ベニュワールの魅力
カルティエウォッチの中でももっとも女性らしさの薫る時計といっても過言でないベニュワールですが、その魅力はどこにあるのでしょうか?ジュエリーのカボションを連想させるようなオーバル型のデザインに加え、まろやかな曲線を描き、腕に沿う形で優雅に湾曲するベニュワールのフォルム、まさにふくよかで包容力のある女性らしさを凝縮したエレガントウォッチの代表格です。女性のための腕時計にふさわしい魅力を秘めています。
ベニュワールにはステンレスモデルが一切ラインアップされておらず、18Kゴールド素材のみ用いられており、カルティエの中でもハイクラスモデルであると認識されています。過去には、バロンブルーやタンクアメリカンも同じようにゴールド素材のみでしたが、のちに手の届きやすい価格帯のオールステンレスモデルも発表され、人気の裾野を広げました。
ベニュワールは今でもゴールドサファイアダイヤモンドで装飾されており、ハイジュエラーの時計らしい華やかさを堪能できます。ベルトはゴールドのブレスレット、アリゲーターストラップ、トワル(布)ストラップがラインアップされています。
デザインの美しさもさることながら、文字盤が全方位から見やすく、着け心地もしっかりとなめらかです。ベニュワールは腕時計としての基本がしっかりと作りこまれた、長く寄り添うのに大切なものを全て兼ね備える優れた腕時計なのです。
ベニュワールの歴史
優美な曲線が美しいカルティエのベニュワールにはどのようなルーツがあるのでしょうか?ここでは、ベニュワール誕生の歴史を振り返ってみましょう。
ベニュワールの元となった時計が作られたのは1912年のことです。当時の姿は、横長の楕円形で、プラチナ製でした。ベゼルはダイヤモンドで飾られていました。諸説ありますが、名付け親はロシアのマリア・パヴロヴナ公爵夫人といわれています。ベニュワール(Baignoire)とは、フランス語で「バスタブ」を意味します。時計のフォルムが西洋式の浴槽に似ていることからこの名前を思いついたといいます。
現在の形に近い形でベニュワールが世に出たのは、1950年代後半になってからです。この時登場したベニュワールは縦長のオーバル型に、視認性の高いローマインデックス、優雅なバトン針を備えていました。大女優カトリーヌ・ドヌーヴがその若き日にベニュワールを愛用していたことは有名です。以降、ベニュワールは基本的なフォルムやディデールをほとんど変えずに継承されています。
一方でユニークなベニュワールの派生モデルも誕生しています。1966年に発表された独創的な「クラッシュウォッチ」は、馬車に轢かれてしまったベニュワールからヒントを得て、壊れた状態を再現した遊び心溢れるスペシャルウォッチです。基本的なデザインはほとんど変わらないにも関わらず、どちらかというと古典的なイメージだったベニュワールは、現代的なモダンさを備えたモデルへと印象を新たにしました。
また、2009年以降のベニュワールはピンクゴールドとホワイトゴールドが中心となり、イエローゴールドを使用したモデルはあまり見られません。それから10年目を迎える今年2019年、1月に開かれたの時計の祭典SIHH(SALON INTERNATIONAL DE LA HAUTE HORLOGERIE)にて、ベニュワールの新作が発表されました。そのデザインは2008年以前のベニュワールに原点回帰したふくよかなラインが復活しています。
一部モデルはカルティエ公式サイトにベニュワール1920ウォッチとして販売を開始されています。また、廃盤となっていたベニュワールアロンジェも復刻を遂げていました。
まとめ
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