ロレックスの時計の寿命は何年?
ロレックスを長く使用する上で気になるのは、どのくらいの寿命なのかどうかです。寿命が長いのは嬉しい限りですが、それもいつまで持つのか把握する必要があります。
それでは、ロレックスの時計の寿命についてご説明しましょう。
機械式が主流で寿命は「40~50年」程度
基本的にロレックスは機械式が主流であり、寿命は40年~50年程度とされています。
機械式の他にクォーツ式やソーラー式のロレックスもありますが、これらの寿命は10年程度しかありません。
ロレックスは新作ほど寿命が長い
基本的にロレックスは新しいものほど寿命が長い傾向にあります。
元々ロレックスは精密性や耐久性に非常に優れていますが、古いものほどムーブメントが劣化したりパーツが摩耗したりしてどんどん寿命が短くなっていくためです。
そのため、新しいものほど当時の最新技術が注ぎ込まれているので、最新モデル=最良モデルとなるのが一般的です。
定期的なメンテナンスが重要
ロレックスの寿命は40年~50年とされていますが、もちろん雑に厚かったりどこかにぶつけたり、付着した汗や水などを放置したりすると、どんどん寿命が短くなっていきます。
40年~50年以上長持ちさせるには、定期的なメンテナンスを行うことが何よりも重要です。メンテナンスを一度も行わなかった場合の寿命は、クォーツ式やソーラー式と同等の10年邸にまで落ちてしまいます。
そのため、定期的なメンテナンスを行って長持ちさせましょう。
ロレックスの寿命が長い理由
ロレックスの寿命が長い理由は、以下の通りです。
・製造工程のこだわりを徹底
・一貫してぶれない設計思想
・革新的な技術の採用
それでは、ロレックスの寿命が長い理由についてご説明しましょう。
製造工程のこだわりを徹底
製造工程で徹底しているこだわりは、以下の通りです。
・鍛造技術でケースを製造している
・スーパーステンレス904Lの素材を使用している
・ゴールド製の針・インデックスを使用している
・リューズ・チューブも腐食を防ぐ素材を使用している
それでは、製造工程で徹底しているこだわりについてご説明しましょう。
鍛造技術でケースを製造している
ロレックスに使用されているケースは、鍛造技術で製造されているので、非常に優れた堅牢性、精密性、耐久性を実現しています。
一般的な時計メーカーの場合、切削によって金属を削ってケースの形を作る製造を行います。
しかし、ロレックスの場合はケースを製作する際に何度も金属をプレスして金属の密度を高める鍛造技術を採用しているのがポイントです。この鍛造技術によって腕時計の駆動部分であるムーブメントを外部からの衝撃から守っているのです。
スーパーステンレス904Lの素材を使用している
基本的に時計に使用されているステンレス素材は、「オーステナイト系ステンレス鋼」が使用されています。
しかし、ロレックスはスーパーステンレス904Lの素材を使用しているのがポイントです。
スーパーステンレス904Lは化学装置などに使用される素材で、非常に強度が高い上に腐食にも強くなります。本来であればかなりのコストがかかりますが、ロレックスはコストの圧縮に成功しているため、問題なく採用できています。
ゴールド製の針・インデックスを使用している
時計の錆びや腐食を防ぐ場合、メッキを施して対策するのが一般的です。
しかし、ロレックスは腐食に強く、耐磁性に優れたゴールド製の針・インデックスを使用しています。
リューズ・チューブも腐食を防ぐ素材を使用している
ロレックスのリューズは腐食を防ぐステンレス無垢材や金無垢材を使用しています。
また、チューブは金属製で、水の侵入を防ぐ役割があります。
一貫してぶれない設計思想
ロレックスは創業時代から現在に至るまで、一貫してブレることがない設計思想を持っています。
特にタフネス・精度が一体になった高級時計の製造を至上命題としているため、世界中から愛される時計ブランドになったと言えるでしょう。
革新的な技術の採用
ロレックスは時代の変遷と共に革新的な技術を積極的に採用しています。
ケースやダイヤル、ムーブメントなども積極的に改良を重ねており、2023年の新作モデルにいたってはエネルギー消費を抑える機構や心臓部を守る機構も搭載されています。
積極的に最新技術を取り入れているからこそ、あらゆる面で優れた性能を持ったロレックスが完成しているのです。
ロレックスの寿命を延ばすための「オーバーホール」とは?
ロレックスの寿命を効率良く延ばしたいなら、オーバーホールを行う必要性があります。
オーバーホールとはパーツの劣化を防ぐ作業のことで、ロレックス内部の部品を取り出して綺麗に洗浄することで寿命を延ばすことができます。
それでは、ロレックスの寿命を延ばすオーバーホールについてご説明しましょう。
オーバーホールとは
寿命が40〜50年と言われているロレックスですが、それは定期的にオーバーホールと呼ばれるメンテナンスを行った場合です。
オーバーホールとは、腕時計を分解し、その部品を1つ1つ綺麗に洗浄したり、可動部にオイルを指したりすることでパーツの劣化を防ぐ作業のことです。
自分では気づきにくいパーツの劣化なども、定期的にオーバーホールを依頼することで交換してもらえるため、長期間使用しても故障しづらいのが特徴です。。
ロレックスの保証期間
ロレックスの保証期間は2015年6月まで2年間でしたが、2015年7月から5年間に変更されました。この保証期間は、あくまで正常に動作する保証です。
保証カードに手を加えてある場合や、純正品以外の部品が使用されている場合は保証対象外になってしまうため、修理をする際は必ず店舗か正規店のカスタマーサポートに依頼する必要があります。
また、ロレックスの保証カードを紛失した場合、再発行はされないので失くさないように気を付けて大切に保管しましょう。
オーバーホールにかかる期間
正規店でオーバーホールを依頼した場合は、1ヶ月ほどの期間がかかります。部品によってはスイスから取り寄せる必要があるため、1ヶ月以上かかる可能性も考慮しておきましょう。
また、入手しにくい部品や在庫状況、依頼者の数で期間が短縮されたり延長されたりする場合もあるので注意が必要です。
修理専門店に依頼した場合だと、混雑時にもよりますが、大体4〜6週間程度の期間がかかります。正規店やサポートに比べると、時計修理専門店の方が期間が短い可能性があるでしょう。
オーバーホールをしない場合どうなる?
オーバーホールは基本的に自分でお手入れできない部分をメンテナンスしてくれるので、内部の部品の劣化や錆などに気づき次第対処してもらえます。
しかし、定期的にオーバーホールをしない場合は内部の異常に気付にくいため、10年ほどで寿命を迎える可能性があります。
購入してから一度も使用していなかったとしても油切れや劣化などの不具合が起こるため、3〜4年に一度はオーバーホールを依頼しましょう。
オーバーホールの料金相場
オーバーホールは製品のモデルや時計本体の状態によって金額が変化します。
店舗や正規サポートでは3〜8万円程度と言われていますが、部品などを交換すると追加費用が発生して最終的に10万円程度になることもあります。
劣化したものを交換する際は純正品を使用するため、安心して預けられる点もメリットです。安く済ませたいときは、時計修理専門店に持ち込んで見積もりを出してもらうのもおすすめです。
オーバーホールと買い替えはどちらがお得?
ロレックスを「寿命が来たら買い換える」という方法を取った場合、オーバーホールを定期的に行って長期間使用するよりも費用が高くなります。
オーバーホールは製品のモデルや故障具合によって金額が変わりますが、それでも高級時計であるロレックスをいくつも買い換えるのはなかなか難しいです。
精密性と耐久性があるロレックスは破損することが少ないので、こまめにオーバーホールを行うことで、より長く愛用できます。
ロレックスを一生使うための取り扱い方法
ロレックスを一生使うための取り扱い方法は、以下の通りです。
・水分や皮脂汚れを落とす
・使用しない時は保管しておく
・磁気帯び製品に近づけない
・定期的にメンテナンスを行う
・信頼のおける修理業者を見つけておく
それでは、ロレックスを一生使うための取り扱い方法についてご説明しましょう。
水分や皮脂汚れを落とす
1日中つけていた時計には、皮脂汚れなどが付着しています。
皮脂汚れや水分は錆や故障の原因になるため、セーム皮やマイクロファイバークロスなどの柔らかくて吸着力が高い布で拭き取ることが大事です。
皮脂汚れや水分を放置すると見た目が悪くなるだけでなく、隙間から水分が入ることで内部の機構に影響が出る可能性があります。適切なお手入れをすることで綺麗な状態を保ちつつ長く使用することができます。
使用しない時は保管しておく
ロレックスを使用しないときは、直射日光や塵、ホコリに気を付けて保管しましょう。
また、長期間使用しない場合は定期的にオーバーホールを依頼するか、2〜3ヶ月に1度の頻度で様子を見ながら動かすと壊れにくいです。
動作に異常がないのであればそのまま保管し、何か異常が見られる場合はすぐに正規サポートに連絡するか、近くの信頼できる高級時計専門店に持ち込みましょう。使用するときだけ注意すればいいというものではないので、使用していないときも保管方法に注意が必要です。
磁気帯び製品に近づけない
磁気帯び製品の近くでロレックスを保管すると、時計が故障する恐れがあります。磁気帯び製品とは、パソコンや電子レンジのように強い電波を発する製品のことです。
磁気を浴び続けることで歯車の周り方に異常をきたす場合もあるので、保管する場合は十分に距離を置きましょう。
ロレックスは精密部品が多く、主に複雑な機構に使用されているため、磁気の影響を受けやすいです。万が一歯車などが狂ってしまった場合は、時計店や修理店で磁気抜きをしてもらうことで正確なときを刻むようになります。
定期的にメンテナンスを行う
汚れや水分を拭き上げたり、軽く洗浄したりする外側のお手入れも大事ですが、専門的な知識が必要な内部のメンテナンスも必要不可欠です。
オーバーホールの間隔は3〜4年に一度ですが、万が一不備や異常が見られる場合はすぐにサポートに依頼するのがおすすめです。
また、自分で不備や異常に気づくことができないことが不安な人は、正規店や修理専門店などで状態だけでも確認してもらいましょう。
信頼のおける修理業者を見つけておく
店舗や正規サポートにオーバーホールを依頼したときに注意したいのが、使用していた部品の供給が終了していて修理ができないと言われる場合があることです。
ロレックスには、生産終了とされてから25年は部品を保有していいという目安となる期間がありますが、それ以上は在庫がなくなり次第対応できなくなるということになります。
修理専門店に純正部品が残っていれば問題ありませんが、非純正部品を使用して修理すると、メーカー修理を受け付けてもらえなくなる可能性があります。そのため、信頼できる修理業者を探して修理してもらうのがおすすめです。
まとめ
ロレックスの寿命は40年~50年と長く感じるかもしれませんが、メンテナンスを怠るだけであっという間に寿命が短くなります。
高級時計のロレックスを長持ちさせるためにも、定期的なメンテナンスは怠らないようにしましょう。