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プラチナの偽物の見分け方|間違えられやすい刻印や金属も解説

プラチナの偽物の見分け方|間違えられやすい刻印や金属も解説
上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

プラチナ製品は、刻印や重さなどを確認することで、ある程度本物かどうかを見分けることができます。この記事では、自宅でも試せる真贋のポイントや、間違えやすい刻印の種類について詳しく解説します。

プラチナの偽物の見分け方

専門的な検査でなくても、プラチナが本物かどうかをある程度確認する方法はあります。まずは、偽物を見分ける参考として、自宅でも試しやすい代表的な方法を紹介します。

刻印で見分ける

多くのプラチナ製品には、「Pt950」や「Pt900」など純度を示す刻印が施されています。

これは、プラチナの含有率がそれぞれ95%、90%であることを表します。なお、日本では、Pt850以上の品位のものがプラチナジュエリーとして流通していることが一般的です。

また、日本国旗とひし形のマークが刻印されたものは、造幣局が品位試験を行った「ホールマーク」付き製品です。こうした刻印は、本物のプラチナ製品かどうかを判断する際の目安となります。

磁石を使って見分ける

プラチナは基本的に磁石に反応しない金属のため、強く引き寄せられる場合は偽物の可能性があります。

特に、ニッケルなど磁性を持つ金属は、プラチナの代用品として使われることがあります。ただし、シルバーやプラチナメッキ製品も磁石にはほとんど反応しません。また、ネックレスの留め具など一部に磁性のある金属が使用されているケースもあります。

そのため、磁石による確認は、あくまで真贋を見分ける際の目安のひとつとして考えることが大切です。

比重で見分ける

純度 比重
Pt1000 21.24~21.66
Pt950 19.84~20.85
Pt900 18.61~20.08
Pt850 17.53~19.38
Pt800 16.56~18.72
Pt750 15.70~18.10

※比重は割り金の種類や配合によって変化します。

比重は、「空気中での重量 ÷(空気中での重量 − 水中での重量)」という計算式で求められます。

プラチナは比重が大きい金属のため、この数値を測定することで、ある程度素材を判別できます。家庭用の計りを使って測定する方法もありますが、わずかな誤差で結果が変わるため、高い精度を得るのは簡単ではありません。

正確に確認したい場合は、貴金属店や買取専門店で専門機器による測定を依頼するとよいでしょう。

試金石を使って見分ける

プラチナ製品を試金石で軽く削り、付着した条痕に硝酸などを用いて確認する方法があります。

プラチナは硝酸では溶けにくいため、条痕が消えにくいものは本物の可能性があり、消えてしまう場合は別の金属であると考えられます。ただし、この方法は製品に傷が付くため、大切なネックレスや指輪に行う際は注意が必要です。

また、プラチナに似ていても非常に硬く削れにくい場合は、タングステンなど別素材の可能性も考えられます。

色味や輝きで見分ける

プラチナは、落ち着きのある白銀色の輝きが特徴で、変色しにくい性質を持っています。適切に手入れをすれば、長期間美しい光沢を保ちやすい点も魅力です。

一方、シルバーは空気中の硫黄成分などによって黒ずむことがあります。

また、ホワイトゴールドは表面のロジウムメッキが摩耗すると、内部の黄色味が見える場合があります。こうした経年変化の違いは、素材を見分ける際の参考になるでしょう。

専門店に依頼する

本物のプラチナかどうかを高精度で確認したい場合は、X線分析に対応した専門店へ依頼する方法があります。

金属成分を詳細に確認できるのがX線分析です。表面だけプラチナを使用した製品や、内部に別の金属が使われているアイテムなども判別しやすくなります。

試金石や磁石だけでは判断が難しいケースもあります。正確に調べたい際は専門業者への鑑定依頼や、買取専門店での査定を活用するとよいでしょう。

プラチナの刻印一覧

本物のプラチナ製品には、純度を示す刻印が施されていることが一般的です。代表的な刻印には、以下のようなものがあります。

刻印 意味
Pt999(Pt1000) 純度99.9%以上の「純プラチナ」を示す刻印 / やわらかいため、主にインゴットや記念品に使われる
Pt950 純度95%、海外ブランドの結婚指輪などにも多く採用
Pt900 純度90%、日本で一般的なジュエリー向けの品位 / 強度とのバランスに優れてる
Pt850 純度85%、ネックレスチェーンなどに多く使われる
Pm / Pm900 昭和期頃の古いジュエリーに見られる刻印 / 現在の「Pt」表記以前に使用される

【偽物】プラチナと間違えられやすい刻印

一見すると本物のプラチナ製品と見間違えやすい刻印も存在します。純度の低い合金やプラチナメッキ製品など、種類はさまざまです。ここでは、特に間違えやすい3種類の刻印について紹介します。

Pt100

「Pt100」は、数字だけを見ると純度100%のように見えますが、千分率表記であれば約10%を意味します。

このように、一般的な高純度プラチナ製品とは異なる低品位の表記と考えられますが、製品によって意味合いが異なるケースもあるため、注意が必要です。

残りには銀など別の金属が使われることがあり、Pt900やPt950などの高純度プラチナ製品と比べると、買取価格も低くなる傾向があります。

PS(プラチナシルバー)

「PS」は、メーカー独自の略称として使われる場合があり、プラチナシルバーを意味するケースもあります。

プラチナの含有率は高くないものが多く、一般的なプラチナ製品とは区別されます。シルバー特有の白い輝きに加え、やや落ち着いた色味を持つ点が特徴です。

一方で、主成分はシルバーのため、空気中の成分によって変色や黒ずみが生じることがあります。また、傷が付きやすく、日常使用では定期的なお手入れが必要です。

PTP・PP・PTF(プラチナメッキ)

「Pt Plated」など、プラチナメッキ加工を示す表記が使われることがあります。

製品によっては、「PTP」「PP」「PTF」などの略称が用いられることもありますが、表記方法はメーカーごとに異なります。

これらは、別の金属を土台にして、その表面に薄いプラチナ層を加工した製品です。そのため、見た目はプラチナに似ていても、素材としての価値には大きな差があります。

また、使用によってメッキが摩耗すると、下地の金属が露出し、色味や質感が変化する場合があります。

プラチナと間違われやすい金属

見た目がプラチナに似ているため、見分けが難しい金属も存在します。ここでは、それぞれの特徴や、プラチナとの違いについて詳しく解説します。

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドは、プラチナと見た目が似ている金属として知られています。

金にパラジウムなどの白色系金属を混ぜ、表面にロジウムメッキを施すことで、プラチナのような白銀色の輝きに仕上げられるのが一般的です。

ただし、長期間使用するとメッキが摩耗し、地金のやや黄色みを帯びた色合いが見えることがあります。また、価値は金の含有量によって決まるため、売却や査定ではプラチナとは異なる基準で評価されます。

シルバー

シルバーは白銀色の美しい光沢を持つため、プラチナと見間違えられることがある金属です。

アクセサリー素材として人気がありますが、プラチナと比べると比重が低く、持った際に軽く感じやすい違いがあります。

また、空気中の硫黄成分などと反応して黒ずみが生じやすい点も、シルバーならではの性質です。近年はロジウムメッキなどで変色を抑えた製品も増えているため、素材を見分ける際は刻印を確認するとよいでしょう。

パラジウム

パラジウムは、プラチナとよく似た白銀色の輝きを持つ金属です。見た目は非常に近いものの、プラチナより比重が低いため、手に持つと軽く感じられます。

また、一般的に、プラチナより硬めの性質を持つとされ、傷が目立ちにくい金属です。以前はプラチナ製品の割り金として使われることが多くありましたが、近年ではパラジウム単体のジュエリーも流通しています。

天然の白色を持つため、メッキのように表面が剥がれて色味が変化する心配も比較的少ない素材です。

ステンレス

ステンレスは硬く耐久性に優れた金属で、磨くことでプラチナのような銀白色の光沢を見せます。サビにくく、比較的アレルギーが起こりにくいことから、近年はアクセサリーにも広く使用されている素材です。

一方で、プラチナと比べるとやや暗めの光沢を持ち、無機質で硬質な印象を受けやすい傾向があります。また、一部のステンレスは磁石に反応するため、判別の参考になる場合もあります。

ただし、高級時計やジュエリーでは精巧に仕上げられていることも多く、見た目だけで素材を見分けるのは簡単ではありません。

プラチナの偽物に関するよくあるQ&A

プラチナの刻印があれば本物といえるのか、重さだけで偽物を見分けられるのかなど、気になる方も多いでしょう。ここでは、プラチナの真贋に関する疑問をQ&A形式でまとめて紹介します。

プラチナの刻印があれば本物ですか?

「Pt950」や「Pt900」などの刻印がある製品は、本物のプラチナである可能性が高いといえます。特に、造幣局のホールマークが付いているものは、品位試験を受けた信頼性の高い製品です。

一方で、刻印の字体や刻まれ方が不自然なものには注意が必要です。ただし、古いジュエリーや海外製品では現在と異なる表記が使われる場合もあるため、刻印だけで真贋を断定することはできません。

プラチナの重さで本物か分かりますか?

プラチナは比重が大きい金属のため、手に持った際の重さから、ある程度素材を判別できることがあります。

ただし、タングステンのようにプラチナに近い比重を持つ金属を内部に使い、表面だけをメッキ加工した偽物も存在します。そのため、家庭用の計りだけで正確に見分けるのは簡単ではありません。

確実に確認したい場合は、買取専門店などでX線分析装置による検査や、専門家の査定を受けると安心です。

まとめ

プラチナは、刻印や重さ、磁石への反応などを確認することで、ある程度は本物かどうかを判断できます。

ただし、近年は精巧に作られた偽物も存在するため、刻印だけで真贋を断定することはできません。正確に確認したい場合は、専門機関や貴金属店で鑑定を依頼すると安心です。

上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

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