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シャネルはどこの国のブランド? 歴史・特徴をわかりやすく解説

シャネルはどこの国のブランド? 歴史・特徴をわかりやすく解説
上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
豊富な経験と確かな鑑定眼で信頼性の高い情報を発信しています。

シャネルはフランス生まれのブランドですが、シューズや時計など、一部製品は生産国が異なります。本記事では、シャネルが誕生した国や製品ごとの主な生産国、ブランドが歩んできた歴史について解説します。

シャネルはどこの国のブランド?

シャネルはフランス発祥のブランドです。創業者であるココ・シャネルが1910年にパリで帽子店「シャネル モード」を開いたのが始まりです。

2018年からは、グローバル業務の拠点をイギリスのロンドンに移しました。製品の生産はフランスをはじめ、イタリア、スイス、スペインなどヨーロッパ各国の工房で実施しています。

現在は世界各国で製品を展開していますが、ブランドのルーツはフランスといえるでしょう。

シャネル製品はどこの国で作られている?

シャネル製品の製造国は、アイテムのカテゴリーによって異なり、フランスだけでなく、イタリアやスイス、スペインなどでも製造されています。

中心となる生産国はフランス

シャネルの主要な生産国のひとつが、ブランド発祥の地であるフランスです。バッグやレザーグッズなど、さまざまな製品が作られています。

代表的なアイコンバッグである「マトラッセ」や香水の「シャネル N°5」なども、フランスを中心に作られています。シャネルにとってフランスは、発祥地であり主要な生産拠点のひとつといえるでしょう。

シューズは主にイタリア製

シャネルのシューズには、フランス製だけでなくイタリア製のものもあります。

シャネル公式サイトでも、シューズの生産国としてフランスとイタリアが挙げられており、どちらも優れた革製品の製造技術をもつ国として紹介されています。

とくにイタリアは、革製品やシューズの製造技術で世界的に知られる国です。シャネルもこうした技術を生かしながら、デザインだけでなく履き心地や仕上がりにも配慮した製品を展開していると考えられます。

時計はスイスで製造

シャネルの時計が製造されているのは、世界的な時計産業の中心地であるスイスです。時計産業の代表的な地域であるラ・ショー・ド・フォンに製造拠点を設けており、開発から製造、最終検査までをおこなっています。

伝統的な技術と現代的な設備を組み合わせ、ケースやブレスレットの製造、ムーブメントの組み込みなどを進めています。製品カテゴリーに応じて適した生産地を選んでいることがわかる例といえるでしょう。

一部の革製品はスペイン製

シャネルの革製品には、スペインで作られているものもあります。革製品の製造に長い歴史をもち、伝統的な技術が受け継がれています。

たとえば、シューズの一種であるエスパドリーユは、スペインで製造されている製品です。シャネルは、製品に必要な専門技術をもつ地域や職人を選んでいるといえます。

そのほかアメリカ・中国・日本などで生産される製品もある

シャネルは、ファッションアイテム以外にも幅広い製品を展開しており、生産国は多様です。たとえば、シャネル公式サイトでは、日本を原産国とするアイブロウペンシルが確認できます。

このほか「パンソー エポンジュ タン」のように中国が原産の製品や、アメリカで製造されている製品もあります。

生産される国は製品や販売時期によって異なるため、購入時は製品本体やパッケージに記載された原産国を確認しましょう。

シャネルの歴史

シャネルは長い歴史を積み重ね、現在の世界的なブランドとして成長してきました。どのような歴史があるのかを見ていきましょう。

ココ・シャネルの生い立ち

シャネルの創業者であるココ・シャネル(本名ガブリエル・シャネル)は、1883年8月19日にフランス西部のソミュールで生まれました。幼少期は決して裕福ではなく、12歳ごろに母親を亡くした後は孤児院を兼ねた修道院で生活していた時期があります。

成長後は歌手を目指して舞台に立った時期があり、このころに「ココ」という愛称で呼ばれるようになりました。その後、帽子職人としてファッションの道へ進み、自身のブランドを築いていきます。

【1910年】帽子店「シャネル モード」を開業

1910年、ココ・シャネルは、パリのカンボン通り21番地に帽子店「シャネル モード」を開きました。彼女が手掛けた帽子は、当時の著名なフランス人女優たちにも愛用され、デザイナーとしての知名度を高めるきっかけになります。

その後はパリだけでなく、ドーヴィルやビアリッツにも事業を広げ、衣服の分野へ進出していきました。現在ではバッグや香水、時計などを展開していますが、ブランドの本格的な歩みは、フランス・パリの小さな帽子店から始まっています。

【1913年】ジャージー素材のウェアを展開

1913年ごろから、ジャージー素材を使用したスポーツウェアを展開し、女性が快適に着られる服の選択肢を広げました。

当時のジャージーは、主に男性用の肌着やスポーツウェアなどに使用されていた素材です。伸縮性があり身体になじみやすい特徴に注目し、女性服に取り入れました。

従来の女性ファッションでは身体を締め付ける服装も一般的でしたが、シャネルのウェアは実用性や快適さを重視していた点が特徴です。

【1921年】シャネル N°5を発表

1921年には、ブランドを代表する香水「シャネル N°5」が発表されました。シャネルにとって初めてのフレグランスであり、ココ・シャネルと調香師エルネスト・ボーの出会いから生まれた製品です。

コンセプトは「女性そのものを感じさせる、女性のための香り」です。香りだけでなく「N°5」というシンプルな名称や、無駄を抑えたボトルデザインでも新しいスタイルを示しました。

ファッションだけでなく香水の分野でも、従来の価値観にとらわれないブランドであることを印象づけたといえるでしょう。

【1926年】リトル・ブラック・ドレスを発表

1926年、シンプルな黒いドレス「リトル・ブラック・ドレス」を発表しました。当時、黒は喪服などを連想させる色でもありましたが、装飾を抑えたデザインに取り入れ、幅広いシーンで着用できる服へと変化させています。

日常使いもできることから、女性ファッションの新たな定番となっていきました。

【1920年代】女性ファッションに新しいスタイルを提案

1920年代のシャネルは、ジャージーやウールツイードを用いた着心地の良いウェアを展開し、女性の日常生活を快適にする実用的なスタイルで注目を集めました。

さらに、女性のファッションにパンツスタイルが取り入れられるようになったため、ココ・シャネルは普及を後押しした先駆者の一人として知られています。

【1939〜1954年】第二次世界大戦による閉店と復帰

1939年に第二次世界大戦が始まると、シャネルはクチュール メゾンを閉店しました。カンボン通りにあった店舗がすべて営業を停止したわけではなく、31番地のブティックでは香水やアクセサリーの販売が続けられていました。

戦後もしばらくファッション界から離れていましたが、1954年にココ・シャネルは、クチュール メゾンの再開を決意します。1954年2月5日に開催されたファッションショーは、アメリカのメディアから高い評価を受けました。

【1955年】2.55の誕生

1955年には、現在もブランドを象徴するバッグのひとつである「2.55」が誕生しました。キルティングやチェーンストラップなど、ブランドを象徴するデザインが採用されています。

当時は手で持つバッグが主流でしたが、2.55は肩に掛けられるため、両手を自由に使えるようになりました。機能性を重視するココ・シャネルの考え方が、バッグにも取り入れられたことがわかります。

【1956年】ツイードのシャネルスーツを発表

1956年には、ブレードを施した新しいツイードスーツがコレクションに登場し、シャネルを代表するスタイルのひとつとして定着していきました。

ツイードは独特の表情をもつ生地ですが、シャネルは端にブレードをあしらい、ブランドらしさを感じられるデザインへ仕上げています。動きやすさを考慮しつつ、上品な印象を保っている点も特徴です。

現在でもツイードジャケットやスーツは、シャネルを象徴するアイテムとして受け継がれています。

【1971年】ココ・シャネル死去

1971年1月10日、ココ・シャネルはパリのホテル・リッツで亡くなりました。創業者の死後も、シャネルのブランド活動は継続しました。

彼女が確立したデザインコードは後のデザイナーに受け継がれ、現在のシャネルを形作る土台となっています。ココ・シャネルの死後もコレクションを発表し続け、ブランドの存在感を保ってきました。

【1983年〜】カール・ラガーフェルドによるブランド再興

1983年、カール・ラガーフェルドがシャネルのアーティスティック・ディレクターに就任し、ブランドは新たな時代を迎えました。クルーズコレクションを活性化させたほか、メティエダール コレクションやプレコレクションを導入しました。

ココ・シャネルが残した伝統を守るだけではなく、時代に合った形で再解釈したことがブランド再興につながっています。創業者の精神を現代へつなげた人物として、シャネルの歴史において重要な役割を果たしたといえるでしょう。

シャネルの特徴

シャネルの特徴は、世界的なブランド力をもちながら、自由な着心地とエレガンスを両立した独自のスタイルを築いている点です。

世界に認められる高いブランド力

シャネルは、世界的に高いブランド力を持つフランス発のラグジュアリーブランドです。長い歴史を持つだけでなく、現在もブランド価値の面で高く評価されています。

Brand Financeの「Apparel 50 2026」で、シャネルはブランド価値343億ドルと評価され、アパレルブランドの価値で2年連続の世界首位となりました。フランス国内だけでなく、世界のファッション市場で広く認知されていることがわかります。

歴史と知名度の両方を持つ点が、高いブランド力を支えている要素といえるでしょう。

自由とエレガンスを体現するスタイル

シャネルを象徴する特徴のひとつが、身体を動かしやすい自由な着心地と、エレガンスを感じさせるスタイルです。ココ・シャネルは快適さやシンプルさを重視し、女性が無理なく身につけられる服を追求しました。

たとえば、1955年に誕生した2.55にはチェーンストラップが採用され、肩から掛けると両手を自由に使えるよう工夫されています。着用する人の動きやすさまで考える姿勢が、シャネルらしいエレガンスを形作っています。

時代に左右されない普遍的なデザイン

シャネルには、長年受け継がれている普遍的なデザインが多数あります。流行に合わせて変化しながらも、ブランドを象徴する基本的なスタイルは受け継がれています。

代表的な存在が、リトル・ブラック・ドレスやツイードスーツ、キルティングを施した2.55などです。時代を超えて受け継がれるデザインとして評価されており、ブランドの人気アイテムとなっています。

時代を超えて愛されるデザインも、シャネルが支持される理由といえるでしょう。

シャネルに関するよくあるQ&A

ここでは、シャネルの発祥地やブランドの魅力について、よく寄せられる疑問に回答します。

シャネルはどこの国で誕生したブランドですか?

シャネルは、フランスで誕生したブランドです。原点となったのは、ココ・シャネルが1910年にフランス・パリのカンボン通り21番地で開いた帽子店「シャネル モード」です。

現在は製品によってほかの国で製造されるケースもありますが、シャネルはフランスのブランドといえます。

シャネルの特徴は何ですか?

シャネルの大きな特徴は、機能性とエレガンスを両立したデザインです。装飾性だけを追求するのではなく、快適さや動きやすさ、シンプルさを重視した服を生み出しました。

柔らかなジャージー素材を使ったウェアをはじめ、ツイードスーツやリトル・ブラック・ドレスなどにも、その特徴が表れています。

こうした考え方が長く受け継がれている点も、シャネルならではの特徴といえるでしょう。

まとめ

シャネルは、1910年にココ・シャネルがパリで帽子店「シャネル モード」を開いたことを原点とするフランスのブランドです。現在は製品の種類によって生産国が異なる場合もありますが、フランス発祥のブランドとして世界各国で製品を展開しています。

上田 勝太(うえだ しょうた)
記事の監修者
AACD協会基準判定士(ブランド品、時計の真贋及び輸入検品など)
上田 勝太(うえだ しょうた)

2024年4月にAACD協会基準判定士の資格を取得し、ブランド品や時計の真贋判定、輸入検品に精通。
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