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ロレックスの裏蓋に刻印がないものは偽物?刻印入りモデルや真贋判定について解説

1685_ロレックス 裏蓋 刻印ない

高級時計の象徴とも言えるロレックスは、中古市場でも高い需要があります。最近ではオークションやフリマで入手する人も増えていますが、中には偽物もあるようです。そこで今回はロレックスの真贋を見抜くポイントをご紹介します。

ロレックスの裏蓋には基本的に刻印がない

腕時計の裏蓋には、ブランドのロゴやシリアルナンバー、モデルの型番などが刻印されています。裏蓋に刻印することは、一般的な慣習となっているためです。

そのため裏蓋に刻印がないと「偽物なのかも?」と疑ってしまうかもしれませんが、実はロレックスの裏蓋には刻印がありません。これは時計業界では珍しい特徴です。そのため裏蓋に刻印がないことが、本物のロレックスであると証明できるチェックポイントのひとつになります。

ロレックスの裏蓋に刻印が入っているモデルとは?

ロレックスの腕時計は裏蓋に刻印がないと先ほどお伝えしましたが、ロレックス全ての裏蓋に刻印がないわけではありません。例外となるモデルも存在します。

刻印が刻まれているモデルの例として挙げられるのが「シードゥエラー ディープシー」、「ミルガウス」、そしてヴィンテージウォッチの「Ref.9576」などです。シードゥエラーは究極のダイバーズウォッチとして知られていますが、Ref.116660の裏蓋には王冠やブランド名、モデル名などの刻印が確認できます。

またロレックスの傘下ブランドとして知られる「TUDOR(チューダー)」の時計の裏蓋にもロレックスの刻印があります。これは、ロレックスと同じパーツ部品を使用しているため、ロレックスと同等の品質と信頼性を持つ時計であることをアピールしているのでしょう。

イニシャルや日付などの刻印が入っているケースも

ロレックスの裏蓋にイニシャルや誕生日や、記念日などの日付、特別なメッセージを刻印する人もいます。しかし、ロレックスは本来、純正な状態である方が最も価値があります。裏蓋にオリジナルの刻印をすることは、もしも将来売却するのであれば、価値が下がってしまうでしょう。

刻印を入れることで大切な思い出や、特別な意味をロレックスに持たせることは素晴らしいことです。しかし時計の将来的なコレクター価値を、考慮することも重要でしょう。

ロレックスの裏蓋の刻印の歴史

ロレックスの裏蓋の刻印は、ブランドの発展とともに変化しています。初期のロレックス製品では、裏蓋にブランドのロゴやシリアルナンバーなどが刻まれていました。しかし2000年代になると刻印を模倣した偽物が数多く出回るようになり、ロレックス愛好家たちを困惑させます。

この問題に対処するため、ロレックスは裏蓋の刻印をシンプルにする、または完全に省略することで、偽物との差別化を図るだけでなく、ブランドイメージの統一を図りました。

ロレックスの裏蓋に刻印がないメリット

世の中に存在する腕時計の多くには、裏蓋にブランドのロゴやネーム、シリアルナンバーが刻印されています。しかしロレックスの裏蓋には、例外を除き刻印がありません。では刻印がないことのメリットはあるのでしょうか。

デザインが洗練される

「シンプルさは究極の洗練である。」万能の天才と称されたレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な言葉です。ロレックスの裏蓋に刻印がないという特徴は、この名言にもリンクしているのではないでしょうか。

刻印が省略されたことにより、シンプルなデザインとなったことで、ロレックスの高級感と洗練された高度な技術にフォーカスすることができます。特に、プラチナやゴールドなどの高級な素材を使用したモデルは、その素材本来の輝きを際立たせるでしょう。

偽物との区別ができる

前述でも記載しているとおり、初期のロレックスには裏蓋に刻印がありました。ブランドの知名度が上がり、ロレックスの需要が高くなると、当然偽物も出回るようになります。

ロレックスは裏蓋の刻印を廃止することで、偽物との差別化を図り、本物である可能性を示唆する手がかりとしました。一部のモデルには刻印が存在する場合もありますが、真贋を見極める際にはこの点にも考慮してみてください。

他の時計との差別化ができる

脳科学によれば、私たちの記憶には与えられた情報の20%しか記憶に残りません。つまり視覚的情報を極力減らすことが、より効果的に印象を残す重要なポイントです。

裏蓋には一般的に、メーカーのロゴやシリアル番号が刻まれています。ロレックスは裏蓋への刻印を廃止することで、余分な装飾を削ぎ落としました。時計のディテールがより独自性を持つことで記憶に残りやすく、他の時計との差別化を図っています。

ロレックスには偽物が出回っている

ブランド品には常に偽物が付き物ですが、中でもロレックスは偽物の世界で、一番模倣されている時計と言っても過言ではないでしょう。その理由は、ロレックスが高級腕時計の中でも極めて人気が高く、それなのに流通が少なく、入手が非常に困難だからです。

もちろん本物と偽物は、素材から作りまで全く異なったものです。「手に入らないならたとえ偽物でも持った気分になりたい」という人も中にはいるかもしれません。それくらいロレックスの人気は絶大なのです。

ロレックスが本物か見極めるポイント

近年では技術の発展により、スーパーコピーなど、素材やデザイン、仕上げなど細部に至るまで本物とほぼ同じように見える偽造品が出回っています。確認すべき箇所を具体的にいくつかまとめたので、ご紹介していきます。

クオリティや重さ

ロレックスの魅力は、実用性を重視した洗練されたデザインや、職人による丹念な仕上げにあります。これらのクオリティは、量産品には見られない高い品質を持ち、技術者のテクニカルな視点からも高く評価されています。

重厚な風格を持つロレックスは、身につけるとその重みを感じますが、着け心地は快適でフィット感も抜群です。しかし、安価な偽物は金属の質感も劣り、身につけると軽く感じられるため、違和感が生じるでしょう。

ディテールの仕上がり

ロレックスの細部の仕上がりは極めて精密であり、顕微鏡でのチェックが必要なほど丹念に作られています。文字盤や針など、すべての部分が完璧に仕上げられています。

一方、偽物はブレスレット部分のコマの繋ぎ目が歪んでいたり、文字盤の印刷の質が異なることがあり、細部を注意深く見ると品質に問題があることがわかります。そのため、不揃いな箇所があれば、それがロレックスの偽物である可能性が高いと考えられます。

王冠マーク

ロレックスの王冠マークは、リューズや文字盤の12時位置に、刻印されています。この小さな王冠はブランドの象徴であり、時計の品質や精度を示す重要なポイントです。微細なディテールで作られた精密さが特徴です。

王冠マークは偽物には再現できないような、細かい印字と彫刻によって仕上げられています。偽物はマークの形状をよく見てみると、デザインが異なったり、明瞭にプリントされていなかったりと、違いがあることに気が付くでしょう。

文字盤のシリアル番号

ロレックスのシリアル番号は「ケース」または「インナーベゼル」で確認できます。2010年G番以前に製造されたロレックスは、ケースに刻印されています。ブレスレットを取り外すと、文字盤の6時側にシリアル番号を確認できます。

2010年G番以降に製造されたロレックスは、文字盤内の中側6時位置に刻印されています。裏蓋にシリアル番号が刻印されることはないため、もしあったら偽物だと疑ったほうが良いでしょう。

針の動き

ロレックスは、精密なムーブメント技術によって高い精度を誇ります。秒針の動きをチェックすることも、真贋を見極めるポイントです。

ロレックスのムーブメントは、秒針の振動数が高く設計されています。そのため秒針や分針が滑らかで連続的に動く特徴があります。正確で安定した動きが精密さと高品質を象徴し、スムーズで流れるような動きを実現しています。ぜひ秒針の動いている様子も観察してみてください。

ガラスの素材

ロレックスの風防(文字盤を覆うガラス面)には「サファイアクリスタル」が使用されています。サファイアクリスタルは、ダイヤモンドに匹敵する高い硬度を持つため、簡単に傷がつかない頑丈さを備えています。そして透明度が高く、はっきりと時刻を見ることができます。

偽物は低品質のガラスを使用しているため、傷が残りやすく透明度も劣ります。真贋を見極めるには、風防の透明度や細かい傷もしっかりチェックしましょう。

ブレスレット

ロレックスは時計の見た目だけではなく、着け心地にもこだわっています。隅々までしっかり面取りされたブレスレットは、使用感も非常になめらかで、手触りがいいものとなっています。

また側面のネジ穴にも注目してみましょう。本物の場合はブレスレットとネジの間の隙間がないほど、一体化したかのように、非常に精密につくられています。偽物は、隙間があったり、溝がずれていたりと、稚拙な作りが目立ちます。

ブランドロゴのフォント

ブランドロゴ「ROLEX」に注目してみましょう。ロゴと文字のバランスは見分ける際の重要なポイントです。特に「O」はフォントの特徴を知っていれば、本物と偽物を見極める1つの手がかりになるでしょう。

本物の「O」は上下の幅が左右の幅に比べると狭くなっています。偽物は上下左右の太さが均一になっているものが多く見られます。また、本物は文字がぼやけることなく、くっきり見えるようにシャープな線で描かれています。

リューズの尖り方

リューズ(crown)は、時計の巻き上げや日付・時間の調整に用いられるネジです。本物のロレックスでは、リューズのギザギザ部分が丁寧に面取りされ、操作もスムーズです。おそらく指に痛みを感じることはほとんどありません。

一方、偽物は加工が雑なため、指に痛みをもたらすことがあります。外見だけでは判断が難しいかもしれませんが、実際に本物のロレックスに触れた経験があれば、差異を感じることができるでしょう。

夜光塗料

ロレックスの一部モデルには、暗い場所での視認性を向上させるために、数字や針に夜光塗料が使用されています。本物であれば、塗料が丁寧に塗られており、塗り方は均一です。

一方、偽物は塗り方が粗雑な場合があります。例えば、数字の周囲にムラがあったり、塗料が剥がれたりします。

ブラックライトを使うと、本物は均等に光り、偽物は不均一な発光を示す場合があります。もしも、ぼんやりとした発光が見られる場合は、偽物の可能性が高いでしょう。

まとめ

今回は、ロレックスの裏蓋の刻印を中心に、他の重要なポイントもまとめてみました。ロレックスは偽物も多く出回っていますが、その製品には熱意と魅力が込められています。注意深く見定めることで、本物と偽物を見分ける手がかりが見つかるかもしれません。

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