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ロレックスはどこの国のメーカー? 創業国や国別人気ランキングを解説

ロレックスはどこの国のメーカー? 創業国や国別人気ランキングを解説
石山真路(いしやま しんじ)
記事の監修者
査定歴14年
石山真路(いしやま しんじ)

貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

世界を魅了し続けるロレックス ウォッチは、どの国で誕生したのでしょうか。好まれるモデルや評価のされ方には、意外な傾向も隠れています。そのルーツをたどりながら、国ごとに異なる人気の真相に迫ってみましょう。

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※一部、拝見しないとお伝えできないお品物もございます。

ロレックスはどこの国のブランド?

ロレックスは、どの国をルーツに持つブランドなのでしょうか。高い技術力と洗練されたデザインが評価される背景には、創業以来の飽くなき探求心と革新の歴史があります。

ロレックスの歴史と創業国

世界的な高級時計ブランドであるロレックスは、イギリスで誕生しました。創業者「ハンス・ウィルスドルフ(Hans Wilsdorf)」が、1905年にロンドンで時計商を立ち上げたことが始まりです。

名声の礎を築いた決断

当時まだ珍しかった腕時計に可能性を見出し、高精度のムーブメントを用いた実用的な時計づくりに取り組みます。やがて拠点をスイス・ジュネーブへ移し、本格的な製造体制を築いていきました。

現在の名声は、早い段階からの先見性と、時計製造に適した環境を選んだ判断によって育まれたものなのです。

現在の所在地はスイス

ロレックスは現在、スイスのジュネーブに本拠地を置いています。世界的に名高い時計ブランドが、なぜこの地に拠点を構えているのでしょうか。その理由をひもといてみましょう。

ジュネーブのアカシア(Geneva – Acacias)

ロレックスの本拠地は、スイス・ジュネーブ郊外のアカシア地区にあります。この場所には経営や広報など中枢となる部門が集約されており、ブランドの中核を担う拠点です。

2022年には施設が拡張され、研究開発やデザイン業務も加わりました。他拠点で製造された部品が集められ、ここで最終組立てが行われます。

COSC(スイス公認クロノメーター検査協会)の検査に合格したのち、さらに独自の「高精度クロノメーター(Superlative Chronometer)」の認定を受けた時計として完成します。

高精度クロノメーター 2015年以降にロレックスが定めた独自の精度基準

プラン・レ・ワット(Plan-les-Ouates)

ロレックスの重要な製造拠点のひとつが、2005年に設立された『プラン・レ・ワット』です。

ここでは、時計のケースやブレスレットに使用されるゴールド合金の鋳造から原材料の加工、機械加工、さらに完成部品の細やかな仕上げまで、一貫して手がけられています。

この充実した体制により、高品質な外装パーツが生まれ、ロレックスの卓越した仕上がりを支えています。

シェーン・ブール(Chêne-Bourg)

『シェーン・ブール』はダイアルの開発と製造に特化した施設です。また、宝石学の専門技術を活かし、精巧な宝石のセッティング作業も行われています。

耐久性に優れたハイテクセラミック素材「セラクロム(Cerachrom)」を用いたベゼルや、そのインサートもこの場所で生産されています。

これらの工程が、製品の完成度を高める重要な役割を担っているのです。

セラクロム ロレックスが独自に開発・特許取得したセラミック素材の総称

ビエンヌ(Bienne)

ムーブメントの開発と製造に特化した拠点が『ビエンヌ』です。職人の手作業で、約400個の部品を組み合わせた複雑なキャリバーを精密に仕上げています。

完成品は厳格な検査を経て高い精度が保証され、2022年には新設の増築部も稼働を開始しました。この施設の存在により、生産体制のさらなる強化が図られています。

ロレックスの拠点が移転した理由

ロレックスがスイスへ拠点を移したのは、戦後の経済変動と製造環境の変化に対応するためでした。

イギリス国内の関税引き上げや流通コストの上昇により、従来の体制では品質と価格の両立が難しくなっていたのです。

そこで1919年、時計産業の中心地スイス・ジュネーブへの移転を決断します。この選択によって高品質なムーブメントの供給がより安定し、後の技術革新にもつながりました。

移転は、ブランドの飛躍に不可欠な一歩だったといえるでしょう。

ロレックスの三大革新

ジュネーブへの移転を機に、ロレックスは革新的な技術を次々と生み出し、時計業界に大きな変革をもたらしました。

なかでも「三大革新」と称される発明は、機械式時計の基盤を築く重要な役割を果たしています。

オイスター 世界初の防水腕時計
パーペチュアル 世界初の自動巻き機構
デイトジャスト 小窓で日付を自動表示

 ロレックスはどこの国で人気?

ロレックスは世界を代表する高級時計ブランドであり、多くの国で高い人気を誇っています。技術力や洗練されたデザインに加え、知名度の高さや資産価値の高さも支持される理由です。

世界的な支持と資産価値の高さ

某大手高級時計マーケットのユーザー調査では、ロレックスが「好きな時計ブランド」ランキングのトップに輝きました。その圧倒的な人気は、世界中に広がりを見せています。

こうした結果は、ロレックスが単なる時計としてだけでなく、価値のある資産としても認められていることを物語っています。

希少性を高める品質へのこだわり

現在、人気モデルは世界的に入手困難な状態が続いています。これはロレックスが製造において妥協をせず、時間と手間をかけて高品質を維持しているためです。

このこだわりが希少性を高め、世界中の時計愛好者やコレクターから揺るぎない信頼を得ています。こうした背景から、ロレックスの人気は今後もさまざまな国で安定して続くと考えられます。

ロレックスが1位の国別ブランドランキング

調査では、各国・地域ごとに「好きな高級時計ブランド」の上位3位までが発表されました。ロレックスは、多くの国で1位に選ばれ、グローバルな人気を証明しています。

また2位・3位のブランドから、地域ごとの好みやトレンドの違いが見えてきます。このランキングは単にブランドの強さを示すだけでなく、消費者の価値観や嗜好の多様性を映し出す指標となっています。

<世界の人気ブランドランキング>

地域 1位 2位 3位
世界全体 ロレックス オメガ パテック・フィリップ
アメリカ ロレックス オメガ パテック・フィリップ
日本 ロレックス パテック・フィリップ オーデマ ピゲ

ロレックスが世界各国で人気な理由

ロレックスは国境を越えて支持を集め、世界中で憧れの時計ブランドとして知られています。その人気は、いくつもの要素が重なり合って形成されています。なぜこれほどまでに高く評価されているのでしょうか。

知名度が高い

世界中でロレックスが注目される大きな要因の一つが、圧倒的な知名度です。時計に詳しくない人でもその名を耳にしたことがあるほど、ブランドとして広く知られています。

その背景には、技術革新を続け、実用性を兼ね備えたモデルを多数生み出してきた実績があります。高い信頼性に支えられたブランド力が、多くのファンを獲得しているといえるでしょう。

機能性や品質が高い

ロレックスの魅力は、デザインや知名度にとどまりません。スポーツや冒険の場でも活躍する高い機能性が、世界中の愛好者を惹きつけています。

たとえば「コスモグラフ デイトナ」はクロノグラフとしての性能に優れ、「シードゥエラー」は深海での使用にも対応しています。こうした技術の蓄積が、確かな品質と信頼性につながっているのです。

資産価値が高い

ロレックスは時計としての完成度に加え、中古市場での需要や希少性の面でも注目されています。人気モデルは入手が難しく、市場価格が定価を上回ることも珍しくありません。

中には定価の倍以上で取引される例も見られます。こうした背景から、資産としての価値を見込んで購入を検討する人も少なくないのです。

安いモデルもある

ロレックスと聞くと高額なイメージを持たれがちですが、実は比較的手の届きやすいモデルも存在します。一例としては「オイスター パーペチュアル」です。

シンプルな構造でありながら品質に妥協がなく、約60~70万円台から入手可能です。他ブランドと比べてエントリーモデルの選択肢が豊富なので、これが初めての高級時計として選ばれる理由なのです。

【国別】ロレックスの人気モデル

2024年のデータからロレックスの人気モデルは、国ごとに異なる理由で選ばれていることが分かります。その一方で、全6か国において「デイトジャスト(DATEJUST)」が揺るぎない支持を集めている点は共通する傾向です。

国別のロレックス人気モデルランキング

日本市場では、ロレックスの複数モデルが幅広い層から高く評価されています。

これは、デイトジャストが全体ランキングの首位を獲得し、さらに「オイスター パーペチュアル(OYSTER PERPETUAL)」や「サブマリーナー(SUBMARINER)」も上位に入っていることからも明らかです。

スポーツモデルとクラシックモデルが、共に高い評価を得ている様子がうかがえます。

人気モデルの国別傾向

他国ではデイトジャストが最上位に位置するものの、2位以下は他ブランドのモデルが占めています。意外なことにロレックスの他モデルは上位に入りませんでした。

このことから、デイトジャストは世界的に最も安定した需要を持つことが分かります。中価格帯のスポーツタイプは国ごとに人気の差がありますが、日本ではロレックスが熱烈に求められているといえるでしょう。

<ロレックスモデルの上位ランキング>

国名 1位 2位 3位
日本 デイトジャスト オイスター パーペチュアル サブマリーナー
アメリカ デイトジャスト サブマリーナー GMTマスターII
ドイツ デイトジャスト サブマリーナー オイスター パーペチュアル
フランス デイトジャスト - -
イギリス デイトジャスト オイスター パーペチュアル サブマリーナー
香港 デイトジャスト オイスター パーペチュアル -

デイトジャスト

デイトジャストは、世界中で最も安定した人気を誇るロレックスを代表するタイムピースです。クラシックなデザインに最先端の技術が融合したこのモデルは、長年にわたり多くの人々に選ばれてきました。

デイトジャスト 41 Ref.126333

ロレックスの伝統と革新が息づく「デイトジャスト 41 Ref.126333」は、洗練された完成度の高いモデルです。ゴールドとスチールのコンビネーションが、気品と現代的な印象を引き立てています。

サンレイ仕上げのダイヤルは奥行きある輝きを生み出し、フルーテッドベゼルが光を受けて豊かな表情を見せます。クロマライトを採用したインデックスと針により、暗所でも視認性が高く保たれています。

素材 イエロー・ロレゾール
ガラス サファイアクリスタル
ケースサイズ 直径 41 mm × 厚さ 12 mm
駆動方式 自動巻き
ムーブメント Cal.3235
パワーリザーブ 約 70 時間
防水性 100 m

オイスター パーペチュアル

オイスター パーペチュアルは、ロレックスの堅牢さと洗練を象徴するモデルです。シンプルながらも細部にまでこだわり、快適な装着感と品質の高さから多くの愛用者を獲得しています。

オイスター パーペチュアル 41 Ref.134300

ラインナップのなかでも「オイスター パーペチュアル 41 Ref.134300」は現行モデルとなります。ダイヤルはラッカーを6層重ねた真鍮プレートで仕上げられ、アワーマーカーやクラウンは手作業で取りつけられています。

ケースには、航空宇宙や化学産業でも使われる耐蝕性の高いオイスタースチールが採用され、オイスターブレスレットは機能性と美しさを兼ね備えています。

素材 オイスタースチール
ガラス サファイアクリスタル
ケースサイズ 直径 41 mm × 厚さ 12 mm
駆動方式 自動巻き
ムーブメント Cal.3230
パワーリザーブ 約 70 時間
防水性 100 m

サブマリーナー デイト

サブマリーナーは、ロレックスが誇るプロフェッショナル向けのダイバーズウォッチです。過酷な水中環境にも対応可能で、日付表示を搭載した「デイト」モデルは国際的に高い評価を得ています。

サブマリーナー デイト Ref.126610LN

2020年に登場した現行モデル「サブマリーナー デイト Ref.126610LN」は、41ミリのケースと耐傷性に優れたセラミック製ベゼルを備えています。ブラックの文字盤には夜光塗料が施されており、暗い場所でも高い視認性を実現しています。

ブレスレットには、オイスターロッククラスプとグライドロックエクステンションシステムを搭載し、快適な装着感と確かな安全性を両立させました。ダイバーはもちろん、多くのユーザーから信頼を集めるモデルです。

素材 オイスタースチール
ガラス サファイアクリスタル
ケースサイズ 直径 41 mm × 厚さ 12.3 mm
駆動方式 自動巻き
ムーブメント Cal.3235
パワーリザーブ 約 70 時間
防水性 300 m

まとめ

ロレックスはスイス発祥のブランドです。歴史ある技術力と優れたデザインにより、多くの国で人気ランキングの上位を獲得しています。こうした実績から、世界的に高く評価されるトップブランドであることは間違いありません。

石山真路(いしやま しんじ)
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貴金属・ブランド品・時計など多彩な商材を長年取り扱い、市場動向や真贋判定に深い知見を持つ査定士。
豊富な経験に基づく正確な査定と丁寧な対応で信頼を得ています。最新の市場情報にも精通し、コラム監修では実践的な知識を発信しています。

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