格を読んでからの取引をすること

金投資で失敗しないためには、金の価値の動きを呼んで取引を行う必要があります。金価格に影響を与える主な要素としては、以下のようなものが挙げられます。

 

・景気動向

・インフレ

・地政学的リスク

・為替相場

 

全てを完全に把握するのは難しいかもしれませんが、「この先どのような方向に流れていきそうか」を漠然と予測するだけでも、金取引の指針になってくれるでしょう。金の価値の動きを把握できれば、売買のポイントを外すこともありません。

まずはチャートの読み方からスタート!

投資目的で金を購入するのであれば、やみくもに登録して入金して始めてしまうよりも、まずはしっかり金相場チャートを読み、知識を付けるところからスタートしましょう。これまで、金の価値がどのように動いてきたのか、それを元に、今後どのような流れで動いていきそうかを予測することは、投資を成功させるために重要なポイントとなります。今現在の価格を示す短期的なチャートだけではなく、歴史的な金の価値の推移を示すための長期チャートも、投資初心者にとっては勉強になるものも多くあると思います。しっかりと下調べをして知識を付けてからチャレンジしてみましょう!

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