【2025年最新】ロレックス エクスプローラー Iの定価・価格推移を解説

ロレックスのエクスプローラー Ⅰとは？

ロレックス エクスプローラー Iは、探検家のために開発された腕時計です。1953年の人類初のエベレスト登頂を記念して誕生しました。

当時の登山隊にはロレックスの試作品が提供されており、登頂成功がエクスプローラー誕生の契機となっています。昼夜を問わず瞬時に時刻を把握できる高い視認性と、登山中の厳しい状況下でも正確に作動する丈夫さが特徴です。

探検という極限状況での実用性を追求して生まれたエクスプローラー Ⅰは、信頼性と普遍的なデザインで、冒険家だけでなく幅広い層から支持され続けています。

ロレックスのエクスプローラー Ⅰの定価・価格推移

ロレックス エクスプローラー Ⅰは、時計市場全体で高い人気を誇り、定価の改定や二次市場での価格が上昇する傾向が見られます。ここからは、主要なモデルの定価と価格の推移について解説します。

エクスプローラー ⅠRef.124270

Ref.124270は、2021年に発表されたエクスプローラー Ⅰの現行モデルの一つです。ケースサイズが伝統的な36mmに戻ったことで、多くの時計愛好家から注目を集めました。

日本人の腕にもなじみやすいサイズ感であり、初代モデルを彷彿とさせるデザインが特徴です。ムーブメントには、約70時間のパワーリザーブを誇る新世代のCal.3230が搭載され、精度と信頼性が向上しています。

市場での人気は高く、実際の販売価格は定価を大きく上回る水準で推移する傾向にあります。

エクスプローラー ⅠRef.224270

Ref.224270は、2023年に登場したケースサイズ40mmの現行モデルです。従来の36mmモデルに加え、より大きなサイズを求める声に応える形でラインナップに加わりました。

耐久性の高い「オイスタースチール」製のオイスターケースに、スムースベゼルとブラックダイヤルを組み合わせた、エレガントかつ実用的なデザインが人気です。

ムーブメントは36mmモデルのRef.124270と同じく高精度なCal.3230を搭載しており、約70時間のパワーリザーブを備えています。

エクスプローラー ⅠRef.214270

Ref.214270は、2010年から2021年まで製造された旧モデルで、ケースサイズが39mmに大型化された点が特徴です。製造期間中にマイナーチェンジが実施されており、前期型と後期型で仕様が異なります。

2016年に発表された後期型では、ダイヤルの3・6・9のアラビア数字インデックスに、ロレックス独自の「クロマライト夜光」が施されており、針も長く太いものに変更されて視認性が向上しました。

生産が終了しているため定価での購入はできず、中古市場での取引が中心です。

エクスプローラー ⅠRef.124273

Ref.124273は、2021年に発表されたエクスプローラー史上初のコンビモデルです。ケースやブレスレットにステンレススチールとK18イエローゴールドを組み合わせた「イエローロレゾール」仕様が特徴で、従来のイメージに高級感を加えています。

ケースサイズはRef.124270と同じ36mmで、ムーブメントにもCal.3230を搭載しています。新しいスタイルのエクスプローラーとして、高い関心を集めているモデルです。

エクスプローラー Ⅰの魅力｜価格高騰の要因

ロレックス エクスプローラー Iの価格高騰には、このモデルがもつ普遍的な魅力が関係しています。何が価格高騰につながっているのか見ていきましょう。

シンプルなデザインで汎用性が高い

エクスプローラー Iが多くの人から支持される理由の一つは、シンプルを極めたデザインにあります。もともと探検家のために開発されたという背景を持つため、時刻を正確に伝えるという機能に特化したデザインです。

そのため、日付表示などの複雑な機能はなく、時計としての本質的な美しさが際立ちます。年代や使用シーン、服装を問わず、飽きが来ない点も魅力の一つです。

ビジネスマンがスーツに合わせても違和感がなく、若い方から年配の方まで、着用する人を選びません。無駄がなく流行に左右されない普遍的なデザインは、長年にわたって愛用できる安心感を与えてくれるでしょう。

汎用性の高いロレックスを選ぶ場合は、エクスプローラー Iがおすすめです。

文字盤の視認性が高い

エクスプローラー Iは、高い文字盤の視認性を誇ります。探検という昼夜を問わない過酷な環境での使用を想定し、瞬時に時刻を読み取れるように設計されているためです。

光の反射を抑えるブラックの文字盤と、大きな3・6・9のアラビア数字のインデックスの組み合わせは、エクスプローラー Iを象徴するデザインです。

さらに、インデックスと針には、暗闇で長時間にわたって青く発光し、光が全くない状況でも優れた視認性を維持する「クロマライト」という夜光塗料が塗布されています。

実用性を追求した結果として生まれた高い視認性が、時計本来の機能を重視する多くのユーザーから評価され、人気を支えています。

他のモデルよりも購入しやすい

エクスプローラー Iは、ロレックスのプロフェッショナルモデルの中では、機構がシンプルな分、比較的価格が抑えられたモデルです。

一例として、デイトナやGMTマスターIIのような複雑な機構をもつモデルは、生産数が限られ価格も高額です。一方、エクスプローラー Iは、シンプルな構造のため、ロレックスのスポーツモデルの入門編としても適しており、幅広い層からの需要を集めてきました。

他の希少モデルに比べると、正規店での入荷報告もあるため、購入できる可能性は他のモデルより高い傾向にあります。ただし、地域や時期、店舗によって状況は異なります。

エクスプローラー Ⅰを定価で買う方法

ロレックス全体の人気が過熱しているため、エクスプローラー Ⅰを定価で購入することは容易ではありません。しかし、下記の方法を地道に続けると、購入の可能性を高められます。

正規店へ定期的に通う

エクスプローラー Ⅰを定価で購入するためには、正規店へ定期的に通うことが基本的なアプローチです。「ロレックスマラソン」とも呼ばれるこの行動は、購入への熱意を店舗側に示し、店員に顔を覚えてもらううえで有効な手段です。

なお、正規店は基本的に1店舗に絞ることが、購入確率を高めるといわれています。月1～2回程度のペースで来店し、地道なコミュニケーションを重ね、スタッフと良好な関係を築くことで、時計に関する有益な情報を得られる機会が増えるかもしれません。

購入しやすいモデルから購入する

希望するエクスプローラー Ⅰを定価で購入する戦略として、希望モデル以外の時計を購入し、実績を積むことが有効だともいわれています。購入実績を作ることで、ブランドへの愛好心を示し、店舗側からの信頼を得やすくなるためです。

一例として、デイトジャストやオイスターパーペチュアルといったモデルは、スポーツモデルに比べてバリエーションが豊富で、比較的在庫に出会える可能性があります。

ただし「在庫があるとすぐ購入できる」「希望する仕様を選べる」わけではないことや、店舗ポリシーや販売店の裁量に依存する点に注意しましょう。

エクスプローラー Ⅰの価格に関するよくあるQ＆A

ロレックス エクスプローラー Ⅰの購入を検討するうえで、将来的な価格の動向や現在の資産価値は、気になる点でしょう。ここでは、エクスプローラー Ⅰの今後の価格見通しと、現在の買取相場について、多くの方が感じる疑問に答えていきます。

エクスプローラー Ⅰは今後も値上がりする？

エクスプローラー Ⅰの価格が今後も値上がりを続けるかについては、断定的な予測は困難です。一般的に価値が下がりにくいモデルの一つとして認識されていますが、将来の価格を保証するものではなく、社会情勢や市場の動向によって価格は変動するためです。

特に2021年に生産終了したRef.214270のように、製造が終わったモデルは、希少性が高まり価格が上昇する傾向が見られます。

こうした背景から、エクスプローラー I は資産価値が比較的安定しているモデルとして、市場で評価される傾向にあります。

エクスプローラー Ⅰの買取相場はいくら？

エクスプローラー Ⅰの買取相場は、モデルのリファレンスナンバーや時計の状態、付属品の有無によって変動します。一例として、現行モデルのRef.124270は 1,000,000円～1,500,000円程度が一つの目安です。

なお、記載は参考価格であり、買取金額を保証するものではありません。買取価格は常に変動するため、正確な金額を知るには、複数の買取専門店に査定を依頼し、比較検討することがおすすめです。

まとめ

ロレックス エクスプローラーIは、探検家のために生まれたという歴史的背景、普遍的なデザインと高い実用性により、多くの方に愛され続けている腕時計です。

希少性や人気の高さから、資産価値という観点で注目されることもありますが、購入の際には価格変動リスクを十分に理解することが重要です。