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20年前のロレックスの値段は?価格推移や値上がりしている理由を解説

20年前のロレックスの値段は?価格推移や値上がりしている理由を解説
石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
査定歴14年
石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

近年、中古市場では20年前のロレックスの価格が大幅に高騰しています。本記事では、特に値上がりが顕著な2000年代のヴィンテージモデルと、その価格上昇の背景について詳しく解説します。

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20年前のロレックスも高く売れる

20年前のロレックスでも、状態が良く付属品が揃っていれば高値で買取が期待できます。

ロレックスは世界的に人気が高く、モデルによっては中古品でも新品の定価を上回る価格で取引されるケースがあるためです。さらに、生産終了となったモデルは希少性が増し、中古市場で価格が高騰しやすい傾向にあるのです。

実際、当時の定価が約80万円だったモデルが、現在では300万円以上で取引されている例もあります。ただし、買取価格は個体の状態だけでなく、保証書や箱などの付属品の有無にも大きく左右されます。

【モデル別】20年前のロレックスの価格推移

20年前のロレックスの価格は、どれほど変動しているのでしょうか。ここでは、各モデルの型番を例に、当時の定価と現在の中古市場価格を比較しながら、その価格推移を詳しく見ていきます。

コスモグラフ デイトナ

デイトナはロレックスの中でも特に価格が高騰しやすいモデルのひとつです。

近年のモデルは発売直後に品薄状態となることが多く、中古市場での価格が急激に上昇しています。20年以上前のモデルでも、良好な状態であれば高値で取引されるのも当然と言えるでしょう。

例えば、2000年に発表された「Ref.116520」は、当時の国内定価が約80万円とされています。しかし現在では、中古市場で200万円を超える価格で取引される個体も珍しくありません。

特に2000年代初頭のモデルは、現行モデルの価格上昇に伴い、さらに価値が高まることが予想されます。

型番 Ref.116520
生産期間 2000〜2016年
当時の国内定価 約80万円
現在の中古相場 約250万〜400万円(2025年10月時点)

※記載は参考価格となります。実際の取引価格を保証するものではありません。

サブマリーナー

サブマリーナーもロレックスの人気モデルのひとつであり、中古市場での価格が大きく上昇しているのです。

代表的なモデルのひとつに、1988~2010年まで販売されていた「Ref.16610」があります。当時の国内定価は30万〜40万円ほどとされています。

ところが、現在の中古市場では、100万〜150万円で取引されることも珍しくありません。

価格が3倍以上に高騰している背景には、現行モデルの品薄状態による高い需要や、プレミア価値の上昇が挙げられます。

型番 Ref.16610
生産期間 1988〜2010年
当時の国内定価 約30万~40万円
現在の中古相場 約100万〜150万円(2025年10月時点)

※記載は参考価格となります。実際の取引価格を保証するものではありません。

エクスプローラー

エクスプローラーの「ブラックアウト」モデルは、1989~2001年まで製造されたRef.14270の中でも、特に希少価値が高いバリエーションです。

このモデルは、文字盤インデックス(3・6・9)が白い縁取り(アウトライン)なしの黒塗り仕様となっている点が大きな特徴です。通常モデルとは異なる独特の雰囲気を持っています。

約1年間のみの短期間に限られて製造されたため、市場でも非常に珍重されているのです。

2000年当時の国内定価は約40万円でしたが、現在ではブラックアウトモデルが300万円以上で取引されることもあり、希少性から9倍以上の価格高騰を記録しています。

型番 Ref.14270
生産期間 1989〜2001年
当時の国内定価 約40万円
現在の中古相場 約150万〜300万円(2025年10月時点)

※記載は参考価格となります。実際の取引価格を保証するものではありません。

デイトジャスト

デイトジャストはロレックスのエントリーモデルとして広く知られており、バリエーションも非常に豊富です。その中には、中古市場で価値が上昇しているモデルも存在します。

例えば、2004~2019年まで販売されていた「Ref.116200」は、2006年当時の国内定価が約68万円とされていますが、2025年現在では中古市場では100万円以上で取引される個体も珍しくありません。

生産終了による希少性の高まりが価格上昇の要因となっており、エントリーモデルであっても資産価値が期待できるケースがあります。

型番 Ref.116200
生産期間 2004〜2019年
当時の国内定価 約68万円
現在の中古相場 約100万〜150万円(2025年10月時点)

※記載は参考価格となります。実際の取引価格を保証するものではありません。

GMTマスター Ⅱ

GMTマスターⅡは、デイトナやサブマリーナーと並んで高い人気を誇るロレックスの代表的なモデルのひとつであり、中古市場でも価格が高騰しやすい傾向にあります。

20年ほど前の代表的なモデルとしては、2007~2019年まで製造されていた「Ref.116710LN」が挙げられます。2007年当時の国内定価は約86万円とされています。

しかし現在では、個体の状態が良好で、付属品が揃っていれば200万円以上で取引されることも珍しくありません。

GMTマスターⅡはロレックスの中でも特に人気が高く、Ref.116710LNはすでに生産終了となっているため、今後さらに希少性やプレミア価値が高まる可能性があるでしょう。

型番 Ref.116710LN
生産期間 2007〜2019年
当時の国内定価 約86万円
現在の中古相場 約170万〜200万円(2025年10月時点)

※記載は参考価格となります。実際の取引価格を保証するものではありません。

ミルガウス

ミルガウスは、2023年に生産が終了したロレックスのモデルです。

以前はほかの人気モデルに比べて注目度がやや控えめでしたが、生産終了を機に希少価値が高まり、中古市場での評価も上昇しています。

2007年に登場した「Ref.116400」は、その後、緑色サファイアガラス仕様の「116400GV」などのバリエーションを展開しつつ、2023年まで製造が続けられました。

登場当初の国内定価は約69万円とされていますが、現在では中古市場で100万円を超える価格で取引されることも珍しくありません。

型番 Ref.116400
生産期間 2007〜2023年
当時の国内定価 約69万円
現在の中古相場 約100万〜150万円(2025年10月時点)

※記載は参考価格となります。実際の取引価格を保証するものではありません。

20年前のロレックスの値段が高い理由

20年前のロレックスの価格が高騰している理由として、以下の4点が挙げられます。

・希少性が高く需要が高い

・高品質で耐久性に優れている

・正規店での定価が上昇傾向にある

・ヴィンテージモデルとして価値が上がる

それぞれの理由について詳しく解説します。

希少性が高く需要が高い

2000年代に販売されていたロレックスには、生産終了となった希少モデルも多く存在し、その希少性から中古市場で高く評価されています。

実際、この頃に製造されたプロフェッショナルモデルの一部は、当時の定価と比べて3倍以上の価格で取引されるケースも珍しくはありません。

こうした背景から、希少性の高さとブランドとしての根強い人気から、20年前のロレックスは現在でも価格が高値で推移しており、多くのファンや投資家の注目を集めています。

高品質で耐久性に優れている

昔のロレックスでも高い耐久性を備えていることが、価格高騰の一因となっています。

ロレックスでは、一般的な腕時計に使用される316Lステンレスよりも耐腐食性に優れた904Lステンレススチールを採用しています。そのため、長期間の使用でも美しい輝きを保ちやすく、時計としての価値が損なわれにくいのが特徴です。

また、定期的にメンテナンスを行えば、半永久的に使い続けることも可能とされており、親子二代、三代にわたって愛用されることも少なくありません。

このような高い耐久性と資産価値の両立により、2000年代に販売されていたモデルでも市場で高値が付くのです。

正規店での定価が上昇傾向にある

直接的な要因ではありませんが、ここ20年間で現行モデルの定価が大幅に上昇していることも、中古市場の価格上昇に影響を与えていると考えられているのです。

この背景には、原材料費や製造コストの増加、そして世界的な腕時計需要の拡大が挙げられます。

2000年代のロレックス・プロフェッショナルモデルの多くは100万円を下回る定価でしたが、現行モデルでは100万円を超える価格となっています。

そのため、現行モデルの定価上昇が影響し、20年以上前の中古モデルも相対的に価値が高まっているのです。

ヴィンテージモデルとして価値が上がる

古いロレックスは、その時代ならではの魅力を持つヴィンテージモデルとして高い価値があります。

文字盤の色合いが時間の経過とともに変化する「トロピカルダイヤル」や、ケースやブレスレットに刻まれた時代を感じさせる痕跡は、新品では味わえない独特の風合いを生み出しています。

例えば、サブマリーナーの旧モデルは、アルミ製ベゼルや細身のブレスレットなど、現代のモデルにはない仕様を持つことから、ヴィンテージ時計としての価値が一層高まっているのです。

このように、20年前のロレックスはヴィンテージモデルとしての評価が確立しており、それが高価買取の背景となっているのです。

20年前のロレックスを高く売るためのコツ

ヴィンテージ品に限らず、ロレックスをお持ちの方は、高く売るためのポイントを押さえておきましょう。

ここでは、ロレックスを買取に出す際に、できるだけ高く査定してもらうための3つのポイントについて詳しく解説します。

お手入れしてから売る

ロレックスを買取に出す際は、基本的なクリーニングを行うことをおすすめします。

手順は以下の4ステップです。

1.乾拭き:柔らかいマイクロファイバークロスで全体の汚れを優しく拭き取る。

2.水拭き:リューズをしっかり締めた状態で、固く絞った布で表面を拭く。

3.ブレス洗浄:中性洗剤を薄めた水を使い、柔らかい歯ブラシで優しく洗う。

4.仕上げ:清潔な布で水分を完全に拭き取る。

クリーニングをすることで査定時の印象がよくなり、買取価格が上がる場合があります。

ただし、過度なクリーニングで表面に傷をつけてしまうと査定額が下がる可能性もあるため、基本的な汚れ落としにとどめておきましょう。

円安のタイミングで売る

ロレックスは、円安のタイミングを狙うことが高価買取のポイントです。

円安が進むと、海外からの輸入コストが上昇し、相対的に国内でのロレックスの価値も高騰する傾向があります。こうした理由から、為替レートの動向をチェックし、円安傾向が強まっているタイミングでの売却を検討しましょう。

現在は円安が続いているため、今がまさに売却のチャンスといえます。タイミングを見極めて、より高く買い取ってもらえるようにしましょう。

売る前にオーバーホールを行わない

ロレックスを買取に出す際は、オーバーホールを控えましょう。

正規店でオーバーホールを依頼すると、モデルによっては10万円以上の費用がかかる場合もありますが、その分だけ買取価格が上がるとは限りません。

そのため、古いロレックスを高く売却するには、無理にオーバーホールせず、付属品を揃えたうえで複数の買取店に査定を依頼することをおすすめします。

20年前のロレックスに関するよくあるQ&A

よく寄せられる質問として、「20年以上前のロレックスは現在でも使えるのか」「今後も価格は上昇するのか」といったものがあります。ここでは、この2つの疑問について詳しく解説していきます。

20年前のロレックスは今も使える?

今なお十分に実用可能です。

ロレックスの寿命は50年以上とも言われており、正しくオーバーホールを行えば、半永久的に使用できるとも考えられています。

オーバーホールとは、時計を分解し、各部品の洗浄・点検・注油を行うメンテナンス作業のことです。これにより、内部パーツの劣化を防ぎ、精度や防水性能を維持することができます。

そのため、20年以上前のロレックスでも、きちんとメンテナンスされていれば、今後も長く愛用することができるのです。

20年前のロレックスは今後も値上がりする?

希少性や人気の高さから今後も値上がりが予想されています。

特に廃盤モデルや状態のよい個体は、コレクターや投資家からの需要が高く、中古市場での価格が安定的に上昇傾向にあります。

また、製造数が限られていることやロレックス自体のブランド価値の向上も、価値上昇を後押ししています。今後も注目すべき資産と言えるでしょう。

まとめ

ロレックス自体の需要が高まっていることに加え、20年以上前のモデルはすでに生産が終了しているため、希少価値が高まり価格が上昇しています。

状態にもよりますが、中古市場では当時の定価の数倍以上で取引されることも珍しくありません。

もし買取を検討されている場合は、本記事でご紹介した簡単な手入れを行い、複数の買取専門店を比較してみることをおすすめします。

石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
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石山真路(いしやま しんじ)

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