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ポールニューマンとは?

1084_ポール ニューマン 時計

ポールニューマンとは、ロレックス「デイトナ」の人気モデルとして知られるアンティークウォッチです。デイトナには幾つものアンティークモデルが存在しますが、その中でもポールニューマンはコレクターの中で圧倒的な人気を誇ります。なぜポールニューマンという名前なのか、その由来は、俳優のポールニューマンです。彼がつけていたデイトナだからこそ世界中の人々が注目した歴史があります。
その為、ポールニューマンモデルの存在を知っている人は世界中に存在しますから、他の時計よりも多くの人達が手に入れたい時計になっている訳です。数百万円を超える資産価値を持つ個体が多いアンティークデイトナですが、ポールニューマンはまさに別格です。その相場価格は1000万円~2000万円を超えているのです。なぜこれ程までにデイトナ ポールニューマンは評価されるのでしょうか。

幻の時計「消えた伝説のロレックス」

ポールニューマンダイヤルを持つデイトナは、今でもごく稀に見かけることがあります。Ref.6239は1963年に登場し、ほんのわずかな期間のみ生産された希少性の高いモデルです。世界で約2000本位しか出回っておらず、現代ではこのモデルを見かけることは殆どありません。その中でもエキゾチックダイヤルを備えるモデルは更に少なく、今となっては幻のモデルだと言えるでしょう。

ポールニューマンが愛用したRef.6239は、1969年に公開された映画『レーサー』の撮影中に妻である”女優ジョアン・ウッドワード”からプレゼントされた時計です。レーサーとして活躍するポールニューマンを心配し、ティファニーで購入された時計だと言われています。妻からのプレゼントであったことは勿論のこと、裏蓋に「安全運転を」を意味する「DRIVE CAREFULLY ME」の文字が刻印されていたことが、より愛着を沸かせたのでしょう。

ケース直径37mm、「エキゾチック・ダイアル」と呼ばれるオフホワイトの文字盤、200までの数字が刻まれたタキメーターベゼル、これらのデイトナ初期のデザイン性に加え、妻からの愛情が込められた刻印、時計愛好家ならポールニューマンがこの時計を愛してやまなかった理由がわかるのではないでしょうか。ポールニューマンは時計好きとして有名で、デイトナも幾つかのモデルを所持していましたが、このモデルは特に大切にしていたようです。

ただ、ポール・ニューマンはいつかを境にデイトナ Ref.6239を身に着けなくなります。彼のファンや時計愛好家はその変化にすぐに気づき、デイトナ Ref.6239を紛失もしくは壊してしまったのではないかと推測されたようです。結局その後もデイトナ Ref.6239を装着している姿は見ることは出来ず、ポール・ニューマンは2008年にガンで亡くなってしまいます。このことからニューマンが身に着けていたデイトナ Ref.6239は「消えた伝説のロレックス」と言われるようになり、幻の一品として世間へ瞬く間に広がりました。

20億円?ポールニューマンの伝説

幻の一品「デイトナ ポールニューマン」はポールニューマンの娘のボーイフレンドであったジェームズ・コックスへ譲っていたことが判明します。時計を持っていなかったジェームズに対し、ポールニューマンはデイトナをジェームズに手渡し、「毎日巻き上げるのを覚えておけば、きちんと時間を教えてくれるよ」と言ったとされています。

その後ジェームズ・コックスはポールニューマンから譲り受けた”デイトナ Ref.6239″を現在に至るまで所有・保管していましたが、ニューマンの娘ネルが「ネル・ニューマン財団」を立ち上げることを期に、この時計をオークションに競売にかけることを決めたそうです。その結果、予想を遥かに超える高額入札となり、最終的に腕時計史上最高額となる約20億円で落札されました。この20.3億という価格はそれまでロレックスの最高金額だった約5億8000万円を遥かに上回り、ポールニューマン(デイトナ)が伝説の一本であることを証明しました。

Ref.6239初期モデル「ル・マン」の特徴

Ref.6239の中でも初期生産モデルではなく、レーサー用に作られたモデルがポールニューマンデイトナといいます。最近ではこのモデルが特に人気が高いのですが、実は初期モデルも価値がかなり高いモデルです。その初期モデルは『ル・マン』と呼ばれるアイテムで、初期生産のモデルでも4つの特徴があります。

 

・DAYTONAのロゴが無い

・アンダーラインが有る

・SWISS表記が2つある

・秒針がわずかに長い

 

この4つの特徴があります。この際に是非覚えておきましょう。圧倒的な資産価値を持つポールニューマンモデルですが、最も価値のある個体は本人が身に付けていたRef.6239であることは言うまでもありません。このモデルは2017年にオークションに出品され、大きな話題を生みました。ただでさえ超レアモデルなのに”ポールニューマン本人が身に着けていた”というステータス性も加わるとなれば、その価値は計り知れません。

ポールニューマンモデルは偽物も多い!

デイトナ ポールニューマンモデルはロレックスの中でもトップクラスの市場価値を持つモデルです。その為、コピー品が数多く存在します。しかしながら、よく見ると明確な違いがありますので、ここではその真贋方法の一部を紹介します。

 

・オリジナルのポールニューマンダイヤルはインダイヤルの針が通常よりも太くなっている

・ダイヤルの一番外側のサークルが一段下がっており、黒地に赤いラインが引いてある部分が白いダイヤル面よりも低くなっている

・インダイヤル自体が文字盤から若干窪んでおり、立体感がある

・文字盤裏面には「シンガー社」の刻印が施されている

 

手巻きデイトナの文字盤は文字盤製造メーカー「シンガー社」によって製造されていたため、オリジナルモデルは文字盤裏面に刻印が刻まれています。ポールニューマンモデルは非常に偽物が多く、ネットショッピングやフリマアプリなどにもよくコピー品が出回っています。プロの目にかかれば真贋を見極めることができますが、如何せん相当古いモデルなので、個体によってはオリジナルの状態を留めていないこともあります。

また、昨今ではコピー品製造技術も上がっている為、素人が違いを正確に見極めることは殆どできません。その為、購入する際は口コミ評価の高い本当に信頼できる時計店で購入するのがベストです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。このデイトナ少し普通のデザインと違う?もしかしたら偽物?そう感じてしまうこともあるかもしれません。しかしそれは、アンティークロレックスの可能性があります。アンティークは、プロでも真贋が難しく、時間がかかってしまうことがあります。少しでも、疑問に感じたら、まずは「買取大吉」へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

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