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純金の資産価値と投資のメリット・デメリット

480_純金 資産

金の相場高騰により、実物資産として何かと注目を浴びている純金。なぜ金に資産価値があるのか、また近年注目を集める純金投資についてのメリット・デメリットなどについても解説していきたいと思います。

あまり知られていない!純金はなぜ資産価値があるのか?

純金は価値がある!高いとなんとなくイメージされている方は多くいらっしゃいますが、なぜ純金には資産価値があるのかを説明できる方は多くないと思います。

「昔から装飾に使われていたから」、「なんとなくキラキラしていて綺麗だから」。いいえ、純金が資産価値があると言われるにはしっかり理由があります。

人類がこれまで掘り出した金の総量は約17万t、埋蔵量は全世界で残り約5万tと言われています。つまり限りある資源である金は希少であるという事になります。

もちろん現代科学の力で金も人工的に作ることは理論上可能ですが、星をひとつ爆発させるほどの高エネルギーが必要となります。金の価格以上の設備投資や費用が必要となるため、実験以外で作られることはないようです。

さらにみなさまご存知の通り宝飾品としての需要も非常に高い金属です。たとえ燃やされても溶かされても金であり続けられる安定した金属であるため、人類の歴史上金の価値がなくなったことはありません。

その希少性や普遍的な価値が「安全資産」と呼ばれるゆえんだと言われています。

金投資のメリットとは何か

金投資のメリットはいくつかありますが、今回は3点ご説明しましょう。

メリットその①投資の仕方によっては実物を所有できる

簡単にいうと実物の純金を手に持つことが出来ます。現在では様々な投資形態がありますが、ペーパーレス化に伴い、株、債券、そして紙幣までもがデータ化(電子化)しています。

データ化されても価値に問題はありませんが、やはり昔と比べて所有感がなくなったことを悲しむ投資家は一定数いるでしょう。そんな人にも、金なら現物の金を所持して所有感を持つだけでなく、現物があることによる安心感を得られます。

メリットその②全世界での価値が共通である

金は、数千年前から現在に至るまで、世界共通でその価値を有しています。大昔はチューリップや香辛料など、ヨーロッパで希少性があるものを希少性がない他の地域から、安く仕入れて持ち込み利益を得ることができました。

しかし、いずれは希少性がないことが明るみに出てしまい価値が崩れます。ものが普遍的な価値を有するのは後者だけであり、金はどの国へ行っても希少性があるからこそ、価格が維持できているといえます。

投資対象ではありませんが、ダイヤが世界共通の価値があるのと同じです。

メリットその③資産運用のリスクヘッジ、インフレなどの有事に強い

金は、インフレや有事に強いです。有事とは、大災害・戦争・大恐慌などの非常事態を意味します。金も投資対象なので、一旦は有事による暴落を受けることもありますが、下落率は株より少なく済む傾向があります。

株式など1つの物で資産運用するよりも、有事のリスクヘッジ(有事にリスクを抑える)ことに有効な手段となっています。

金投資のデメリットとは何か

ではメリットの次はデメリットについて3点ご説明していきましょう。

デメリットその①円建ての場合、為替の影響を受ける

金投資は、ドル建てで取引されるケースが一般的です。そのため、日本国内で円建て取引する場合、円ドル為替相場の影響を受けるというデメリットがあります。

国際金価格が実際に変動していなくても、円高になれば金価格が下がり、円安になれば金価格が上がるなど、為替の影響を受ける点に注意が必要です。

デメリットその②インカムゲインがない

株式の配当金や不動産投資の家賃収入など、資産を保有している時に得られる利益をインカムゲインと言います。株式や債券などのペーパー資産や不動産投資は、保有しているだけで資産を増やせますが、金投資にはそのようなメリットがありません。

デメリットその③盗難リスクがある

金地金や金貨などで実際に金を購入する場合、盗難・紛失リスクがあります。それらのリスクを軽減させるため、管理コストがかかる点が金投資のデメリットの1つです。

ただし、純金積立や投資信託など、種類によって現物を購入しない投資方法もありますので自分にあった投資方法を検討しデメリット軽減する事は可能です。

まとめ

金は世界中で共通の価値をもっており、長い歴史を見ても価値自体が下がることはありません。世界情勢にも強いため安定資産として、所有していること自体に大きなメリットがあります。

あとは、売却などの時期によって大きく金額が変わる事もありますので売却時期は慎重に見定め行動するようにしていきましょう。ただ金額によっては税金などの話しにもなりますので、その点も含め損する事のないようにしましょう。

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