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ロレックス「ディープシー」の歴史
ロレックスのディープシーは、シードゥエラーのハイエンドラインです。シードゥエラーは1971年に、海洋調査会社コメックスとの共同開発されたことで誕生しました。
610m防水を実現するほど防水性が非常に高く、機能性や実用性を証明するために公開実験を行っているのがポイントです。この公開実験によって多くの人達に携行してもらうことで実用性を証明しました。
その後、2008年にシードゥエラーを改良し、上位互換として作られたのがディープシーです。その防水性は3,900mという圧倒的な防水もあることから、プロダイバー御用達の人気モデルとなりました。
ロレックス「ディープシー」とは
ディープシーは究極のダイバーズウォッチと呼ばれており、機能性や実用性はもちろん、見た目の無骨さでも多くの男性ファンを惹きつけています。
過酷な環境でも壊れることなく最後まで役目を果たし、まさに究極という名にふさわしいダイバーズウォッチとなっています。
Ref.116660
Ref.116660は2008年から2018年にかけて発売されました。
ディープシーの初代モデルとして登場した当初はブラックの文字盤のみの販売でしたが、2014年に深い海を想像させるようなグラデーションのDブルーが登場し、多くの人気を獲得することになったのです。
また、ブラックとDブルーの文字盤は製造年によって仕様の違いがあることも特徴です。カラーの美しさとスタイリッシュな見た目から、世界中の人に支持されています。
Ref.126660
ディープシー二代目モデルであるRef.126660は、2018年から2022年と最近まで販売されていました。
バリエーションはRef.116660と変わらずブラックとDブルーですが、ムーブメントが「cal.3235」に改良されたことで大幅にグレードアップされたのがポイントです。
このことから、初代ディープシーはムーブメントが48時間なのに対し、二代目モデルのRef.126660は70時間にまで伸びました。
ロレックス「ディープシー」の4つの特徴
ロレックス「ディープシー」の4つの特徴は、以下の通りです。
・ヘリウムエスケープバルブ
・リングロックシステム
・重厚感のあるケースサイズ
・評価の高いデザイン性
ヘリウムエスケープバルブ
ディープシーは驚異の3,900mという圧倒的な防水性能を誇っていますが、この驚異的な防水性能を実現しているのがヘリウムエスケープバルブです。
ヘリウムエスケープバルブとは、潜水したときに時計の内部に入り込んだヘリウムガスを自動的に排出する仕組みです。この機能によって安全に潜水できるようになっただけでなく、潜水中でも正確な時間を刻んでくれます。
潜水中は時間調整が何よりも重要ですが、ヘリウムガスが時計内部に入り込んでしまうと時間が正確に計れなくなり、命に関わる事態になりかねません。まさにディープシーは究極のダイバーズウォッチだと言えるでしょう。
リングロックシステム
ディープシーが究極のダイバーズウォッチと言われる理由の一つが、ロレックスの数々のモデルの中で唯一搭載されたリングロックシステムです。
リングロックシステムとは三重構造のケースのことで、3tもの水圧にも耐えられるのが特徴です。人間なら到底耐えられないような推進の100倍以上の潜水に対応しています。
リングロックシステムは特許を取得しており、厚さ5mmのドーム型風防ガラスにチタン合金製の裏蓋、窒素合金製のステンレススチールリングを採用しているのがポイントです。
重厚感のあるケースサイズ
ディープシーは2000年頃にデカ厚ブームが来た影響を受けていたこともあってか、ケースサイズに重厚感があるのがポイントです。
リングロックシステムを採用したこともあり、非常に高い頑丈性を誇っています。しかし、その分ケースサイズの重厚感は凄まじく、迫力や存在感がある一品です。
装着しているとかなりの満足感が得られるでしょう。
評価の高いデザイン性
ディープシーのデザイン性は世界中から高い評価を受けています。
スペックの高さだけでなく、カジュアルスタイルやビジネスシーンなどにも採用できるだけの高いデザイン性を誇っています。
重厚感のあるケースは非常に存在感がある上に視認性にも優れており、ダイバーでなくても購入したくなるデザインです。
ロレックス「ディープシー」の文字盤の種類
ディープシーの文字盤には、基本的にブラックとDブルーの2種類があります。それでは、ディープシーの文字盤の種類についてご説明します。
ディープシー Ref.116660 ブラック
ブラックの文字盤にはマーク1〜3が存在しており、細かな違いがあります。
2008年に発売されてから約一年間だけ流通した「マーク1」は、王冠マークの突起部分が現行のマークよりも長さの差が大きくなっています。
「マーク2」は2009年頃~2013年頃に製造され、現行の王冠マークと同じ形になっています。「Ft」だった表記が「ft」に変更されたことのも分かりやすい特徴です。
「マーク3」はマーク2との大きな差はありませんが、文字に跳ね装飾が加えられているのがポイントです。
ディープシー Ref.116660 Dブルー
Dブルーにはジェームズ・キャメロン監督の深海探検を記念して作られた「2014年モデル」と「2018年改良モデル」の2種類が存在します。
2017年の5月~7月にかけてマイナーチェンジが実施され、青の鮮やかさが増しているのが特徴です。文字盤のブルーの美しいグラデーションは、海面から深く暗い海底を表現しています。
ヘリウムエスケープバルブは深海潜水の際にヘリウムガスの蓄積を防ぐ機能で、時計を保護して安定性を保ちます。
現在では変更後の鮮やかな青色タイプの方が買取価格も高くなっており、数万円ほど差があります。
ロレックス「ディープシー」の価格推移や買取価格
ディープシーの価格推移や買取価格は種類によって大きく違います。発売以降、買取価格が大きく変動しているモデルもあるので、どのくらい変動しているのか確認するのがおすすめです。
ロレックス「ディープシー」Ref.116660 ブラック
シンプル過ぎず重厚感のあるデザインのRef.116660ブラックは、力強い男性らしさを感じさせ、高い機能性によってさまざまな場面で活躍してくれるでしょう。
世界的なロレックスの人気によって評価を上げた結果、2014年では約81万円でしたが、僅か4年で約20万円も高騰しました。
現在では約125万円となっており、Ref.126660と外観が似ていることから大きく高騰することはないと考えられます。
ロレックス「ディープシー」Ref.116660 Dブルー
目を引くブルーの文字盤が印象的なRef.116660Dブルーは、Ref.126660と共に発売後すぐに人気モデルの仲間入りを果たしました。
生産終了してもなお高い評価を得ており、2018年に新型が発売されても価格が上昇し続けています。2019年頃には価格が落ち着いていきましたが、2020年下半期では約140万円まで再び高騰しています。
現在も高い評価を得ており、変わらず価格が高騰しているので売るタイミングとしては最適でしょう。
ロレックス「ディープシー」Ref.126660 ブラック
Ref.126660ブラックは44mmの大型ケース径と防水性能に変わりはなく、高い性能を誇っています。
2018年はRef.126660が発売直後だったのでプレミア価格になっていましたが、次第に落ち着いて大きな相場の変動が少ないモデルとなりました。
現在は箱や保証書がしっかり揃っている場合、約153万円という価格になっています。
ロレックス「ディープシー」Ref.126660 Dブルー
文字盤のブルーのグラデーションが美しいRef.126660 Dブルーは、初代のブルーと色の割合が変更されています。
ブラックと同様に発売後すぐに人気になり、多くの注目を集めました。現在も高い人気をキープし続けており、Dブルーの相場は約183万円となっています。
箱や保証書が揃っている場合の価格なので、きちんと保管されているか確認しましょう。
ロレックス「ディープシー」が生産終了後も人気の理由
ロレックスの知名度は世界的にも人気が高く、国を跨いで多くの人から支持されているため、生産終了後でも需要が高い上に古いモデルも高騰しやすい傾向にあります。
また、1度生産終了したものは再販することがほとんどありません。そのため、元々少ない生産数なので、レアリティがより高くなります。
特にディープシーは優れた防水性や重厚感のある見た目から今も需要が高く、モデルによっては今後も相場が上がっていくと予想できるでしょう。
ロレックス「ディープシー」を買取する時の注意点
ロレックス「ディープシー」を買取する時の注意点は、以下の通りです。
・需要や時期により買取価格が変動する
・付属品が揃っていないと買取価格が下がる
・税金がかかる場合もある
・偽物を売ってはいけない
・信頼できる査定士が在籍する買取店を選ぶ
需要や時期によって買取価格が変動する
ディープシーを買い取ってもらう場合、需要や時期によって買取価格が変動することに注意しましょう。
ディープシーの需要が上がっている状態であれば、高く買い取ってくれる可能性があります。しかし、需要が低い時期だと、買取店からすれば売れないものを買い取っても仕方がないのです。
買い取ってもらう前に、ディープシーの需要が上がっているのかどうか確かめましょう。
付属品が揃っていないと買取価格が下がる
ディープシーを購入したときに付属していた箱や説明書、袋や保証書といった付属品がない場合は、買取価格が下がる可能性があります。
より完全な状態の方が高く買い取ってくれるので、付属品は可能な限り大切に保管しましょう。
税金がかかる場合がある
一回だけロレックスを買い取ってもらう場合は課税対象にはなりません。
しかし、何度もロレックスの売買を行っている場合は事業とみなされてしまうので、課税対象になります。
偽物は売ってはいけない
当然ながらディープシーの偽物を売るのは禁止行為です。
偽物だと分かって売却するのは立派な犯罪であり、知らなかったとしてもトラブルに発展する可能性があります。
売却する前に査定してもらえば偽物を売却せずに済むので、まずは査定士に正当な価値を見極めてもらいましょう。
しっかり鑑定できる査定士がいる買取店を選ぶ
いいかげんな査定士だと、ディープシーの価値を正しく判断できないため、買取価格が下がる可能性があります。
しっかりと鑑定できる査定士が在籍している買取店であれば、ディープシーの価値を正しく評価してくれるでしょう。
まとめ
生産が終了したロレックスのディープシーは今現在も人気が高く、非常に高い評価を受けているので価値が下がりにくいです。
究極のダイバーズウォッチと呼ばれるだけあって防水性能はトップクラスであり、カジュアルなシーンでもビジネスシーンでも映えるデザインになっています。
もし興味がある人は、是非とも購入を検討してみてはいかがでしょうか。