ロレックスを安く買う方法

高級時計として広く知られているロレックスですが、市場の傾向や購入先を見極めれば、価格を抑えて入手することも不可能ではありません。無理のない方法で購入するために、まずは基本を押さえておきたいところです。
正規店で購入する
ロレックスを購入する際に最も確実なのは、正規販売店の利用です。真贋の心配がなく、保証やアフターサービスも整っています。新品の現行モデルを定価で購入できるため、結果的に安く手に入る方法だといえるでしょう。
比較的価格の低いシンプルなモデルであれば、在庫が見つかる可能性も十分あります。
人気モデルを買うには時間が必要
残念ながら人気モデルの多くは品薄状態が続いており、入手するには長期的な視点が求められることもあります。それでも、信頼性を重視するなら、選択肢として検討する価値は十分にあるはずです。
中古品を購入する
もう一つの方法は、中古品を検討することです。近年の中古市場では状態の良いロレックスの流通が増え、新品より安価に高品質な時計を手に入れやすくなっています。
購入時の注意点とメンテナンス
ただし中古ロレックスは、すべてが安価というわけではなく、プレミア価格がつくモデルも存在します。人気のスポーツモデルは中古でも高値が続いており、購入時には状態や相場を慎重に確認することが欠かせません。
定期的なメンテナンスを行えば、時計本来の価値を保ちながら長く愛用できるのも中古品の魅力です。
安いロレックスの価格の基準

高価な時計として知られるロレックスですが、新品と中古では価格の基準が異なり、それぞれ異なる魅力があります。あらかじめ目安を把握しておけば、自分に合ったモデルを選びやすくなるでしょう。
新品
新品のロレックスで価格を抑えるなら、「オイスター パーペチュアル」が候補に挙がります。複雑な機構を持たないシンプルな構成でありながら、ロレックスらしい品格と精度を備えたモデルです。
ケースサイズによって定価は異なりますが、2025年時点では100万円以下で購入できるものも多く、はじめて手にする一本としても検討しやすいでしょう。
2025年時点の「オイスター パーペチュアル」定価一覧(日本円換算)
| モデル(Ref.) | ケースサイズ(mm) | 定価(USD) | 日本円換算 |
| 276200 | 28 | $5,800 | 約841,000円 |
| 277200 | 31 | $5,950 | 約862,750円 |
| 124200 | 34 | $6,050 | 約877,250円 |
| 126000 | 36 | $6,350 | 約920,750円 |
※ 為替レート:1 USD = 145円で換算。実際の販売価格は変動する場合があります。
中古品
より価格を抑えたい場合は、中古品という選択肢があります。近年では状態の良いロレックスの取り扱いが増え、手頃な価格で入手できるモデルも豊富に出回るようになりました。
なかには約50万円台で手に入る個体もあり、ロレックスを初めて検討するなら現実的な選択肢といえるでしょう。
中古市場では価格の幅が広く、特に人気モデルは中古でも高額になる傾向があります。この点を踏まえ、全体の相場や状態の違いにも目を向けましょう。
安く買えるロレックスのモデル10選
価格を理由にロレックスをあきらめていたとしても、視野を広げれば現実味のあるモデルに出会えるかもしれません。相場や傾向を踏まえて検討を重ねれば、自分に合った一本が見えてくるはずです。
チェリーニ Ref.3807

1970年代に製造された「チェリーニ Ref.3807」は、入手しやすい価格帯のアンティークモデルです。名前は16世紀のイタリアの彫刻家に由来しています。
ロレックスの中でも、スポーツモデルとは一線を画すエレガントなデザインです。18金ホワイトゴールド製のケースがクラシカルな雰囲気を漂わせ、フォーマルな場面でも違和感なく装着できます。
オイスタープレシジョン Ref.6426

1970年代に製造された「オイスタープレシジョン Ref.6426」は、ヴィンテージロレックスの中でも人気の高いモデルです。手巻きムーブメント「Cal.1225」を搭載し、耐久性と信頼性に優れています。
サイズはやや控えめですが、シンプルで飽きのこないデザインが魅力的です。初めてロレックスを購入する場合や、ヴィンテージの味わいを楽しみたい人にふさわしい選択肢となるはずです。
デイトジャスト Ref.1600

1960年代に製造された「デイトジャスト Ref.1600」は、希少性の高いアンティークモデルです。スムースベゼルの滑らかな輪郭が印象的で、イエローゴールドとステンレスのコンビネーションが上品な佇まいを見せます。
巻きのジュビリーブレスレットが用いられ、時代を感じさせるデザインながらも日常に馴染みやすいフォルムです。
デイトジャスト Ref.1603

アンティークモデルの「デイトジャスト Ref.1603」は、刻みのあるステンレススチール製ベゼルとジュビリーブレスレットの組み合わせが印象的です。
独特の「エングレーブドベゼル」は、フルーテッドやエンジンターンドベゼルと似たデザインながら、個性的な表情を生み出しています。カジュアルな中にも落ち着いた品格が感じられ、長い年月を経てもなお根強い人気があります。
デイトジャスト Ref.16233G

1988年頃に登場した「デイトジャスト Ref.16233G」は、クラシックな趣と程よい高級感が調和するモデルです。フルーテッドベゼルとイエローゴールドの組み合わせが際立っています。
ロレックスを象徴する華やかさを持ちながらも、現在の定価が190万円を超えるコンビネーションモデルに比べ、100万円以下で手に入る場合もあります。
オイスタークォーツ デイトジャスト Ref.17000

1970年代から2000年前後にかけて製造された「オイスタークォーツ デイトジャスト Ref.17000」は、ロレックスの中では控えめな価格設定のモデルです。
自動巻きが主流の同ブランドにおいて、クォーツ式ムーブメントを搭載している点が印象的です。
ケースとブレスレットが一体化した直線的なデザインもこのモデルならではの個性といえるでしょう。堅牢性が高く、今なお実用性を備えています。
エアキング Ref.14000M

2001年から2007年にかけて製造された「エアキング Ref.14000M」は、いくぶんリーズナブルな価格で購入できるヴィンテージロレックスです。
1950年代以降にレギュラーモデルとして展開されてきた背景があり、市場には流通数も多く見られます。
シンプルで視認性に優れたデザインに加え、堅牢性も備えているため、年式が古くても実用に耐える安心感があります。選択肢の幅が広く、探しやすい点も利点です。
エアキング Ref.114200

「オイスターパーペチュアル エアキング Ref.114200」は、先代モデル14000Mの後継として登場しました。
基本スペックは大きく変わらないものの、外装の仕上げや文字盤の意匠に手が加えられており、全体的に洗練された印象を与えます。
丸みを帯びたケース形状は装着感にも配慮されており、堅牢性と快適さを兼ね備えた設計です。過度な装飾がないため、日常にも取り入れやすいロレックスです。
エクスプローラー I Ref.114270

2001年から2010年に製造された「エクスプローラー I Ref.114270」は、ロレックス人気が高まっていた時期に登場したモデルです。ヴィンテージに分類されるほど古くないため、年式を気にする人にも手に取りやすいでしょう。
初期から大きな仕様変更がなく、時代に左右されにくいシンプルな外観です。視認性の高い3・6・9のインデックスやバランスの取れたケースサイズは、今なお高い支持を集めています。
エクスプローラー I Ref.124270

スポーツロレックスの中でも、Ref.124270は比較的手が届きやすい現行モデルです。2021年に36ミリのサイズとして再設計され、コンパクトながらも高い視認性を確保しています。
無駄のない3針構成と黒文字盤のバランスがよく、日常使いにも適した使い心地から、初めてのロレックスとしても選ばれています。40ミリモデルも加わったことで、装着感や印象に合わせた選択肢が広がりました。
中古の安いロレックスを買う際の注意点

中古でロレックスを選ぶ際、価格だけに目を向けてしまうと、思わぬ落とし穴があるかもしれません。納得のいく買い物とするためには、事前に気をつけたいポイントがあります。
状態や信頼性を見極めながら、自分にふさわしいモデルを見つけましょう。
状態やスペックをしっかり確認する
中古で手に入れるロレックスは、使用感や状態がモデルごとに異なります。知識が乏しいままだと、適正な価値を見極めるのは容易ではありません。多くの専門店では状態に応じてランクを付け、その基準に基づき価格を設定しています。
ランク基準の理解が重要
評価方法は、業者や店舗ごとに違いが見られます。したがって、気になるロレックスウォッチがあれば、そのお店独自のランク付けの基準を理解する必要があります。
もしも、ランク表示がない場合は、時計の仕様や外観、機能面を細かく確認することが欠かせません。特に手に取れないネット販売やオークションの場合は、信頼できる情報かどうかを慎重に判断するべきでしょう。
| 未使用品 | 使用された形跡がない状態、新品同様 |
| Aランク | 多少の使用感はあるが良好な状態 |
| Bランク | 使用感が見られ、傷や劣化がある |
保証書や付属品がついているかを確認する
中古のロレックスを選ぶ際は、保証書や付属品の有無を確かめることが大切です。保証書が揃っているかどうかで価格が大きく変わる場合もあり、数万円以上の差が生じることもあります。
費用を抑えたい場合は、付属品が欠けている個体を検討するのも一案です。ただし、将来的に売却を考えるなら、保証書や箱が揃っているモデルを選ぶほうが価値を保ちやすいといえます。
| 確認すべき付属品 | 保証書(国際保証カード)
外箱(オリジナルボックス) 取扱説明書(マニュアル) サービス保証書(オーバーホール証明書) 余りコマ(ブレスレットの予備コマ) 保護シール(新品時に貼られている場合あり) |
信頼できるお店で買う
中古のロレックスを購入する際は、信頼性の高い店舗を選ぶことが重要です。豊富な取り扱い実績がある店は、製品の状態や仕様を正確に見極める力があります。
また、販売前に適切なメンテナンスを施しているかどうかも見逃せません。あまりに安価な商品は修理や整備が不十分な場合があり、購入後に予想外の費用がかかることもあるため、慎重に検討すべきでしょう。
まとめ
ロレックスを安く手に入れるためには、正規店と中古市場それぞれのポイントを理解することが欠かせません。買い方の注意点を押さえ、慎重に検討を重ねることで、納得できる買い物に近づけるでしょう。
どこに注目すべきかを知ることで、より現実的な選択肢が自然と見えてくるはずです。


